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AKG C114

| 項目 | 仕様 |
| マイクタイプ | コンデンサー(サイドアドレス型) |
| 指向性 | カーディオイド/無指向性/双指向性(切替式) |
| 周波数特性 | 20 Hz – 20 kHz |
| 感度(カーディオイド) | 13.5mV/Pa (-37.4 dBV) |
| セルフノイズ | 12dB(A) SPL |
| 最大SPL | 145 dB |
| 全長 | 158 mm |
| 重量 | 415 g |
| 付属品 | ショックマウント |
| 実売価格 | 約33,000円(税込) |
AKGは、長年プロの現場で使われてきたマイクの名門メーカーです。
そのAKGが2026年に発売したC-Seriesの中で上位モデルにあたるのがC114。
1本でカーディオイド・無指向性・双指向性の3つの指向性を切り替えられるのが、最大の特長です。

使ってみた所感では、音はフラットで万能に使えそうなタイプです。
そこに、指向性切り替え機能が付いているため、1本で多様な用途に対応できるのが強みですね。
一方で、ボーカルやアコギの録音だけを考えると、同価格帯のAT4040やLCT440 PUREのほうが良いと感じました。
このへんは製品レビューで詳しく解説します。
まずは製品仕様からです。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<AKG C114をレビュー>を参照ください。
C12・C414譲りのエッジターミネート型カプセル

C114には、AKGの名機C12やC414系の設計を受け継ぐエッジターミネート型のカプセルが採用されています。

回路はトランスを使わないトランスレスFET方式で、ノイズが少なく素直な音が出やすい構成です。
3万円台としては、かなり高スペックと言えます。
録音した所感でも、低ノイズでクリアな音が録れると感じました。
なお、コンデンサーマイクなので、使用するにはファンタム電源(+48V)に対応したオーディオインターフェイスが必要です。
単一指向性・無指向性・双指向性に対応

C114は、3つの指向性を切替えることができます。
本体のスイッチで、正面の音を中心に拾う単一指向性、前後を拾う双指向性、全方向を拾う無指向性を選べます。

ボーカルなどのソロの録音では単一指向性、対談では双指向性、部屋全体の収音なら無指向性といった感じで、用途にあわせて切り替えられます。
3万円近辺のコンデンサーマイクで、指向性切替に対応している製品は非常に少ないので貴重です。
PAD・ローカットは非搭載

C114には、AT4040などについているPADとローカットの機能はありません。
| 機能 | 内容 |
| ローカット | 低い帯域をカットするハイパスフィルター。空調音や走行音などの低域ノイズを抑える |
| PAD | 入力音を一定量だけ減衰させる機能。大音量の楽器を録るときに音割れを防ぐ |
指向性切替機能を付けるなら、こちらも付けて欲しかったなと正直思いました。
一方、最大音圧(0.5%THD)は145dB SPLとかなり高いので、PADがなくても大抵の楽器は対応できそうです。
付属品

- マイク本体
- ショックマウント
C114には振動ノイズに強いショックマウントが付属します。
旧来のC214などで採用されているショックマウントとは異なるタイプですが、マウントの質感も良い感じです。

床からの振動が気になる環境でも安心して使えます。
マイクポーチは付属しません。保管にはジップロックやShureのマイクケースなどを別途用意しましょう。
AKG C114をレビュー

それでは、AKG C114を細かくレビューします。
総評すると、「音はフラットで素直。3万円台で指向性を使い分けられる万能マイク」です。
最大の価値は、AKGのマイクで指向性切替に対応しながら3万円台という点ですね。
一方、指向性切替を使わない人には、AT4040かLCT 440 PUREのほうが良いかなと思いました。
原音に忠実な、フラットで素直なサウンド

C114をオーディオインターフェイスに繋いで、ボーカルとアコギを録ってみました。
フラットでおとなしいサウンドという印象です。
色付けが少なく、弦の音がそのまま出てくるような、原音に忠実なサウンドです。
ボーカルもアコギも、変なクセがなく素直に録れる印象でした。
ただ、なんかいまひとつ面白みに欠ける感じがするんですよね…。特にアコギ。
このへんはただの好みな気もするんですが、フラット系ならaudio technica AT4040のほうが自分は好き。

このへんは筆者の個人的な好みも入っていそうですが、指向性切替が不要ならAT4040をおすすめしたいです。
この価格で指向性を切り替えられるのが最大の武器

C114のいちばんの強みは、やはり3つの指向性を切り替えできることです。
単一指向性、無指向性、双指向性を実際に切り替えてみると、それぞれきっちり指向性が変わります。

どれも役割に合った拾い方をしてくれるので、用途に応じて1本で対応できるのは素直に便利です。
たとえば、対面での対談収録や、部屋全体の空気感を含めた360度の収録、M/Sでのステレオ録音など、カーディオイド1本では難しい録り方が、これ1本でこなせるわけです。
そして、3万円台で3つの指向性を切り替えられるマイクは非常に少ないです。

C114は、この価格帯で複数の指向性を切り替えて使いたい方に特化したマイクと捉えると、存在価値は大きいと思います。
新しいショックマウントは使いやすい

C114のショックマウントは、従来のC214やC314で採用されているものとは異なるタイプになりました。
プラスチック製から金属製に変わって、耐久性は上がった印象を受けます。


個人的には、C114のショックマウントのほうが使いやすいと感じました。
マイク本体の筐体も高級感あって良い感じです。

リサイクル合金とのことですが、耐久性も高そうでなかなか良いですね。
現場でガシガシ使っても大丈夫そうです。
AT4040・LCT 440 Pureとの比較

最後に、価格帯が近いaudio technica AT4040、LEWITT LCT 440 Pureとの比較です。
まずは、スペックを表で見てみましょう。
スペックを踏まえたうえで、筆者の印象をまとめると以下の通りです。
- ボーカル録りなどできらびやかな特性が良いならLCT 440 PURE
- 単一指向性のみでフラットタイプならAT4040
- 異なる指向性を1本で使い分けたいならC114
割と用途が明確な3本だなと思いました。
まず、ボーカルや楽器録りなど、ソロの録音用途であればLCT 440 PUREかAT4040がおすすめです。
AT4040は原音に忠実なフラットな特性で、ボーカルから楽器まで幅広い収音に使えます。

次にLCT 440 PUREですが、ハイ上がりで音の抜けが良いタイプです。
ボーカル録りに適していますが、高音域はギラっとした感じなので好みは分かれそうなマイクでもあります。

ボーカルやアコギの録音がメインであれば、この2本から選ぶほうが良いと感じます。
C114は悪くないんですが、自分のようなシンガーソングライターはあまり選ぶ理由がないマイクだなと思ってしまいました。
ただ、指向性を使い分けたい場合は話が変わります。
ソロの録音・対談・アンビエンスなどの用途で使い回したい人にとっては、C114はとても良い選択肢だと感じました。
AKG C114 まとめ

- 3万円台では希少な、指向性を切り替えられるコンデンサーマイク
- 音はフラットで原音に忠実。悪くないがやや物足りないかも
- ソロ録音・対談・アンビエンスなどで使いまわせるマイクとしては最適
ぎたすけ
たけしゃん
AKG C114のレビューでした。
自分のようなシンガーソングライターにはピンとこなかったんですが、指向性切替できるマイクが欲しい方にはちょうど良い製品だと思います。
ソロ録音・対談・アンビエンスなどで使いまわせるマイクを探している方はチェックしてみてください。
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