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エピフォン(Epiphone)について
- 1873年設立、1928年にEpiphoneに社名が変わる
- 本社はアメリカのナッシュビル
- 1957年にギブソンに買収され、ギブソン傘下になる
ギブソン社の傘下で、ギブソンギターの類似モデルを安価で販売しているギターメーカーがEpiphone(エピフォン)。
元々はギターメーカーの老舗として、独自のモデルを販売していました。
現在も数自体は多くないですが、独自モデルを製造・販売しています。
有名なギターだと、1961年にEpiphone(エピフォン)ブランドから発売されたフルアコ「エピフォン・カジノ」が有名です。
The Beatlesのジョン、ポール、ジョージが使っていたことで有名なギターですが、レギュラーモデルは実売価格で5~6万円。
現在は入門フルアコとしても人気があります。
エピフォン(Epiphone)の評価
今やEpiphone(エピフォン)は初心者向けの安価なギターばかりを作っている最近のブランド…というイメージですよね。
ですが、実際はギター業界の中でも老舗中の老舗なんです。
そして、アコギ・フルアコ・エレキギターと複数のジャンルのギターで名機と呼ばれる製品を製造しています。
往年のギタープレイヤーにはGibsonやMartinに負けないくらい知られているギターメーカーなんですよ。
現在はGibson傘下に入って、安価ギターを中心に製作していますが製品の品質は相変わらず良好。
価格抑えつつ、ギターとしてのポイントはちゃんと抑えて作られているので安心して購入できるギターメーカーです。
エピフォン(Epiphone)アコギは初心者に最適
Epiphone(エピフォン)のアコギ・エレアコは5万円以内のものが中心。
よって、購入者は初心者の方や学生さんが非常に多いです。
Epiphone(エピフォン)自体が初心者向けのギターメーカーとして根付いてから、ずいぶん長いです。
長年、初心者向けギターメーカーとして根付いているということはたくさんの初心者が購入して満足して演奏している証とも言えます。
初心者の方だとYAMAHA(ヤマハ)やFender(フェンダー)といった聞いたことがある有名なギターメーカーのほうが安心できますよね。
ですが、Epiphone(エピフォン)もあなたが知らないだけでギターを弾く人なら誰でも知っているような有名メーカーなので心配ないですよ。
エピフォン(Epiphone)アコギ・エレアコの種類
たけしゃん
本章ではEpiphone(エピフォン)のアコギ・エレアコについて細かく解説をしていきます。
5万円以内で買えるギターが多く、初心者の方が最初にギター選びをするときの候補になりやすいメーカーです。
Epiphone(エピフォン)のアコギ・エレアコは種類が意外と多く、わかり辛い点も多いです。
まずはシリーズごとの違いを抑えていきましょう。
アコギ・エレアコのシリーズ一覧
- ギブソンギターの廉価モデル
- PRO-1シリーズ
- DRシリーズ
- Texan(テキサン)シリーズ
- Masterbiltシリーズ
現在のラインナップはザックリ、上記の5種類。
ダントツでギブソンギターの廉価モデルが多いです。
ちなみに基本的には安いギターが多いEpiphone(エピフォン)ですが、Texanシリーズはプロアーティストの使用者もいるギターです。
ギブソンギターの廉価モデル
ギブソンの有名ギターを踏襲して作られた、安価なギターです。
有名どころは一通り抑えており、ラインナップを見ると…。
Epiphoneのギブソン廉価モデル
揃ってますねぇ。
往年のロックスターが使っていたギターのレプリカ的な感じで買う人も多そうです。
値段は本物のギブソンギターと一桁は違います(3万円と30万円など)。
よって、見た目は一緒でも中身や音質は全く別物です。
ただ、5万円未満で買えるギターにしてはまあまあ良い出来です。
アコースティックギターらしい音はしますし、造りもそこまでチャチではありません。
初心者用ギターとして重宝されるのも納得な品質です。
PRO-1シリーズ
Epiphone(エピフォン)がギター初心者向けに作ったエントリーモデル、PRO-1シリーズ。
楽器屋さんにいくと、1~3万円くらいでギターアイテムとセットにして「初心者セット」的な売り方をされています。
PRO-1シリーズはアコギ以外にもクラシックギター、エレキギターなどもあります。
PRO-1シリーズ
PRO-1 ACOUSTICとPRO-1 PLUS ACOUSTICは似てますが、トップ(表)の木材が異なります。
PRO-1 PLUS ACOUSTICのほうがソリッドスプルースを使っており、若干ですがランクが高く価格も高いです。
握りやすいネックの造りや少し広いフレット幅など初心者が弾きやすいように設計されたシリーズです。
まずは弾きやすくて安いギターを…という方には強い味方になるシリーズです。
DRシリーズ
EpiphoneオリジナルのスタンダードギターがDRシリーズです。
数字でグレード管理されており、エントリーモデルの100番からスタートします。
Epiphone DRシリーズ
更に上位モデルとしてDR-400MCE(Masterbilt)、DR-500MCE(Masterbilt)が存在します。
…が公式HPの仕切りではMasterbiltシリーズに属していますので、後述します。
DR-100は1万円台で買える、エントリーモデルです。
値段相応のギターですが、ギターの機能はちゃんと果たしてくれます。
初心者がギターを覚えるために買うには手頃なモデルです。
Texan(テキサン)シリーズ
Epiphone(エピフォン)の昔からある代表的シリーズ Texan(テキサン)。
新品で市場に出ているのは1964年製 Texan(テキサン)再現モデル。
プロアーティストは復刻版でなく、当時作られたギターを入手して使っている人が多いです(値段は復刻版より一桁高いです…)。
例えば、ゆずの北川悠仁さん、秦基博さんは1966年製 Texan(テキサン)を使用されています。
片平里菜さんは1964年製再現モデルのElitist 1964 Texan FT-79(20万くらいする限定モデル)を使っています。
造りはナローネック、クルーソンタイプ 3連ギターペグ、アジャスタブルサドル…といった1960年代後半のギブソンギターそのままです。
ちなみにThe Beatlesのポール・マッカトニーがTexan(テキサン)を使用していたため、1960年代のTexan(テキサン)はビートルズ好きの方にたまらないモデルでもあります。
Masterbiltシリーズ
Masterbiltシリーズは通常ラインナップ製品より木材や接着剤、ブレイシングなどの質を高めたシリーズ。
また、全ギターにShadow製ピックアップ「NanoMag」「NanoFlex」が搭載されたエレアコになっています。
Masterbiltシリーズ
Masterbilt AJ-45MEはギブソン J-45を踏襲したモデルです。
Masterbiltシリーズはこれまで説明してきた各シリーズから選抜されたギターいくつかをブラッシュアップしたモデル…という感じです。
片平里菜さんがMasterbilt DR-500MCEを使用されています。
実売価格 6~7万円のエレアコです。
この価格帯は層が薄いため、貴重な使えるエレアコですね。
エピフォン(Epiphone)のエレアコ
※Epiphoneに採用されているFISHMAN製ピックアップ
エピフォン(Epiphone)のエレアコに搭載されているピックアップは主に2種類。
- FISHMAN Sonitone
- Shadow NanoFlex
FISHMAN SonitoneはMartinのエントリーモデルで使用されているピックアップですね。
また、Shadow NanoFlexも他メーカーでも良く使われるピックアップ。
安価なエレアコに使われるピックアップとしてはどちらも申し分ありません。
5万円未満のギターでFISHMANやShadowといった定番メーカー製のピックアップが搭載されているのは安心ですね。
おすすめのエピフォン(Epiphone)アコギ・エレアコ
たけしゃん
それでは、おすすめのEpiphone(エピフォン)ギターを解説していきます。
価格帯が3~5万円くらいのものが多く、おすすめのゾーンも同価格帯が中心ですね。
初心者の方や趣味で弾き語りを楽しむ方におすすめなギターメーカーです。
本気で良いギターが欲しくなった時にギブソンであれば、構造は基本一緒なので持ち替えても手に馴染みやすいのも強みです。
EPIPHONE 1963 EJ-45
- 1960年代のギブソン J-45を再現したモデル
- レトロなルックスが渋くてカッコいい
- 実売価格 2.5万円程度
1963年製のギブソン J-45を再現したモデル、EPIPHONE 1963 EJ-45。
3連ペグ、ラージピックガード、 アッパーベリーブリッジなど正に1960年代のJ-45って感じです。
部屋のインテリアとしても、レトロでおしゃれ雰囲気を出してくれるのが良いですね。
僕が弾いたのは通常のEJ-45(サンバースト)ですが、音質的にはよくある2~3万円くらいのギターって感じです。
トップ材がスプルース、サイド&バックがマホガニーと使用している木材自体もJ-45と同じですが、一桁値段が安いので質が全然違います。
箱鳴りしている感じもないし、1960年代J-45のジャキジャキ感も全然ありません。
普通の入門用ギターでアコギっぽい音はちゃんとする…といったレベルです。
初心者向けギターとしては中々良い出来のギターです。
Epiphone Dove PRO VB
- Gibson Doveの安価モデル
- FISHMAN Sonitone内蔵のエレアコ
- 実売価格 3.7万円程度
有名ギターであるGibson Dove(ダヴ)のデザインを基に作られた安価モデル Epiphone Dove PRO VB。
特徴的なピックガードとブリッジのデザインがしっかりとコピーされています。
また、木材もサイド&バックにメイプルを使っており、Dove(ダヴ)と同じ仕様にしています。
音質的にはやはり、価格相応でジャッキっとした音質。
低価格帯のギターによくある音で初心者向けにはちょうど良いギターです。
ピックアップ&プリアンプはMartinのエントリーモデルでお馴染みのFISHMAN Sonitoneです。
いたって普通のピエゾタイプでチューナーはなく、ホールにボリュームとコントローラーが付きます。
ピエゾっぽい音ですが、出力も高く安定しているので汎用性は高いです。
バンドでも弾き語りでも使えますし、会場が広くても大丈夫です。
実売価格 3.7万円でFISHMANのピックアップ搭載ということを考えると、素晴らしいコスパを誇るギターだなぁ…と驚かされます。
Epiphone Hummingbird PRO
- Gibson ハミングバードの安価モデル
- Shadow NANO FLEX HD搭載のエレアコ
有名ギターであるGibson ハミングバードのデザインを基に作られた安価モデル Epiphone Hummingbird PRO。
特徴的なピックガードのデザインもしっかりとコピーされています。
ボディ形状もGibson ハミングバードと同じでスクウェアショルダーになっています。
※右から2番目がスクウェアショルダー
ボディがいかり肩になっており、サイズが大きいので音量もしっかり出ます。
ただ、物自体が安いので箱鳴り感はあまりなくジャッキとした音質になっています。
ピックアップはShadow NANO FLEX HDが搭載されており、ボディ横にチューナーとコントローラーが内蔵されています。
4万円ちょっとで、この演奏性&ピックアップ付きというのはかなり良いですね。
Gibson好きはもちろんのこと、普通に予算5万円でエレアコをさがしている方にはおすすめできるモデルです。
Epiphone 1964 Texan
- 1964年のTexanを再現したモデル
- ピックアップ付きのエレアコ
- 実売価格 4.7万円程度
1964年のTexanを再現したEpiphone 1964 Texan。
…といってもTexan自体がギブソンギターを踏襲しているので、実質は1960年代のギブソンギターと同じルックスです。
5万円くらいで買えるギターですが、インレイなどしっかりはいっていて見た目は高そうに見えます。
また、ナローネック仕様なのでネックが細めで握りやすいです。
ピックアップにはShadow NanoFlex PUが搭載されており、プリアンプ付き。
立派なエレアコです。
音質的にはEPIPHONE 1963 EJ-45に近くて、安いギターな音。
ですが、5万円でプリアンプ付きピックアップがついていることを考えると、それなりに良いギターと感じます。
Masterbilt DR-500MCE
- 質の高いMasterbiltシリーズ
- ピックアップ付きのエレアコ
- 6~7万円程度の程よい価格帯
MasterbiltシリーズからDR-500MCEです。
6~7万円の価格帯でトップ材:スプルース単板、サイド&バック:マホガニー単板と頑張っているギターです。
前2つの機種よりは明らかに箱鳴りもしますし、音のレスポンスも良いです。
単板なので、弾き込んでいく中での音の成熟も期待できます。
Shadow製ピックアップ「NanoMag」と「NanoFlex」が内蔵されたエレアコなのでライブでも活用できます。
DR-500MCEも片平里菜さんが使用されています。
サブギターの更にサブギターくらいの位置づけではありますが、たまに登場します。
5~7万円のエレアコは層が薄いので、予算的に7万円くらいまで…と考えている方は選択肢に入れると良いでしょう。
エピフォン(Epiphone) 買取査定価格 一覧
機種名 | 良品 | 並品 |
---|---|---|
1963 AJ-45 | 0.6万円 | 0.3万円 |
AJ-100 | 0.1万円 | 0.1万円 |
AJ-100CE | 0.1万円 | 0.1万円 |
AJ-200SCE | 0.6万円 | 0.4万円 |
AJ-220S | 0.3万円 | 0.2万円 |
DOVE PRO | 0.4万円 | 0.3万円 |
DR-100 | 0.2万円 | 0.1万円 |
DR-500MCE | 1.1万円 | 0.5万円 |
EJ-200 | 0.5万円 | 0.4万円 |
ELITE 65 TEXAN | 3.3万円 | 2.4万円 |
Humming bird PRO | 0.3万円 | 0.2万円 |
PRO-1 PLUS | 0.4万円 | 0.2万円 |
PRO-1 Ultra | 0.2万円 | 0.1万円 |
TEXAN | 0.9万円 | 0.6万円 |
- 良品…ちょい傷程度
- 並品…汚れ・傷あり(大半はこっち)
- 美品…未使用品のみ適用(良品の30%増し程度が相場)
Epiphone(エピフォン)アコギの買取相場価格を参考にまとめてみました。
まあ、元が安いのもあってギリギリ売れるか売れないか…というレベルの物が多いです。
ただ、良いギターに買い替えるときにはサブギターとしての活用もできないかなぁと感じます。
買い替えた後もサブギターとして2~3か月は所有しておいて、弾かないようだったら売却するのが良いですね。
買取業者の方は安いギターでも、ちゃんと相談に乗ってくれるので連絡してみましょう。
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出張・宅配・店頭を選択可能
エピフォン(Epiphone)アコギを解説して
ぎたすけ
たけしゃん
Epiphone(エピフォン)の解説でした!
あらためて、おすすめギターをまとます。
Epiphoneのおすすめギター
- ギブソンJ-45の廉価モデル…EPIPHONE 1963 EJ-45
- Gibson Doveの安価モデル…Epiphone Dove PRO VB
- Gibson ハミングバードの安価モデル…Epiphone Hummingbird PRO
- 1960年代Texanの復刻版エレアコ…Epiphone 1964 Texan
- 6~7万円で買える実用的なエレアコ…DR-500MCE
初めて楽器屋へギターを買いに行くと「YAMAHA」か「Morris」か「Epiphone」あたりはよく店員さんから紹介されるギターです。
どのメーカーも、それなりの品質なので後悔することはあまりないですが、レトロなルックスが好きならEpiphoneです。
1960年代の渋いルックスは部屋のインテリアとしても映えますからね。
レトロなルックスで手ごろなギターが欲しい方はぜひ、Epiphone(エピフォン)を検討してみてください。
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