評価:4
ぎたすけ
たけしゃん
小さいけど、多機能で1台もってけば安心な製品だよ
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KORG(コルグ)AW-4G-BK PitchCrow-G

- ピッチ検出…ピエゾ
- 測定モード…ギター/ベース、クロマチック、ストロボ
- 対応周波数…436~445Hz
クリップチューナーで最もポピュラーであったKORG AW-2(生産終了)の現行機種、KORG AW-4G-BK PitchCrow-G。
2010年頃に発売されたAW-2を使っている人はとにかく多かった。
しかも、未だに現役で使い続けている人も多い。
たけしゃん
そんな、ポピュラーなKORG AWシリーズの現行機種AW-4G-BK PitchCrow-Gは必要な機能は全てそろった、万能機種。
仕様を解説していきましょう。
ピッチ検出
ギター本体の振動を検出するピエゾタイプです。
ギター用クリップチューナーでは一般的で自宅でもスタジオでもピエゾが断然、使いやすいです。
測定モード

出典:AW-4G 取り扱い説明書
- ギター/ベースモード
- クロマチックモード
- ストロボモード
3つのモードに対応。
初心者向けのギター/ベースモードから、通常使用するクロマチックモードにプラスして高精度チューニングが可能なストロボモードにも対応。
ストロボモードはFINEチューニングという名称になっており、FINEチューニング時はディスプレイにFINEと表示されます。

出典:AW-4G 取り扱い説明書
レコーディングなどチューニングをシビアに合わせたい場合にも対応できます。
【参考記事】ギター用チューナー 4種類の測定モードによる違いを解説
チューニングの周波数

出典:AW-4G 取り扱い説明書
436~445Hzの周波数に対応しており、変更可能。
POPSだと440Hzが標準的ですが、管楽器やグランドピアノとセッションする時は441~442Hzを採用する場合もあります。
AW-4G-BK PitchCrow-Gなら1台で様々なパターンの周波数に対応できます。
【参考記事】ギターのチューニング周波数は440Hz?441Hz?442Hz?
1弦巻きすぎ警告表示

出典:AW-4G 取り扱い説明書
1弦を巻きすぎると、画面上にビックリマークが表示されます。
1弦は切れやすいため、特定音域を超えると反応する仕様になっています。
アルファベットや音域で巻きすぎか判断できない初心者向きの機能です。
僕は使っていて役に立ったことがありません。
カポタスト対応機能

出典:AW-4G 取り扱い説明書
ギターモード専用機能です。
ギターモードは開放弦の音(EADGBE)だけに反応する仕様のため、カポタストを付けると開放弦の音が変わり反応しなくなります。
AW-4G-BK PitchCrow-Gでは半音刻みで反応する音を高くできるため、7半音上まで対応可能です。
逆に反応する音を5半音まで下げることもできます。
クロマチックモードを使う人には関係のない機能ですが、初心者には助かる機能でもあります。
AW-4G-BK PitchCrow-Gをレビュー

たけしゃん
それではAW-4G-BK PitchCrow-Gのレビューをしていきます。
総評は「安くて多機能でコスパは非常に良い。…が操作性は悪い」です。
機能面では言うことなし。
ですが、多機能かつ小型なあまり操作性はイマイチです。
全場面・全ユーザーに適した万能機種
- 1弦巻きすぎ検知、カポタスト対応のギターモードと初心者向け機能が充実
- オーソドックスなクロマチックモード
- ストロボモード搭載で高精度チューニングに対応
- 周波数変更可能でクラシック楽器とのセッションも対応
初心者から上級者まで誰にでも適合する万能機種です。
AW-4Gを持っていて、機能面で困る人はまずいないでしょう。
それだけ充実した多機能っぷりです。
初心者に適した機能が充実しているところも強いですね。
性能の割に価格が安い
多機能で充実しているうえに、チューニング精度や視認性も良好。
それなのに価格は2,000円程度と安めの設定。
コスパが非常に良い製品です。
可動域はまあまあ
ディスプレイが360°回転しますが、縦の動きは制約が強いです。
ギターヘッドにつけてヘッド裏側で視認(客席側にディスプレイが見えない)することは問題なくできます。

良く使う付け方は全部こなせるので、可動域で困ることはありません。
ボタンが押し辛い

固くて押した感触を得づらいボタンです。
押したつもりが電源が入ってない…ということが割とよくあります。
日頃使うのにストレスを感じてしまう人もいそうです。
特にせっかちな人は電源が入っていないことに度々イラっとするため、他の製品にした方が良いです。
僕はせっかちなので所有しているものの、普段から使ってません。
ヘッド裏に付けると電源ボタンが押し辛い

出典:AW-4G 取り扱い説明書
電源ボタンの位置が裏から見て右上。
下の写真のように普通の配置で使う分には押しやすい位置です。

ただ、ディスプレイが客席に見えないようにギターヘッドの裏に取り付けると電源ボタンが押し辛い位置にきます。
ヘッド裏に付けたい人は他の機種にしましょう。
【参考記事】おすすめのギター用クリップチューナー ベスト10をランキング形式で解説
ボタンの押し間違いはあまりない

出典:AW-4G 取り扱い説明書
裏面には電源ボタンを含めて4つのボタンが配置されています。
電源ボタンの下にMボタンがあり、パッと見では押し間違えそうです。
しかし、使ってみるとボタンそれぞれに凸がしっかりとあるため、押し間違いはあまりありません。
試しにオープンマイクで数回使いましたが、誤操作の心配は感じませんでした。
ただ、電源OFFと押し間違えてMボタン、CALボタンを押してしまった時のために操作方法は理解しておきましょう。
- Mボタン…押すたびに「クロマチック⇒ギター⇒ベース⇒クロマチック」という周期で測定モードが変化
- CALボタン…押すと周波数が1Hz上がる。長押しで440Hzで戻る
ちなみに電源ボタンが独立しているため、事故るパターンは「電源OFFの時にボタンを押し間違えて次回チューニング時に設定が変わっている」場合のみです。
なので、電源を付けた時に測定モードが違っていても慌てないようにしましょう。
電池の入れ方は確認しましょう

出典:AW-4G 取り扱い説明書
余談ですが、電池の入れ方がやや特殊で電池ケースに電池をはめ込んでから本体に装着するタイプです。
説明書を読まないと本体側に電池を挿して蓋をしようとすると思いますが、蓋がしまりません。
説明書をちゃんと読みましょう(自戒)。
KORG(コルグ)AW-4G-BK PitchCrow-G まとめ

- 安くて多機能なチューナーが欲しい人には最強機種
- 操作性がイマイチなので、ライブ使用は使い込んでからにしよう
- せっかちな人はボタンが押し辛くてイライラするので別機種を…
ぎたすけ
たけしゃん
AW-4G-BK PitchCrow-Gのレビュー記事でした!
同じKORGでもボタンが1個でモードも1つしかないPitchClip2とは真逆の性質ですね。
ライブ活動を活発にしている人はPitchClip2をメインに使って、機能が足りない時だけAW-4G-BK PitchCrow-Gという二刀流がおすすめです。
PC2の詳細記事
ギター用クリップチューナー KORG Pitchclip 2をレビューする

僕はtc electronic PolyTune Clipをメインで使っていますが、PolyTune Clipは結構高いですからねぇ。
多機能でコスパが良いAW-4G-BK PitchCrow-Gとの併用がコスト的に考えるとベストな選択肢な気がします。





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