AKG C104をレビュー。1万円台の新定番になりそうなコンデンサーマイク

AKG C104を正面から撮影した画像。やや引き

ぎたすけ

AKGって老舗で有名なマイクメーカーだよな?

たけしゃん

そうだね。AKGだけあって、1万円台でも本当によくできたマイクだよ
AKG C104を正面から撮影した画像
AKG C104の評価
音質
 (4)
使いやすさ
 (4)
価格(18,700円程度)
 (4)
総合評価
 (4)
メリット
デメリット
  • 1万円台とは思えないクリアで輪郭のはっきりした音
  • セルフノイズが少なく、クリアに録れる
  • 筐体の質感・耐久性が高く所有感がある
  • マイクケースが付属しない
  • LCT 240 PROのほうが総合力は上

ボーカル

アコースティックギター

この記事の著者
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たけしゃん

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プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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AKG C104

AKG C104のパッケージ
項目仕様
マイクタイプコンデンサー(エレクトレット型)
指向性カーディオイド
周波数特性20 Hz – 20 kHz
感度11 mV/Pa(-39 dBV)
セルフノイズ21 dB(A)
S/N比73 dB
最大SPL143 dB(0.5% THD時)
付属品スタンドマウント
実売価格約18,700円(税込)

AKGは、長年プロの現場で使われてきたマイクの名門メーカーです。

そのAKGが、コンテンツ制作者向けに展開する新しい低価格コンデンサーマイクがC104。

2026年にAKGが新しく発売したC-Seriesのエントリーモデルにあたります。

AKG C104とC114を並べた写真(引き気味に撮影)
左がC104、右がC114

使用した所感では、1万円台としては非常にクオリティが高いです。

これは、エントリーモデルのコンデンサーマイクの新定番になりそうだなと感じました。

一方、LEWITT LCT 240 PROと比べると、音質は同格ながら価格は2,000円程度高いので、少し分が悪いようにも感じました。

左からLEWITT LCT 240 PRO、AKG C104を並べた写真
左がLCT 240 PRO、右がC104
LEWITT LCT240 PROLEWITT LCT 240 PROをレビュー。1万円台で高音質なコンデンサーマイク

このへんも製品レビューで詳しく解説します。

まずは製品仕様からです。

仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<AKG C104をレビュー>を参照ください。

モダンなデザインで環境に配慮した素材を利用

AKG C104を左斜めから撮った画像

AKG C104は、往年のAKGスタイルを踏襲しつつ、モダンなデザインとなっています。

1万円台にしては、かなり高級感ある質感で耐久性も期待できるルックスです。

ボディの素材は100%リサイクル金属で作られており、パッケージや付属品も環境に配慮した設計になっています。

持った印象も、かなりしっかりした造りだと感じました。リサイクル合金って地味にすごいんですね。

指向性はカーディオイド

単一指向性の図解

AKG C104は、カーディオイド(単一指向性)のコンデンサーマイクです。

マイク正面の音を中心に拾い、側面や背面の音はあまり拾わないため、自宅でのレコーディングやライブ配信に適しています。

マイク本体は、トランスレスのFET回路を採用していて、セルフノイズが少ないのが特長です。

トランスレスのFET回路

音声信号の増幅・インピーダンス変換に、トランスを使わず、FETという半導体素子を使う回路

実際に録ってみても、「サー」というノイズがほとんど載らないのでキレイに録れます。

なお、コンデンサーマイクなので、使用するにはファンタム電源(+48V)に対応したオーディオインターフェイスが必要です。

付属品

AKG C104のパッケージ。外箱を開けたところ
  • マイク本体
  • スタンドマウントアダプター

付属するのは、マイク本体とスタンドマウントアダプターのシンプルな構成です。

スタンドマウントは、マイクスタンドにマイクを取り付ける際に使用します。

AKG C104付属のスタンドマウント

スタンドマウントの材質もしっかりしており、このあたりはさすがAKGですね。

なお、上位モデルにあたるC114は振動ノイズに強いショックマウントが採用されています。

AKG C114付属のショックマウントを正面から撮った画像
C114付属のショックマウント

スタンドマウントは、床からの振動ノイズが伝わりやすいため、カーペットなどで工夫しましょう。

また、マイクポーチは付属しません。

付けて欲しかったなとは思いつつも、保管はジップロックなどに入れればいいかなと思います。

AKG C104をレビュー

AKG C104をマイクアームに取り付けた正面画像
AKG C104の評価
音質
 (4)
使いやすさ
 (4)
価格(18,700円程度)
 (4)
総合評価
 (4)
メリット
デメリット
  • 1万円台とは思えないクリアで輪郭のはっきりした音
  • セルフノイズが少なく、クリアに録れる
  • 筐体の質感・耐久性が高く所有感がある
  • マイクケースが付属しない
  • LCT 240 PROのほうが総合力は上

それでは、AKG C104を細かくレビューします。

総評すると、「1万円台の新定番になりそうな、クリアで万能なコンデンサーマイク」です。

レビューでは、同じ価格帯のAT2020やLCT 240 PROとの比較も交えて解説します。

クリアで抜けの良い優れた音質

マイクアームにAKG C104を取り付けて左側から撮影した画像

C104をオーディオインターフェイスに繋いで、ボーカルとアコギを録ってみました。

第一印象は、音の抜けがよく、輪郭がはっきりした音という印象を受けました。

ボーカル

アコースティックギター

ボーカルもアコギも良い感じに録れており、1万円台でこれなら大満足です。

同じ1万円台で人気の製品であるaudio technica AT2020、LEWITT LCT 240 Proとも比べてみましょう。

左からLEWITT LCT 240 PRO、AKG C104、audio technica AT2020を並べた写真
左からLCT 240 PRO、C104、AT2020

AT2020(ボーカル)

AT2020(アコースティックギター)

LCT 240 PRO(ボーカル)

LCT 240 PRO(アコースティックギター)

AT2020がやや中音域に寄っていて、他の2本はAT2020より音の抜けが良い印象を受けます。

AT2020は他の2本よりは2,000~3,000円程度安いので、音質も少しだけ差があるかなという感覚です。

C104は、他の人気機種と比べても互角かそれ以上のクオリティだと感じました。

筐体の質がよく、耐久性も期待できる

AKG C104を右斜めから撮影した画像

AKG C104は、筐体にリサイクル合金を使用しています。

リサイクルというと安っぽい印象を持ってしまいがちですが、触った質感ではかなり良い感じです。

この価格帯にしては、耐久性もかなり期待できるので長く使っていけそうな印象を受けました。

ちなみに、指紋はやや付きやすいので、定期的にちゃんと拭いた方がよさそうです。

セルフノイズは少なく良好

AKG C104をマイクアームに吊り下げて、右斜め部分を撮影した画像

AKG C104はトランスレスのFET回路を採用しており、セルフノイズが少ない点が特長です。

実際に録音してみても、サーというセルフノイズはほとんど聴こえないので配信やテレワークでも使いやすいマイクと言えます。

一方、AT2020やLCT 240 PROと比べるとほぼ一緒で特段優位なわけではないんだなとも感じました。

スペック表の値を見てもほぼ一緒なので、スペック表通りということですね。

型番セルフノイズ
AKG C10421 dB(A)
audio-technica AT202020 dB(A)
LEWITT LCT 240 PRO19 dB(A)

とはいえ、この3本はどれも本当に優秀なので、まあそうだよなという印象でした。

AT2020とLCT 240 PROとの比較

左からLEWITT LCT 240 PRO、AKG C104、audio technica AT2020を並べた写真
左からLCT 240 PRO、C104、AT2020

最後は、LEWITT LCT 240 PROとaudio technica AT2020との比較です。

まず、実売価格やスペックを表で見てみましょう。

製品AKG C104を正面から撮影した画像
AKG C104
audio technica AT2020
AT2020
LEWITT LCT 240 PROのマイク本体。正面から撮った画像
LCT 240 PRO
メーカーAKGaudio-technicaLEWITT
指向性カーディオイドカーディオイドカーディオイド
周波数特性20Hz–20kHz20Hz–20kHz20Hz–20kHz
感度11mV/Pa
(-39dBV)
14.1mV/Pa
(-37dB)
16.7mV/Pa
(-35.5dBV)
セルフノイズ21dB(A)20dB(A)19dB(A)
付属品スタンドマウントスタンドマウント
ポーチ
スタンドマウント
ウインドスクリーン
ポーチ
実売価格約18,700円約14,200円約15,950円

スペック表を踏まえたうえで、筆者の印象をまとめると以下の通りです。

  • 音質重視ならC104かLCT 240 PRO
  • コスパ重視ならAT2020
  • 一番バランスが良いのはLCT 240 PRO

まず、音質面に関しては若干ですが、C104とLCT 240 PROのほうが良いように感じました。

とはいえ、ほんとに若干です。それくらいなら価格を重視したいという人はAT2020をおすすめします。

AT2020(ボーカル)

AT2020(アコースティックギター)

AT2020は売れ続けている製品だけあって、やはり優秀です。

続いて、音質重視でいくならLCT 240 PROかC104のどちらかが良いと思います。

左からLEWITT LCT 240 PRO、AKG C104を並べた写真
左がLCT 240 PRO、右がC104

ここで差が出るのは、価格と付属品です。

LCT 240 PROのほうが安い上に付属品も充実しているんですよね。

LEWITT LCT 240 PROのパッケージ。スタンドマウントのほかにウィンドスクリーンとポーチまでついている
スタンドマウントにウインドスクリーンが付属
LEWITT LCT 240 PRO付属のマイクポーチ
マイクポーチもついてくる

そのため、個人的にはLCT 240 PROを選択するよな~と感じてます。

AKG C104を選ぶべき人は、AKGが好きな人や本体のデザインが好きな人くらいかなという感じです。

AKG C104 まとめ

AKG C104を正面から撮影した画像
  • 約18,700円で買えるクリアで万能なコンデンサーマイク
  • 音の抜けがよく、聴きやすいサウンド
  • 良い製品だが、LCT 240 PROのほうが総合力は上と感じる

ぎたすけ

新定番になりそうと言いつつ、LCT 240 PROのほうが良かったんだな

たけしゃん

そうだね。C104もすごく良いんだけど、LCT 240 PROは強いよね~

AKG C104のレビューでした。

1万円台で買えるコンデンサーマイクとして、音質・質感ともに完成度の高い1本でした。

レビューではLCT 240 PROを薦めていますが、C104自体もすごく良い製品ではあります。

1万円台のコンデンサーマイクも、本当に選択肢が豊富になりましたね。

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