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アコギをエレアコに改造する方法
まず、アコギとエレアコの違いですが、ピックアップがついているかどうかです。
ピックアップはギターの振動を電気信号に変えて、アンプなど音響機器に送るアイテムですね。
アコギをエレアコ化するというのは、要はピックアップをギター内部に設置するということです。
本記事ではこのピックアップの後付けについて掘り下げて解説していきます。
ピックアップの取り付け方法
アコギにピックアップを取り付ける方法は主に2パターンに分かれます。
- ギターを加工してピックアップを内部に取り付ける
- サウンドホールに固定する
まずは昔からオーソドックスなギターを加工し、内部に固定する方法です。
この方法ではギターのエンドピンを外して穴を開け、接続ジャックを取り付けます。
加工後は接続ジャックからギターシールドを挿せるようになります。
最もオーソドックスな加工方法ですね。このパターンの方が圧倒的に多いです。
もう一つの方法はギターのサウンドホールに固定してしまうパターンです。
この方法は簡単に着脱できる上に穴あけ加工も必要ないです。
ただし、この取り付け方法を選択できるのはマグネットタイプのピックアップだけです。
また、エンドピンに穴を開けない場合はサウンドホールから配線がでます。
そのため、サウンドホールから出た配線が邪魔にならないように整理する必要があります。
配線の取り回しが面倒な人はマグネットタイプでもエンドピン部分に穴を開けて、接続ジャックをつけることもできます。
プロの方を見てると、マグネットでもジャックをつけてる方が多いですね。
なお、最近ではワイヤレスタイプのピックアップも販売されています。
SKYSONIC WL-800JPはサウンドホールに固定できるワイヤレスピックアップです。
ワイヤレスなら配線を気にする必要も無く、加工も不要なので簡単にエレアコ化できます。
ピエゾタイプはサドルの換装が必要なこともある
アコギ用ピックアップで最も主流なピエゾはサドル下に取り付けする、アンダーサドルタイプが多いです。
アンダーサドルピエゾはサドルの形状が特殊だと取付できません。
Gibsonのアジャスタブルサドルなどが代表的で、通常のサドルに換装しないと取付できません。
また、Martinのロングサドルもそのままだとアンダーサドルピエゾが取り付けできないことがあります。
ピックアップを購入する前に取り付けをお願いする店舗に取付可能か確認しましょう。
ご自身で取り付ける方はギター・ピックアップの製品仕様をちゃんと確認してから購入しましょう。
ピックアップの取付工賃
ピックアップの種類 | 工賃の相場 |
マグネット(穴あけ) | 7,000円程度 |
アンダーサドルピエゾ | 10,000円程度 |
複合型 | 15,000円程度 |
ピックアップの取付工賃の相場は筆者の経験上は上表のとおりです。
複合型というのはアンダーサドルピエゾとマイクなどの複数アイテムで構成されるピックアップを指します。
複合型だと工数が増えるため、普通のピックアップよりは工賃も高くなります。
また、サドルの換装などが必要だと工数が増えるため、工賃も上がります。
なお、楽器店の場合はピックアップ本体をその店で買うと工賃が安くなったりもします。
まずは取付を依頼するお店で見積もりを取ってみると良いでしょう。
アコギをエレアコ化するメリット・デメリット
続いてはアコギをエレアコ化するメリットとデメリットです。
このへんは運も絡むので難しいお題ですが、自身の経験と色んな人を見てきた所感でまとめてみました。
メリットは何といっても、手持ちのアコギをエレアコ化できることですね。
デメリットはピックアップを付けてみないと出音がわからない点です。
このへんを掘り下げて解説していきます。
目次
手持ちのアコギをエレアコ化できる
アコギをエレアコ化する一番のメリットは自分の愛用しているギターでライブできることです。
ライブは弾きなれたギターでやるのがベストですからね。
また、アコギをエレアコ化する費用も安いピックアップなら工賃含めて2~3万円くらいでいけます。
複合型のピックアップだと工賃合わせて6~7万円しますが、それでも質の良いエレアコを買うよりは安いです。
なので、手持ちのギターが10万円以上のものなら、まずは手持ちのギターをエレアコ化が有力な選択肢になるかと思います。
ちなみにエンドピン側に穴を開けることで生音に影響が出るとよく言いますが、僕はそんなに気になったことはないです。
レコーディングに使っているギターもエンドピン部分に穴を開けましたが、特に変わった感じもなかったです。
ビンテージなどの高級ギターあれば気にしたほうが良いかもしれませんが、普通のギターならそんなに気にする必要はないと思います。
ピックアップを付けてみないと音がわからない
アコギをエレアコ化する一番のデメリットはピックアップを付けてみないと音がわからないことです。
これが本当に難しくて、生の音が良いからピックアップの音が良いわけではないんですよね。
逆に生音がよく鳴ってるギターだと、ピックアップの音は低音が膨らんだり、ハウリングしやすかったりします。
マグネットタイプなら試しに付けさせてくれるお店もあるので、心配なら楽器店に試せるか聞いてみると良いでしょう。
また、アコギの状態が悪いとピックアップの音も悪くなります。
生音だと気づかないビビりなども、ピックアップで音を増幅すると目立ってきます。
そのため、ピックアップを試したり、取付するときはアコギの調整もしたほうが良いです。
僕の経験上ではアコギの調整がきちんとされていれば、ピックアップの音が酷くなることはそんなにない印象です。
ピックアップを付けると売却価格は安くなりがち
穴を開けてピックアップを取り付けると、ギターを売るときの値付けは低くなりがちです。
基本的にギターの売却価格はデフォルトの状態が一番高く、カスタムする度に下がる傾向にあります。
将来的にギターを売るかもしれない人は、改造すると値が付きにくくなることは覚えておきましょう。
個人的にはGibsonやMartinのビンテージなら、加工不要のマグネットタイプにするか、別でエレアコを買うのが無難かなと思います。
たけしゃん
アコギのエレアコ化について まとめ
- ギターを加工してピックアップを内部に取付けるのが一般的
- マグネットタイプなら加工無しで取付も可能
- 最近はマグネットタイプのワイヤレスピックアップもある
ぎたすけ
たけしゃん
アコギをエレアコに改造することについての解説でした!
僕もこれまで3本やってますが、1本は音がしょぼくて残念なことになってしまいました。
ただ、今思うとギターの調整もちゃんとしてなかったからだと思うんですよね。
ピックアップ後付けする場合は取付時にアコギのメンテナンスも合わせてお願いするといいでしょう。
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