評価:3.5
ぎたすけ
たけしゃん
- SEIKO STX7の機能
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SEIKO STX7
- ピッチ検出…ピエゾ、MIC
- 測定モード…クロマチック
- 周波数…415,437~444Hz
押尾コータロー(STX2を使用)さんやDEPAPEPE(STX1を使用)など、インスト系のギタリストから人気のSTXシリーズの現行機種(2019年現在)STX7。
内蔵マイクがあるため、ギター以外にも管楽器など多様な楽器で使用可能なチューナーです。
他のクリップチューナーとは変わった機能が多いので、基本的な仕様から解説していきます。
操作ボタンは4つ
本体ボディ側面に4つのボタンがあり、それぞれ機能が割り振られています。
電源ボタンと押し間違えそうですが、ステージ上で押し間違えると面倒なのは周波数切替ボタンくらいです。
押し間違える可能性が高そうな検出方式切り替えは1度押すたびにピエゾとマイクが切り替わるだけなので、間違えても大したことはありません。
ピッチ検出
- ピエゾ
- マイク
ピッチ検出方式は2種類。ボタンを押すと切り替わります。
ピエゾモード
マイクモード
ディスプレイの右下にピエゾは「CLIP」、マイクは「MIC」と表示されます。
ギターで使用する方はピエゾがあれば、困ることはないので必要十分です。
管楽器など、クリップで取付けして振動感知させるのが難しい場合にマイクを使用します。
測定モード
測定モードはクロマチックのみ。
といっても、ほとんどの人がクロマチックしか使わないため十分です。
弦を弾くと左のディスプレイに該当する音階が表示され、本体右側でチューニング状態が点灯表示されます。
また、周波数変更する時は本体側面の周波数設定ボタンを押します。
ボタンを押すと現在の設定されている周波数が点灯します。
初期設定が440Hzで415Hzと437~444Hz(1Hz刻み)の9つの周波数を本体側面のボタンを押して選択できます。
ポップスをやってる分には440Hzがほとんどで使っても、441Hz、442Hzくらいなので十分ですね。
マイクが付いていることも含め、クラシック系の管楽器や弦楽器の使用を想定しているのでしょう。
USB充電
本体の中にリチウム電池が入っているのでUSB充電して使います。
なお、左のバッテリーボタンをONにしないと作動しません。
これ、説明書をちゃんと読まないとわからないです(苦笑)。
バッテリー空の状態からフル充電まで3時間。
フル充電時の連続稼働時間
- 8時間(A4音連続入力時)
- 7時間(LED強)
- 30時間(LED弱)
まあ、普通の電池と大差ない持ちですね。
使用頻度にもよりますが、フル充電すれば半年くらいは充電不要な感じですね。
LEDライトは強・弱・なしの3段階
LEDなし
LED弱
LED強
本体側面のボタンを長押しで切り替えとなっています。
ディスプレイが明るくなると思いきや、裏面のLEDライトが付く仕様です。
ステージまでの暗い道を照らすためかと思いますが、あまり使い道がありません。
SEIKO STX7をレビューする
たけしゃん
それでは、SEIKO STX7をレビューしていきます。
総評すると「音の精度・感度は良好。ギターでしか使用しないなら選ぶ理由はあまりない」です。
音の感度が良好なので、気持ちよく使えます。
ただ、機能面についてはマイク内蔵やLEDなどギター弾き語りではあまりいらないものが多く、多機能とは言い難いです。
なので、ギターだけで使う人は他のKORG AW-4GやPolyTune Clipなどのほうが高機能で使いやすいです。
SEIKO STX7はギター以外の楽器でも使う人、もしくは音の感度を最優先に考える人向けのチューナーです。
音の感度・精度は良い
音を鳴らした時の感度が良いです。
即座に反応してくれます。
また、音を捉える精度も良好でメーターがブレブレになったりはしません。
クロマチックモードでの利用しやすさはトップレベルです。
他のチューナーもこれくらいの感度が精度が欲しいものです。
本体は大きい
※左:STX7、右:PolyTune Clip
マイク内蔵なこともあり、他のクリップチューナーより幅も奥行もワンサイズ大きいです。
ギターヘッドにつけるとなかなかの存在感です。
ギターヘッドに大きめのチューナーを付けたくない人は他のチューナーが良いでしょう。
USB充電は便利なのか不便なのか微妙
USB充電できるため、電池交換費用が浮くのと出先でもモバイルバッテリーを持っていれば充電可能という利点があります。
その一方で、充電切れが起きた時に電池交換…というわけにはいかないので充電時間を確保する必要があります。
通常のクリップチューナーでも電池交換するのは1年に1度など少ないので、正直なところ普通の電池駆動のほうが便利です。
ボタンは奥行があって、やや押し辛い
本体側面の4つのボタンですが、ボタン自体は押しやすく良好な造りです。
ただし、本体の厚みがそこそこあるのでノールックで押そうとすると慣れるまではボタンの浅い位置を押してしまって反応しません。
ただ、ボタン自体が押し辛いわけではないので慣れの範囲ですね。
使い込んでるうちに問題なくなってくるでしょう。
可動域は自由度高い
本体は360度回転するので、取付角度の自由度は非常に高いです。
ただし、ディスプレイ表示のリバーシブル機能はないため裏につけると文字は逆の状態になります。
ギターだと、自由度を活かしきるほどの使う場面はないですね。
ただ、グルグル動かせるので取付け位置が微妙だった時も、その場で微調整が楽にできるのは良い点です。
SEIKO STX7 まとめ
- 音に対する精度や感度が良いため、気持ちよく使えるチューナー
- USB充電は実用面で考えるとマイナスのほうが大きい
- ギターのみの使用だとチューナーの能力を活かしきれない感がある
ぎたすけ
たけしゃん
SEIKO STX7のレビューでした!
音に対する感度や精度は良い感じなんですけどねぇ。
もっと機能を削ぎ落して、シンプルなチューナーを作ってくれるといい感じなんですが。
クリップチューナーも色々とあるので、マイチューナーを探している方の参考になれば幸いです。
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