ぎたすけ
たけしゃん
男性シンガーソングライター 解説シリーズ 山崎まさよしさん編です!
男性アーティスト解説 まとめ記事
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山崎まさよし
- 1971年生まれ
- 1995年9月デビュー
- オフィスオーガスタ所属
2018年現在で47歳。ちなみに動画は当時26歳。
ブルースを基調としたギター弾き語りを中心に活動するシンガーソングライター。
ギターの他にもピアノ、ブルースハープ、パンデイロを演奏。
人前ではあまり披露しませんが、ベース・ドラム、サックスなども演奏でき、レコーディングは1人で完結することもあるらしいです。
影響を受けたアーティストはロバート・ジョンソンやCream、ジミヘン…など。
ブルースへ傾向するきっかけはライトニン・ホプキンスだったそうです。
Baby,Please Don’t Go/Lightnin’ Hopkins(YouTube)
渋い…。なんかでもわかる。
楽曲
One more time, One more chance/山崎まさよし(YouTube)
山崎まさよしさんの代表曲は「One more time, One more chance」「僕はここにいる」。
ルーツがブルースといっても、シングルはPOPで綺麗なメロディの楽曲が多いです。
ブルース色が強く出るのはアルバムやカップリング曲…と使い分けている感じ。ライブだとブルース色が強いイメージです。
代表的なブルース系の曲は「Fat mama」「アレルギーの特効薬」など。
初期のシングルにはインスツルメンツの代わりにブルース調の即興ギターソロが収録されていました。
ちなみにその即興ギターソロ集はアルバム「the BEST/OUT OF THE BLUE」に収録されています。
更にその即興ギターソロは下記のギタースコアに譜面が掲載されています。
オープンチューニングでボトルネックを使ったフレーズが多いので、ブルースの基本は勉強してからチャレンジしたほうが良いかも。
山崎まさよしの使用ギター、使用アイテム
アコースティックギターの名手 山崎まさよしさんが使っている機材は気になりますよね。
使用されているアイテムは特注品なども多く、かなりのこだわりがうかがえます。
アコギ
ライブとレコーディングでメインギターを使い分けています。
- ライブ…Gibson サザンジャンボ(1959年製)
- レコーディング…Gibson L-O(1936年製)
ライブ専用のサザンジャンボ。確かにまさやんと言えば、このギターってイメージ。
ピックアップはコンタクトタイプのピエゾが2つ中についています(メーカー不明)。
聴診器を当てて、一番鳴るところに付けたそうで絶妙な位置についているとインタビューで答えていました。
コンタクトピエゾって設置位置でハウリング起こすので、何とも難しいんですよね。
素人は真似しないようにしましょう(笑)。
レコーディング専用はGibson L-O。少し小さいタイプのギター。
生音が凄く良いそうですが、確かにまさやんのアコギは凄く良い音がします。
見た目も一部塗装が剥がれていて、渋い感じが合うんですよね。
エレキギター
- Provision Guitar PSST-BLD-IR08
- Gibson ES-331
ライブでよく見るのはProvision Guitar。
ストラトキャスターのような形ですが、用途はバンド内でのバッキングギター。たまにソロも弾いています。
つまりは一般的なエレキギターの使い方。
対してES-331はセミアコでアコギに近い使い方。
まさやんファンの方には赤いギターといえば伝わるやつ。
弾き語りプレイヤーはアコギ、セミアコ、ストラトorテレキャスという3本所有タイプが多いです。
アコギ弦
使用している弦はDR RPM-12(.012)。
DRは非常に弾きやすく、音質も良好。
僕のおすすめは同メーカーのDR VTA-12ですが、RPM-12もブルースやジャズに合いそうな落ち着いた音質の優良弦。
さすが、まさやん。良い弦を選びますね。
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爪
左手の爪はグラスネイルを使って補強されています。
山崎まさよしさんの楽曲はセロリのネイルアタックなど、爪に負荷が強いプレイも見受けられます。
何も補強せずに演奏していると爪が割れてしまうので、その対処ですね。
押尾コータローさんや大石昌良さんも使っている定番のギター用ネイルケア商品です。
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ピック
山崎まさよしさんは「サムピック」と「普通のピック」を使っています。
サムピックはオリジナル製品が発売されています。
本人使用ではべっ甲タイプと通常材質の白いピックがありますが、一般販売されているのは白いピック。
本人が弾きやすい角度に調整されているそうです。
普通のピックは色々ありすぎて、何をメインで使っているかわかりませんでした(笑)。
トライアングル型とティアドロップ型のHeavyを使用されていました。
トライアングル型
ティアドロップ型
カポタスト
SHUBB SC-10を使用されています。
SC-10は通常のSHUBBカポ(C-1)の半分くらいの重量というのがウリ。
といっても、C-1自体が既に軽いのでどっちでも良い気がします。
SC-10は普通の店舗だと売っていないです。買いたい人は探してみましょう。
下記のリンクは一般的なC-1。
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プリアンプ
ハンドメイドのオリジナルプリアンプを使用されています。
サザンジャンボ用に作ったそうです。シルバーの小さい箱みたいなやつ。
すげーな、さすが弾き語り職人。
ルーパー
山崎まさよしさんが床下に置いてるルーパー。
プレイしている様子はこちら。
I’m sorry(LIVE)/山崎まさよし(YouTube)
かっこいい!
だがしかし。国内正規代理店がないようなので、欲しい人は並行輸入品を買うしかないっぽい。
まさやんと同じものがどうしても欲しい!…という人以外は素直にBOSS RC-30あたりを買いましょう。
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チューナー
プロのライブ使用ということでペダル式で「BOSS TU-2」を使っています。
現行機種は「BOSS TU3」。
精度が良く、足元に置いて使うタイプのチューナーでは人気の製品ですね。
クリップチューナーではFishmanのFT-1を使用されています(2010年の記事より)。
現行では発売されておりません。
ハーモニカ
使用されているハーモニカは下記の2種類。
ハーモニカも凄腕なんですよね。
1人で弾き語りする時にもハーモニカでイントロ・間奏・アウトロを補って物足りなさを感じさせないです。
コンデンサーマイク
- テレフケン ELA M251E
- NEUMANN TLM 103
自宅スタジオでは本格的に録音するときはテレフケン ELA M251E。
ラフに仮歌を入れる時はNEUMANN TLM 103をボーカル用マイクとして使用されています。
NEUMANN TLM 103は思いついたメロディーを楽器と一緒にとっさに録音できるよう、キーボード前に置いてあります。
本格的なレコーディングスタジオでもメインマイクとして使用されることもある、NEUMANN TLM 103を仮歌用とは…プロはすごいですな。
山崎まさよしの弾き語りについて
山崎まさよしさんはギター弾き語り…というイメージが強いのでギタースコアを多く発売されています。
ブルース色が強いプレイが多く、特殊なギターテクニックも登場するのでギター難易度はかなり高め。
歌も手ごわい曲が多いため、中級者になってからチャレンジしないと挫折してしまいます。
その代わり、弾けるようになるとギターの楽しさが格段にアップします。
僕も弾き語りで活動を始めたての時にギターの腕を上げるために一生懸命コピーしました。
まさやんの曲は人前で弾けると一目おかれるようになります。
腕を上げるためにも、ギターをより楽しむためにもチャレンジしてみてほしいですね。
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ギター
POPSを中心としたシングル曲とブルース色が強いアルバム曲で奏法が異なります。
まずはシングル曲です。オーソドックスなPOPSが多いのです。
しかし、演奏はという細かいオカズが入っており、結局は難しい。
僕が演奏しているセロリですが、これも難しいんですよねぇ。
一見、普通のPOPSですが右手で弦を叩いてすぐに音を出しています。
この奏法が慣れるまでかなり難しい。
他にも「僕はここにいる」についても普通のアルペジオと思いきや譜割りが細かく、歌いながら弾くのはかなり大変。
このように代表曲は普通のPOPSに聞こえるのですが、ギター弾き語りの演奏内容はかなり難しいです。
そして、ブルース色が強い曲。
パーカッシブで動きも多い難解なギターが非常に多いです。
これを歌いながらミスなくこなすのは相当な練習が必要です。
しかも、ハーモニカも難しい。
「ストロークしながら特定弦だけ弾く」「スラップ」「複雑なカッティング」など普通のPOPSだけやっていても、使わないギターテクニックがたくさん出てきます。
また、キーやコード進行もブルース調で普通のPOPSと少し違うため、自分の引き出し作りにも有効です。
ボーカル
- 裏声最高音:hi C
- 地声最高音:hi A
- 最低音: MID1 E
歌のキーは普通~やや高め。
最高音がMID2 G#~Hi Aに設定されている曲が多いです。
基本的には音域は狭めに設定されており、音域的に歌いやすい曲が多いですね。
対してブルース色が強いアルバム曲はリズムや勢いの出し方が難しく、歌いこなすのはかなり難しかったりもします。
歌いこなすには音域よりはパーカッシブなボーカルテクニックにが問題になることが多いですね。
ギターと歌が一体となってリズムを作る必要があります。
逆に言えば、ギターと歌の両方で曲を仕上げていく必要があり、弾き語りの醍醐味を味わえる部分でもあります。
おすすめギタースコア
山崎まさよしさんでおすすめのギタースコアといえば、文句なく「ONE KNIGHT STANDS」。
ギター弾き語りLIVEのCD音源を本人監修のもとで譜面化した一冊。
代表曲である「One more time, One more chance」がピアノ譜面であることが残念ですが、「僕はここにいる」「セロリ」「明日の風」「ドミノ」「Fat mama」など代表曲からブルース曲まで幅広く掲載されています。
特殊なギターテクニックは耳コピにするにも、どうやっているのか?がわかりません。
なので、譜面で書かれているのは助かります。
譜面で見ると複雑なギターテクニックも意外とシンプルだったりするものですからね。
ただし、どの曲も難易度高めなので中級者になってからチャレンジしましょう。
毎度、同じようなコード進行と演奏方法に飽きた人は是非、買っていただきたい。新しいギターの扉が開くこと間違いなしの一冊です。
ギタースコア
ライブアルバム
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終わりに
ぎたすけ
たけしゃん
山崎まさよしさんのアーティスト解説でしたー。
玄人志向のアーティスト…と言う感じですね。
最近だと歌がすごい弾き語りすとが目立ちますが、ギターがパーカッシブに歌っている弾き語りというのは凄みがありますね。
10年先も20年先も、ギター弾き語りをやる人からはコピーされ続けるのではないか?
…と思わせる素晴らしいアーティストですね。
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