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Taylor(テイラー)114ce Walnut
Taylor(テイラー)の数字3ケタシリーズで最も安いエントリーモデル Taylor 114ce-Walnut。
実売価格で13万円程度のエレアコです。
エントリーモデルですが、ピックアップシステムはTaylor上位モデルと同じES2なのでエレアコの中でも上質なピックアップです。
10万円前半で手に入るライブギターとしてはレベルが高く、ライブ活動を積極的にやっていこうと考える方に人気のエレアコですね。
ボディの形状
Taylor(テイラー)のレギュラーモデルには6種類のボディ形状があります
114ce-WalnutはGA(グランドオーディトリウム)というボディ形状を採用しています。
また、100番台のモデルはナット幅が42.8mmとなっています。
3ケタシリーズでは基本は44.5mmが採用されており、42.8mm仕様は100番台と200番台のみ。
細めのネックが好みの方には使いやすいギターになっています。
なお、100番台のシリーズにはDN(ドレッドノート)モデルである 110eとカッタウェイモデルの110ceも存在します。
DN(ドレッドノート)はパワーが出せるので、力強いストロークが好きな人は110eを選ぶと良いでしょう。
木材
- トップ:シトカ・スプルース
- サイド&バック:レイヤード・ウォルナット
- ネック:ハードロック・メイプル(2019/5以前の製造品はサペリ)
114ce-Walnutはサイド&バックに合板のウォルナットが採用されています。
ウォルナットはまだまだ馴染みの薄い木材ですが、最近ではGibsonの安価モデルであるSTUDIOシリーズなどにも採用されています。
音質はローズウッドとマホガニーの中間的な音色という位置づけ。
ですが、114ce-Walnutについてはマホガニーよりで音の伸びはあまりなく、ジャッキとレスポンス良く音が返ってきます。
ローズウッドもマホガニーも年々供給が不足しているので、今後はウォルナットを使ったギターが増えそうです。
また、ネックが2019年6月製造のものからハードロック・メイプルに変わりました。
以前はサペリでしたが、音質変化はあまり感じられないので影響は薄い印象です。
ピックアップ
114ce-WalnutにはTaylor独自のピックアップ ES2が搭載されています。
内部に3つのピエゾセンサーが取付けされており、しっかりとした出力かつナチュラルな音質を実現しています。
コントローラーはボディ上部に3つのツマミ(Volume/Treble/Bass)が用意されています。
また、ボディ内部にはフェイズスイッチが付いており、位相を逆転できるようになっています。
他のピエゾタイプとは一線を画した音質なので、さすがエレアコに定評があるTaylor(テイラー)といったところです。
10万円前半のエレアコでここまで品質の高いピックアップを載せているところはそうはありません。
Taylorピックアップは現場での安定感も抜群なので、114ce-Walnutの最大の強みです。
ギグバッグ付属
114ce-WalnutにはTaylor専用のギグバッグが付属しています。
色合いがやや変わってますが、機能性は良いですね。
内部は二重構造になっており、手前側に小物を入れられます。
ギターケースのポケットって譜面入れたり、小物入れたりとごちゃごちゃしがちなので助かりますね。
中はクッションがしっかりと詰められていて衝撃にも強そう。
ギターのサイズ感もさすがにピッタリ。
Taylorのギターってヘッドが大きくて既製品のギターケースだと入らなかったり、きつかったりするんですよ。
もちろん背中で担げる仕様です。
日常的な運用を考えるとハードケースより、ギグケースのほうがありがたいんですよね。
314ce以降はハードケース付属になりますが、全部このギグケースに変えてほしいくらい。
それくらい、Taylorの専用ギグケースは良い出来です。
Taylor(テイラー)114ce 相場価格
- 新品…13万円程度
- 中古…8万円程度
114ce-Walnutは新品で13万円程度です。
Taylorギターはどこの楽器店もほぼ一緒の値付けであることが多いので、この価格帯で安定しています。
中古についてはサイド&バックがサペリ合板の旧仕様のものが多く出回っています。
価格的には新品の40%OFFなので、結構な値下がりです。
ウォルナット合板とサペリ合板では、音的にはあんまり変わらないです。
ライブ専用ギターやサブギターとして運用する予定の方は中古に手を出すのもありですね。
メインギターとして活用する人は新品を買うことをおすすめします。
Taylor 114ce 買取 相場価格
ES2搭載(現行仕様)
- 良品(ちょい傷程度)…3万円程度
- 並品(汚れ・傷あり)…2.2万円程度
ES1搭載(旧仕様)
- 良品(ちょい傷程度)…2.7万円程度
- 並品(汚れ・傷あり)…1.9万円程度
Taylor 114ceは販売価格から考えると、買取相場価格は普通ですね。
Taylorギターは安めの買取相場価格であることが多いので、その中では114ceは割と高めで売れます。
114ceから本格的な高級ギターに乗り換える人は多いですから、2~3万円の金策になるのは売れしいですね。
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Taylor(テイラー)114ce Walnutをレビュー
それでは、Taylor 114ce-Walnutをレビューしていきましょう。
はじめに総評すると「生音は普通。エレアコとしての完成度は非常に高い」です。
10万円前半と考えると生音は良くも悪くもありません。
ピックアップはさすがに素晴らしく、ライブギターとしては信頼できます。
アマチュアで音楽活動をしていると生音よりライブでの出音が気になることのほうが圧倒的に多いので、10万円近辺であれば114ce-Walnutは安定した強い選択肢ですね。
バランスの取れたスッキリした音
ボディの響きはあまりありませんが、各音域のバランスが取れたスッキリとした音です。
ストロークで弾くと、まとまったジャッキとした音がスーッと響いていくので爽快で気持ちが良いです。
ただ、同価格帯だと国産ギターはオール単板もあるので生音で比較すると分が悪いです。
114ce-Walnutはボディの響きが弱くて、箱より弦が鳴ってる感が強いんですよね。
やはり、114ce-Walnutの真価はアンプに繋いでエレアコとして使用するときですね。
エレアコとしては優秀
ピックアップのES2がナチュラルな音でしっかりと出力してくれます。
生音で弾いていると響きが薄くて、アルペジオはとくに音量が弱い感じでしたがピックアップを通すと一転して良い感じになります。
ボディの鳴りや音の質をピックアップを通したときに合わせて最適化しているようですね。
アンプを通した音は良い感じに響きもあって、綺麗でバランスの取れた音です。
出力も安定しており、ハウリングにも強いためライブでは弾き語り、バンドのどちらでも活躍すること間違いなしです。
弾きやすいネック
ネックが薄めで握りやすい仕様になっています。
また、弦のテンションが低くはないのですが、感触が柔らかめで押さえやすいです。
バレーコードにしても、ジャズコードにしても抑えやすくて手も痛くならないので弾きやすいですね。
しかも、114ce-Walnutはナット幅が42.8mmと他のモデルと比べて細めになっています。
そのため、親指を使った押弦もやりやすく、手の小さい女性も握りやすい仕様です。
Taylor(テイラー)のギターはどれも弾きやすい設計になっています。
弾きやすさというのは音色と同じかそれ以上に大切なので、Taylor(テイラー)の弾きやすい仕様は非常におすすめです。
同価格帯ギターとの比較
競合となりそうな同価格帯のギターは下記の3本。
- YAMAHA AC5M ARE(実売価格14万円)
- Takamine DMP551C WR(実売価格13万円)
- Taylor 214ce(実売価格16万円)
Taylor 214ceは価格的にもランクが1つ上なので、後述するとして…
残りの2本と114ce-Walnutを弾き比べて、順位をつけると
僕はこうなりました。
ただ、YAMAHA AC5M AREはオール単板で生音が良く、114ce-Walnutはエレアコの音が良いです。
なので、エレアコでの音を中心に考えるなら114ce-Walnutが一番良いですね。
そして、1つ上のグレードになるTaylor 214ceとの比較。
こちらは114ce-Walnutとあんまり変わらない…というのが正直な印象です。
ストロークや指弾きのアルペジオの音はほとんど同じ。
ただ、ピックや伸ばした爪での単音弾きが214ceのほうが堅くてクッキリした良い音になっています。
価格的に3万円近く違うので、この単音弾きの魅力に3万円出せるか?という点がポイントですね。
ピックでの細かいアルペジオを良く使う人は214ceまで頑張る価値はあります。
114ce
214ce
Taylor(テイラー)114ce Walnut まとめ
- Taylor ES2ピックアップ搭載モデルでは実売価格13万円程度で最も安い
- 生音は響きが薄くいまいちだが、ピックアップ経由だと素晴らしい音と安定感がある
- ライブ使用などエレアコとしての使用がメインの人にはおすすめ
ぎたすけ
たけしゃん
Taylor 114ce-Walnutの解説でした。
生音で弾くと、う~ん…と思ってしまうんですが、アンプに繋ぐとほんとに良いですね。
10万円くらいのギターだと、生音とピックアップ通した音の両方が良い…というのは厳しいですからねぇ。
ピックアップを通した音に良さを振り切ってくれたほうが使いやすくはあります。
ライブ活動を積極的にやっていこう!というシンガーソングライターやバンドボーカルの方におすすめのエレアコです。
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