Mackie EM-91Cをレビュー。7,000円以内で買える実用性の高いコンデンサーマイク

黒色のMackie EM-91Cコンデンサーマイクを正面から撮影し、白い台の上に設置した商品画像

ぎたすけ

コンデンサーマイクって、7,000円くらいでもちゃんと使えるの?

たけしゃん

この価格帯の製品は当たり外れがあるよね。EM-91Cは使ってみたけど、普通に使えるマイクだね
ショックマウントに固定された黒色のコンデンサーマイクEM-91Cを正面から撮影した商品イメージ
EM-91Cの評価
音質
 (4)
使いやすさ
 (3.5)
価格(6,780円程度)
 (5)
総合評価
 (4)
メリット
デメリット
  • 安価だが音質は及第点を取れている
  • マイクがコンパクトで取り回しが楽
  • マイクケーブルが付属している
  • 1万円台のマイクと比べて音の抜けがイマイチ
  • 本体も付属品も価格相応にチープ

ボイス

ボーカル

この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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Mackie EM-91C

観葉植物を背景に、黒色のMackie EM-91Cコンデンサーマイクを正面から撮影した商品イメージ
項目仕様
マイクタイプエレクトレットコンデンサー
指向性単一指向性(カーディオイド)
周波数レスポンス20 Hz – 18 kHz
感度-30 dB ±3 dB(0 dB = 1 V/Pa @1 kHz)
等価騒音レベル16 dB(A)
S/N比78 dB
最大SPL134 dB(@1 kHz、1% THD)
動作電圧48 V ファンタム電源
サイズ155 × 48 mm
重量0.21 kg
実売価格約6,780円(税込)

Mackieは、昔からオーディオミキサーが有名な音響機器メーカーです。

リハーサルスタジオの定番機種でもあるので、音楽をやっている方なら知っている人が多いメーカーですね。

そのMackieが、2020年に発表したEleMentシリーズのコンデンサーマイクEM-91C

Mackie EM-91Cを左手で持っている写真

ラージダイアフラムを採用し、実売価格は約6,780円。

同価格帯で長年定番だったマランツプロ MPM-1000が2025年9月に生産完了となったため、同価格帯で使えそうなEM-91Cを試しに買ってみました。

左がMackie EM-91C、右がマランツプロ MPM-1000
左がEM-91C、右がMPM-1000

使ってみた所感では、この価格帯では十分すぎるクオリティ。

MPM-1000とかなり近い製品なので、低価格帯コンデンサーマイクの主役になりそうな製品だと感じました。

モニター前のデスク環境で、マイクアームとショックマウントに固定されたMackie EM-91Cコンデンサーマイクを撮影した商品イメージ

まずは製品仕様から解説します。

仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<Mackie EM-91Cをレビュー>を参照ください。

単一指向性(カーディオイド)

単一指向性の図解

EM-91Cは、単一指向性(カーディオイド)のコンデンサーマイクです。

マイク正面の音を中心に拾い、側面などの音はあまり拾わないため、自宅でのレコーディングやライブ配信に適しています。

使ってみたところでは、マイクの感度がかなり高めです。

そのため、オーディオインターフェイス側のGAINを結構下げないと、周辺の音もかなり拾ってしまうので注意しましょう。

感度

マイクの感度とは、音をどれくらいの大きさで収音するかを数値化したもの

一方、S/N比は78dBなので、周辺ノイズを拾いやすいわけではありません。

音量設定だけ気を付ければ、低ノイズできれいに録れます。

S/N比

特定の条件で録音した際のシグナルとノイズの比率を数値化したもの。78dBなら優秀。

端子はXLR

Mackie EM-91CのXLR端子部分

EM-91Cは、XLR端子で接続するタイプのXLRコンデンサーマイクです。

PCやスマートフォンとの接続には、XLR端子搭載のオーディオインターフェイスが必要になります。

Steinberg IXO12 稼働中を斜め横から撮影
XLR端子はコンボジャックでもOK

加えて、コンデンサーマイクなのでファンタム電源の供給も必要です。

こちらも、オーディオインターフェイスに搭載されているものなので、対応している製品を選択しましょう。

Steinberg IXO12 ミュートスイッチとファンタム電源の位置
ファンタム電源は₊48Vと書かれていることが多い
ヤマハ(YAMAHA)
¥14,300 (2026/02/16 11:56:20時点 Amazon調べ-詳細)
※2025年にIXO12からUR12MK3に商品名が変更されました

付属品

EM-91Cコンデンサーマイク本体、ショックマウント、XLRケーブルを収納したパッケージ同梱内容の一覧画像
  • マイク本体
  • ショックマウント
  • XLRケーブル(マイクケーブル)

7,000円以下の価格帯で、ショックマウントとマイクケーブルが付いています。

別途購入すると、2,000~3,000円程度はするので非常にコスパが良いですね。

一方、チープな造りになっており、耐久性などは価格相応です。

Mackie EM-91C付属のショックマウント
Mackie EM-91C付属のXLRケーブル

この価格帯なので、仕方ないところですね。

マイクケースはないので、外箱に収納するかマイクケースを別で購入しましょう。

Mackie EM-91Cをレビュー

デスク上でマイクアームとショックマウントに固定されたEM-91Cコンデンサーマイクを正面から撮影した使用イメージ
EM-91Cの評価
音質
 (4)
使いやすさ
 (3.5)
価格(6,780円程度)
 (5)
総合評価
 (4)
メリット
デメリット
  • 安価だが音質は及第点を取れている
  • マイクがコンパクトで取り回しが楽
  • マイクケーブルが付属している
  • 1万円台のマイクと比べて音の抜けがイマイチ
  • 本体も付属品も価格相応にチープ

それでは、EM-91Cを細かくレビューします。

総評すると、「激安で及第点は超えているコスパに優れたマイク」です。

マランツプロ MPM-1000と大体一緒で、できるだけ安価でまともに使えるマイクが欲しい人にうってつけです。

レビューでは、MPM-1000とaudio technica AT2020との比較も解説します。

価格は安いが音質は及第点を超えている

ショックマウントに固定された黒色のコンデンサーマイクEM-91Cを正面から撮影した商品イメージ

EM-91Cをオーディオインターフェイスに繋いで、ボーカルレコーディングしてみました。

実売価格6,780円ながらも、音質はしっかり及第点を超えています。

ボイス

ボーカル

上を見ればキリがないですが、この音質で録れれば十分ではないかと感じました。

比較用にマランツプロ MPM-1000とaudio technica AT2020のサンプル音も用意しました。

マランツプロ MPM-1000

audio technica AT2020

まずは、MPM-1000と比べてみると、MPM-1000のほうがやや音の抜けが良く、高音域が強く感じます。

左がMackie EM-91C、右がマランツプロ MPM-1000
左がEM-91C、右がMPM-1000

逆に、EM-91Cは音の抜けはやや悪いですが、中音域がふくよかという感じでしょうか。

好みが分かれる程度の違いなので、EM-91Cは十分MPM-1000の代替になると思いました。

補足

マランツプロ MPM-1000は2025年に生産完了品となっています。

続いて、audio technica AT2020との比較です。

こちらは、AT2020のほうが音の抜けもよく、クリアで聴きやすく感じました。

左がMackie EM-91C、右がaudio technica AT2020
左がEM-91C、右がAT2020

EM-91Cは、どうしても1枚膜があるような感じで、音が奥まって聴こえます。

AT2020は実売価格14,200円程度と、EM-91Cとは価格差もあるので仕方ないところでしょうか。

とはいえ、EM-91Cも1万円未満でこれだけの音質なのは、相当良いなと感じました。

できるだけ安価で、ちゃんと使えるマイクが欲しい方にはうってつけの製品です。

感度は高めでS/N比も優秀

Mackie EM-91Cを左手で持っている写真

EM-91Cは、感度が-30 dB ±3 dB(0 dB = 1 V/Pa @1 kHz)とかなり高めになっています。

そのため、オーディオインターフェイス側のGAINを下げて、音量は低めにすると良いでしょう。

感度

マイクの感度とは、音をどれくらいの大きさで収音するかを数値化したもの

実際に、MPM-1000とAT2020と録り比べたときも、EM-91Cだけかなり入力レベルが大きかったです。

マイク初心者だと、どうしても音量が大きくしがちで周辺ノイズも余計に拾ってしまいがちです。

筆者は、歌の録音時はGAIN+15dBで録ったので、まずはつまみを時計の10時~11時くらいの位置にして録ってみると良いと思います。(下図くらいの位置)

コンデンサーマイクでボーカル録音する際はオーディオインターフェイスの入力レベルは15dBくらいに設定している。

なお、シグナルとノイズの比率を示すS/N比は78dBと優秀です。

録ってみた印象でも低ノイズだったので、音量調整さえ間違えなければキレイに録れるはずです。

付属品はチープなので耐久性はやや低め

Mackie EM-91C付属のショックマウント

音質面では価格以上ですが、さすがに付属品の造りは価格相応といった印象です。

ショックマウントは、取り扱いを丁寧に行わないと形が歪みます。

Mackie EM-91Cを斜め下から撮った写真

また、角度を調整する部分に手でネジを回せるものがないので、調整にはマイナスドライバーが必要です。

Mackie EM-91C付属のショックマウントのネジ部分。回すにはマイナスドライバーが必要
1円玉や10円玉では回せなかった

筆者がマイクアームに逆さ設置したところ、デフォルトだとマイクがどうしてもお辞儀してしまう状態でした。

Mackie EM-91Cをマイクアームに逆さで取り付けたら、マイクがお辞儀してしまう
この状態になる

なので、マイナスドライバーでネジを締めて固定しています。

付属しているマイクケーブルも同様で、ちゃんと使えましたが耐久性はあまり高くなさそうに感じました。

Mackie EM-91C付属のXLRケーブル

マイクと付属品全部あわせて6,780円なので、付属品の質はさすがに期待しない方が良いです。

とはいえ、差し当たり使っていくには問題ないレベルなので、コスパは素晴らしいですね。

マイクはコンパクトで取り回しが楽

Mackie EM-91Cとコップを並べて大きさを比較した写真
EM-91Cはコップと並べてみても小さいのがわかる

EM-91Cのサイズは155 × 48 mm、重量は210g。

コンデンサーマイクとしてはかなりコンパクトで軽量です。

自宅のデスクでレコーディングや配信をしていると、空間が狭いのでマイクの大きさは地味に重要なんですよね。

EM-91Cは、MPM-1000と比べて一回り小さく、マイクをPC画面の前に出しても邪魔になりにくいです。

左がMackie EM-91C、右がマランツプロ MPM-1000
左がEM-91C、右がMPM-1000

また、不要な時にデスクの横などに置いておく分にも、小さいので省スペースで済みます。

安価でコンパクトながらも、音質はなかなか良いので、MPM-1000が生産完了になったことで一気に人気が高まりそうな気がします。

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Mackie EM-91C まとめ

Mackie EM-91C 外箱
  • 6,780円程度で歌の録音やライブ配信に使える、コスパ抜群のコンデンサーマイク
  • 音はやや抜けが悪く、丸みのある質感。価格を考えると十分すぎるレベル
  • ショックマウントとXLRケーブル付属で、追加出費なしで始められる

ぎたすけ

7,000円くらいで、ちゃんとした音で録れるのは凄いな

たけしゃん

MPM-1000が生産完了で困ってたけど、EM-91Cがあるなら全然安心だなと思ったよ

Mackie EM-91Cのレビューでした。

予算を抑えつつ、ちゃんと使えるコンデンサーマイクが欲しい人にとって最適な一本です。

「歌ってみた」やライブ配信の入門用として、とても重宝しそうなマイクですね。

スマホ録音からグレードアップしたい方にも最適です。

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