OneOdio Pro10をレビュー。格安だけど普通に使える多機能な密閉型ヘッドホン

Oneodio Pro010の画像

ぎたすけ

格安ヘッドホンって実際使えるのか?音良いのか?とか気になること多いよな

たけしゃん

そうだよね。メーカーさんに商品提供してもらったから使ってみたよ

レビューはちゃんと切り込んで書いたから参考にしてね

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音楽ブロガーたけしゃん

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たけしゃん

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ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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OneOdio Pro10

Pro010を上から撮った画像

Amazonで人気のヘッドホンメーカーOneOdio。

OneOdio Proシリーズは安価で買えるDJ・モニター・リスニングといった用途に使える密閉型ヘッドホンです。

実売価格は5/10 14:00現在では、4,180円。

ただ、価格推移を見てるとセールやクーポンなどもあって、3,000円~4,000円くらいの間で変動しているようです。

使ってみた感じは普通に使えて、ギターやベース弾きには地味に便利なヘッドホンです。

4,200円だと、まあ普通かなぁという印象。

3,500円ならコスパ良いので、とりあえずヘッドホン欲しい人には良いですね。

それでは、早速商品の仕様から解説していきます。

仕様はいいからレビューを読みたいという方は<OneOdio Pro10のレビュー>を参照ください。

Pro10の仕様 目次

付属品

ヘッドホンポーチ

OneOdio Pro010 ヘッドホンポーチ

ケーブル(3.5mm-3.5mm)

OneOdio Pro010の付属ケーブル(3.5-3.5mm)

ケーブル(3.5mm-6.3mm)

OneOdio Pro010の付属ケーブル(3.5-6.3mm)

端子が異なるケーブルが2本付属します。

接続先のオーディオ機器が3.5mmでも6.3mmでも変換アダプタなしで対応できるのは嬉しいですね。

また、後述しますがOneOdio Pro10はケーブル指すところが2か所あって2つの音源を同時再生できる特殊な仕様です。

その際にも上記のケーブル2本を活用します。

密閉型ヘッドホン

OneOdio Pro010を横から撮った状態

OneOdio Pro10は音漏れしにくい、密閉型ヘッドホンです。

ふかふかな感じの高弾性パッドで耳部分は覆われてます。

遮音性に関しては特に問題ありませんでした。

レコーディングしてみましたが、音漏れをマイクが拾うといったことはなく滞りなく終わりました。

ちゃんと耳にフィットさせた形で装着させましょう。

イヤー部分が自由に可変する

OneOdio Pro010のイヤーパッドは180°回転する

イヤー部分が両耳とも180°回転します。

パッと耳から外したいときに便利っちゃ便利。

そして、横軸にも90°曲がります。

OneOdio Pro010のイヤー部分を90°横に曲げた

DJの方など片耳で聴けるようにという配慮だそうです。

確かに首にかけて片耳だけ聞いたときに、もう片耳を90°曲げると首のどこにも当たらず快適です。

外で使うときは片耳だけ外して、周りの音を聴きたいときって地味にあるから便利かも。

2つの音源を同時再生可能

OneOdio PR010の接続端子

OneOdio Pro10は特殊で、サイズの異なる接続口が2つ用意されています。

片方は一般的なイヤホンで用いられる3.5mm形式。

OneOdio PR010の接続端子 3.5mm

こちらはいたって普通のイヤホンなどに使われているサイズの端子ですね。

逆側イヤー部分は6.3mmの端子になってます。

OneOdio PR010の接続端子 6.3mm

察しのいい方はお気づきかと思いますが、3.5mm側はスマホなどに繋いで音源を流しつつ、6.3mm側に楽器を繋いで演奏するということが可能です。

ただ、ギターやベースを繋ぐにはアンプやオーディオインタフェースが必要と記載があります。

実際に直接エレキギターを繋ぐと、どうなのか?を試したところ、下記の通りでした。

  • ロー受けなので、エフェクターなど挟んでロー出しにする必要あり
  • 片耳(ケーブル繋いだ側)からしか音が出ない
  • ある程度、音量上げるとノイズがバリバリ入る

使えないことはないですが曲流しながらだと、バリバリ言うので厳しいです。

まあ、ヘッドホンなのでヘッドホン端子と接続するものであって、楽器繋ぐ想定じゃないですからね。

公式推奨の通り、ヘッドホン端子がついてる機器を介せば音量上げてもキレイな音で両耳から出力されます。

ギターやベース関連だとアンプ、マルチエフェクター、ミキサー、オーディオインターフェイスと割と多いので、使える場面が多そうですね。

あと、自宅用のキーボードや電子ピアノはヘッドホン端子のみでAUX端子ないのが多いので、鍵盤の方に重宝しそうな機能でもあります。

エレキギターだと自宅練習用アンプで定番のVOX Pathfinder 10とかAUX端子ないんで、機能補完するにはちょうどいいヘッドホンですね。

VOX Pathfinder 10

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OneOdio Pro10をレビュー

OneOdio Pro010を横から撮った状態

それでは、OneOdio Pro10をレビューしていきます。

はじめに総評として、まとめると以下の通り。

  • 音質はまあ合格点は取れてる
  • サイズ最大でも小さめなので、頭大きい人はダメ
  • 音質・機能・造りを考えるとコスパは良い
  • 歌い手・弾き語りなら音楽制作にも使える。バンドミックスはきつい

とまあ、こんな感じ。

全体的に特段良くはないけど、まあ合格点取れててコスパは大分良いという結論。

低価格ヘッドホンとしてみれば上出来かなと。

それでは、細かいレビューに進みますが「リスニング用途」「音楽制作用途」の2つの観点でレビューしていきます。

レビューの目次

音質は低音強めで高音弱め

Oneodio Pro010の画像

ヘッドホンの音質傾向として、感じたことは以下の3点。

  • 高音域は薄い感じ
  • 低音域は強く出てる
  • 音の広がる範囲が狭い

back number、official髭男dism、あいみょんなど、最近のポップスを聴いてる感じでは問題ないです。

低音が強いというより、高音域が弱い印象。ただ、バランス的には悪くなくて普通に聞く分には十分です。

僕は弾き語りのアコギの聴こえ方は結構好きですね。

対して、サカナクションやPerfumeなどダンスミュージックを聴くとベースやバスドラムの音がグッと前に出てきます。

特に音量上げてると、バスドラがかなりドンっときます。

このへんは好みありそうですが、重低音効かせた音が好きな人には合ってるかなと。

また、音の広がりが狭い感じを受けます。

僕がいつも音楽制作で使ってるMDR-CD900ST(1.5万円くらい)と聴き比べると、音に立体感がないです。

そんなわけで高音質…とは言い難いですが、3,000~4,000円くらいで売ってることを考えると音質十分です。

普通に聴けて、極力安いもの…という需要にはしっかり答えている製品ですね。

付け心地は良いけど、頭大きい人は無理

OneOdio Pro010を横から撮った状態

イヤーパッドの質は上々で、割と長時間付けていても大丈夫です。

僕は割と長時間つけていても、耳が痛くはなりませんでした。

問題はサイズの可変域が狭いことです。

OneOdio Pro010の可変部分

僕の頭のサイズはやや大きいくらいだと思うんですが、最大サイズにしても頭のてっぺんから耳にかけて微妙な圧迫感を感じます。

僕のレベルだと、慣れれば大したことないんですけど頭大きい人は圧迫感を感じてしまってきついと思います。

ちなみに僕の場合は上位モデルにあたる、Pro050は圧迫感を感じることなく使えました。

OneOdio Pro050のイヤーパッド

イヤーパッドにクッションが入って付け心地も断然、Pro050の方が良いです。

更に高音質の薄さもそこそこ解消されていて、価格差1,000円程度です。

Pro050は5,000円未満だと、かなりいい線いってる製品なので頑張る価値はあります。

レコーディング用ヘッドホンには使える

AT2035で弾き語りをレコーディングしているところ

試しにOneOdio Pro10で自宅レコーディングしてみました。

漏れた音がマイクに入るなどはなく、普通にレコーディングできました。

ただ、イヤーパッドをちゃんとフィットさせないと音が漏れるので気を付けましょう。

特に頭のサイズが大きい人だと、圧迫感回避するためにイヤーパッドをズレて装着してしまいそう。

そこだけ、気を付ければ音漏れなく普通にレコーディングのモニターヘッドホンとして使えます。

ミックスは歌ってみた・弾き語りはいける。バンドはきつい

OneOdio PR010の接続端子 6.3mm

OneOdio Pro10でミックスも色々とやってみました。

4倍くらい価格差がありますが、定番のMDR-CD900ST(1.5万円くらい)と比較して感じたのは以下の点。

  • 低音が強いからドラムのミックスがしづらい
  • 音の聴こえ方が狭いから、PANの振り方が変わってしまう
  • 歌ってみた、弾き語りくらいなら別に問題ない

自分でやってみて、ベースとドラムがちょっと困りますね。

逆に歌ってみたの場合はミックス完了した状態のオケに歌混ぜるだけなんで、別にOneOdio Pro10でやっても問題なかったです。

弾き語りもそんなに低音出ないし、PANも色々振り分けたりはしないから問題なかったです。

このへんはエンジニアさんにもよるでしょうけど、僕は歌ってみた・弾き語りなら問題なしでした。

バンドのミックスは普通にできるけど、向いてるとは言い難い…という印象です。

楽器の練習には便利

OneOdioをスマホとギターアンプに接続している状態

ヘッドホンの端子が2つあることを利用した楽器の練習は中々に便利です。

スマホで音楽流しながら、楽器演奏を合わせられますからね。

AUX端子がないアンプ、ミキサーを使用している方や電子ピアノ・キーボードの方には便利な機能ですよね。

ただ、接続するのに変換ケーブルが必要になるケースが多いです。

まず、最近のiPhoneを使っているとイヤホンジャックがないのでLightning変換ケーブルが必要です。

あと、接続先のイヤホン口がミニジャック(3.5mm)じゃない場合は3.5mm-6.3mmの変換アダプタが必要です。

鍵盤系はミニジャックが多いですが、ミキサーやオーディオインターフェイスは6.3mmタイプが多いですね。

エレキギターだと自宅練習用にVOX Pathfinder 10買う人が多いと思いますが、AUX端子ないんですよね。

だから、OneOdio Pro10と組み合わせで、音源聴きながらの練習できるようにするのはコスパ良いですね。

VOX Pathfinder 10

同価格帯ヘッドホンとの比較

※実売価格4,000円程度のマランツプロ MPH-1

同価格帯の密閉型ヘッドホンというとマランツプロ MPH-1。

聴き比べた感じ、ほとんど変わりません。

MPH-1もPro10と一緒で、低音が強めで高音が弱い音域特性です。

音質はほぼ一緒で、それぞれの違いをまとめると以下の通り。

Pro10
  • イヤー部分が横回転して片耳付けに便利
  • 頭が大きいと圧迫感が気になる
  • 2つの機器を同時に接続できる
MPH-1
  • イヤー部分が横回転はしない
  • サイズに余裕あって圧迫感はない
  • 機器は1つしか接続できない

まあ、簡単にいうとMPH-1はザ・普通の密閉型ヘッドホン。

Pro10は何かとおまけ機能が豊富な機種です。

頭が大きめの人はMPH-1が安定。

頭のサイズが普通の人なら、ぶっちゃけどっちでも大して変わりません。

Pro10はキーボードやギターアンプなどの楽器とスマホを同時に接続できたり、片耳聴きが楽だったりします。

そういったおまけ機能を活用できる人はPro10がおすすめです。

OneOdio Pro10

MPH-1

OneOdio Pro10 まとめ

デスク
  • 3,000~4,000円くらいで買えるコスパの良いヘッドホン
  • 頭でかいと圧迫感があって、やや辛い(僕)
  • 2つの機器を同時接続できるから、楽器の練習に便利

ぎたすけ

安くて、普通に使えるヘッドホン欲しい人向けって感じか

たけしゃん

そうだね。音質とか装着感こだわりたい人とかはもっとお金出した方がいいね

逆に安くて普通に使えるの探してるなら、これでいいね

OneOdio Pro10のレビューでした。

音質・装着感で高い満足度を求めるなら、もう少しお金出しましょう。個人的には最低6,000円~って感じです。

逆に安くて、普通に使える密閉型ヘッドホンを…と考えてる方にはちょうどいい製品です。

ギタリストにはコード2本挿せるのは、地味に使い道ありそうですしね。

歌い手さんが歌録りするのに、とりあえず密閉型ヘッドホン欲しいというケースでも使いやすい製品です。

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