ぎたすけ
たけしゃん
読みたい場所をクリック!
Acoustune RS ONE
型式 | シングルダイナミック搭載 ユニバーサルフィットIEM |
再生周波数帯域 | 20Hz~40kHz |
感度 | 108dB@1mW |
インピーダンス | 32Ω@1KHz |
接続端子 | Pentaconn Earコネクター (Long-Type) |
2013年創設のイヤホンメーカーAcoustuneのモニター向けイヤホン RS ONE。
Acoustuneは医療用の合成素材である「ミリンクス」を振動板素材に使用した独自のダイナミックドライバーを採用していることが特徴です。
Acoustuneは高級なイヤホンが多いですが、RS ONEは1.2万円程度でステージモニター用に作られています。
まずはRS ONEの製品仕様から解説していきます。
製品仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<RS ONEをレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
ミリンクスELドライバー
RS ONEは医療用の合成素材「ミリンクス」を振動板素材に使用したミリンクスELドライバーが採用されています。
Acoustuneイヤホンに採用されている通常のミリンクスドライバーと別にステージモニター向けに新開発されたもので、より正確なモニタリングができるようになっています。
サウンドを聞いてみると、音が全体が持ち上がったようなライブ感ある音になっています。
筆者はイヤモニを色々と試していますが、特徴的で独特なサウンドだなと感じました。
新規開発ケーブルARM011を採用
RS ONEはARM011というケーブルを採用しています。
ARM011は高純度リッツ線とケブラーワイヤーを編み込んだ線材を4芯構造のツイストケーブルです。
ケーブルは程よい硬さでしなやかです。
また、クセも付きにくいタイプなので取り回しは楽で良いですね。
Pentaconn Ear Long-Type
RS ONEのコネクターには「Pentaconn Ear Long-Type」が採用されています。
一般的なMMCXコネクターより伝導性能に優れており、摩耗や接触不良にも強いコネクターです。
MMCXと比べるとリケーブルの選択肢は少ないですが、ステージでの使用では純正品以外はあまり使わないと思うので、特に気にする必要はありません。
付属品
RS ONEの付属品はキャリングケースと2種類のイヤーピースです。
キャリングケースはコンパクトで使いやすいですね。
イヤーピースもシリコンイヤーピース「AET07」とフォームタイプの「AET02」が付属しています。
シリコンイヤーピースはS/M/Lの3サイズあるので、自身の耳に合わせて選べます。
なお、イヤーピースで結構音が変わります。
フォームタイプのAET02は中高音域がシャリっとした音になります。
シリコンだとクリアでボーカルが前にくるので、個人的にはシリコンが好みでした。
レビューも基本的にシリコンイヤーピースでの使用感を解説しています。
装着感については、両方とも耳にちゃんとフィットするので使いやすいです。
Acoustune RS ONEをレビュー
それでは、RS ONEを細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きにすると以下の通りです。
音全体でグッと持ち上げられた感覚があります。
ボーカルの音が聞き取りやすいので、イヤモニとして使いやすいサウンドです。
レビューの目次
高音域が明瞭で特定パートを聴き取りやすい
RS ONEは音が全体的にグッと持ち上がっている印象を受けました。
特に中高音域が強めでボーカルとドラムの音が明瞭に聴こえます。
音量をそこまで上げなくても、ボーカルがしっかり前に来るのが良いですね。
ドラムのスネアなども結構前に出てくるため、リズムも捉えやすいです。
ステージ上でイヤモニの音量を上げすぎると高音域がグシャっとしがちですが、RS ONEならそこまで音量を上げなくてもボーカルがちゃんと聴こえる点が良いですね。
一方で音場はやや狭く感じます。
どっちかというと、色んな音を同時に把握するよりは特定のパートをしっかり掴むのに適したイヤホンです。
リスニングでの利用にも適したサウンドになっていますね。
ボーカルの音が明瞭で聴きやすいので、歌モノを中心に聴く人にはかなり良いです。
なお、インピーダンスがワイヤレスのイヤモニシステムに合わせてある関係か、普通のイヤホンより音が大分大きいです。
スマホなどに繋げて聴く場合は音量をいつもより下げるといいでしょう。
付け心地は好みがわかれそう
RS ONEはイヤモニで一般的な耳掛けタイプのカナル型イヤホンです。
SHURE SE215などと比べると、イヤーピースは耳の奥よりはやや手前で固定されるタイプです。
RS ONEはやや手前で固定されますが、遮音性は高いですし、固定力も良好で外れることはありません。
あとは装着感の好みですね。
僕はライブで使うイヤモニは耳の奥でフィットしてほしいタイプなんですよね。
なので、RS ONEよりはIE 100 PROやSE215のほうが好みですね。
ただ、奥までしっかり入るイヤモニは嫌いな人も結構いますし、普段使いだと浅めのほうが好きな人は多いかなと感じます。
競合製品との比較
最後は同価格帯のIE 100 PROとSE215 SPE-Aと比較していきます。
この3製品はそれぞれ特徴が異なります。
僕は普段ライブのイヤモニで使っているIE 100 PROが一番使いやすいと感じました。
音はドンシャリ寄りですが、バランスも良く、聴きやすいです。
装着感も耳の奥でフィットする感覚で、動き回るライブでも安心感があります。
SHURE SE215 SPE-Aは低音域が強く、パワーのあるサウンドです。
装着感はIE 100 PROと同じく耳の奥でしっかりフィットするタイプです。
RS ONEと同じでパワフルな音ですが、ドーンと来るのが低音域なのが特徴ですね。
個人的にはちょっと音がこもりがちなのが気になって、僕はあまり使っていません。
RS ONEは音が全体的に持ち上がっていて、特に高音域が前に出てくる感覚です。
他の2製品と比べると、ボーカルが前に出てくるので歌が明瞭に聴こえます。
IE 100 PROと比べてもサウンド面では互角以上のクオリティだと感じました。
僕は装着感はIE 100 PROのほうが好みなんですが、やや浅めで固定されるタイプが好みの人はRS ONEを選択すると良いでしょう。
Acoustune RS ONE まとめ
- 独自のミリンクスELドライバーを採用したステージモニター用イヤホン
- 高音域中心に音が持ち上がっており、ボーカルが前にくるサウンド
- イヤーピースはやや浅めでフィットする。遮音性や固定力は良好
ぎたすけ
たけしゃん
Acoustune RS ONEのレビューでした。
1万円前半の新たな定番イヤホンになりそうな製品ですね。
ステージ向けのイヤモニですが、普段使いでも使いやすいイヤホンだと感じました。
関連記事
イヤモニ(モニターイヤホン) おすすめランキング ベスト5。選び方から使い方まで徹底解説! Sennheiser IE 100 PROをレビュー。イヤモニ・リスニングのどちらでも優秀なイヤホン SHURE SE215 Special Editionをレビュー。1万円近辺のベストセラーイヤホン Sennheiser IE 400 PROをレビュー。ドラマー・ベーシスト向けの本格的なイヤモニ モニターヘッドホン おすすめランキング10選。DTM・歌ってみた・配信で使いやすい製品を徹底解説よく読まれている記事
初心者が覚えるべき ギターコード 10個を練習用の譜例付きで解説
男性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。音域チェックできる音源付き
コンデンサーマイク おすすめランキングベスト10【2024年版】 〜プロアーティスト使用マイクも紹介〜
初心者向けアコースティックギター おすすめ6選。購入するギターの選び方を107名のアンケート調査付きで解説
ギターのストロークパターンを練習しよう。弾き語りでよく使う譜例 10パターンで解説
ギターのカポタストでキー変更するための上げ方、下げ方を役立つ早見表と合わせて解説
ギター初心者も弾ける簡単な曲 おすすめ50選。練習時のポイント解説付き
SYNCROOM(シンクルーム)の使い方、設定、遅延対策を解説。無料で自宅セッションを楽しもう!
女性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。参考アーティストも合わせて紹介
アコギ メーカー11社を解説。ブランドごとの特徴やおすすめのギターを紹介