アムリタカスタムギターズ DM-Model、OM-Mを解説。ホンジュラス・マホガニー使用の万能アコギ

DM-Model

ぎたすけ

アコースティックギターのレビューか。ホンジュラスマホガニーとマホガニーって違うの?

たけしゃん

同じマホガニーの1種だけど、ホンジュラスマホガニーは現在取れるマホガニーで唯一、学名上もマホガニー属に属する真正マホガニーだよ
この記事でわかること
  • DM-Model、OM-Mの特徴
  • DM-Model、OM-Mのレビュー
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音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

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プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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アムリタカスタムギターズ DM-Model、OM-M

amrita D-Mモデル

※DM-Model

東京は湯島にショールームを構える国内ギターメーカーのアムリタカスタムギターズ。

ホンジュラス・マホガニーやハカランダといった最高級木材を惜しげもなく使用したヴィンテージライクなギターを製作されています。

 

DM-ModelとOM-Mはサイド&バックにホンジュラス・マホガニーを用いたアコースティックギターです。

 

昨今はホンジュラス・マホガニーの供給不足で大手メーカーでホンジュラス・マホガニーを使ってます!と謳ってるところはなくなってきました。

学名上は同じセンダン科でもマホガニー属ではない、アフリカン・マホガニーと併用して「マホガニー」とだけ表記するのが一般的。

 

そんな中、アムリタは少量のハンドメイド生産なこともあり、ホンジュラス・マホガニーとしっかり明記して製造されています。

良質なマホガニーギターが欲しい方は要チェックなギターです。

ボディサイズ

DM-Model

amrita D-Mモデル

  • スケール長:645.2mm(25.4インチ)
  • ボディサイズ:ドレッドノート、14フレットジョイント
  • ナット幅:43mm

DM-Modelはアコースティックギターで標準になっているドレッドノートサイズ。

どのジャンルにも万能に使えるボディサイズです。

OM-M

Amrita OM-M

  • スケール長:645.2mm(25.4インチ)
  • ボディサイズ:000シェイプ、14フレットジョイント
  • ナット幅:43mm

OM-MはMartinのOMシェイプと同じ仕様です。

ボディシェイプは000サイズでスケール長はドレッドノート同じ25.4インチ。

ジョン・メイヤーなど名だたるギタリストに愛用されているのがOMシェイプです。

 

DM-ModelとOM-Mのボディ差を比較するために参考としてMartinのボディ形状図を見てみましょう。

Martinのボディサイズ

DM-ModelがD-28。OM-MがOM-28と同じボディ形状です。

ボディのくびれや広がりで違いがあるのがわかりますね。

 

どちらのボディも数々のギタリストに愛されているので、使いやすいボディサイズです。

木材

アムリタギターのネック

  • トップ:ヨーロピアン・スプルース単板
  • サイド&バック:ホンジュラス・マホガニー単板
  • ネック:ホンジュラス・マホガニー
  • 指板&ブリッジ:ハカランダ

木材の組み合わせは正に往年のヴィンテージギターですねぇ。

スプルースは現代では主流のシトカではなく、ヨーロピアン・スプルースを使っています。

響きが硬めでクリア、上品な音なのにパワーもある木材で昔から人気があります。

 

ヨーロピアン・スプルースはジャーマン・スプルースと呼ばれることが多いのですが、1970年代のMartin D-45などに使われている木材です。

現在のギターだとカスタムショップ製などの特注品でたまに見る程度ですね。

 

ネックとサイド&バックに使われるホンジュラス・マホガニーは学名上もセンダン科マホガニー属に属する真正マホガニーと呼ばれるもの。

供給不足で最近はサペリやアフリカン・マホガニーが主流になってきています。

補足
サペリやアフリカン・マホガニーは同じセンダン科だがマホガニー属ではない

アフリカン・マホガニーだとスッキリしたドライな音で、往年のマホガニーとは少し違うサウンドなんですよね。

 

ホンジュラス・マホガニーは甘くて、透明感のあるマホガニー!という感じの音なのでこだわる人はこだわるポイントですよね。

ただ、やっぱりホンジュラス・マホガニーは供給不足なので、年々価格は高騰してますね。

 

…で最後は指板・ブリッジに使われるハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド)。

ハカランダはワシントン条約で輸出・輸入禁止となった木材で値段が著しく高騰している木材です。

1960年代後半まではMartinやGibsonも指板・ブリッジにハカランダを用いていました。

 

指板・ブリッジにハカランダを使っていると、音の明るさや抜けが良いのでローズウッドやエボニーとは違ってきます。

指板・ブリッジはハカランダサウンドが良い!…と1960年代以前のGibsonギターを求める人も多いくらいですからねぇ。

超希少木材なので、大手メーカーでは限定モデルにしか基本使われていません。

 

そんな、特注で使われる木材ばかりで構成されているギターですがアムリタだと40万ちょっとで買えるのが凄いところです。

やっぱり、原価率は普通のギターと比べてべらぼうに高いようですが、僕らからすると嬉しい話です。

ピックアップはオプション

F Model、D Modelはピックアップ未搭載です。

オプションでピックアップを搭載することができます。

 

在庫品も最初から電池ボックス取付けやエンドピンの穴あけ処理は事前にされており、最初からピックアップ取付けを想定した造りになっています。

大がかりな改造をする必要がないので、音の変化の不安なく取付けできるのは嬉しいですね。

 

DM-ModelとOM-Mはストローク中心のプレイやバンドの中でのボーカルギターで活きそうなサウンドなのでピエゾが良い感じがします。

…といっても、やっぱり素晴らしい生音は活かしたいのでマイクとピエゾのデュアルタイプがおすすめ。

 

定番のデュアルタイプだと、やっぱりL.R.Baggs Anthemですね。

ピエゾ、マイクのデュアルなのでピエゾ臭をマイクの音で弱めることができます。

ピックアップ取付けは希望製品で対応してくれるので、相談しましょう。

Anthem(無印)

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DM-Model、OM-Mをレビュー

ペン

それではアムリタカスタムギターズのDM-Model、OM-Mをレビューしていきます。

はじめに総評すると「音のバランスが絶妙な万能ギター」です。

 

僕はハカランダ合板を使ったモデルの方が好みだったのですが、万人受けしそうなのはDM-Model、OM-Mかなぁと感じました。

 

ストロークで鳴らしたときの音がまとまって前に出てくるので、すごく聞きやすいんですよね。

弾き語りで使うにも非常に使いやすいだろうなぁと感じました。

GibsonよりヴィンテージのMartinっぽい音

マホガニーというとGibsonのイメージが強いですが、DM-Model、OM-MはヴィンテージのMartin D-18に近い感じです。

 

ストロークでかき鳴らしても荒々しい感じはなくて、綺麗にまとまった聴きやすい音がします。

また、Gibson特有のジャキジャキ感もなくてボディが響いてふくらみのある甘い感じの音。

 

やっぱり、聴き直してもヴィンテージのMartin D-18みたいな感じがしました。

荒々しい音が欲しい人は不向き

木材の組み合わせを見てGibsonヴィンテージに近い感じに見えますが、サウンドはかなり違います。

なので、かき鳴らして箱鳴りガンガンの音を出したい…という人は違う感じ。

やっぱり、僕の弾いた所感で綺麗にまとまったヴィンテージのMartin寄りなサウンドです。

 

ガンガン箱鳴りさせて、ちょっと弦がビビった感じの荒い音を出したい人は素直にGibsonヴィンテージにいったほうが良いと思います。

低音が欲しい人はDM、軽快さが欲しい人はOM-M

DM-Model、OM-Mの両方を弾き比べてみると…

  • DM-Model…低音がしっかり鳴ってパワーがある
  • OM-M…音がスッキリ、レスポンスも良い。ボディサイズが抱えやすい

…というよくあるドレッドノートと000の違いくらいしか感じませんでした。

 

正直、どっちも使いやすい音なのでどちらを選んでもサウンド的に困ることはなさそう。

なので、抱えたときや弾いたときのインスピレーションで決めたらいいんではないかと思います。

 

僕はホンジュラス・マホガニーシリーズだとDM-Modelが好みでした。

全体のバランス良いまま低音がしっかり鳴ってくれるので、弾きながら歌ってもコード感がわかりやすくて歌いやすそうだなと感じました。

ストローク弾きしやすいネック

アムリタギターのネック

アムリタのギターってネックも良い感じなんですよね。

43mmでやや厚めのシェイプが絶妙に抑えやすいです。

 

ストローク弾きしていて手に馴染む感じが良い、疲れないです。

ストローク中心のギタープレイの方は好きになる人が多いと思いますね。

 

このあたりがアムリタのコンセプトである「Player’s Vintage」ってやつなんでしょうね。

古きよきところは継承しつつ、現代のプロの現場で使いやすいモディファイを施すという意味合いにピッタリですね。

DM Model 商品ページ

アムリタギターの試奏はショールームへ

アコースティックギターと部屋

アムリタカスタムギターズのアコースティックギターは楽器店に流通していません。

よって、試奏したい方は東京の湯島にあるショールームへ行きましょう。

 

ショールームはマンションの1室なので、事前予約制です。

事前予約が必要な分、ガッツリ試せますし、今の自身のギターを持ち込んでの弾き比べもOKだそうです。

 

ちなみにショールームには色んな種類のアコギやエレキギターが置いてあるので、じっくり試してくると良いですよ。

事前予約制でメーカーの方ともじっくり話せる環境なので、地方の方も東京まで出てくる価値はありますよ。

ショールーム情報

  • 東京都文京区湯島2-19-5日商岩井本郷マンション801
  • TEL:03-3818-8863(070-6623-0953)
  • mail : info@amritaguitars.com
  • 営業時間:13:00~20:00
  • 定休日:木曜日
  • 公式HP

アムリタ公式HPを見る

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鉛筆とノート

  • 他メーカーでは特注仕様のレベルの木材を使ったアコギ
  • ヴィンテージのMartin D-18に近い音質と優れた演奏性
  • 試奏は東京湯島のショールームへ

ぎたすけ

へ~、すごい木使っているのはわかったけど聞いているだけだとチンプンカンプンだな

たけしゃん

まあ、そうだよね。弾いて見たほうがいいからショールーム行って実感して来ればいいよ。別にその場で買わなきゃいけない感じも全然ないしね

アムリタカスタムギターズ DM-Model、OM-Mの解説でした。

40万円ちょっと…というのは安い買い物ではないですが、お金貯めて買う価値は十分にありますね。

 

ヴィンテージライクなアコギはこれからも多く出るでしょうけど、木材自体にこだわれるのは木材があるうちじゃないとですからね。

本記事を読んで気になった方はぜひ、湯島のショールームへ行ってみてください。

事前予約制なので、電話かメールで事前にアポを取りましょう。

ショールーム情報

  • 東京都文京区湯島2-19-5日商岩井本郷マンション801
  • TEL:03-3818-8863(070-6623-0953)
  • mail : info@amritaguitars.com
  • 営業時間:13:00~20:00
  • 定休日:木曜日
  • 公式HP

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