ぎたすけ
たけしゃん
- Martin(マーチン)ギターの型番の構成
- Martin(マーチン)ギターの型番による違い
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Martin(マーチン)ギターの型番
…とこんな感じの3段構成になっています。
数字の後にアルファベットや数字が付くギターは特殊仕様で製造本数は少ないですが、種類は豊富です。
それぞれの項目をもう少し掘り下げていきましょう。
Martin(マーチン)ギターのボディ形状
※左から小さい順に並べています
- 0(オー)…ボディ長 48.6センチ
- 00(ダブルオー)…ボディ長 49.9センチ
- 000(トリプルオー)…ボディ長 51.9センチ
- D(ドレッドノート)…アコギの基本となっている、大きなサイズのボディ
Martin(マーチン)ギターのボディサイズは上記の4種類。
他にもOM(オーケストラモデル)と呼ばれる000を基にスケール長をロングスケールにしたギターが存在します。
なお、販売自体は0シリーズのほうが先で歴史が長いです。
今やアコギの基準となっているDシリーズは1930年代に入って、大音量が出るギターの需要が高まったことで登場しました。
Martin(マーチン)ギターの数字による違い
- 18…サイド&バックにマホガニーを用いたモデル
- 21…ボディバインディングがローズウッド(28は象牙)
- 28…Martin(マーチン)の基本モデル
- 35…サイド&バックが3ピース仕様(通常は2ピース)
- 41…アバロントリム(パール装飾)と指板のインレイが豪華になったモデル
- 42…アバロントリムがトップの指板エンドまで施されたモデル
- 45…アバロントリムがギター全体に施された最上位モデル
Martin(マーチン)のギターは型番の数字が大きくなるほどグレードが上です。
しかし、上だから良い音か?というと好みによるところがあるので難しいところ。
実際に一番下のモデルになっている18シリーズはプロアーティストにも人気で使用者が多いギターです。
また、木材の組み合わせ自体が異なるのも18シリーズのみ(サイド&バック:マホガニー)。
21以降は全て、スプルース × ローズウッドです。
上のシリーズのほうが使っている木材は上質になり、ブレーシングも異なるようですが、弾いていてもそれぞれに良さがあります。
また、40シリーズからはヘッドのMartinのロゴが縦になります。
※Martin D-45
買いグレードはMartinロゴは横書きです。
※Martin D-28
ちなみにシリーズの数字ですが、発売当初の定価だそうです。
18は18ドル、28は28ドルってことですね。
どのギターも時代と共に仕様も変わってしまい…今ではちょっとした装飾くらいしか変化がないものが多いですね。
特殊仕様のギター
- E…エレアコ
- S…12Fジョイント(通常は14Fジョイント)
- V…ヴィンテージ仕様
- GE(Golden Era)…1930年代仕様の復刻モデル
- 12…12弦仕様(※12-28のようにシリーズ目の前に入る)
- CTM…カスタムモデル
- EC…エリック・クラプトンシグネイチャーモデル
他にも、レギュラーで使っていない木材などの頭文字が入っていたり…と種類が豊富です。
アルファベットの意味が分からない場合は店員さんに問い合わせて確認しましょう。
なお、Vはヴィンテージ仕様のギター。1930~1940年代の仕様を再現したものが多いです。
VSはヴィンテージ仕様で12Fジョイントのギターということです。
言われてみれば、なるほど…となりますが僕は最初はVSシリーズってシリーズがあると勘違いしてました(笑)。
最近のMartin(マーチン)ギター
※Martin GPC-28E
アコースティックギターの需要が年々多様化していることに合わせて、各メーカーで創意工夫されたギターは発売されています。
Martin(マーチン)は古風なイメージがありますが、最近はカッタウェイやエレアコの製作も積極的です。
型番もシンプルだったのですが、色んな種類が増えて若干複雑化しています。
そこで、近年発売されたギターの型番を本章で解説していきます。
HDシリーズ
- Dシリーズと同じドレッドノート
- ヘリンボーンのボディ・インレイ
- スキャロップト・X・ブレーシング
Dシリーズを戦前の仕様である、ヘリンボーンのボディ・インレイとスキャロップト・X・ブレーシング仕様にしたモデルがHDシリーズ。
Martin(マーチン)ギターは1944年からブレイシングがスキャロップドからノンスキャロップドに変更しています。
ちなみに1950年代後半にGibsonも同じようにスキャロップドよりノンスキャロップドに変更しています。
よく言われるのはスキャロップドは最初から鳴りがよく、ノンスキャロップドは弾き込むうちに鳴りが良く鳴る…という説。
新品のD-28は鳴りがイマイチなものが多いので、HDシリーズも試してみるのが良いでしょう。
Performing Artist シリーズ
型番のアルファベット
- DPC…ドレッドノートサイズのカッタウェイ
- GPC…グランドパフォーマンスサイズのカッタウェイ
- BCPA…ベース
Fishman Matrix VT Enhanceというピックアップ&プリアンプを搭載したエレアコモデル。
プリアンプの機能
- 3バンドEQ
- アンチフィードバック
- 位相
- チューナー
まあ、普通のピエゾとプリアンプという感じの組み合わせですね。
Martin(マーチン)のエレアコが欲しいという人向けのギターですが、後述のRETROシリーズの方が高性能です。
RETROシリーズ
Martin(マーチン)ヴィンテージタイプのモデルにFISHMAN F-1 Aura Plusが搭載されたモデルです。
Aura Plusにはヴィンテージコンデンサーマイクで収音された音がモデリングされています。
実際にギターから拾ったピエゾの音とモデリングされたマイク収録の音をミックスしてアンプを通して自然な鳴りを実現します。
LXシリーズ
LXシリーズはミニギターシリーズですね。
リトルマーチンという呼び名で、エド・シーランが使っていることで有名です。
低音が薄めですが、逆にそのシャカシャカと軽い音をサウンド作りに利用するアーティストが少しずつ増えています。
趣味でアコギを弾くにも最適なサイズ感で質も良い使いやすいギターです。
LX1(アコギ)
LX1E(エレアコ)
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ぎたすけ
たけしゃん
Martin(マーチン)ギターの型番解説でした!
あらためて、型番の基本をまとめたものを見てみましょう。
これが基本。
あとは新しいギターを中心に色々あるってことぐらい覚えておけば良いでしょう。
欲しいギターがあったら、本記事を読み直して型番の特性を調べてみましょう!
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