評価:4.5
ぎたすけ
たけしゃん
C414 XLS-Y4で録った動画
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AKG C414 XLS-Y4
マイクタイプ | XLRコンデンサーマイク |
指向性 | 9段階から選択可能 |
周波数特性 | 20Hz – 20kHz |
最大SPL | 140dB |
寸法 (W×H×D) | 50 × 160 × 38mm |
重量 | 306g |
レコーディングスタジオでも定番のAKGの超有名マイク C414 XLS。
10万円未満で買えるプロユースのコンデンサーマイクです。
C414 XLSはAKGのCがつくコンデンサーマイクの中でも上位モデルにあたります。
製品名 | 特徴 |
C214 | 高音が煌びやか C414 XLIIと同じダイアフラム 実売価格 32,000円 |
C314 | フラットな音質 C414 XLSと同じダイアフラム 実売価格 60,500円 |
C414 XLS | フラットで原音に忠実 C414B ULSの音質を再現 実売価格 81,180円 |
C414 XLII | 存在感のある煌びやかな音 C12の特性を踏襲 実売価格 121,000円 |
C414 XLSはボーカル、ギター以外でもドラムやアンビエントと至るところで使われている万能なマイクですね。
シンガーソングライターだとC414 XLⅡを選ぶ人が多いかなという印象はありますが、C414 XLSは8万円程度と安いので個人でも頑張れる価格帯です。
また、C414 XLSは少し前にC414 XLS-Y4という新しい型番が誕生しています。
C414 XLS-Y4は国内正規代理店のヒビノが4年保証を付けた製品となっており、製品自体はC414 XLSと同じものです。
それでは、C414 XLS-Y4の製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<C414 XLSをレビュー>を参照ください。
製品仕様 目次
本体機能
指向性切替 | 9つの指向性を切替可能 |
ローカット | 40Hz/80Hz/160Hzから選択可 |
PAD | -6dB、-12dB、-18dBの減衰 |
C414 XLSは3つの本体機能が搭載されており、切替の選択肢も豊富です。
まずは指向性切替ですが、5つの指向性とその中間が選択可能で全部で9種類の指向性があります。
5つの指向性
無指向性 | 360度の音を収音 |
ワイドカーディオイド | 正面の音を収音 左右も拾う範囲が広い |
カーディオイド | 正面の音を収音 |
ハイパーカーディオイド | 正面の音を収音 左右は拾う範囲が狭い |
双指向性 | 正面と後ろの音を収音 |
ボーカル、アコギ録りで使う場合は基本的にカーディオイドですね。
C414 XLSは色んな用途で使われるのもあって、指向性切替だけ見ても選択肢が豊富です。
本体背面にはPADとローカットフィルター機能がついています。
PADとローカットフィルターも選択肢が3つずつ用意されており、本体電源が入ると選択されている項目が点灯します。
なお、指向性切替スイッチを長押しすると指向性切替・PAD・ローカットフィルターの切替スイッチはロックできます。
特に設定を変えることがない場合はロックしておいた方が間違いないですね。
C414 XLSに合うマイクスタンド
C414 XLSは軽くて小さいので、マイクスタンドは割と何でもいけます。
自宅にある6種類のマイクスタンド、マイクアームで実験しましたが全部問題ありませんでした。
自宅でデスクの前に設置するならaudio technica AT8700J、マイクスタンドがよければKCブームスタンドがおすすめです。
C414 XLSの付属品
- ショックマウント
- ウインドスクリーン
- ポップスクリーン
- 布製ポーチ
- キャリングハードケース
- 特性データシート
さすがに豊富な付属品ですね。多いので、ポイント絞って触れていきます。
まず、ショックマウントはAKG Cシリーズ共通でH85です。
プラスチック製ですが、振動ノイズなどはしっかり低減してくれます。
また、ウインドスクリーンもありますが、ポップスクリーンも付属しています。
AKG純正のポップスクリーンでレコーディングしてみましたが、ちゃんと吹かれは防止してくれて良い感じです。
その他、そこそこ厚い特性データシートが付属しています。プロユース製品ですね。
また、付属のキャリングハードケースは結構大きいですが、ポップスクリーン含めて収納できるようになってます。
サイズ感は大きいものの、付属品がすべて収納できるので良いですね。
マイク本体の品質、機能、付属品の充実度を考えると、これで8万円程度なのは大分安いなと感じました。
AKG C414 XLS-Y4をレビュー
それでは、C414 XLSを細かくレビューしていきます。
ザックリいうとフラットで原音そのままに録ってくれるマイクです。
AKGのマイクはハイ上がりの印象を持っていたのですが、フラットな特性の製品も良いですね。
レビューではC414 XLIIとの比較音源も用意したので、聴き比べてみましょう。
レビュー目次
フラットで原音に忠実
C414 XLSでボーカル、アコギ、コーラスなど色々録ってみました。
フラットで原音に忠実に録れますね。
一方で物足りない感じもなく、距離感近い音で録れるのが良いです。
実際にボーカル、コーラス、アコギを別々にC414 XLSで録った動画がこちら。
各音域のバランスも良く、音が前に来てリアリティが出てる感じが良いですね。
メインパートのハスキーな声もしっかり録れていて、歌いやすかったです。
原音に忠実なので、色んなパートで使える万能なマイクです。
8万円程度で使い勝手が良いので、定番になる理由もわかりますね。
本体機能が豊富
C414 XLSは本体スイッチで指向性切り替え、PAD、ローカットが使えます。
それぞれの機能で選択肢が豊富にあるのは良いですね。
自宅で歌録りやアコギ録りしている分にはここまでは必要ないですが、色んな用途で使うことになっても対応力が高いので安心できます。
本体機能だけで、ここまで調整できるマイクはなかなかないのでコスパを考えてもC414 XLSは非常に優秀です。
ボーカル録りに使っても良好
C414 XLSは楽器向けのイメージがありますが、ボーカル録りも問題なくいけます。
特性がフラットなのでボーカル相性も出にくく、万能に使えるところが魅力ですね。
一方で煌びやかな音色が好きな人は若干物足りなさを感じそうではありますね。
僕も普段使っているNEUMANN TLM102と比べて、C414 XLSで歌録りするとややあっさりした印象を受けました。
C414 XLSでも全く問題はないものの、より明瞭でキラっとした音が良い人は同価格帯ならTLM102を検討してもいいかもしれないですね。
C414 XLSとC414 XLIIの違い
C414 XLS | C414 XLII | |
指向性 | 9種類から選択可 | 9種類から選択可 |
本体機能 | ローカット PAD | ローカット PAD |
音質 | フラットで万能 | ハイ上がりで 煌びやか |
実売価格 | 8.1万円程度 | 12.1万円程度 |
C414 XLSとよく比較されるのが、同じAKGのC414 XLIIです。
この2本はサイズ、本体機能、付属品などは一緒で使用しているダイアフラムが異なります。
そのため、音の特性も異なります。
カーディオイドでの周波数特性表を見てみましょう。
C414 XLS
C414 XLII
5kHzから違い出ており、C414 XLSは少し上がっている程度ですが、C414 XLIIは大きく上がっていますね。
なので、C414 XLSは原音に忠実。C414 XLIIは煌びやかで際立つ音になってます。
実際に録り比べした音を聞いてみましょう。
まずはアコースティックギターの音です。ストロークとアルペジオを用意しました。
なお、ギターはGibson J-45です。
C414 XLS
C414 XLII
ストロークのほうが違いがわかりやすいですね。
C414 XLSは音がまとまった感じでコードの一体感が強く出てます。
対して、C414 XLIIは高音弦の音が出てるので1本ずつが粒立ちよく聞こえます。
続いてはボーカル入りの音源で比較してみましょう。
C414 XLS
C414 XLII
ボーカルでも同じ感じですね。
C414 XLIIは煌びやかで、C414 XLSはフラットです。
僕はハイ上がりのマイクが好きなので、C414 XLIIのほうが好きですね。
一方でC414 XLSは原音に忠実に録れています。
しかも音がクッキリしているのでフラットでも存在感はしっかり出ているところが良いですね。
また価格面では C414 XLIIが12万円、XLSが8万円なのでC414 XLSはコスパが非常に良いです。
個人的には下記のような選択が良いのではないかと思います。
C414 XLS | 色んな楽器で使う フラットな特性が好き 予算10万円以内 |
C414 XLII | 主にメインパートで使う ハイ上がりの特性が好き 予算は10万円超えてもOK |
シンガーソングライターでボーカルやアコギ録りに使うならC414 XLIIを勧めたいですね。
一方でC414 XLSでも十分なクオリティで録れるため、予算次第で選択を変えるのが良いでしょう。
AKG C414 XLS-Y4 まとめ
- プロユースでも定番のコンデンサーマイク
- フラットな特性でボーカルから色んな楽器まで万能に使える
- 本体機能が充実しており、指向性も9種類から選択可能
ぎたすけ
たけしゃん
AKG C414 XLS-Y4のレビューでした!
万能に使えて、音質も素晴らしく、価格も8万円程度と素晴らしいマイクですね。
予算10万円以内ではトップレベルに良いマイクだと思いました!
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