ぎたすけ
たけしゃん
- MXL V67Gの機能
- MXL V67Gの使用感レビュー
- 同価格帯マイクとの比較
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MXL V67G
1万円で買えるため、安いコンデンサーマイクの中では割と昔から定番のMXL V67G。
ボカロ曲の歌ってみたが流行りだした頃に、かなり売れていたマイクです。
最近では1万円未満で結構良い音で録れるマイクが増えてきたものの、中高音がキラっとした音で録れるMXL V67Gは相変わらず人気の低価格マイクです。
V67Gの基本スペック
- 単一指向性
- 周波数特性:30~20,000Hz
- S/N比:74dB
- 最大入力音圧レベル 130dB
- 重量 589g
気になるところとしては最大入力音圧レベルがやや低いところでしょうか。
…といっても130dbって十分な数値なので、歌とアコギ録りしている分には困ることは何もありません。
指向性
指向性は単一指向性のみ対応。
ボーカルや配信でのトークであれば、単一指向性しか使用しないので特に問題はありません。
正面しか音を拾わないので、複数人で喋りながら配信する場合は複数マイクを立てるか、配置を工夫しましょう。
MXL V67G向け マイクスタンド
- 幅 × 長さ:47 mm x 184 mm
- 重量:589g
マイク本体の重量は589gとやや重め。
僕の持っているマイクスタンドの環境だと…
- ブームスタンド(TAMA)…〇
- ブームスタンド(KC)…〇
- ブームスタンド(ノーブランド)…△(ぐらつく)
- Roycel マイクスタンド…〇
- ブーム型卓上スタンド…×(よく倒れる)
…といったところでした。
卓上マイクスタンドは耐荷重500gとなっている製品が多いので、重さに耐えられないものが多いです。
ちなみに僕が使っているマイクアームのRoycel マイクスタンドはグラつくことなく使えました。
…といっても、ギリギリのラインだとは思うので長時間設置する人は卓上でなく通常のマイクスタンドを使うことをおすすめします。
Roycel マイクアーム
KC ブームスタンド
最大入力音圧レベル
130dbとコンデンサーマイクの中ではやや低め。
…といっても、ボーカルや普通の楽器を録音するには130dbでも十分なので困りません。
ドラムやギターアンプ用の録音マイクを探している方は、他のマイクが良いでしょう(その用途だとそもそもV67Gは選ばないでしょうが…)。
マイクポーチ付き
付属品として、マイクポーチが付いています。
サイズ感はギリギリなので、マイク本体とマイクホルダー入れたらいっぱいです。
乾燥剤を中に入れて保管したり、持ち歩いたりできるのでマイクポーチがあると楽で良いですね。
乾燥材
スタンドマウント付き
マイクスタンドとの接続にはスタンドマウントが付属しています。
なお、ワンランク上のMXL V67G-HE(1.4万円)はショックマウント付属です。
スタンドマウントはマイクスタンドと直結されるタイプの接続器具。
※マイクスタンドとマイクが直接連結されるので、振動が伝わりやすい
対して、ショックマウントは吊り下げタイプの器具です。
ショックマウントの場合は振動を拾いにくい造りになっているので足音などを拾いません。
僕の経験上で言うと、床に静音カーペットのようなものが敷かれていればスタンドマウントでも問題ありません。
実際に、僕はスタンドマウントタイプで仮歌の仕事をいくつもしてましたしね。
作家さんからノイズの指摘をされたこともありませんでした。
YouTubeで歌ってみた動画の製作をするレベルなら、スタンドマウントでも問題ないです。
仕事で使う方でマイクスタンドをフローリング直置きする方はショックマウントにした方が良いです。
V67G-HE
V67G
MXL V67G レビュー
それでは、MXL V67Gをレビューしていきます。
総評すると「使い勝手はイマイチだけど、女性ボーカルの安いマイクとしてはかなり良さげ」です。
重くて大きい点で自宅で使用するには使い勝手がイマイチです。
ただ、音質などマイク自体の性能は値段の割にかなり良いです。
音質は中高音強め
中高音強めで音がキラっとしています。
RODEに近い性質ですが、ギラギラ感はそんなにないのでキャラクターは違います。
僕はMXLのほうが好きですね。
初めから少しコンプレッサーをかけた感じで音の抜けはいまひとつです。
ただ、低価格マイクはどれも音の抜けは悪いです。
中高音強めな分、音が前にはくるので相対的に見ると抜けが良い方です。
チューニング的にもハイトーンな男性ボーカルや女性ボーカルの美味しい帯域を拾いやすい造りです。
また、アコギは問題なくいけますが、性質的にはボーカル向けに特化したマイクです。
ボーカルでの使用予定がない人はaudio technica AT2020のほうが万能に使えるのでおすすめです。
ゲインが高い
僕が所有しているコンデンサーマイクと比較するとゲインが高いです。
MXL V67Gだけミキサーの音量を少し下げないといけません。
まあ、別に困ることもないですが他のマイクはほとんど一緒なのでゲインが高いマイクが欲しい人にはいいかもしれません。
音量調節が難しい
中高音強めなせいなのか、レコーディングしていて思わぬところでクリップします。
他のマイクと録り比べしていても、クリップしないように入力レベルを抑えないといけなくて1曲を通しで録るとAメロの音量が小さくなります。
レコーディング時にアナログコンプレッサーやリミッターを薄くかけ録りできると、かなり楽です。
ROLAND RUBIX24のようにアナログコンプレッサー内蔵のオーディオインターフェイスと相性が良さそうです。
ポップガードは必要
ポップガードなしだと吹かれのノイズが気になります。
音のチューニング的にも息系のノイズを拾いやすいので、マイク購入時に一緒にポップガードは買っておきましょう。
ポップガード
大きくて重め
※audio technica AT2020と並べてみた
マイク本体がやや大きいです。
比較対象として並べたaudio technica AT2020自体も普通よりやや大きいので、MXL V67Gは結構大きいです。
また、重量も589gとコンデンサーマイクの中では重めです。
卓上マイクスタンドで支えられる製品は多くないでしょうから、自宅での使いまわしはいまいちよくありません。
中高音ブーストした低価格マイクは意外とない
僕は色々試すまでは「安いマイクは中高音ブーストしたものばかり」と思っていたのですが、試してみると逆でした。
意外とフラットなものが多く、わかりやすく中高音ブーストした安いマイクはMXL V67Gくらいです。
僕の知る限りでは、その次に中高音ブーストした安いマイクとなるとRODE NT-1A(2.3万円)なので結構、金額が上がってしまいます。
中高音ブーストしたマイクは声質によってはギラギラしちゃうんですけど、ハイトーンな男性ボーカルや女性ボーカルだと魅力的な部分が押し出されるので相性良いんですよね。
低価格マイクだと意外とないチューニングなので、MXL V67Gは存在価値がある製品ですね。
同価格帯マイクとの比較
同価格帯マイクとして競合となるのは何といっても、audio technica AT2020(1万円)です。
また、同価格帯ではないですが迷いそうな上位モデルのMXL V67G-HE(1.4万円)。
本章では上記の2本をMXL V67Gと比較して解説していきます。
audio technica AT2020との比較
競合となるaudio technica AT2020ですが、重量345gで大きさもやや大きめくらいなので自宅利用が楽です。
また、音質はフラットなので癖がありません。
というわけで、MXL V67Gとの切り分けは割とわかりやすく…
- audio technica AT2020…オーソドックスで使いやすい安定マイク
- MXL V67G…使いやすさより中高音のキラッとした音色を優先したい人向け
…という分かれ方。
安定して万人向けなのはaudio technica AT2020ですね。
ただ、R&Bなどブラックミュージック寄りの女性ボーカルの方はMXL V67Gが合う人は多そうです。
使い勝手は妥協してMXL V67Gにしておくのも全然ありですね。
AT2020
MXL V67G-HEとの比較
MXL V67G-HE(1.4万円)はカラーリングが変わって、付属品が豪華になった製品です。
大きさ・重量・性能自体はMXL V67Gと基本的に変わっていません。
V67G-HEの付属品の違い
- スタンドマウントがショックマウントに変更
- マイクポーチがマイクケースに変更
- 金属製ポップガードが追加
- クリーニングクロスが追加
MXL V67Gとの価格差は5,000円程度。
付属品の変更・追加を見る限りは5,000円分の価値はあります。
専用の付属品をまとめて買ってしまいたい人はMXL V67G-HE。
付属品の一部を既にバラで持っているなどの理由で専用付属品が不要な人はMXL V67Gといった切り分けですね。
V67G-HE
V67G
MXL V67Gにおすすめのオーディオインターフェイス
MXL V67Gを使うにはオーディオインターフェイスをセットで購入する必要があります。
そこで、おすすめのオーディオインターフェイスは下記の2つ。
- DTMメイン…Steinberg UR22C
- ライブ配信メイン…YAMAHA AG03MK2
上記2機種のどちらかを買っておけば間違いないです。
2機種を比較してみると…
AG03MK2 | UR22C | |
入力端子 | コンボジャック LINE | コンボジャック×2 |
ビットレート | 192kHz / 24bit | 192kHz / 32bit |
4極入出力 | 〇 | × |
ヘッドセット | 〇 | × |
エフェクト | 〇 | 〇 |
スマホアプリ | 〇 | 〇 |
ループバック | 〇 | 〇 |
実売価格 | 約18,300円 | 約17,820円 |
Steinberg UR22Cはマイクを2本挿せるので、音楽制作において色んな状況に対応しやすいです。
対して、YAMAHA AG03MK2はマイクは1本しか挿せませんが、本体操作だけでエフェクトやループバックをON/OFFできます。
自身が良く使う場面を想定して、選択すると良いでしょう。
ちなみにDTMをやる…といっても歌ってみた動画を作るだけならマイク1本挿せれば問題ないので、YAMAHA AG03MK2がおすすめです。
AG03
UR22C
MXL V67G まとめ
- 中高音をブーストさせた低価格コンデンサーマイク
- 大きくて、重いので自宅での使いまわしはイマイチ
- ハイトーンな男性ボーカルや女性ボーカルと相性が良いマイク
ぎたすけ
たけしゃん
MXL V67Gの解説でした!
YouTubeやニコニコ動画で歌ってみたをやる人が一番合ってそうです。
また、デモ製作にも活躍できるので音楽用途でプライベートに持つマイクとしてはお手頃。
何年も人気製品として存在するのも納得です。
ポップガードやショックマウントなど専用の付属品もまとめてほしい人はMXL V67G-HE。
付属品は最低限で良いという人はMXL V67Gを選択しましょう。
V67G-HE
V67G
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