評価:4
ぎたすけ
たけしゃん
読みたい場所をクリック!
audio technica ATH-R30x

型式 | オープンバックダイナミック型 |
ドライバー | φ40mm |
出力音圧レベル | 92dB/mW |
再生周波数帯域 | 15~25,000Hz |
最大入力 | 1,000mW |
インピーダンス | 36Ω |
質量(コード除く) | 約210g |
プラグ | φ3.5mm金メッキステレオミニ |
コード長 | 3.0m |
2025年に新しく発売された、オーディオテクニカの開放型モニターヘッドホン ATH-R30x。
自宅での音楽制作に適した、リファレンスモデルです。
audio technicaは、プロ向けのモニターヘッドホンだと密閉型が中心で、開放型はバリエーションが少なかったのですが、2025年に3製品が新たに発売されました。
ATH-R30xは、その中でも比較的安価なエントリーモデルに該当します。
オーディオテクニカの開放型モニターヘッドホンは、評判がいいもののハイエンドモデルしかなかったので、1万円台のATH-R30xが増えたのは嬉しいですね。
本記事では、上位モデルとも比較しながら、細かくレビューします。
まずは、製品仕様から解説します。飛ばしてレビューを読みたい方は<ATH-R30xをレビュー>を参照ください。
開放型ヘッドホン

ATH-R30xは、ハウジングが開放されている開放型のモニターヘッドホンです。
逆に、ハウジングが閉じているヘッドホンを密閉型と呼びます。
それぞれの特長は、下図の通りです。

ATH-R30xはハウジングが開放されており、ドライバーの再生音が直接耳に届くため、リアルな音場を実現しています。
実際に聴き比べてみても、音の広がりがあってリアルな臨場感を味わえます。
軽くて通気性も良いので、長時間作業にも適しています。
開放型専用設計のφ40mmドライバーを搭載

ATH-R30xは、開放型専用設計のφ40mmドライバーを搭載しています。
開放型の自然で広がりあるサウンドに加えて、低音域の強さを感じます。
バンドサウンドを流すと、抜けのいい音が心地よく広がっていくのですが、重低音はしっかり出ています。
個人的にはかなり好きなサウンドですね。
ケーブルは両出しで着脱不可

ATH-R30xは、ケーブルはLRの両方から出ている両出しが採用されています。

そして、ATH-R30xはケーブル着脱はできない仕様になっています。
上位モデルのATH-R50xは片出しで着脱可能、ATH-R70xaは両出しで着脱可能になっています。
ATH-R30xも着脱可能にして欲しかったですが、ケーブル着脱したい方は上位モデルを選択しましょう。
付属品

ATH-R30xの付属品は、6.3mmステレオ変換プラグアダプターのみです。
ポーチなども付属せず、シンプルなパッケージとなっています。
音質や本体の造りをみると、これで1万円台はかなり頑張っている印象を受けるので、仕方ないかなと思いました。
ATH-R30xの質感は、上位モデルと比べても遜色ありません。
audio technica ATH-R30xをレビュー

それでは、ATH-R30xを細かくレビューしていきます。
まず、箇条書きで簡単にまとめたメリット・デメリットはこちら。
全体的に完成度高く、作業用でもリスニング用でも使い勝手がよい開放型ヘッドホンです。
1万円台で、このクオリティはさすがオーディオテクニカ。
予算2万円以内で、開放型のモニターヘッドホンが欲しい方に最適です。
音場はリアル、低音域の存在感が強い

ATH-R30xでさまざまな音源を聴いてみました。
密閉型に比べると音場が広く、定位も正確なのでライブ音源を聴くと会場にいるような臨場感があります。
特に、中音域がクリアで良いですね。
ボーカルの細かいニュアンスがしっかり再現されていて、声フェチな自分には満足度の高いサウンドです。

一方で、少し気になったのが低音域の強さです。
開放型にしては珍しく、低音域がしっかり効いてる印象を受けました。
ベースラインが、自然に頭へ入ってくる感じ。
良くも悪くも密閉型ヘッドホン寄りの鳴り方をしているような感覚です。
上位モデルのATH-R50xは、低音域の存在感はありつつも各音域のバランスは良いですが、ATH-R30xは若干低域に寄っていると感じました。

逆に、ローが強いヘッドホンが好みの方は、ATH-R30xが良いかもしれませんね。
気持ちローが強いというレベルなので、気にならない方が多いかなと思います。
軽くて付け心地は良好

ATH-R30xの本体重量は約210gと、非常に軽いのが特長です。
ヘッドホンを長時間つけて作業していると、この軽さが本当に良いんですよね。
筆者が普段使っている、SENNHEISER HD 400 PROは240gなのですが、30gって結構違うんだなと感じました。

また、ATH-R30xは側圧も程よく、サイズ感にも余裕があるので付け心地はとてもいいです。
オーディオテクニカの開放型は、サウンドだけでなく、付け心地の良さが強みだと感じます。

エントリーモデルのATH-R30xも、付け心地の良さは上位モデルと変わらないレベルなのが素晴らしいです。
造りもしっかりしているので、1万円台であることを考えるとすごく良い製品だなと思いました。
ATH-R50xとの比較

最後は、上位モデルであるATH-R50xとの比較です。
まず、スペックや価格の違いを見てみましょう。
スペック表で見ても、ATH-R50xのほうがワンランク上ですね。
価格差は、1万円程度となっています。
サウンド面を比較すると、ATH-R50xのほうが音場が広く、低音域から高音域までバランスよく出力されている印象です。

ATH-R50xはφ45mm大口径ドライバーを搭載しており、周波数帯域も広いので、ATH-R30xとの差は結構感じますね。
そのため、予算が許すならATH-R50xまで頑張ったほうがよさそうだなと思いました。
一方で、ATH-R30xも十分優秀なので、2万円以内で収めたい場合はとても良い選択肢です。

どっちか迷ったら、ATH-R50xを推しますが、ATH-R30xでも後悔することはないと思います。
audio technica ATH-R30x まとめ

ぎたすけ
たけしゃん
audio technica ATH-R30xのレビューでした。
オーディオテクニカの開放型モニターヘッドホンで、1万円台の選択肢ができたのは嬉しいですね。
しっかりしたものを買おうとすると、どうしても2万円以上は必要だったので、ATH-R30xは入門機としておすすめです。
関連記事





よく読まれている記事
初心者が覚えるべき ギターコード 10個を練習用の譜例付きで解説
男性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。音域チェックできる音源付き
コンデンサーマイク おすすめ17選【2025年】。ボーカルレコーディングで定番の製品を徹底比較。
初心者向けアコースティックギター おすすめ6選。購入するギターの選び方を107名のアンケート調査付きで解説
ギターのストロークパターンを練習しよう。弾き語りでよく使う譜例 10パターンで解説
ギターのカポタストでキー変更するための上げ方、下げ方を役立つ早見表と合わせて解説
ギター初心者も弾ける簡単な曲 おすすめ50選。練習時のポイント解説付き
女性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。参考アーティストも合わせて紹介
SYNCROOM(シンクルーム)の使い方、設定、遅延対策を解説。無料で自宅セッションを楽しもう!
アコギ メーカー11社を解説。ブランドごとの特徴やおすすめのギターを紹介