ぎたすけ
たけしゃん
- ウォルナットの特徴
- ウォルナットを使った代表的なギター
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ウォルナット
- 主にギターのサイド&バックに使われている
- アメリカカリフォルニア州が主要産地
- 音質はマホガニーとローズウッドにの中間
ウォルナットはクルミ科クルミ属のいわゆるクルミの木。
ウォルナットには家具などにも使われヨーロピアン・ウォルナット、オリーブ・ウォルナットなど複数の種類があります。
楽器用に使われるのは主にカリフォルニア州で採れるブラック・ウォルナットです。
明るめの茶色から濃いチョコレート色に変わっていく木目が特徴的。
※ウォルナットを使ったTaylor 114ce
カーリー(波紋のような木目)やクロッチ(二股状)などの木目が出る個体もあるそうですが、珍重されるためギターにはあまり使われません。
木材の音質は全音域のバランスが良く、ローズウッドとマホガニーの中間と言われます。
弾いて見ると、バランスは確かに良い感じでオープンコードでストロークすると爽快感があります。
ジャッキとした感じで伸びはイマイチですが、レスポンスは良いです。
ローズウッドやマホガニーと比べると音の伸びや膨らみは今一つですが、弾き込むにつれて低音域を中心に音が豊かになる傾向があると言われています。
また、経年による劣化耐性が強いため、これから経年により伸びしろがある木材ですね。
実際にTaylor 114ceを演奏している動画で音を聴いてみましょう。
はたから聴いていると良い感じですね。
各音域のバランスがいいので、アルペジオもストロークも使いやすい感じの音になっています。
ウォルナットを使った代表的なアコギ
たけしゃん
それではウォルナットを使った代表的なアコギを紹介していきます。
ウォルナットを使った有名メーカーは何といっても、Taylorですね。
エントリーモデルにウォルナットを使用しています。
最近はGibsonでもウォルナットを使ったギターが増えており、年々存在感は増している印象です。
Taylor 114ce
- トップ:シトカ・スプルース
- サイド&バック:ウォルナット(合板)
- Taylorエレアコのエントリーモデル
Taylorのエントリーモデルである114ce。
サイド&バックに合板のウォルナットを使っています。
ウォルナットと聞くと、114ceをイメージする人は多いんじゃないでしょうか。
各音域の出音のバランスがよく鳴りかたは綺麗です。
箱鳴り感はそんなになく、音の伸びもほどほどですが10万円前半の価格帯ではよくできているエレアコです。
ピックアップはTaylor独自のES2が搭載されています。
ボディ上部に3つ(Volume/Treble/Bass)ついており、プラスしてボディ内部にフェイズスイッチがついています。
そして、音を拾うピックアップは3つのピエゾで構成されています。
ピックアップの出来も良く、ライブ活動をするにはもってこいのエレアコです。
アマチュアの方で使っている人が多い人気機種です。
Taylor GS-MINI-e Walnut
- トップ:シトカ・スプルース
- サイド&バック:ウォルナット(合板)
- ドレッドノートとミニギターの中間的なギター
ドレッドノートとミニギターの中間的な大きさで本格的な音がする、人気ギターGS-MINI-e Walnutです。
GS-MINIはバリエーションが複数あり、ウォルナットを使った製品もその一つ。
GS-MINIの種類
GS-MINI-e Walnutはボディサイズが小さくなった分、音のレスポンスが良くなっています。
フィンガースタイルが中心な人は114ceより、しっくりくる人が多い気がしますね。
音のバランスは相変わらず良いですし、使いやすいです。
ピックアップはTaylor ES-Bが搭載されています。
チューナー機能がついたシンプルなピックアップです。
114ceのES2と比べると、劣りますが価格差もあるので仕方ないところですね。
ライブで使うには全然問題ない品質です。
ドレッドノートは大きすぎる…でも、ミニギターだと音が軽い…という方には非常におすすめなエレアコです。
Morris R-14
- トップ:シトカ・スプルース
- サイド&バック:オリーブ・ウォルナット
- ピックアップにL.R.Baggs:Elementが搭載されている
Morrisの日本製Hand Made Premiumシリーズから R-14です。
楽器本来の鳴りが出るように極薄塗装のシルクフラットを採用しているモデルです。
サイド&バックには珍しくオリーブ・ウォルナットを用いていますが、通常のブラック・ウォルナットとの違いはあまりわかりません。
硬くてバランスの取れた音質なので、ほとんど一緒に感じます。
Morrisはソロギタリスト向けの製品が多いイメージですが、R-14はストロークの歯切れも良いので歌モノも全然いけます。
10万円前半で買えるエレアコの中では質も良いコスパに優れたギターです。
Gibson J-45 Studio
- トップ:シトカ・スプルース
- サイド&バック:ウォルナット
- J-45のサイド&バックをマホガニーからウォルナットに変更したモデル
- ピックアップにL.R.Baggs Element VTCが搭載されている
Gibsonのアコギはサイド&バックにマホガニーを用いたものが多いのですが、最近はSTUDIOと呼ばれるウォルナットを使ったシリーズが誕生しました。
代表的な製品はアコギの代名詞であるGibson J-45 Studioです。
ウォルナットを使うことで価格帯もマホガニーを使った通常版よりもワンランク(10万円くらい)落ちます。
音質はマホガニーとは違って硬めな音なので、いわゆるJ-45という感じではないです。
ですが、比較せずにGibson J-45 Studio単体で考えれば、バランスよく鳴るアコギなので悪くないです。
ただ、価格帯が20万円近いのでK.YairiやYAMAHAなどの国内ギターメーカーなら同価格帯でマホガニーやローズウッドのアコギが買えてしまいます。
そう考えると、ネームバリュー以外に強みがないなぁと感じてしまうアコギです。
ウォルナットについて まとめ
- ウォルナットはギターのサイド&バックに使われる木材
- 各音域のバランスが取れており、堅めのレスポンスが良い音質
- TaylorやGibsonのギターで使われている
ぎたすけ
たけしゃん
ウォルナットの解説でした!
Gibsonが積極的に活用していることで、認知度がどんどん上がりそうな木材です。
その一方でウォルナットの活用が進むとマホガニーの値段が上がりそうですね。
ローズウッドやマホガニーの供給が足りなくなって、今後はウォルナットやサペリの存在が重要になってきそうです。
ウォルナットは経年による成長も望める木材なので、今のうちに1本買って大事に育てると良いかもしれませんね。
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