ぎたすけ
たけしゃん
読みたい場所をクリック!
ダイレクトモニタリングとは
ダイレクトモニタリングとは主にオーディオインターフェイスの機能です。
接続したPCなどを介さずにオーディオインターフェイスでショートカットして音をモニターに戻す機能です。
通常はマイクで入力した音声はPCで動く音楽ソフト(DAW)などを介して、ヘッドホンに返します。
上記ルートで自分の歌や演奏をモニタリングしながら、レコーディングを行うのが一般的ですね。
ですが、上記ルートの場合はPCを往復する間に色んな変換作業が行われるため、音が遅延します。
PCのスペックがそれなりなら問題ないですが、スペックが弱いと遅延が大きくなり厳しいです。
ここで、遅延を回避するのに用いられるのがダイレクトモニタリングです。
ダイレクトモニタリングはPCを介さずにショートカットして自身の演奏音をモニターに戻します。
PCを介さないので、遅延が限りなく0に近い状態で自身の演奏をモニターできます。
一方でPC側でエフェクトなどをかけても、ダイレクトモニタリングの音には一切反映されません。
また、PCの音楽ソフト側はモニターを返さないようにしないとモニター音が重複するので気を付けましょう。
重複を避けるためにダイレクトモニタリングを使用するときはDAW側のモニターをOFFにしましょう。
ダイレクトモニタリングの概要は以上で終了です。
次章からは実際にオーディオインターフェイスではどういった操作になるのかをSteinbergの製品をメインに解説していきます。
ダイレクトモニタリングの操作方法
オーディオインターフェイスのダイレクトモニタリングの機能は大きく2パターンに分かれます。
- ON/OFF機能だけあるタイプ
- PCの音と任意にミックスできるタイプ
①はシンプルなのですが、②がちょっとややこしいんですよね。
ただ、②のほうが断然便利ではあります。
本記事ではSteinberg UR12とUR22Cを例にどういった動作になるのかを具体的に説明していきます。
ON/OFF機能だけあるタイプ
シンプルにダイレクトモニタリング機能をスイッチでON/OFFできるタイプです。
ONにすると、ダイレクトモニタリングの音とPCからの音が両方モニターできるようになります。
例えば、歌ってみたのレコーディングであれば、下記のように音をモニターできます。
音声 | モニタリング |
自分の声 | ダイレクトモニタリング (上図のオレンジ線) |
オケ(伴奏) | PC経由の音でモニタリング (上図の青線) |
なので、それぞれの音量を調整する場合に使うツマミは以下の通りです。
音声 | 調整するツマミ |
自分の声 | マイクを繋いだINPUTのゲイン |
オケ(伴奏) | DAWの伴奏トラックの音量 |
共通 | オーディオインターフェイスのOUTPUT |
ダイレクトモニタリングをON/OFFできるタイプの機種が一般的かなと思います。
一方でダイレクトモニターの音量だけ調整するには、INPUTのゲインを使わないといけません。
これは本末転倒だと思うんですよね。
なので、ダイレクトモニタリング機能を多用する人は次のミックスできるタイプがおすすめです。
PCの音と任意にミックスできるタイプ
続いてはPCの音とダイレクトモニタリングの音を任意にミックスできるタイプです。
本体にダイレクトモニタリングとPC側の音量を調整できるツマミが用意されています。
左に振るとダイレクトモニタリングが大きくなり、PCからの音が小さくなります。
右に振るとPCからの音が大きくなり、ダイレクトモニタリングの音が小さくなります。
ダイレクトモニタリングの音を切りたいときはツマミを右に全振りします。
このミックスツマミが割と便利なんですよね。
ON/OFFのみの機種だとダイレクトモニタリングの音が大きくなりがちです。
音量を調整するにはゲインをいじるしかないのですが、ゲインをいじるとDAWに録音される音自体も変わってしまいます。
対して、ダイレクトモニタリングとPCの音をミックス調整できるタイプはゲインをいじらずにバランス調整できます。
なので、ダイレクトモニタリングを駆使してレコーディングする人には結構便利なんですよね。
たけしゃん
USBマイクとダイレクトモニタリング
さて、最後はUSBマイクとダイレクトモニタリングについてです。
USBマイクはザックリいうと、マイクとオーディオインターフェイスが一体化した製品です。
なので、機種によってはダイレクトモニタリング機能がついています。
安い下位モデルはそもそもイヤホンを挿す口がないので、モニタリング機能自体がありません。
PC側のイヤホン端子を使ってモニタリングできますが、PC経由で聴く音はダイレクトモニタリングではありません。
対して、1万円を超えるような上位モデルにはダイレクトモニタリング機能がついています。
ただし、大半のUSBマイクはダイレクトモニタリングが常時ONでOFFできない仕様になっています。
その中でも、ダイレクトモニタリングとPCの音をミックスできるUSBマイクもあります。
たけしゃん
アプリを使ったカラオケ配信などをするときは、ミックス機能があると伴奏との音量の調整が楽ではありますね。
そのへんの背景もあって、最近の上位モデルはミックス機能も付けているのかもしれませんね。
ダイレクトモニタリング まとめ
- PCを介さずに直接、入力音をモニターできる機能
- ON/OFFだけのものとPCの音とミックス調整できるものがある
- USBマイクは一部上位モデルのみダイレクトモニタリング機能がある
ぎたすけ
たけしゃん
ダイレクトモニタリングについての解説でした!
僕自身はほとんど使っていません。最近は安いハイスペックPCが増えたので、出番は大分減ったんじゃないかと思います。
一方でカラオケ系アプリでは、アプリ側の伴奏音量と入力音量のバランスを細かく調整するのに割と使える機能です。
必須ではないけど、知っておいて損はない機能という感じですね!
関連記事
オーディオインターフェイスの使い方。基本操作からDAW・配信での初期設定まで具体的に解説 安いオーディオインターフェイス おすすめ10選。価格帯別で歌ってみたやライブ配信に適した製品を紹介 【2024年】オーディオインターフェイス おすすめ12選。選び方や用途別で適した製品を徹底解説 【2024年】iPhone向け オーディオインターフェイスおすすめ7選。選び方や注意点をiOSで配信している筆者が徹底解説 【2024年】USBマイク おすすめランキングベスト10。参考音源付きで失敗しない選び方を徹底解説! 弾き語り配信に必要な機材の選び方とおすすめ製品を解説よく読まれている記事
初心者が覚えるべき ギターコード 10個を練習用の譜例付きで解説
男性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。音域チェックできる音源付き
コンデンサーマイク おすすめ17選【2024年】。ボーカルレコーディングで定番の製品を徹底比較。
初心者向けアコースティックギター おすすめ6選。購入するギターの選び方を107名のアンケート調査付きで解説
ギターのストロークパターンを練習しよう。弾き語りでよく使う譜例 10パターンで解説
ギターのカポタストでキー変更するための上げ方、下げ方を役立つ早見表と合わせて解説
ギター初心者も弾ける簡単な曲 おすすめ50選。練習時のポイント解説付き
SYNCROOM(シンクルーム)の使い方、設定、遅延対策を解説。無料で自宅セッションを楽しもう!
女性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。参考アーティストも合わせて紹介
アコギ メーカー11社を解説。ブランドごとの特徴やおすすめのギターを紹介