ぎたすけ
たけしゃん
- ハワイアンコア(コア材)の特徴
- ハワイアンコア(コア材)を使った代表的なギター
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ハワイアンコア(コア材)
- 主にギターのトップ、サイド&バックに使われている
- ハワイが主要産地
- 非常に硬くて輪郭のある音質になる
ハワイで採れるマメ科アカシア属の木材がハワイアンコア(コア材)。
主にはギターのサイド&バックに使われますが、トップ・サイド&バック共にハワイアンコア(コア材)で構成されるオールコアのアコギも存在します。
ハワイアンコア(コア材)は明るい褐色のものとから黄色がかった褐色、黒など色んなカラーが存在します。
そして、トラ目の木目が出ているものも多くルックスが特徴的です。
※オールコアのTaylor 224ce-Koa-DLX
ハワイアンコア(コア材)は非常に硬くてクッキリとした音になります。コアならではの特徴的な音です。
粒立ちがよくて、低音と高音が目立ちます。
いわゆるドンシャリな音質です。
なので、弾いても響く感じがしないため、鳴らないと感じる人が多い木材です。
逆にここまで輪郭の出る硬い音はハワイアンコア(コア材)くらいなので、ハマる人はとことんハマる木材でもあります。
また、ハワイアンコア(コア材)は絶滅危惧種や危急種に指定されてはいません。
ただ、ギター材として使える大きさの木を手に入れるのは容易ではなく価格も高騰しています。
そのため、限定モデルで作っているメーカーがほとんどです。
レギュラーモデルにコアを利用しているのはTaylor(テイラー)とTakamine(タカミネ)くらいなものですね。
ハワイアンコア(コア材)を使った代表的なギター
たけしゃん
それでは、ハワイアンコア(コア材)を使った代表的なアコギを解説していきます。
ハワイアンコア(コア材)を使ったアコギは限定モデルが多く、レギュラーラインナップは少ないです。
また、価格帯も高く20万円以上の物が多いのも特徴です。
装飾を豪華にして民芸品としても、レベルの高いギターを作っているメーカーが多いです。
…といっても最近は10万円くらいで買えるものも増えてきたので、選択肢は豊富になっています。
Taylor 214ce-Koa
- トップ:ソリッド・シトカ・スプルース
- サイド&バック:レイヤード・コア
- レギュラーラインナップでコアが使われているエレアコ
珍しく、レギュラーラインナップでハワイアンコア(コア材)を使っている Taylor 214ce-Koaです。
サイド&バックには合板となるレイヤード・コアを使用しています。
合板のコアということでストロークや指弾きではあまりコアらしい感じはありません。
ジャキと各音域まとまった音が鳴って、箱鳴りはあまりしない…という感じ。
ただ、ピックで単音弾きするとコアらしく、硬くてクッキリした音質があらわれます。
ピックによるアルペジオやフレーズ弾きを多用する人には使いやすいエレアコです。
ピックアップはTaylor独自のES2が搭載されています。
ボディ上部に3つ(Volume/Treble/Bass)ついており、プラスしてボディ内部にフェイズスイッチがついています。
そして、音を拾うピックアップは3つのピエゾで構成されています。
ハワイアンコア(コア材)って元々の音質がドンシャリなので、普通のピエゾピックアップだとギラつき感が気になっちゃうんですよね。
Taylor ES2はピエゾ臭がかなり消えているので、コアでもナチュラルな質感で鳴ってくれます。
Taylor GS-MINI-e Koa
- トップ:ソリッド・コア
- サイド&バック:レイヤード・コア
- ドレッドノートとミニギターの中間的なギター
ドレッドノートとミニギターの中間的な大きさで本格的な音がする、人気ギターGS-MINI-e Koaです。
GS-MINIはバリエーションが複数あり、ハワイアンコア(コア材)を使った製品もその一つ。
GS-MINIの種類
GS-MINI-e Koaはオールコアで作られており、トップが単板のコアでサイド&バックが合板のコアで構成されています。
見た目がハワイアンコア(コア材)っぽさ全開で大きさも手ごろなので、少し大きいウクレレのようなルックスが魅力的ですね。
音質的にもハワイアンコア(コア材)自体が響きが豊か…というより、クッキリした硬い音なので小さいボディサイズとも相性が良いです。
ピックアップはTaylor ES-Bが搭載されています。
チューナー機能がついたシンプルなピックアップです。
外付けのプリアンプなどを用意して、音質調整しないとギラギラな音質になりがちです。
ライブでも、弾き語りやアコースティック編成であればマイクを立てて音を拾ったほうが雰囲気出ます。
ただ、バンド編成のライブでは活躍してくれるピックアップです。
Martin 0-18K
- トップ:コア
- サイド&バック:コア
- 1910年代後半~1930年代に作られたMartinコアギターのレジェンド
レジェンド的なオールコアギターといえば、Martin 0-18K。
アメリカでハワイアンミュージックブームが訪れた1910年代後半~1930年代にかけて製造されたギターです。
Martin 0-18Kから始まり、今でもMartinは限定モデルでハワイアンコア(コア材)を用いたギターを製作しています。
Martin 0-18Kは0サイズのスモールボディなので、大きめなウクレレのようなルックス。
ハワイアンコア(コア材)の硬めの音を活かしたレスポンスの良さとザクザクとなる音質がサーフミュージックなどに合いそうです。
Takamine PTU131KC N
- トップ:コア
- サイド&バック:コア
- ピックアップ搭載のオールコアエレアコ
国内ギターメーカーであるTakamineはハワイアンコア(コア材)を使ったギターをたくさん製作しています。
その中でもエントリーモデルになるオールコアギター Takamine PTU131KC Nです。
オールコアなので、やっぱりコアらしい硬くクッキリした音質です。
ピックアップ&プリアンプはTakamine独自のパラスティックピックアップ(ピエゾ)とCT4-BⅡが搭載されています。
CT4-BⅡはチューナーと3バンドEQがついているので、ある程度の音質調整は可能になっています。
Takamineは000series~800Seriesまでシリーズがありますが、各シリーズでオールコアもしくはサイド&バックだけコアのエレアコを製作しています。
なので、ハワイアンコア(コア材)のギターを探している人は選択肢が一気に増えるため、Takamineはチェックしておいた方が良いでしょう。
ハワイアンコア(コア材)について まとめ
- コアは主にギターのトップ、サイド&バックに使われる木材
- 非常に硬くて、クッキリした特徴的な音質になる
- レギュラーラインナップでコアギターを製作しているのはTaylorとTakamine
ぎたすけ
たけしゃん
ハワイアンコア(コア材)の解説でした!
正直なところ、僕はあんまり好みじゃないんですよね。
硬くてクッキリした音なんですが、伸びも箱鳴りもしないので鳴らないと感じちゃうタイプです。
ただ、好きな人はほんとに好きなのも知ってるので、音の感じ方って人によるんだなぁと勉強させられた木材がハワイアンコア(コア材)です。
木目も綺麗でルックスも良い感じの木材なので、ぜひ弾いてみてください!
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