ぎたすけ
たけしゃん
飛ばし読みガイド
読みたい場所をクリック!
ヤマハ(YAMAHA)アコギの特徴
ヤマハ(YAMAHA)は静岡県浜松市にある国内ギターメーカーです。
初心者向けからプロユースのアコースティックギターを長年製造しています。
YAMAHAギターの特徴を3つほど上げると、こんなところ。
- 価格は安く、品質は良い
- 日本人向けにボディシェイプを最適化している
- 海外メーカーの良いところと独自技術を組み合わせてアレンジしている
特に価格が安く、品質が良い面は様々なブレイヤーから高い評価を受けています。
有名な海外メーカーと比べて、同スペックのギターをワンランク低い価格帯で販売しています。
また、コンスタントに新作ギターを発売しています。
そして、新作ギターではしっかりと現在のプレイヤーニーズを捉えたスペックにしているところが強いですね。
YAMAHAギターの更に詳しい解説やシリーズ紹介は下記の記事を参考にしてください。
YAMAHAアコギ おすすめランキング【初心者向け】
たけしゃん
飛ばし読み目次
10位 CS40J
- ミニサイズのクラシックギター
- 青葉市子さんが使用しているモデル
- ピックアップ未搭載
- 実売価格 1.2万円程度
YAMAHAのミニサイズのクラシックギター、CS40J。
ジュニア用のクラシックギターとして、割と昔から定番の製品です。
もちろん、大人の方でも問題なく使用できます。
チューニングの狂いや音質など、価格相応。
ポロンポロンとおもちゃと本物のギターの中間的な音です。
ただ、演奏はしっかりできる上に値段の割には丈夫な造りとなっています。
プロアーティストである青葉市子さんがデビュー当初からずっと使用しているギターでもあります。
1万円ちょっとなのにライブツアーなどにも耐えられる耐久性なのがすごいですね。
さすが、ヤマハ(YAMAHA)。
お子さん向けに買うのはもちろん、趣味でクラシックギターにチャレンジしてみたい…という方も手が出しやすいミニギターです。
9位 JR2
- YAMAHAのミニギター
- ミニギターの中でも更に小さめ
- ピックアップ未搭載
- 実売価格 1.5万円程度
YAMAHAミニギターからもう一本、JR2です。
10位のCS40Jはクラシックギターでしたが、JR2はアコースティックギターです。
タイプはCS40Jと似ており、下記のような特徴があります。
- チューニングは狂いやすい
- 音はチープでおもちゃっぽい
- 値段の割には丈夫な造り
また、スケール長:540mmとミニギターの中でも小さめサイズです。
サイズ的に自宅スペースでも取り扱いが楽で、お手頃価格の割には耐久性も悪くないです。
お子さん向け、もしくはお試しでギターを買ってみたい人向けの製品ですね。
8位 APX600
- トップ:シトカ・スプルース、サイド&バック:ナトー
- エレアコ向けにデザインされた形状・ブレイシング
- YAMAHA製のピエゾピックアップ(アクティブ)搭載
- 実売価格 4万円程度
エレアコとしての使用に特化させたAPXシリーズのエントリーモデル、APX600。
アンプに繋いで使うことが前提なので、生音はシャカシャカと軽い音です。
その代わり、アンプと接続するためにギターに内蔵されるピックアップの質は4万円にしてはかなり良いです。
ボディー側面にはピックアップのコントローラーが内蔵されています。
コントローラーの機能
- VOL…アンプに出力するボリューム調整
- EQ…各帯域(LOW、MID、HIGH)の出力を調整するイコライザー
- TUNER…調律用の内蔵チューナー
学園祭や発表会向けに安価なエレアコが欲しい方には使いやすい製品です。
逆にアンプを通すことより、生音で演奏することが多い方はFG830(1位)やLL6 ARE(2位)を選択しましょう。
7位 CSF1M
- トップ:シトカ・スプルース単板、サイド&バック:マホガニー合板
- ミニギターを少し大きくしたサイズ
- パッシブピックアップ搭載のエレアコ
- 実売価格 5万円程度
ミニギターと普通のギターの中間くらいのサイズ感になるのがCSF1M。
抱えやすくて、手軽に演奏できるのが魅力です。
そして、使用されている木材は価格の割に良質で軽めの音ですが、音量はちゃんと出ます。
また、ギター内部にパッシブタイプのピックアップが搭載されているのでエレアコとしても使用できます。
5万円近辺の少し小ぶりなエレアコもSTORIA(5位)の登場で選択肢が増えてきました。
※YAMAHA STORIA
スペックは近いですがルックスが異なるので、選び方としては下記のように考えると良いでしょう。
- 渋めのルックスが好み…CSF1M
- おしゃれでカワイイルックスが好み…STORIA I
- おしゃれでシックなルックスが好み…STORIA III
CSF1Mはレトロな感じがするルックスと価格の割に質が良いところが強みですね。
6位 AC3M
- プロアーティスト使用者も多いエレアコ
- 中音域が出やすいスリムなカッタウェイボディ
- YAMAHA製ピックアップ SRT2搭載のエレアコ
- 実売価格 9万円程度
使いやすいエレアコとして人気のYAMAHA Aシリーズの人気モデル AC3M。
9万円ちょっとで買えるモデルですが、木材はオール単板で構成されている高スペックなギターです。
10万円未満でオール単板ギターは中々ないのでコスパ抜群の1本です。
更にピックアップ搭載のエレアコなので、ライブでも即戦力なのが嬉しいですね。
ボディ側面には4つのコントローラーが付いています。
- A: Volume…音量コントロール
- B: Treble Control…高音コントロール
- C: Bass Control/AFR (Auto Feedback Reduction) [PUSH]…低音コントロール
- D: Blend Control/Mic Type Switch [PUSH]…マイクシミュレーター(音質変化)
マイクシミュレーターが付いているので、音作りも色々とできる仕様になっています。
ちなみにAC3Mはプロアーティストでも使用者が多いモデルです。
- 中島みゆき
- MADOKA(たんこぶちん)
- 山崎あおい
- 弓木英梨乃(KIRINJI)
そして、AC3Mを使っているプロの女性アーティストで多いのが下記のパターン。
- 安いギターでギターを始める
- ギターが弾けるようになってAC3Mに買い替える
- プロデビューして数年後に高級ギターに買い替えてAC3Mをサブギターにする
上記のように2本目に買う方が多いギターではあります。
ただ、ギターを長く続ける決意がある方は、1本目に買うのは全然ありです。
5位 STORIA
- 「自宅で使いやすい」をコンセプトにしたギター
- やや小ぶりなスリムボディ
- パッシブピックアップ搭載のエレアコ
- 実売価格 5万円程度
2019年6月に発売された、新作ギターSTORIA。
「お気に入りの部屋、音楽、休日の過ごし方。一人ひとりの毎日を彩り豊かに」というコンセプトの製品です。
STORIAシリーズは3種類のラインナップ。
- STORIA I…トップ材にスプルースを使ったオフホワイトカラーなおしゃれなモデル
- STORIA II…オールマホガニーで魅力的な杢目を押し出したモデル
- STORIA III…オールマホガニーでトップをチョコレートブラウンカラーにしたシックなモデル
音質に若干の違いはあるものの、どれも弦が鳴っている感じが強く、ジャキっとまとまった音がしっかり鳴ります。
5万円と考えれば、十分使えるギターです。
そして、ルックスがおしゃれで部屋に馴染むのが嬉しい点です。
雑誌に載ってるおしゃれな部屋にはギターが置いてあったりするものですが、STORIAはインテリアとしても有用です。
地味にパッシブピックアップが内蔵されているエレアコなので、発表会など人前での演奏時にも使えます。
趣味でギターをやる人にはちょうどいい感じのアコギです。
STORIA I
STORIA II
STORIA III
4位 FSX3
- 2019年5月発売のYAMAHA新作ギター
- 女性でも抱えやすいスモールボディ
- ピックアップ搭載のエレアコ
- 実売価格 11万円程度(ピックアップ無しは8.3万円)
YAMAHA伝統の赤ラベルに最新技術を搭載して新発売されたYAMAHA FG / FS Red Labelシリーズ。
その下位モデルでピックアップ付きのエレアコ FSX3。
11万円という価格帯でオール単板ギターかつ、高性能ピックアップが内蔵されている非常にコスパに優れた製品です。
ボディ側面には3つのコントローラーがあり、状況に応じて音を作り込むことが可能。
生音、アンプを通した音のどちらも良好でバランス良い聞きやすい音なので、どの場面でも万能に使えるギターです。
AC3M(6位)と一緒で1本目に買うにはスペックオーバーなギターではあります。
…ですが、FSX3は初心者から初めて、プロを目指す…など本格的にやり込みたくなっても対応できる製品です。
音楽を本気でやる!と決意している方なら、最初の1本として買えば長い期間付き合えるギターです。
以前はアマチュア時代にAC3M(6位)を買って、そのままプロデビューする女性アーティストが多かったですが、今後はFSX3が同じポジションになる感じがしますね。
関連記事
YAMAHA(ヤマハ) FSX3をレビュー。11万円で3Wayピックアップ搭載のすごいエレアコ
YAMAHA(ヤマハ) FSX3をレビュー。11万円で3Wayピックアップ搭載のすごいエレアコ3位 FS800
- 初心者には定番のYAMAHA FG/FSシリーズ
- ドレッドノートを基に日本人に合わせたオリジナルシェイプ
- ピックアップ未搭載
- 実売価格 3万円程度
初心者向けギターといえば…というくらい定着しているFG/FSシリーズ。
その中でも最も安いモデルの1つがFS800。
FシリーズのボディシェイプはFGとFSの2種類が存在します。
FS800は小ぶりなサイズ感で女性に人気の抱えやすいボディシェイプとなっています。
3万円という価格帯ですが、造りはしっかりしており、音もギターらしい音が鳴ります。
初心者用のギターは音質も大事ですが、トラブルなく長い期間が使えることが重要。
品質面ではFG/FSシリーズは他メーカーの同価格帯ギターと比べて安心感があります。
そして、FG/FSシリーズは800・820・830と小刻みにグレードが用意されているため、どれを選んでいいか悩むところ。
それぞれの特徴を書くとこんなところ。
比較すると830シリーズのほうがバランスが取れた良い鳴り方をしてくれます。
よって、純粋に予算が何とかなるなら、FG830(1位)もしくはFS830を選択することをおすすめします。
多少の違いより、価格を優先したい方はFS800が良いでしょう。
FS800自体もアコギらしい音がするので、特に演奏面で困ることはありません。
FS800
2位 LL6 ARE
- 高品質ギターの並ぶ Lシリーズのエントリーモデル
- ドレッドノートを日本人の体形に合わせて作り替えたオリジナルシェイプ
- パッシブピックアップ搭載のエレアコ
- 実売価格 5万円程度
YAMAHAのメインシリーズともいえる存在、Lシリーズのエントリーモデル LL6 ARE。
低価格モデルでは数少ないA.R.E. [Acoustic Resonance Enhancement]を施しているギターです。
生音は大きく、価格の割に響きも豊かに感じます。
5万円でこれだけ、ちゃんとした音で鳴っているのはさすがYAMAHAだなと感じます。
Lシリーズには3種類のサイズが用意されています。
LL6 AREはドレッドノートを基に日本人体型に合わせて、少し小さくしたボディシェイプです。
ストローク、アルペジオ共に万能にこなせる音量とレスポンスを兼ね備えています。
そして、パッシブピックアップが内蔵されているのでアンプを通した演奏も可能です。
5万円程度の価格で生音もアンプ通した音も整ってるので、コスパが良いギターですね。
基本は生音で演奏するものの、アンプを通して演奏することもある方はLL6 AREを選ぶと良いでしょう。
1位 FG830
- 初心者向けの定番ギターとして定着
- ドレッドノートを日本人の体形に合わせて作り替えたオリジナルシェイプ
- ピックアップ未搭載
- 実売価格 3.5万円程度
初心者向けギターとして、安心・安定の定番製品となっているのがFG830。
何を買っていいか悩んだら、FG830を買っておけば間違いないというくらい安定の1本です。
3万円台なので特段良い鳴りをするわけではないですが、ジャッキとまとまった音質で音量も大きいです。
そして、バランス良い鳴りで癖がないので誰でも馴染みやすいです。
演奏性も特別な配慮がされているわけでもなく、いわゆる標準的なアコギのセッティング。
その標準的なセッティングが初心者には良いんです。変な癖が付きませんからね。
FG830を弾きこなしていれば、他のギターに乗り換えるときも演奏性に苦戦することはありません。
安心して練習に励めるギターです。
プロユースのYAMAHAアコギ
本章ではプロアーティストが使用するレベルの高品質なヤマハ(YAMAHA)ギターを3本紹介していきます。
ヤマハ(YAMAHA)のアコギ・エレアコは男女問わずに人気がありますが、特に最近の女性アーティストに人気がありますね。
FGX5
- 2019年5月発売のYAMAHA新作ギター
- 高品質ピックアップ搭載のエレアコ
- 実売価格 18万円程度
2019年5月に新発売されたYAMAHA FG / FS Red Labelシリーズの上位モデル FGX5。
国内生産のオール単板ギターで18万円というコスパが高いモデルです。
木材はトップ:シトカ・スプルース、サイド&バック:マホガニーで構成されており、海外ブランドの人気ギターに負けない品質です。
往年のFGシリーズのようにザクザクした感じの音で弾いていて気持ちが良いです。
実際に演奏した動画がこちら。
緩い感じのストロークとザクザクした音質が良い感じにマッチしてて、弾いてて気持ちいいです。
そして、新開発された「SYSTEM74(ハイブリッド3WAYシステム)Atmosfeel™」が素晴らしい。
3つのコントローラーで弾き語りとバンドで違った音作りができるので、シンガーソングライターには非常にありがたいシステムです。
発売したばかりなので、まださすがにプロアーティストの使用情報はありません。
ただ、今後はプロアーティストで使用者が増えていきそうなギターです。
LS26 ARE
- プロ使用者が多い Lシリーズのミドルモデル
- レスポンスが良く、プレイで小回りが利くスモールサイズ
- 実売価格 23万円程度
YAMAHA伝統の高級ギター LシリーズのミドルモデルLS26 ARE。
木材はトップ:シトカ・スプルース、サイド&バック:ローズウッドのオール単板ギターです。
ローズウッドを使ったオール単板ギターだと30万円くらいはするので、20万円前半で買える貴重なアコギです。
音質はちゃんとローズウッドらしく艶があって、豊かな響きです。
ピックアップは未搭載です。
エレアコとして使う方は後付けでピックアップを載せるか、エレアコ仕様のLSX26C AREを選択しましょう。
LS26 AREはYUIさんが活動中期~後期にメインギターとして使っていました。
その他では、井上苑子さんなどが同シリーズでボディサイズが大きくなったLL26 AREを使っています。
- 井上苑子(LL26)
- ななみ(LL26)
- YUI(LS26)
LS26(アコギ)
LL26(アコギ)
LL36 ARE
- プロアーティスト使用者が非常に多いYAMAHA L36シリーズ
- ドレッドノートサイズを日本人体型に合わせたボディ
- 実売価格 31万円程度
YAMAHA Lシリーズの中でもプロアーティストに最も人気があるのが、LL36 ARE。
前述の下位モデルにあたるL26シリーズとの違いは下図の通り。
あと、見た目だとわかり辛いですがボディ本体の塗装がUVから胴全面ラッカー塗装に変わってます。
バインディングインレイや塗装による音の変化は思いのほか、大きいんですよね。
音質は箱鳴りがしっかりあり、高音の伸びが良くて弾いても聴いてても気持ちがいい音です。
MartinやGibsonといった海外有名メーカーにも全然負けていません。
同シリーズでボディサイズが異なる、LS36やLJ36も人気があります。
使い分けとしては…
こんな感じですね。LS36 AREは大石昌良さんが愛用しています。
歌モノをやるシンガーソングライターだとLL36 AREが一番ハマる人が多そうです。
実際にプロアーティストでもLL36 AREが使用者が多いです。
- ISEKI(元キマグレン)
- 大橋卓弥(スキマスイッチ)
- 加山雄三
- 北川悠仁(ゆず)
- 寺中友将(KEYTALK)
- 馬場俊英
- 原田茂幸(Shiggy Jr.)
- miwa
LL36(アコギ)
LLX36C(エレアコ)
ヤマハ(YAMAHA)アコギのランキング解説をして
ぎたすけ
たけしゃん
ヤマハ(YAMAHA)のアコギ・エレアコランキングでした。
あらためて、ランキングを振り返ってみましょう。
初心者向けで作ったランキングなので、基本は低価格中心。
それでも、プロアーティストが使っているギターが存在するのがヤマハ(YAMAHA)の凄いところですね。
ランキングの中からあなたの要望別でおすすめのギターを選ぶとこんな感じ。
とりあえず、ギターはじめてみよっかな~という人にはFG830がおすすめですね。
安定の初心者向けギターです。
よく読まれている記事
初心者が覚えるべき ギターコード 10個を練習用の譜例付きで解説
男性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。音域チェックできる音源付き
コンデンサーマイク おすすめランキングベスト10【2024年版】 〜プロアーティスト使用マイクも紹介〜
初心者向けアコースティックギター おすすめ6選。購入するギターの選び方を107名のアンケート調査付きで解説
ギターのストロークパターンを練習しよう。弾き語りでよく使う譜例 10パターンで解説
ギターのカポタストでキー変更するための上げ方、下げ方を役立つ早見表と合わせて解説
ギター初心者も弾ける簡単な曲 おすすめ50選。練習時のポイント解説付き
SYNCROOM(シンクルーム)の使い方、設定、遅延対策を解説。無料で自宅セッションを楽しもう!
女性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。参考アーティストも合わせて紹介
アコギ メーカー11社を解説。ブランドごとの特徴やおすすめのギターを紹介