ギターの右手の弾き方。初心者が絶対に意識すべきポイントを徹底解説

焚き火の前でアコースティックギターを弾いてる様子

ぎたすけ

ギターの右手って高速で動かすから、結局は適当になっちゃうんだよな

たけしゃん

右手の動きは初心者のうちに基礎を固めた方がいいよ。後から矯正するのは本当に大変だからね…
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音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

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ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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ギターの右手 基礎編

AT4040でレコーディングしているところ

まずは右手のフォームから解説していきます。

正しいフォームで練習しないと、手首を痛める可能性もあるため、最初のうちにしっかり覚えましょう。

本章で解説するフォームは下記の3点です。

なお、上記を既に習得している方は飛ばして、後編の<初心者こそちゃんとやるべき右手の弾き方>を参照ください。

ピックの持ち方

人差し指におく

ピックの中央〜やや奥部分を人差し指に置く

親指を被せる

ピック中央に親指を上から被せるように沿える

ピックの基本的な持ち方は以上です。

力を入れないように軽く握るのがポイントですね。

人差し指でつまむように持つのはNGです。

ピックのダメな持ち方

上図の持ち方だと、ストロークの音が不安定になったり、ピックを落としたりします。

また、ピックの持つ位置で音質や適した演奏スタイルが変わります。

持ち方概要
浅め軽い音になる
早いストローク向き
真ん中どの演奏でも万能
まずはこの持ち方で始めよう
深め硬めの音になる
単音ピッキング向き

弾き語りなどアコギでの演奏では、基本的に浅めか真ん中で持ちます。

まずは真ん中で持って、演奏するようにしましょう。

ピックの持ち方 基本形

真ん中で慣れれば、浅めも深めもすぐに対応できるようになります。

ストロークでのピックの角度

弦に当てるピックの角度は浅めを意識しましょう。

特にストロークでは深すぎると引っかかってしまい、スムーズにジャカジャカ弾けません。

また、ピックを少し寝かせて弦に当てるのがポイントです。

立てると、滑らかに弾けないため、寝かせて当てて手首で振り抜くようにしましょう。

手首はうちわを仰ぐようなイメージで振ると、滑らかに演奏できます。

白いうちわ

最初はゆっくり丁寧にピックの入る角度を意識しながら、ストロークの練習を行いましょう。

下記記事では練習用譜例も用意しているため、合わせて参照ください。

指弾きのフォーム

C414XLSでギターのレコーディングしているところ

続いては指弾きでのアルペジオのフォームです。

まず基本のフォームはサウンドホールあたりで、手を丸めて構えます。

アルペジオの指弾き 構え

力を抜いて、軽く卵を持つようなイメージで構えると良いでしょう。

各指の担当弦は以下の通りです。

フォーフィンガーの指の役割

状況によって、担当弦が変わることはありますが、まずは上図の通りに徹底しましょう。

弦を弾くときは力を抜いて優しく触るようにしましょう。

AKG P220で録っているところ

力強く弾くと、指の回転が遅くなり、次の音に間に合わなくなりがちです。

アルペジオについても、下記の記事で練習譜例を用意しているので合わせて読んでください。

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初心者こそちゃんとやるべき右手の弾き方

C414XLIIでギターのレコーディングしているところ

基本的なフォームを押さえたところで、いよいよ本題です。

右手の弾き方に関して、初心者のうちから絶対に守った方がいいルールが3つあります。

それが以下の3点です。

  1. 指弾きにおける指の担当弦
  2. 空ピッキング
  3. オルタネイトピッキング

この3つは適当にやっても演奏自体はできます。

ですが、適当にやっていると演奏レベルが上がった時に必ず壁にぶち当たります。

例えば

早いと指が追いつかない、メトロノームに合わせて弾けないなどの弊害が出る

そして、中級者以降で矯正しようとすると、ものすごく大変です。

そのため、初心者のうちから必ずルールを守る癖をつけましょう。

それぞれの項目について、守るべきルールと注意点を解説していきます。

目次

指弾きにおける指の担当弦

フォーフィンガーの指の役割

まずは指弾きにおける、各指の担当弦です。

指弾きで使う指はスリーフィンガーとフォーフィンガーの2スタイルに分かれます。

スリーフィンガーの指の役割

スリーフィンガーの指の役割

フォーフィンガーの指の役割

フォーフィンガーの指の役割

どちらの奏法でも構いませんが、最近のポップスではフォーフィンガーが主流です。

そして、この指と担当弦のルールをまずは守るようにしましょう。

BPMが速くなるほどにルール通りに弾かないと、指の回転が追いつかなくなってきます。

C414XLSでギターのレコーディングしているところ

初心者のうちは適当でも何とかなりますが、中級者以上になると適当だと困る場面が一気に増えます。

担当弦のルールは癖がつくと、なかなか矯正できないため、初めからルールは守るようにしましょう。

補足

たまにルールを破らないと弾けない曲もありますが、意識的にルールを破るのは大丈夫です

下記の記事では担当する指も指定した練習用譜例を用意しています。

まずは担当の指も書かれている譜面を使って、譜面通りに弾くことを心がけましょう。

空ピッキング

アコギでメロディーラインを弾いて録る

空ピッキングは要は空振りすることです。

手はリズムに合わせて振りますが、弦は弾きません。

ギターのストロークでは、振り子の要領で右手のリズムを一定にキープします。

ギターストロークの右手を柔らかく使う
これも空ピッキングが入っている

そのため、音を出さない時も右手の振り子はキープしないとリズムが狂ってしまいます。

ライブでは空ピッキングをやらずに根性で合わせても割と何とかなります。

しかし、レコーディングなどシビアなリズムキープを求められる環境では根性で合わせるのは至難の業です。

自宅のレコーディング環境

空ピッキングも中級者になってから覚えるのは大変なので、初めからやるように癖をつけましょう。

下記記事で空ピッキングを使った練習譜例を用意していますので、実際にやってみましょう。

オルタネイトピッキング

C414XLIIでギターのレコーディングしているところ

ピックによる単音弾きでは、ピッキングはアップとダウンに分かれます。

ダウンとアップのピッキングの違い

このアップとダウンの法則は主に下記の2種類があります。

項目概要
スウィープピッキング弦を下降するときはダウン
上昇するときはアップ
オルタネイトピッキングダウンとアップを
交互に繰り返す

実際の演奏では両方を使い分けますが、オルタネイトピッキングの精度が非常に重要です。

特に速いアルペジオでは、オルタネイトピッキングが正確にできないと上手く演奏できません。

P820 TUBEでRECしているところ

ロックやポップスのバンド曲では、高速のオルタネイトピッキングでイントロが構成されている曲は結構多いです。

最近のヒット曲ではヒゲダンのPretenderなどが代表的ですね。

ピッキングも初心者のうちは適当で何とかなりますが、曲の難易度が上がるほどにオルタネイトピッキングの精度が重要になります。

ピックの持ち方 基本形

特に弾き語りをメインにやっている方はオルタネイトピッキングをできない人が非常に多いです。

初心者のうちから、きちんと法則を意識して練習しましょう。

たけしゃん

弾き語りでオルタネイトピッキングを活用できると、それだけで周りと差をつけられます

なお、オルタネイトピッキングについても、下記記事の後半で練習用譜例がありますので参考にしてください。

ギターの右手 まとめ

カッタウェイのギターを演奏しているところ
  • 怪我の原因となるため、フォームはちゃんと覚えよう
  • 右手の演奏ルールがリズムの要になるため、最初はきちんと守ること
  • 後から矯正するのは本当に大変なので注意

ぎたすけ

確かに無意識でやってることを後から矯正するのって大変だよな

たけしゃん

そうなんだよね。右手の動きは体に覚え込ませるものだから、初めからキッチリやった方がいいね

ギターの右手についての解説でした。

右手の動きはリズムや音色に大きく影響します。

そして、無意識でやれるところまで体に覚えさせるので、一度覚えてしまうと矯正するのは本当に大変です。

初心者のうちから、基本に忠実に練習するように心がけましょう。

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