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audio technica ATH-R50x

型式 | オープンバックダイナミック型 |
ドライバー | φ45mm |
出力音圧レベル | 93.3dB/mW |
再生周波数帯域 | 5~40,000Hz |
最大入力 | 1,600mW |
インピーダンス | 50Ω |
質量(コード除く) | 約207g |
入力端子 | φ3.5mmステレオミニジャック |
2025年に新しく発売された、オーディオテクニカの開放型モニターヘッドホン ATH-R50x。
フラッグシップモデルのATH-R70xaの音の意匠を継いだ、プロユースのヘッドホンです。
オーディオテクニカは、2025年にATH-Rシリーズを新たに3製品発売しています。
ATH-R50xは、その中で中堅モデルに該当します。
価格帯やスペック的にも使いやすいため、プロ・アマ問わず人気が出そうなヘッドホンです。
まずは、製品仕様から解説します。
使用を飛ばしてレビューを見たい方は<ATH-R50xをレビュー>を参照ください。
開放型ヘッドホン

ATH-R50xは、ハウジングが開放されている開放型のモニターヘッドホンです。
逆に、ハウジングが閉じているヘッドホンを密閉型と呼びます。
それぞれの特長は、下図の通りです。

密閉型は、ハウジングが閉じており、ハウジングの共振を利用して低音域を増強します。
開放型は、ハウジングの共振がなく、ドライバーの再生音が直接耳に届く点が特長です。
ATH-R50xは、音場はそれなりの広さですが、定位が正確かつリアルで開放型の良さが出ています。

一方、開放型なので遮音性は低いです。
レコーディングなどに使いたい方は、音漏れしない密閉型のATH-M50xなどを検討しましょう。
高磁力マグネットを採用したφ45mm大口径ドライバーを搭載

ATH-R50xは、開放型専用に設計されたφ45mm大口径ドライバーを搭載しています。
これは、ATH-R70x を継承したドライバーが採用されています。
低音域まで高音域まで、過不足なくバランスの良いサウンドですね。
クリアで音場も広いため、正確に音が聴き取りやすく、モニターヘッドホンとしてはとても使い勝手が良いです。
ケーブルは片出しで着脱可能

ATH-R50xは、片出しケーブルで着脱可能な仕様となっています。
なお、下位モデルのATH-R30xは両出しで着脱不可、上位モデルのATH-R70xaは両出しで着脱可能です。

ATH-Rシリーズだと、片出しはATH-R50xだけです。
そして、ATH-R50xには3mと1.2mのストレートケーブルが付属しています。

自宅環境では、3mだと長すぎることも多いので臨機応変に変えられるのは嬉しいですね。
付属品


ATH-R50xの付属品は、以下の4点です。
- ポーチ
- 3.0mストレートケーブル
- 1.2mストレートケーブル
- φ6.3mmステレオ変換プラグアダプター
必要なものは一通り揃っています。
φ6.3mmステレオ変換プラグアダプターも入っているので、接続環境にあわせてプラグを変換可能です。
audio technica ATH-R50xをレビュー

それでは、ATH-R50xをレビューしていきます。
箇条書きでメリット・デメリットを簡単にまとめると、以下の通りです。
音質も付け心地も非常に良いですね。
価格は3万円近くしますが、それ以上の満足感があります。
レビューでは、筆者が普段使っているゼンハイザーのHD 400 PROとの比較も解説します。
定位が正確で各帯域バランスの取れたサウンド

ATH-R50xで色んなサウンドを聴いてみると、各帯域のバランスの良さを感じます。
高音域は抜けが良く、中音域はパワーがあり、低域は迫力がありますが、どの帯域も目立ちすぎずに各帯域で聴き取りやすいバランスになっています。
また、定位が正確かつリアルなので、ライブ音源ではリアルな空気感を感じられます。
筆者は弾き語りのリファレンス音源として、John Mayerのwhere the light isを聴くのですが、アコースティックの息遣いまで感じる臨場感でした。
アコースティックギターの粒立ち感もリアルに再現されていて、とても良いですね。
ATH-R50xは、音の距離は比較的近く感じるので、アコースティックサウンドと相性が良いように思いました。
プロユースの開放型ではインピーダンスは低め

ATH-R50xのインピーダンスは50Ωと、プロユースの開放型にしては低いインピーダンスになっています。
ハイインピーダンスのヘッドホンだと、スマホなどに直接接続すると音量が不足しがちですが、ATH-R50xなら十分な音量が得られます。
この価格帯のモニターヘッドホンを買う人は、機材も良いものを持っている人が多いとは思いますが、スマホに直接接続して使いたい場合に便利ですね。

また、ゲーム配信用の安価なオーディオインターフェイスだと、ハイインピーダンスのヘッドホンはしっかり鳴らせないことも多いです。
ATH-R50xであれば、その心配はないので汎用性の高いモニターヘッドホンと言えます。
軽くて付け心地はとても良い

ATH-R50xは、本体重量が約207gと非常に軽量です。
ヘッドホンを付けていても、重さを感じにくい設計になっています。
側圧もほどほどで、サイズ感にも余裕があります。
筆者は頭が大きい方ですが、調整部分は半分程度でちょうどいいくらいです。

また、頂点部分にヘッドパッドがついており、長時間つけていても頭頂部が痛くならないようになっています。

ATH-R50xは、ヘッドホンをつけている感覚がほとんどなく、付け心地は素晴らしいです。
開放型ヘッドホンは、長時間作業用に買う人が多いかと思いますが、ATH-R50xは長時間つけていても楽なのが良いですね。
ゼンハイザー HD 400 PROとの比較

最後は、筆者が普段から使っているゼンハイザーHD 400 PROとの比較です。
まず、両製品のスペック表はこちら。
次に、筆者が聴き比べた印象では、以下の通りでした。
- どちらもフラットで原音に忠実なサウンド
- 音場はHD 400 PROのほうが広く、スピーカーに近い鳴り方
- 付け心地はATH-R50xが上。軽量でヘッドホンを付けてる感覚がない
まず、どちらのヘッドホンもフラットでバランスの取れた、とても聴きやすいサウンドになっています。
その上で比べてみると、HD 400 PROのほうが音場は広いですね。
HD 400 PROはスピーカーで聴いているような感覚になれるのが気に入って買ったのですが、正面・左右だけでなく斜め後ろからも鳴ってる感じがします。

ATH-R50xは、HD 400 PROに比べると近めで鳴っている印象を受けました。
このへんは好みの問題ですが、FPSなどに使うならサラウンドっぽく聴こえるHD 400 PROがいいかなと感じました。
逆に、筆者がアコースティックサウンドを聴き比べた際は、ATH-R50xのほうが好みでした。
続いて、装着時の付け心地ですが、こちらに関してはATH-R50xのほうが楽に感じました。
重量は、33gほどATH-R50xのほうが軽いのですが、意外と差がある感じします。

HD 400 PROは、そこそこ側圧もあるので耳に載ってる感覚があるのですが、ATH-R50xはヘッドホンを付けてる感覚があまりありません。
HD 400 PROも付け心地良いので、あまり不満に感じたことはないのですが、比べると断然ATH-R50xのほうが良いですね。衝撃…。

改めてまとめると、以下の通りです。
- どちらもフラットで原音に忠実なサウンド
- 音場はHD 400 PROのほうが広く、スピーカーに近い鳴り方
- 付け心地はATH-R50xが上。軽量でヘッドホンを付けてる感覚がない
どっちも良いので、甲乙つけがたいです。
音場の広さや臨場感を重視する人はHD 400 PRO。長時間作業が多い方はATH-R50xという感じでしょうか。

audio technica ATH-R50x まとめ

ぎたすけ
たけしゃん
audio technica ATH-R50xのレビューでした。
サウンドも素晴らしいですが、付け心地がほんとによかったです。
編集など、長時間作業用のヘッドホンを探している方にはおすすめです。
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