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UNITUNE CILP(ユニチューンクリップ)
スタイリッシュな見た目と使いやすいボタン配置、高精度のチューナー機能と隙がない名機、TC ELECTRONIC UNITUNE CILP(ユニチューンクリップ)。
TC ELECTRONICのクリップチューナーといえば、プロ使用者が多いPolytune Clipが有名。
UNITUNE CILPは基本的な造りや仕様はPolytune Clipと同一。
違いは全弦を一度に計測できるポリフォニックモードの有無だけです。
※全弦を同時計測するポリフォニックモード
UNITUNE CILPはポリフォニックモードがない代わりに価格が安くなっています。
定価で比較
- Polytune Clip…5,478円
- UNITUNE CILP…3,850円
クリップチューナーだと、1,600円差は大きいですね。
Polytune Clipとの比較は<UNITUNE CILPとPolytune Clipの違い>で詳しく解説するとして、まずは仕様から解説していきます。
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ピッチ検出
ギター本体の振動を検出するピエゾタイプです。
ギター用クリップチューナーでは一般的で自宅でもスタジオでもピエゾが断然、使いやすいです。
測定モード
- クロマチックモード
- ストロボモード
通常、使用するのはクロマチックモード。
精度も±0.05セントと十分な精度です。
使い勝手も良いので、大半はクロマチックモードで対応します。
そして、更に高精度であるストロボモードは±0.02セントとクリップチューナーの中でもトップレベルの精度。
測定モードの変更は本体横についているボタンを押下して変更するだけです。
レコーディングなどでチューニングを正確に合わせたいときはストロボモードを使うと良いでしょう。
対応周波数
435~445Hzの周波数に対応しており、変更可能。
POPSだと440Hzが標準的ですが、管楽器やグランドピアノとセッションする時は441~442Hzを採用する場合もあります。
周波数変更は本体横の操作ボタンで行います。
周波数切替も簡単にできるため、どの現場でも万能に使えるのがUNITUNE CLIPの強みですね。
UNITUNE CILPをレビュー
それでは、TC ELECTRONIC UNITUNE CILP(ユニチューンクリップ)をレビューしていきます。
はじめに総評すると「精度、ボタン配置、デザインのどれも良好。操作性は普通」です。
デザイン、ボタン配置、使い勝手など文句ないですね。
Polytune Clipより機能が減った分、操作がシンプルで操作性が若干良いです。
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視認性・ルックスが良い
クリップチューナーの中でもスタイリッシュのルックスが目を惹きます。
アコギのヘッドにつけたときも野暮ったい感じがありません。
ライブでもつけっ放しにすることが多いので、デザイン性は割と重要なんですよね。
ディスプレイ表示の視認性も良好で暗闇のステージでも綺麗に文字が見えます。
可動域は問題なし
グルグルと回転はさせられないものの、180度までは動くので通常使用に問題はありません。
ギターヘッド裏側に付けることでディスプレイを客席から見えなくすることも可能。
ちなみにプロアーティストの方を見てると、正面取付けの人が多いですね。
♯の表示は記号でなく「・」
Polytune Clipと同じ仕様でディスプレイの#記号は「・」で表示されます。
G#ならG・と表示されます。
最初は#がついているのを忘れがちです。
慣れれば、なんてことはありません。
電源ボタンの独立は嬉しい
電源ボタンは独立しており、他の機能は付与されていません。
ほんとありがたい。電源ボタンは独立が絶対良い。
高機能クリップチューナーは1つのボタンに長押し、短押しで別機能を付与していることが多いんですよね。
電源ボタンは毎回使うんで、誤操作が起きないように独立させてほしいものなんですよ。
なのに、電源ボタン独立タイプは意外と少ないんですよね…。
設定変更ボタンの操作がシンプル
ボディ横に周波数や測定モード変更用でボタンが2つあります。
左側がクロマチックとストロボのモード切替。右が周波数変更のボタンですね。
Polytune Clipだとポリフォニックモードの関係で周波数変更をするには2つのボタンの同時押しが必要でした。
※Polytune Clipの操作方法
対して、UNITUNE CILPはシンプルに左が測定モード変更、右が周波数変更と分かれているだけ。
シンプルに使うなら、UNITUNE CILPのほうがわかりやすくて良いですね。
チューナーの精度が高い
肝心のチューナー精度はクロマチック、ストロボ共に非常に良いです。
音への反応も良いし、チューニングしやすいです。
ただ、ストロボモードは精度が高すぎて、しっかり合わせようと思うと時間がかかります。
クロマチックモードで基本的には十分な精度なので、ほんとにきっちり合わせたい時だけストロボモードを使いましょう。
精度はチューナーの一番大事な部分なので、質の良い物を求めるならUNITUNE CILPは良いですね。
UNITUNE CILPとPolytune Clipの違い
UNITUNE | Polytune | |
ポリフォニックモード | なし | あり |
価格 | 3,850円 | 4,800円 |
UNITUNE CILPとPolytune Clipの違いは単純にポリフォニックモードがあるかないかです。
他の測定モードの精度や動作は何ら変わりませんね。
また、本体の操作性に関して言うとポリフォニックモードがないぶん、UNITUNE CILPのほうがシンプルで使いやすいです。
Polytune Clipはポリフォニックモードをカポタストや半音ダウンチューニングに対応できるよう設定変更できるんですが、その分ボタンの使い分けがやや複雑化してます。
※Polytune Clipのボタン操作
更に複数の弦の音が鳴ると、Polytune Clipだと自動でポリフォニックモードが発動するので人によっては煩わしいと感じるところでもあります。
なので、シンプルな使いやすいさを求めるならUNITUNE CILPに軍配が上がります。
ただ、ポリフォニックモードって慣れると結構便利なんですよねぇ。
ジャラーンと鳴らすだけで、全弦の状態が一気に表示されます。
ポリフォニックモードの活用例
- 毎日ギターを弾く前に全弦のチューニングを確認
- ライブで曲ごとに全弦のチューニングを確認
- カポタストを外したら、とりあえず全弦のチューニングを確認
大してチューニングが狂ってないであろう状況だと、ジャラーンと鳴らして全弦を一発で確認できるのは楽ですね。
ただ、逆に言えばポリフォニックモードの使い道は上記の事例ぐらいです。
ちゃんと合わせたい時は1弦ずつ確認するし、毎回1弦ずつ確認しても大した作業ではないですしね。
ポリフォニックモードに魅力を感じる人はPolytune Clip。
合ってもなくても良いかな…くらいにしか感じなければUNITUNE CILPを選択しましょう。
どっちの製品も他メーカーのチューナーと比べて高性能なので、日頃困るようなことはありません。
UNITUNE CLIP
POLYTUNE CLIP
UNITUNE CILP まとめ
- 価格はやや高めだが、精度は抜群。見た目もスタイリッシュで隙のない優等生
- 上位モデルのPolytune Clipとの違いは全弦同時に計測できるポリフォニックモードの有無のみ
- シンプルに操作性や使いやすさを求めるなら、UNITUNE CLIPでオッケー
ぎたすけ
たけしゃん
ポリフォニックモードはあったら便利かな…ってくらいなもんだよ
UNITUNE CILPのレビュー・解説でした。
シンプルな使い勝手の良さと高い精度。
クリップチューナーに求める機能を高品質にまとめた良製品ですね。
アマチュアだとUNITUNE CILPを使っている人がここ数年ですげー増えたなぁと感じてます。
それだけ、ルックスも良いし、使いやすいんでしょうね。
ポリフォニックモードも必要ないので、価格は安めがいい…という需要もかなりありそうですしね。
UNITUNE CILPは普段の音楽活動でクリップチューナーに求める機能を質よく、ギュっと詰め込んだ素晴らしいチューナーです。
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