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Acoustune RS THREE
型式 | シングルダイナミック搭載 ユニバーサルフィットIEM |
再生周波数帯域 | 20Hz~40kHz |
感度 | 108dB@1mW |
インピーダンス | 32Ω@1KHz |
接続端子 | Pentaconn Earコネクター (Long-Type) |
2013年創設のイヤホンメーカーAcoustuneのスタジオモニターイヤホン RS THREE。
楽曲制作に適したサウンドチューニングを施したイヤホンです。
Acoustuneは医療用の合成素材である「ミリンクス」を振動板素材に使用した独自のダイナミックドライバーを採用していることが特徴です。
高級イヤホンが多いAcoustuneですが、RS THREEは1.5万円程度と手が出しやすい価格帯になっています。
まずはRS THREEの製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<RS THREEをレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
ミリンクス EL-Sドライバー
RS THREEには医療用の合成素材「ミリンクス」を振動板材に使用したミリンクスEL-Sドライバーが採用されています。
Acoustuneイヤホンに採用されている通常のミリンクスドライバーから、楽曲制作用に正確なモニタリングを実現できるよう新開発されたものです。
近年のハイレゾ音源や微細なパンニングを正確にモニタリングできるよう、余計な付帯音を減らした設計になっています。
ちなみにRS ONEはミリンクスELドライバー、RS THREEはミリンクスEL-Sドライバーが採用されています。
RS ONEは主にステージモニター向け、RS THREEは楽曲制作向けのチューニングとなっているようです。
新規開発ケーブルARM011Lを採用
RS THREEはARM011Lというケーブルが採用されています。
高純度リッツ線とケブラーワイヤーを編み込んだ線材を採用したツイストケーブルです。
絡まりにくく、取り回しも良好で良いケーブルですね。断線にも強そうです。
Pentaconn Ear Long-Type
RS THREEのコネクターは「Pentaconn Ear Long-Type」が採用されています。
一般的なMMCXコネクターより伝導性能に優れており、摩耗や接触不良にも強いコネクターです。
MMCXと比べるとリケーブルの選択肢は少ないものの、手軽に着脱できるので断線しても本体自体を買い換える必要はありません。
付属品
- キャリングケース
- イヤーピース
- 6.3mm変換アダプタ
RS THREEの付属品はキャリングケース、イヤーピース、6.3mm変換アダプタです。
キャリングケースはコンパクトで使いやすいタイプですね。
イヤーピースはシリコンイヤーピース「AET07」がS/M/Lの3種類。
フォームタイプの「AET02(フリーサイズ)」が1種類の計4種類が同梱されています。
付け心地はどちらも良好です。音の特性は結構変わります。
フォームタイプだとシャープなサウンド特性がより尖るので、個人的にはシリコンが良いと感じました。
レビューも基本的にシリコンイヤーピースでの使用感を解説しています。
また、音楽制作用ということで6.3mm変換アダプタも付属しています。
オーディオインターフェイスやミキサーでは6.3mmが標準なので、変換アダプタが付いているのはありがたいですね。
ケーブルの長さも1.8mとやや長くなっています。
音楽制作用デスクだと1.2mだと足りないことが割とあるので、1.8mだと助かりますね。
僕の家もオーディオインターフェイスに挿す場合は1.2mだと辛いですが、RS THREEだとちょうどよかったです。
Acoustune RS THREEをレビュー
それでは、RS THREEを細かくレビューしていきます。
まず、メリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。
やや硬めな音で歯擦音など、余計なノイズを判別しやすいです。
楽曲制作用途では、ヘッドホン・スピーカーで調整後に確認用でRS THREEを使うと良いと感じました。
レビューの目次
シャープで硬めのサウンド
RS THREEはシャープで硬めの音になっています。
低音は控えめでタイトな音、中高音域は若干強めに感じました。
全体的にはシャープでバランスの取れたサウンドになっています。
制作用途ではヘッドホンやスピーカーでバランスを整えて、確認でRS THREEでも聞いてみるという使い方が良いと感じました。
音がシャープで硬めになっている分、リップ音や歯擦音などのノイズはかなり捕まえやすいです。
そのため、確認用でヘッドホンなどと併用するにはちょうど良いイヤホンだと感じました。
逆にリスニング用途では少し微妙だなと思いました。
市販の音源を聴く分にはタイトな聴き心地で良いですが、YouTubeなどは動画制作側の音声処理が甘いとすぐに耳が辛くなってきます。
音源チェックの用途で優秀な分、YouTubeやTikTokで使うとしんどいと感じる動画がかなり多いです。
RS THREEを普段使いする場合は市販の音源やゲームなど用途を絞ったほうが良いです。
幅広い用途で使う方は同メーカーのRS ONEのほうが良いかなと感じました。
装着感はソフトでなかなか良い
RS THREEはイヤモニで一般的な耳掛けタイプのカナル型イヤホンになっています。
耳にフィットする位置が気持ち浅めになっており、奥までギュッとくる感じではありません。
僕はライブ用途では奥までギュッと入ってほしいですが、普段使いだとRS THREEくらいが良いですね。
なお、RS THREEは浅めにフィットしても、遮音性はかなり高いです。
2時間程度付けっ放しで作業してみましたが、耳も痛くなることもなかったです。
楽曲制作など作業用のイヤホンとしてはかなり使いやすかったです。
Acoustune RS THREE まとめ
- 楽曲制作に適したサウンドのイヤホン
- 医療用の合成素材「ミリンクス」を振動板素材に使用した独自ドライバーを採用
- シャープでタイトなサウンド。リップノイズなどを見つけやすい
ぎたすけ
たけしゃん
Acoustune RS THREEのレビューでした。
最初はかなり独特の音だな~と感じましたが、使ってみるとノイズチェックなどに便利なイヤホンでした。
ヘッドホンやスピーカーと併用するのがおすすめです。
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