評価:4.5
ぎたすけ
たけしゃん
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AKG C214の特徴
マイクタイプ | XLRコンデンサーマイク |
指向性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 20Hz – 20kHz |
最大SPL | 136dB |
寸法 | 56×160×43mm |
重量 | 300g |
レコーディングスタジオなどで定番の老舗マイクメーカー AKGの宅録向け製品 C214。
発売から大分経ってますが、ボーカル・DTMerなど宅録ユーザーに大人気のベストセラー製品です。
C214はプロユース製品として昔から有名なC414 XLIIと同等のダイアフラムを使ってます。
実売価格は3.2万円程度と個人でも手が出しやすい価格帯で、使われているパーツはプロユースなのは魅力的ですよね。
C414はアコギ録りに定評があるマイクなので、同等のダイアフラムのC214もボーカル・アコギ録りに適したマイクになっています。
たけしゃん
それでは、C214の細かい製品仕様から解説していきます。
仕様説明を飛ばして、レビューを読みたい方は<AKG C214をレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
本体機能
C214は本体機能として、ローカットフィルターとPADがついています。
ローカットフィルターは低音をカットしたいときにONにし、PADは音量をマイク本体で下げたいときに使います。
DTM用途の場合はどちらもDAW側でやることが多いので、そんなに使うことはないかなと思います。
一方でライブ配信の場合は低音が気になる場合にローカットフィルターをONにするのは有効です。
なお、 ローカットをONにすると160Hz以下の音をカットしてくれます。
C214に合うマイクスタンド
C214はコンデンサーマイクの中で最も軽くて小さい部類なので、マイクスタンドは何でも大丈夫です。
自宅にあるマイクアームやマイクスタンドでテストしても、全部大丈夫でした。
自宅でデスクの前に設置するならKTSOULマイクアーム、マイクスタンドがよければKCブームスタンドがおすすめです。
C214の付属品
- ショックマウント
- ウインドスクリーン
- キャリングハードケース
C214の付属品は上記3点です。
ショックマウントはプラスチック製で軽いですが、衝撃にも結構強いので使い勝手は良いです。
3万円台だとショックマウントが金属製になる製品も多いですが、C214のショックマウントは耐久性も良くて軽いので自宅利用では助かる仕様です。
ウインドスクリーンも付属しますが、歌録りだと別途ポップガードが欲しいかなと感じますね。
マイク距離をある程度保てば、付属品でも問題ないですね。
歌録りをガンガンやっていくなら、別途ポップガードあったほうが間違いないです。
そして、C214本体と付属品をしまうケースはキャリングハードケースです。
耐衝撃などには申し分ないですが、自宅に置いとくにはでかいんですよね。
持ち歩くにも大きくて、使いづらいです。
幸い、マイク本体が小さいのでマイクケースやポーチに乗り換えてしまうのがいいかなと思います。
トータルで考えると付属品は悪くもないけど、良くもないといった感じですね。
C214-Y4とC214の違い
2021年にC214-Y4という製品が新発売されました。
ただ、この製品は旧来のC214と製品仕様は全く一緒です。ヒビノ取扱で独自の保証期間が4年に設定されているだけです。
なお、通常のC214は3年保証となっています。
価格帯は旧来のC214が3.2万円程度、C214-Y4が3.8万円程度です。
なお、AKGの国内正規代理店はヒビノとサウンドハウスですが、ヒビノはC214-Y4に切り替えています。なので、ヒビノ取扱のC214は在庫限りです。
大手楽器店にはヒビノが卸してますので、近いうちにサウンドハウス以外のECサイトからはC214は姿を消すでしょう。
AKG C214をレビュー
それでは、具体的にAKG C214をレビューしていきます。
はじめに箇条書きでレビュー内容をまとめると以下の通りです。
- 音が煌びやかでパワーのある男性ボーカルに適している
- アコギの録り音も煌びやかでギターによってはややうるさいかも
- 小さくて軽いのでPCデスクなどでの使い勝手は非常に良い
- 女性や声を張らないボーカルはAT4040のほうが無難
総評すると3万円台のコンデンサーマイクではめちゃくちゃ優秀です。
ただ、同価格帯のAT4040も優秀でマイクのキャラクターも異なるので、どっちを選ぶのか?という点が焦点かなと。
レビューの中でAT4040との比較も演奏音源付きで詳しく解説していきます。
C214のレビュー目次
音質は煌びやかで抜けが良い
C214でボーカル・アコギを色々録りましたが、特徴はハイ上がりの周波数特性です。
4kHzより上が持ち上がっています。
※ヒビノの商品HPより引用
このハイ上がり特性で、高音が煌びやかになります。
男性ボーカルの高音とかアコギ録りの1弦の音などがわかりやすく前に出ますね。
実際にC214を使ってボーカルとアコギをそれぞれ録った動画がこちら。
僕の声だとC214と相性良いんですよね。
かすれた声とかハイトーンとか、ちゃんと前に出てくれて気に入ってます。
友達にもC214を貸すこと多いんですけど、男性ボーカルはほとんどの人が良い感じにハマってますね。
そして、1万円台のマイクとはそれなりに差があります。
1万円前半のベストセラー製品である、audio technica AT2020と音を比較してみましょう。
C214
AT2020
C214は音が華やかで、AT2020は大人しい感じですね。
ボーカルを録っていても、C214のほうが音は抜けてくる感じがあります。
やはり、3万円台のマイクになると1万円台とはそれなりの差を感じますね。
仕事だったり、本格的な音楽活動で使うならC214クラスのマイクが欲しいところですね。
小さくて軽いので自宅利用が楽
C214はコンデンサーマイクの中でも小さめで軽いので、自宅での運用が楽です。
マイクのサイズ感って自宅利用だと、かなり重要なんですよね。
たけしゃん
マイクが軽くて小さいとライブ配信やテレワークで、サッとマイク位置変えたり、角度つけたりできます。
レコーディングのマイキングも狭い場所でもスーッと入ります。
僕もライブ配信でアコギ用のマイクにC214を使ってることが多いですが、とにかく楽でいいです。
大きいサイズのマイクだと机と椅子の間を結構空けたり、ブームスタンドの伸ばす距離を短めにしないとグラついたりして面倒なんですよね。
その点、C214は狭いところでスッと入るし、ブームを伸ばしても安定するので非常に使いやすいです。
キャリングハードケースはやっぱり邪魔
C214付属のキャリングハードケースは頑丈で良いものの、場所を取るのでやっぱり邪魔です。
マイクを持ち歩くときもカバンに入らないので、結局はマイクポーチに入れて持ち歩いてますね(苦笑)。
とはいえ、いらなきゃ捨てればいいだけなのでマイナスポイントかと言われるとそんなわけでもないですね。
マイク本体はSHUREのマイクポーチとかに普通に入るんで安いマイクポーチを別で買うのがおすすめです。
ちなみにショックマウントは頑丈なので、僕はカバンにむき出しで入れて持ち歩いてます。
C214とAT4040を比較
C214 | AT4040 | |
指向性 | カーディオイド | カーディオイド |
本体機能 | ローカットフィルター、PAD | ローカットフィルター、PAD |
音質 | ハイ上がりで煌びやか | フラットで万能 |
サイズ感 | 小さくて軽い | 平均的なサイズ・重量 |
実売価格 | 3.2万円程度 | 3.2万円程度 |
C214と同価格帯でよく比較されるのが、audio technica AT4040です。
性能や価格的にはほぼ一緒で、違いは音質のキャラクターです。
- C214…ハイ上がりで煌びやかな音
- AT4040…フラットで万能に使える音
それぞれのマイクで録った演奏動画がこちら。
C214で録った動画
AT4040で録った動画
どっちが良いかと言われると難しいんですよね…(苦笑)。
僕はアコギ録りではAT4040のほうが好きで、ボーカル録りはC214のほうが好きです。
ただ、クセがないのはAT4040なので、色んな人が使うとか色んな楽器で使うならAT4040が良いですね。
実際に作曲家の方とか演奏は誰かに頼む人はAT4040持ってる人が多いですし。
一方で僕みたいに声にパワーがあるボーカルさんはC214がおすすめですね。
秦基博さんとかback numberあたりが好きで歌ってる人は大抵はC214と相性良いので、いつもC214をおすすめしてます。
AKG C214 まとめ
- ハイ上がりの特性で音が煌びやか。ボーカル・アコギ録りに最適
- 本体が小さくて軽いので、自宅での使いまわしが楽でいい
- 音質的には弾き語り系の男性ボーカルにおすすめ
ぎたすけ
たけしゃん
AKG C214のレビューでした!
自宅でレコーディングするには、ちょうどいい価格帯と性能ですね。
このクラスのマイクだとライブ配信やってても、リスナーさんから音が良いと言われること増えますね。
C214を貸した友達も6,000円くらいのマイクからC214に変えたら、音が良いと言われてました。
Web上での音楽活動を本格的にやっていきたい人におすすめしたいマイクですね。
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