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Taylor Academy (テイラー アカデミー)シリーズ
※Taylor Academy12e
Taylor Academyシリーズは「ビギナーの方が途中でギターをやめてしまわないように」というコンセプトを基に作られたギターシリーズです。
- 握りやすい細めのナット幅を採用したネック
- 腕が疲れないようボディにアームレスト部分が作られている
上記、2点が主な特徴となっています。
初心者向けに配慮されたアコギではありますが、プロアーティストの関取花さんがAcademy12eを使っていたり…と本格的な音楽活動でも使える優れものです。
まずはスペック面を掘り下げてみていきましょう。
Academy 10e
Academy 12e
Academyシリーズの種類
- Academy10…ドレッドノート型ボディ
- Academy10e…10にピックアップを搭載したエレアコ
- Academy12…グランドコンサート型ボディ
- Academy12e…12にピックアップを搭載したモデル
- Academy12-N…12を基にしたガットギター
- Academy12e-N…12-Nにピックアップを搭載したモデル
3種類のタイプにそれぞれ、ピックアップ有り無しのバリエーションがあるので、全6種類のラインナップです。
ボディサイズはAcademy10がドレッドノートタイプでAcademy12がグランドコンサートタイプです。
なお、数字3ケタ型番のギターだとドレッドノートは〇10(110など)、グランドコンサートは〇12(112など)となります。
参考 Taylorの型番
Taylorの象徴的ボディ形状であるグランド・オーディトリアム(1ケタ目が4のギター)のAcademy14も作って欲しかったですね。
ボディ形状についてはレギュラーラインナップと同じ造りなので、価格帯が一緒であるTaylor GS-MINIよりはボディサイズが大きいです。
ネック
- 長さ 24 7/8インチ(Taylorは25 1/2インチが一般的)
- ネック幅 42.8mm(Taylorは44.5mmが一般的)
つまりは通常のTaylorギターと比べるとネックは細く、短い仕様になっています。
…といっても、通常のTaylorギターは他のギターメーカーに比べてネックが長く、太いです。
よって、Academyシリーズは他のギターメーカー同等…というくらいで特徴的なわけではありません。
ただ、Taylorギターはネックシェイプが薄めな仕様になっているのでネック幅42.8mmにしては細く感じます。
また、Taylorギターは初期出荷時の弦にエリクサー HD LIGHTを採用してますが、ネックがやや短いAcademyにはテンション弱めのエリクサー LIGHTを採用しています。
アームレスト
ボディのサイドがえぐれており、アームレスト仕様になっています。
このアームレストは右腕が楽でいいですね。
長時間ギターを弾いていると、ギターボディに当たっている右腕部分が痛くなることはよくありますからね。
ガッツリ練習したい人や部屋で常にギター抱えているタイプの人にはおすすめです。
木材
- トップ:シトカ・スプルース
- サイド&バック:レイヤード・サペリ
- ネック:マホガニー
木材の構成はTaylor GS-MINIと一緒でTaylorのエントリーモデル仕様です。
サペリが単板じゃなくて合板(レイヤード)なのが、少し残念。
といっても、通常のボディサイズでピックアップ無しモデルは実売価格8万円程度なので致し方ないところですね。
ピックアップ
- Academy10e…10にピックアップを搭載したエレアコ
- Academy12e…12にピックアップを搭載したモデル
- Academy12e-N…12-Nにピックアップを搭載したモデル
型場に「e」が付く上記の3種類にはTaylor製ピックアップ ES-Bが内蔵されています。
ピエゾタイプのピックアップでチューナー、ボリューム、トーンコントロールがギター本体サイドについています。
実売価格だとピックアップ有無で変わる金額は1万円弱。
同程度のピックアップを後付けすると工賃含めて2万円はかかるので、予算的に無理…という場合を除いてピックアップ有りのモデルを買ったほうが良いです。
Academy 10e
Academy 12e
Taylor Academyシリーズのレビュー
たけしゃん
それでは、Taylor Academyシリーズのレビューをしていきます。
Academyシリーズの中でも実用性が高い、上記の2本を基に解説をしていきます。
総評すると「1本目のギター選びで10万円出せるなら、エレアコ仕様のAcademy(9万円)で決まり!」です。
初心者でも弾きやすくて、使い勝手が非常に良いギターです。
仮に最初の1本としてAcademyを買って、ギターを続けるうちにもっと良いギターが欲しくなってもAcademy自体は使いやすいのでサブギターにもってこいです。
ギターをはじめて買うけど、良いのが欲しいから10万円くらいは頑張って出す!…という人には安定の1本です。
Academy 10e
Academy 12e
シャカシャカと軽快なサウンド
豊かな響き…と言った感じではなくシャカシャカと軽いサウンドが特徴的なギターです。
ボディがやや小さいAcademy12eのほうがシャカシャカした感じが強く、Academy10eは低音が少し強くなります。
同じスプルース × サペリの組み合わせである、Taylor 314ceと比較しましたが全然違います。
Taylor 314ceは丸くてバランスの良い明るめの音。
Academyはドンシャリなシャカシャカな音で同じ木材とは思えないくらい違います。
万能なのはTaylor 314ceですが、あいみょんや米津玄師さんといった昨今のPOPSにはAcademyの軽快なサウンドの方が合いそうです。
ネックはかなり細く感じる
数値上はナット幅:42.8mmと標準的な太さですが、ネックシェイプが薄めなので数値以上に細く感じます。
僕のサブギターであるMartin DX1が同じ42.8mmですが、断然Academyのほうが細く感じました。
よって、手が小さい人や初心者には普通のギターよりも弾きやすく感じるでしょう。
親指での押弦を積極的に使う人にも弾きやすいギターです。
アームレストは良いけどおまけ
ボディがえぐれてアームレストになっているため、長時間抱えても右腕が痛くなりません。
これが思いのほか、楽で僕は結構気に入りました。
ただ、初心者の方はそもそも左指が痛くて、右腕が痛くなるほど長時間弾けないはずです。
なので、アームレスト自体は良い機能ですが決め手になるほどの強みではないですね。
Academy12eがおすすめ
Academyシリーズでは、ボディがやや小ぶりなAcademy12eのほうがおすすめです。
おすすめポイント
- シャカシャカ感がAcademy10より強くて、キャラクターが立っている
- 小ぶりで部屋でも取り回しが楽
- 将来的に更に良いドレッドノートギターを買うとメイン・サブでキャラが異なりバランスが良い
僕的にAcademy12eを推す理由はこんなとこ。3番目が大きいですね。
Academyシリーズはシャカシャカしているので、たぶん将来的にはどっしりした音のドレッドノートが欲しくなると思うんですよね。
そのときにAcademy12eならボディサイズも異なり、シャカシャカ感が強くてキャラも被らないのでサブギターとしてバランス良いです。
同価格帯の対抗馬
上記の4機種あたりが主だった対抗馬です。
純粋に比べると、YAMAHA AC3MとMORRIS M-80 IIには正直分が悪いです。
ただし、初心者が買うのであればAcademyが一番おすすめになります。
初心者にとって弾きやすいという面では、Academyは他のギターよりも優れています。
これからギターを始めて本格的に活動する!という意気込みがある人にはAcademyは非常にマッチするギターです。
Academy 10e
Academy 12e
Taylor Academy(テイラー アカデミー)まとめ
- 初心者に配慮して、細いネックとアームレストがついているギター
- 初心者に配慮しているが、プロアーティストも使っている本格的なギターでもある
- 初めて買うギターで音楽活動できるレベルものが欲しい人にはおすすめ
ぎたすけ
たけしゃん
Taylor Academy(テイラーアカデミー)シリーズの解説でした!
初心者向けにしては価格帯が高めですが、形から入るというのは有効ですからね。
学生さんが夏休みにバイトして貯めたお金で買うギターとしても最適な1本です。
あらためて、Academyシリーズのラインナップです。
- Academy10…ドレッドノート型ボディ
- Academy10e…10にピックアップを搭載したエレアコ
- Academy12…グランドコンサート型ボディ
- Academy12e…12にピックアップを搭載したモデル
- Academy12-N…12を基にしたガットギター
- Academy12e-N…12-Nにピックアップを搭載したモデル
僕がおすすめなのはAcademy12eです。
ぜひ、検討してみてください!
Academy 10e
Academy 12e
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