ぎたすけ
たけしゃん
飛ばし読みガイド
読みたい場所をクリック!
フェンダー(Fender)について
- 1945年設立
- 本社はアメリカ カリフォルニア州
- ギター、ベース、アンプなど有名製品 目白押しのメーカー
ギターメーカーの最大手、Fender(フェンダー)。
ストラトキャスターやテレキャスターなどをはじめ、世界的に有名な製品を多数販売しています。
主にエレキギター、アンプの製造・販売をしているメーカーですが、アコギも製造・販売しています。
昨今ではYUIさんがデビュー時にFender(フェンダー)のアコギを使用していたことから、日本では女性シンガーソングライターで使っている人が多いメーカーです。
YUIさんがデビュー時に使っていたFender GA-45SCEは特に人気で井上苑子さん、新山詩織さんなどもデビュー時には使っていました。
フェンダー(Fender)の評価・評判
エレキギターでは不動の地位であるFender(フェンダー)。
そんなFender(フェンダー)のアコギは音質よりは弾きやすさ・機能性を重視して作られています。
やはり、メインの製品はエレキギターということで「エレキギターから持ち替えても弾きやすい」というコンセプトで作られているんですよね。
なので、初心者におすすめしたいギターですね。
ギター始めたては弦を押さえるのが辛いのでアコギよりエレキを薦める人もいるくらいですからね。
Fender(フェンダー)のアコギはネックを滑らかに薄く作っていたり、弾きやすさ重視した造りになっています。
音質も当然、アコギとしての機能は十分果たせるレベルはキープされています。
僕もネックが握りやすいアコギが欲しいという方、何人かにFender(フェンダー)を薦めましたがすごく気に入ってました。
フェンダー(Fender)のアコギ・エレアコの種類
たけしゃん
Fender(フェンダー)アコースティックギターの特徴はエレキギターに近いことです。
ネックの仕様やギターの造りをエレキギターに寄せており、エレキギターをメインで使用している層が違和感なくアコギに触れられる工夫をしています。
なので、普段はバンドでエレキギターを使っている方でも割とすんなりとアコギに持ち替えられます。
また、公式HPが微妙で現行製品がどれかわかりません。
公式HPを見ると、現行のラインナップとして表記されているアコギは22本(左利きやカラー違いは除く)しかありません。
…が市場を見るとラインナップにないFender(フェンダー)アコギがまだまだ、新品でたくさん販売されている状況です。
本章ではあまりこだわらずに市場でよく見るギターを中心に解説していきます。
Classic Design
- Fenderアコギのエントリーモデル
- 型番はCC、CD、CT、CPで始まる
- エレキギターに寄せた性質のエレアコ
Fender(フェンダー)アコギのエントリーモデル、Classic Design。
型番トップのアルファベットは4種類。
型番アルファベットの意味
- CD…ドレッドノート
- CC…コンサートサイズ(やや小型)
- CT…トラベルギター(ミニギター)
- CP…パーラーギター(ミニギター)
また、型番後ろにカッタウェイだと「C」、エレアコ仕様だと「E」がついています。
握った感じがエレキギターに近いです。
音質も軽めで生鳴りはイマイチなので、エレアコ仕様のものを買ったほうが良いです。
公式HPのラインナップを見ると現行はトラベルギターである、CT-60Sのみとなっています。
しかし、市場ではCC、CDシリーズが未だに良く売られている印象です(2019年2月現在)。
Artist Design
Alkaline Trio Malibu
Tim Armstrong Hellcat
- アーティストモデルのギター
- ラインナップは2種類
- ハードロック・パンク寄りなのでデザインも刺激的
アーティストモデルとして作られたのが、Artist Design。
対象アーティストがFenderらしいです。
オールマホガニーのボディにメイプルネックという癖が強いギターです。
弾き語りよりはバンドギターとして活用するのが合っています。
American Acoustasonic
AMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTER
- NAMM2019で話題になった、アコギとエレキのハイブリッドギター
- 5ウェイのセレクターで様々な音作りが可能
- 見た目や触った感じはエレキギター
2019年に新登場したFenderギターAmerican Acoustasonic。
見た目はテレキャスターですが、分類はアコースティックギター。
出音もアコギとエレキの音を両方選んで出せるというハイブリッドギター。
参考の演奏動画を見るとループマシーンと組み合わせて、曲中でアコギサウンドとエレキサウンドを混ぜ合わせています。
ものすごい可能性を感じますねぇ…。
ループマシーンを使ったサウンドで一世風靡したエド・シーランに続き、1人で面白いサウンド作りする人が表われそう。
2019年注目のギターですね。
Fender Alternative
- オール合板の安価モデル
- クラシックギターモデルがある
オール合板で価格を抑えた、Fender Alternative。
1万円台で買えるシリーズです。
スチール弦用のアコースティックギターとナイロン弦用のクラシックギターがあります。
Fender(フェンダー)製の手ごろなクラシックギターが欲しい方向けのシリーズですね。
California シリーズ
- ストラトキャスターと同じ6インラインのヘッド
- 弾きやすさを重視したCシェイプネック
- エレキギターとアコギの中間的なルックス
フェンダーのアコギ!という印象なのがCalifornia シリーズ。
何といっても、アコギなのに6インラインのギターヘッドが特徴的です。
ストラトキャスターのイメージが強い6インラインのヘッド。
アコギに合わせると独特なルックスになりますね。
また、ネックのかたちに弾きやすいCシェイプを採用しています。
出典:Fender公式HPより
Cシェイプは少しスリムで握り込みやすいネックです。
California シリーズは3種類のボディタイプにそれぞれ、3種類のグレードが用意されています。
まずはボディサイズ。
比較しやすようにMartinのボディサイズで記載すると…。
- MADONDO…ドレッドノート
- NEW PORTER…000サイズ
- MALIBU…リトルマーチン
…といったところ。
使いやすいのはMADONDOとNEW PORTERの2つ。
ミニギター的な活用方法を考えているなら、MALIBUも使えます。
続いてグレード。
CLASSICとSPECIALはカラーバリエーションの違いで中身は一緒。2019年の実売価格で8~9万円。
PLAYERはサイド&バックの木材が単板から合板にグレードダウンし、価格も4万円程度の下位モデル。
なので、ボディサイズ 3種類 × グレード 3種類で計9種類のラインナップとなります。
この9種類にそれぞれカラーバリエーションがあります。
CLASSICとSPECIALは全て木材が単板で8~9万円なので、他メーカーの10万円近辺のエレアコとも戦えます。
ギターヘッドの形やCシェイプが好みな方には良い選択肢となるでしょう。
NEW PORTER SPECIAL
NEW PORTER CLASSIC
Paramountシリーズ
Made In Japan PM-4CE Auditorium Custom
- Fenderアコギの最上位シリーズ
- シリーズのギター全てが木材は単板のみを使用
- インレイなどの装飾も豪華
Fender(フェンダー)アコギの最上位 Paramountシリーズ。
木材、ギターサイズによって型番が変化します。
Paramountシリーズ
- PM-TE Travel All-Mahogany…表・サイド・バック:マホガニーで作られたトラベルギター
- PM-TE Travel Standard Natural…サイド&バック:マホガニーのトラベルギター
- PM-1 Standard Dreadnought All-Mahogany NE…表・サイド・バック:マホガニーで作られたドレッドノート(ピックアップなし)
- PM-1 Standard Dreadnought…サイド&バック:ローズウッドのドレッドノート
- PM-2 Parlor All Mahogany…表・サイド・バック:マホガニーで作られたパーラーギター
- PM-2 Standard Parlor…サイド&バック:ローズウッドのパーラーギター
- PM-3 Standard Triple-0…サイド&バック:マホガニーの000サイズのギター
- PM-3 Triple-0 All-Mahogany…表・サイド・バック:マホガニーで作られた000サイズのギター
- PM-4CE AUDITORIUM LIMITED…サイド&バック:マホガニーのオーディトリアムサイズのギター
- Made In Japan PM-4CE Auditorium Custom…サイド&バック:マホガニー、オーディトリアムの日本製ギター
結構たくさんありますね。
PMの後にくるアルファベット or 数字がボディサイズを表しています。
TE(トラベルギター)、1(ドレッドノート)、2(パーラーギター)、3(000サイズ)、4(オーディトリアム)となっています。
実際に使うギターとしては1(ドレッドノート)、3(000サイズ)、4(オーディトリアム)が使いやすいですね。
PM-1以外のシリーズはトップ:スプルース単板、サイド&バック:マホガニーという組み合わせがスタンダード。
加えて、トップもマホガニーのオールマホガニーシリーズが用意されています。
PM-1だけスタンダードはサイド&バック:ローズウッドになっています。
ちなみにYUIさんがデビュー初期に使っていたGA-45SCEはトップ:スプルース、サイド&バック:ローズウッドのオーディトリアムボディ。
現行のFender(フェンダー)ギターでは全く同じ仕様のものはありません。
近しいものとなるとドレッドノートですが、PM-1 Standard Dreadnoughtになります。
新山詩織さんはデビュー初期はYUIさんと同じGA-45SCEを使っていましたが、2016年からはPM-1 Deluxe Dreadnoughtを使用されていました。
こちらもサイド&バックがローズウッドでGA-45SCEに近い仕様のギターですね。
フェンダー(Fender)のエレアコ
Fender(フェンダー)のエレアコにはFishman製のピックアップが搭載されています。
価格によって、Fishman CD PreampとFender- and Fishman-designed PM preamp systemの2種類に分かれます。
Fishman CD Preamp
安価なギターについているのがFishman CD Preamp。
ピエゾPUが内蔵されており、本体ボディ横にVolume、Bass、treble、チューナーが内蔵されています。
Classic Design、FENDER California Playerなどに採用されています。
Fender- and Fishman-designed PM preamp system
上位モデルに内蔵されているプリアンプ。
Volume、Bass、treble、チューナー、フェイズコントロールがついています。
大きく変わりはしませんが、品質的にもPM preamp systemのほうが高品質とのことでした。
Paramountシリーズ、FENDER California Classic、FENDER California Specialに採用されています。
フェンダー(Fender)のおすすめアコギ・エレアコ
たけしゃん
それでは、Fender(フェンダー)のおすすめアコギを解説していきます。
Fender(フェンダー)のアコギが優れている点はアコギとエレキギターの中間的なルックスと構造であることです。
なので、Fender(フェンダー)のアコギを買うならエレアコがおすすめです。
価格的にも5~10万円あたりが狙い目です。
California Classic Newporter Player
4万円で買える手ごろなエレアコ、California Classic Newporter Player。
安いので、ギター自体の鳴りはイマイチです。
音のレスポンスも良くはないですが、普通にギターとして演奏できます。
そして、Fishman製のピックアップ・プリアンプが搭載されているため、バンドサウンドの中でもちゃんと使えるギターです。
4万円以内のギターで弾き語りでもバンドサウンドでも使えるエレアコはそうありません。
なので、バンドボーカルをやりたいと考えている方が最初のギターとして選ぶのに適しています。
ちなみにCalifornia ClassicのNewporterかMADONDOであれば、カラーはどれでも良いです。
MALIBUはミニギターに近いので、バンドで使うなら不向きです。
逆に持ち運びが楽な携帯用ギターが欲しいならMALIBUにしましょう。
PM-1 Deluxe Dreadnought
新山詩織さんも使っている、エレアコPM-1 Deluxe Dreadnoughtです。
トップ:スプルース単板、サイド&バック:ローズウッド単板の本格的なギターです。
女性シンガーソングライターに人気であったGA-45SCEに近い構成の現行品。
生鳴りがちょっと微妙なんですがエレアコとしては良い感じです。
そして、ネックが握りやすく弾きやすいです。
弾き語りでもバンドサウンドでも使える、万能なエレアコです。
フェンダー(Fender)アコギ 買取相場価格 一覧
機種名 | 良品 | 並品 |
---|---|---|
CC-60S | 0.2万円 | 0.1万円 |
CD-60 | 0.4万円 | 0.2万円 |
CD-100CE | 0.2万円 | 0.1万円 |
CD-140S | 0.6万円 | 0.3万円 |
CD-140SCE | 0.7万円 | 0.5万円 |
CD-220SCE | 0.9万円 | 0.6万円 |
GA-45SCE | 1.5万円 | 1万円 |
Malibu CE | 0.3万円 | 0.2万円 |
Rendondo CE | 0.2万円 | 0.1万円 |
- 良品…ちょい傷程度
- 並品…汚れ・傷あり(大半はこっち)
- 美品…未使用品のみ適用(良品の30%増し程度が相場)
Fender(フェンダー)アコギの買取相場価格を参考にまとめてみました。
…といっても、ここ数年で発売されたものが多いので相場が出ていない製品も多かったですね。
基本的に低価格が多いので、買取価格も安めです。
Fender(フェンダー)から次のギターに乗り換える場合は基のFender(フェンダー)ギターはサブギとしても弾かなくなることが大半です。
買い替え直後の1~2か月は様子を見て、弾かないようなら買取査定に出してしまいましょう。
長期放置すると、元が安いので売れなくなる可能性が高いので判断は早めにしましょう。
最短30分で現金化
出張・宅配・店頭を選択可能
フェンダー(Fender)のアコギを解説して
ぎたすけ
たけしゃん
Fender(フェンダー)アコギの解説でした!
アコギとエレキのハイブリッドAmerican Acoustasonicギターが楽しい想像しかなかったですねぇ…。
ループマシーンと絡めて、ほんとに色々できそう。
弾き語りの世界が広がる可能性を秘めてますね。
ちなみにYUIさん、井上苑子さんなどで
デビュー前からデビュー初期までFender(フェンダー)アコギを使用、その後にYAMAHA Lシリーズに変わる…というルートがあります(笑)。
Fender(フェンダー)が気になっている方はYAMAHAもチェックしてみると良いでしょう。
![アコースティックギターを置いた部屋](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2018/10/guitar-10-160x160.webp)
![ギターショップのアコギコーナー](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/02/acoustic-guitar3-160x160.webp)
![Taylorのエレアコを弾いている男性](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/07/electoric-guitar-160x160.webp)
よく読まれている記事
初心者が覚えるべき ギターコード 10個を練習用の譜例付きで解説
男性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。音域チェックできる音源付き
コンデンサーマイク おすすめランキングベスト10【2024年版】 〜プロアーティスト使用マイクも紹介〜
初心者向けアコースティックギター おすすめ6選。購入するギターの選び方を107名のアンケート調査付きで解説
ギターのストロークパターンを練習しよう。弾き語りでよく使う譜例 10パターンで解説
ギターのカポタストでキー変更するための上げ方、下げ方を役立つ早見表と合わせて解説
ギター初心者も弾ける簡単な曲 おすすめ50選。練習時のポイント解説付き
SYNCROOM(シンクルーム)の使い方、設定、遅延対策を解説。無料で自宅セッションを楽しもう!
アコギ メーカー11社を解説。ブランドごとの特徴やおすすめのギターを紹介
Bmコード(ビーマイナー)の押さえ方。ギターでキレイに鳴らすためのコツや良く使うコードフォームを解説