ぎたすけ
たけしゃん
男性シンガーソングライター 解説シリーズ 高橋優さん編です!
男性アーティスト解説 まとめ記事
男性シンガーソングライター おすすめアコギアーティストの楽曲と弾き語りスタイルを解説飛ばし読みガイド
高橋優
- 1983年生まれ
- 2010年7月デビュー
- アミューズ所属
通称「リアルタイムシンガーソングライター」。
今見えるものを等身大で、全力で歌うシンガーソングライターです。
札幌での大学時代に毎週、路上ライブをやっていたそうで多いときは週5でやってたそうです。
ギターのストロークやボーカルからもマイク使わずに路上でライブやってた感じが浮かんできますね。
大学卒業後も就職せずに音楽活動を行い、札幌のライブハウスでアミューズのマネージャーさんにスカウトされた。
そこまでの道のりも紆余曲折あったことが自伝に赤裸々に書かれています。
プロ目指している人は読むと参考になりますよ。特に下積み時代の苦い話とか共感できるとこ多いと思います。
影響を受けたアーティストはB’z、X Japanのhideさん、ゆず、19など。
僕も同年代ですが、この年代ドストライクという感じですね。
ロックとフォークが混ざり合った感じの楽曲も納得な感じです。
楽曲
代表的な曲は「明日はきっといい日になる」「ほんとのきもち」「福笑い」。
「福笑い」がもっとも認知が高そうです。
ロックとフォークの色が混ざり合ったメッセージ性の強い楽曲が多いです。
楽曲自体のメロディー・コード進行はいたってシンプル。
ご本人もインタビューで「歌が伝わるかどうか」が大事で、そのためにわかりやすいものが良いと答えていました。
簡単なコード進行に何万通りのメロディーは存在する。そういう世界を追求したいとおっしゃっていました。
確かに作曲が凄い人ってコード進行が多彩というより、同じコード進行に色んなメロディーつけられる人な気がします。
歌詞を読んでいて感じるテーマは2つ。
- 今の世の中にある不条理や真理を憂う歌詞
- 希望はある、今が一番素晴らしいと励ます歌詞
インタビューでは「希望はある、明日は必ずくるし、今が一番素晴らしいはずだ」ということを歌っていきたいと仰っていました。
年々、攻撃的な歌詞は減っていって「希望はある、今が一番素晴らしい」という色が強い楽曲が増えてきた印象です。
昔の尖っていた時代が好き…というファンの人は多そうです。
歌詞を読んでいる感じでは一般層への受けを意識してやめたわけではなく「攻撃的な歌詞」に頼らずとも自分の伝えたいことを表現できるようになった…という印象を受けます。
高橋優の使用ギター、使用アイテム
意外と情報が少ないのですが、デビュー直後から2015年あたりの情報を中心に解説していきます。
アコギ
メインギターはGibson Dove(ダヴ)。
デビュー前の2008年に購入したそうですが、今でもずっと使っています。
J-45は2015年頃に購入されたそうですが、ライブ・テレビは相変わらずDove(ダヴ)が多いですね。
他にも機種名不明ですが、Takamineのギターを使っている時もあります。
高橋優さんの楽曲は感情をむき出しに歌う楽曲が多く、力強くて荒いストロークが合います。
…となるとGibsonが良いですね。
Gibson Dove(ダヴ)は地味にプロミュージシャンで使用している人が多い人気機種なんですよね。
使用しているピックアップはL.R.Bages。
機種名は不明ですが、ピエゾタイプっぽいのでおそらくはL.R. Baggs Element VTCでしょう。
エレキギター
- Fender telecaster
- Fender jazzmaster
- GRETSCH G6120DS Nashville
エレキギターは上記の3種類を使い分けています。
GRETSCHがフルアコでアコギに近しい使い方をしている。
テレキャスとジャズマスターはギターロック色が強い楽曲で使用という感じ。
アコギ弦
アコギの弦は「エリクサー MEDIUM(.013-.056)」を使用されています。
力強く、キレのあるストロークに最適な太さを選んでいますね。
Gibsonっぽくないキラキラした音が鳴っている印象でしたが、これはこれで良い感じです。
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参考 高橋優のピックASMARTツアーグッズの高橋優公式ピック。
公式グッズが出る前から、トライアングル型の0.5mmタイプのピックを使っているそうです。
弾き語りすとはトライアングル型のThin(0.5~0.6mm)タイプをみんな使いますね。
公式ピックではなく市販品で同タイプなら、Jim Dunlopがおすすめ。
コブクロの小淵さんが使っているやつで、使いやすいです。
カポタスト
- Dunlop(ダンロップ) TRIGGERカポタスト Curved/Maple 83CM
- G7TH PERFORMANCE 2 CAPO
クリップ式のDunlopとスクリュータイプのG7TH PERFORMANCE 2 CAPOカポを併用されています。
下記のように使い分けているそうです。
- 転調など曲中にカポを付ける場合はDunlop
- 1曲通してつけっ放しの場合はG7TH
ネジ式は急きょつけるのは不向きですが、チューニングが安定して響きも良い。
合理的な使い分けですね。
インタビューでも「ロードムービー」のような曲中にキーが行ったり来たりする曲は曲中にカポつけちゃうと回答されていました。
JIM Dunlop トリガーカポ
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クリップ型とペダル型の2つ。両方ともTC Electronicのpolytuneというものを使っています。
このチューナーの特徴は6弦全てのチューニング状態を一気に確認できる「ポリフォニック・チューニング・モード」
こんな感じで6弦分が一気に表示されます。
レギュラーチューニングにしか対応していませんが、ライブ中のチューニング時間を短縮できて良いという声が多いです。
クリップ型も同じ機能がついています。
クリップ型
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高橋優の弾き語り
高橋優さんはメッセージ性が強い楽曲が多いです。
歌・ギターも「メッセージを伝える」という部分にゴールが設定されている印象を受けます。
なので、歌・ギターともにそんな複雑なことはやっていません。
…がメッセージ性を高めるために強弱・アクセントなどをつけたストーリー作りが入念にされています。
シンプルな分、ストーリー作りせずに演奏するとノッペリ感がものすごく出て退屈な演奏になるので注意が必要です。
ストーリー作りについての参考記事はこちら。合わせて読みましょう。
表現力アップ!曲のストーリーを意識すると感動させられる弾き語りになるシンプルであるからこそ、難しい。それが高橋優さんの演奏です。
ギター
力強いストロークが印象的なギター。
アルペジオやストロークで難しいテクニックは特になく、コードもシンプルなものが多い。
簡単に見えますが、曲の雰囲気を本人演奏のように仕上げるにはストロークのキレが必要。
ジャカジャカかき鳴らすだけ…といっても、気持ちよい音でかき鳴らすのは意外と難しいです。
ポイントは右手。手首のスナップを利かせて力まずに振り抜きましょう。
腕を振ったり、手先に力が入っていると気持ちよい音にならないので注意しましょう。
弦がまとまって鳴ることが大事なので、アップストローク(下から上)で突っかからないように手首のスナップで振り抜く練習を繰り返すこと。
ストロークのキレさえ掴めれば、後は曲のストーリーを事前に理解することが大事。
ストーリに合わせて歌と一緒に強弱をつけて演奏がノッペリしないように気を付けましょう。
ボーカル
- 裏声最高音:hi B
- 地声最高音:hi A
- 最低音: MID1 C
キーは普通~やや高め。最低音が下まで伸びてます。
裏声はあまり使わないアーティストなので、音域的には比較的歌いやすいです。
難しいのは歌の表現力です。
魂の叫びのようなボーカルが高橋優さんの特徴であり、魅力。
魂の叫びのようなボーカルって素人がやると聞けたもんじゃないんですよね。
実は一番難しいんじゃないか?ってジャンル。
リズムや音の強弱、強い声のアタック感・短い音のヴィブラートのかけ方…などなど。
高橋優さんのボーカルを聴いていると引き出しも多く、かなり研究されている感じがします。相当歌い込んでるという言い方もできる。
なので、最初は本人の歌い方を完コピするつもりで録音して似せていきながら研修するのが良いでしょう。
そこから、自身でどの音を使うか考えてオリジナリティを出していきましょう。
ご本人のように魂をのっけながらも聴きやすい歌声にするにはかなり試行錯誤が必要です。
おすすめのギタースコア
正直、どれでも良いですがオフィシャルスコアがいいかな…というレベル。
というのも、高橋優さんのギタープレイには特殊な内容がないのでスコアはどれ買っても大差なさそうです。
ご本人もインタビューで答えていましたが、耳コピしやすい楽曲が多いです。
耳コピの課題曲として自身でコードを取ってみて、後程答え合わせに譜面を使うと良いでしょう。
ついでにおすすめのライブDVD。
アンプラグドなのでアコギの音やストロークのキレがわかりやすいです。
終わりに
ぎたすけ
たけしゃん
高橋優さんの解説記事でした!
心にガツンとくるタイプのシンガーソングライターっていそうで意外といないですよね。
楽器練習しているとスキルを追い求めちゃうんだけど、高橋優さんはスキルだけじゃダメってことを教えてくれる貴重な存在です。
昔と楽曲や歌詞の変化が見られますが、そこも含めてリアルタイムシンガーソングライターなんでしょうね。
20代から30代に変わって、40代になったらどんな歌を歌っているんだろう?
…と楽しみにさせてくれるアーティストです。
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