評価:4.5
ぎたすけ
たけしゃん
TLM 103で録った動画
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NEUMANN TLM 103の特徴
マイクタイプ | コンデンサー |
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 20Hz~20kHz |
最大入力音圧レベル | 138dB |
S/N比 | 87dB |
外形 × 全長 | 60 × 132mm |
重量(マイクのみ) | 450g |
TLM 103はプロユースのマイクメーカーとして有名なNEUMANNが販売しているコンデンサーマイクです。
20万円以上するマイクが多いNEUMANNですが、その中で15万円程度で買えるリーズナブルな製品です。
おそらく、NEUMANNのラージダイアフラムコンデンサーマイクの中ではTLM 102に次いで2番目に安いマイクですね。
※左がTLM 102、右がTLM 103
僕はTLM 102を長年使っているので、後半のレビューではTLM 102と比較して解説していきます。
まずは、TLM 103の製品特徴から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<NEUMANN TLM 103をレビュー>を参照ください。
製品特徴の目次
主にボーカル向け
TLM 103の周波数特性は20Hz~20kHzで、5kHzまでフラット。そこから4dBほどブーストされており、ボーカル・スピーチに適したチューニングになっています。
そのため、弦楽器からドラムまで何でも万能にいけるマイクですが、基本はボーカル向けに購入される方が多いです。
シンガーソングライターでは山崎まさよしさんがホームスタジオでボーカル用として使っているマイクでもありますね。
もちろん、アコギ録りで使っても各弦の音が粒立ち良く録れて、非常に良い感じに録れます。
TLM 103に適したマイクスタンド
本体重量は450gで、付属のマイクホルダーも軽いので大抵のマイクスタンドで問題ありません。
僕が持っているマイクスタンド5種類でテストしても全部大丈夫でした。
一方で別売りの専用サスペンションホルダーEA 4を使うと、合計で800gくらいになるので少し重いです。
EA 4を併用する場合は定番のブームスタンドか、造りがしっかりしたマイクアームを使いましょう。
僕のおすすめはKCブームスタンドです。マイクアームならAT8700Jあたりがおすすめです。
付属品
TLM 103の付属品は専用ケース(木箱)とマイクホルダーです。
付属のマイクホルダーで収録しても特に問題ないですが、より振動ノイズなどの混入を防ぐなら専用のサスペンションホルダーEA 1もしくはEA 4を購入しましょう。
※EA 1
※EA 4
専用サスペンションホルダーが地味に高いですが、その分モノは良いです。
ルックスでテンションも上がるので長期的に使うなら買っておくことをおすすめします。
ちなみに僕はTLM 102でEA 4を使ってますが、EA 4で特に困ることはありません。
EA 1だとEA 4の倍の4万円くらいするので、特に理由がなければEA 4で良いと思います。
NEUMANN TLM 103をレビュー
それでは、TLM 103を細かくレビューしていきます。
はじめにTLM 103のメリット・デメリットをまとめると以下の通り。
音質良いですね。音にふくらみがあってTLM 102と比べて立体感ある感じです。
サイズ感も小さめなので、自宅でも使いやすいのが良いですね。
レビューの目次
ふくらみがあって立体感ある音
TLM 103で音を録ってみると、音にふくらみがあって繊細なニュアンスまで拾ってくれます。
高音はやや上がっていて、ボーカル録りに使いやすいマイクですね。
TLM 103でボーカルとアコギを別々に録った動画がこちら。
冒頭のAメロとか非常にくっきり録れています。
奥行きがあって、リッチな聴こえ方ですごく好き。
高音が良い具合に持ち上がっていますが、自然な聞こえ方なのでボーカル・アコギ録りに最適ですね。
ナレーションとか声劇とも非常に相性が良さそうです。
TLM 102との比較
※左がTLM 102、右がTLM 103
TLM 102 | TLM 103 | |
特性 | 6kHz以上が わずかにブースト | 5kHz以上が 4dBプレゼンスブースト |
S/N比 | 82dB | 87dB |
最大SPL | 144dB | 138dB |
付属品 | スタンドマウント | スタンドマウント マイクケース(木箱) |
重量 ※本体のみ | 210g | 450g |
実売価格 | 約7.5万円 | 約13.5万円 |
続いて僕が普段使っている、TLM 102との比較です。
TLM102で録った動画
個人的に感じたことをまとめた内容がこちら。
- TLM 103の方が音に奥行きが出る
- TLM 103の方が感度が高い
- TLM 102の方が軽くて小さいので自宅利用では楽
まず、音質的なところではTLM 103のほうが音に奥行きがあって表現が繊細に伝わります。
TLM 102の音も十分いいですが、結構差があるように感じました。
僕は声に色々表情を付けるタイプなので、TLM 103のほうがレスポンスが良くて歌いやすかったです。
また、TLM 103のほうが感度が高くてオーディオインターフェイスのボリュームが一緒でも、2割くらい音が大きいです。
※オーディオインターフェイスはRME Babyface Pro FS
TLM 102自体は他メーカーのマイクと比べて感度が低いわけでもないので、TLM 103の感度が高いんだと思います。
ちなみに一緒に借りたU 87AiがTLM 103と同じくらいの感度でした。
※U 87Ai
一方でTLM 102はコンパクトで良いんですよね。
手のひらサイズで、音質もTLM 103ほどではないものの十分ハイクオリティ。
価格もTLM 102(7.5万円程度)、TLM 103(13.5万円程度)と大分差があります。
両方使ってみて、自宅での利用ならTLM 102で十分かなと思いました。
TLM 102を選択して、その分オーディオインターフェイスとかマイクプリに予算回したほうが良さそうです。
ただ、TLM 103の音は魅力的なんですよね…。
比較しといて言うのもなんですが、この2本は比較しちゃいけない気がします。
使い勝手や音質的にはTLM 102で必要十分でも、TLM 103が欲しくなってしまいます…(笑)。
NEUMANNのマイクで10万円台
TLM 103はNEUMANNのマイクでは数少ない10万円台で買える製品です。
安くても音質はクリアで奥行きもあって素晴らしいですし、さすがNEUMANNと思えるクオリティ。
プロで使っている人も多いので、REC環境をそれなりのレベルまで引き上げたいと考える人にとって価格・品質のバランスがちょうど良いマイクです。
歌っていても、艶と立体感が音に出るので楽しいです。
自宅REC用で買うには贅沢ですが、10万円台で憧れのNEUMANNサウンドが手に入るのは魅力ですよね。
NEUMANN TLM 103 まとめ
- 10万円台で買える数少ないNEUMANNのコンデンサーマイク
- ボーカル向きのマイクでふくらみがあって立体感のある音が録れる
- TLM 102と比較すると音の差は価格相応に感じた
ぎたすけ
たけしゃん
TLM 103のレビューでした!
僕もTLM 102は10年くらい使ってますが、TLM 103とは音が違うと言う人が多かったので気になってたんですよね。
今回、使ってみてどちらにも良いところがありつつも、やっぱり価格相応にTLM 103のほうが音がいいなと思って僕も欲しくなりました。すごく良いマイクです!
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