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SHURE BLX24/B58
マイクタイプ | ダイナミックマイク |
到達距離 | 91m ※使用環境による |
通信 | B型(免許不要) |
電池寿命 (送信機) | 単三電池 2本 最大14時間 |
重量 | マイク:218g(電池含まず) レシーバー:241g |
プロアマ問わずに定番のSHUREワイヤレスシステム。
その中でも安価で設定も簡単な使いやすい製品がBLX24/B58です。
送信機BLX2と受信機BLX4がセットになっています。
プロの現場でもよく使われるB帯を利用したワイヤレスですが、オートスキャンで簡単に設定できるようになっています。
送信機のマイクカプセルは定番のBETA58Aを採用しており、音質も良好です。
まずはBLX24/B58の製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<BLX24/B58をレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
免許不要のB帯を利用
BLX24/B58はB帯を利用したワイヤレスシステムです。
音楽用途のワイヤレスは、主にB帯と2.4GHz帯を利用します。
帯域 | 概要 |
B帯 | プロ仕様の製品で一般的な帯域 混信が少なく音飛びしにくい |
2.4GHz | Wi-FiやBluetoothでも使う帯域 音質はいいが、混信や障害物による 音飛びのリスクはやや高め |
2.4GHz帯の製品は安価で汎用性も高いですが、混信などによる音飛びリスクがあります。
また、2.4GHzだとほぼデジタルワイヤレスなので、B帯のアナログワイヤレスに比べて音が良いですね。
対して、B帯はやや高価で受信機も大きいですが、通信の安定度は高く、プロのライブでも良く使用されます。
僕は両方持っていますが、2.4GHz帯だと数時間に1回程度は一瞬の音飛びが発生します。
対して、B帯はほとんど音飛びしないので、ボーカル用途ではB帯をおすすめしています。
BLX24/B58もB帯なので、普段スタジオやライブハウスで使っていても音飛びはほとんど発生していません。
ライブ用途でも安心して使える仕様になっています。
BETA58Aのマイクカプセル
BLX24/B58は定番ダイナミックマイク BETA58Aのマイクカプセルを採用しています。
BETA58Aはプロのライブでもよくみる、業界標準のマイクです。
SM58と比べて、高音域の抜けが良く、クリアでパワーのある音質です。
指向性も狭くなっており、音の回り込みを抑制してくれます。
なお、BLX24はPGA58、SM58、BETA58Aの3つのマイクカプセルを選択できます。
SM58はBETA58Aの下位モデルで業界標準の定番マイク、PGA58はSM58の下位モデルのマイクとなっています。
ただし、BLX2はマイクカプセルを交換できないので、購入後にマイクカプセルを変更できません。
なので、ライブで使うならSM58かBETA58Aをおすすめします。
最大6波同時使用可能
BLX24/B58は最大6波まで同時に使用可能なので、6本までワイヤレスマイクを同時に使用できます。
なお、BLXシリーズは受信機1台で送信機2台まで同時に使えるBLX288があります。
グループなどで毎回複数本使う予定の人はBLX24よりBLX288の方が良いでしょう。
アンテナ内蔵タイプ
BLX24/B58はアンテナ内蔵で、ダイバーシティー方式を採用したワイヤレスシステムです。
コンパクトで省スペースで設置できますが、用途に応じてアンテナを付け替えたりはできません。
なお、外付けアンテナが良い方はBLX24Rを選択しましょう。
筆者はライブハウスやスタジオでアンテナ内蔵のBLX24/B58を使ってますが、全く問題ないです。
個人で所有する人は基本的にはアンテナ内蔵のBLX24で問題ないです。
ちなみにキュウソネコカミのボーカルギター ヤマサキさんもBLX24/B58です。
付属品
- ハンドヘルド送信機
- 受信機
- 電源アダプタ
- マイクホルダー
- 単三電池 2本
- 専用ケース
BLX24/B58には上記の付属品が付いています。
専用ケースは大きいですが、かなりしっかりした良いものが付いてきます。
ただ、筆者は大きいので携帯用では使っていません。
普通に送信機と受信機を別のポーチに入れて持ち歩いています。
また、ハンドヘルド送信機は単三電池で駆動するため、同梱されています。
送信機の下部を回して取り外すと、単三電池を入れるところがあります。
送信機は単三電池2本で最大14時間駆動します。
電池残量を知らせるディスプレイ表示はないため、電池残量は余裕のあるものを使用しましょう。
SHURE BLX24/B58をレビュー
それでは、BLX24/B58を細かく解説していきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。
音質、通信の安定度も良好です。
設定もオートスキャンで周波数を勝手に設定してくれるので、初心者でも簡単に使えます。
製品レビューの目次
音質は有線と大きくは変わらない
BLX24/B58を使ってみると、クリアで艶感ある高音域とパワーのある中音域で良い感じです。
有線やデジタルワイヤレスと比べると音の抜けなど若干劣る感じはしますが、ライブで使用するには十分なレベルだと感じました。
SM58と比べると、音の抜けがよいのでバンド内でも存在感が出しやすいですね。
一方でBLX24はマイクカプセルをBETA58Aにすると、SM58と比べて大分価格が上がります。
型番 | 実売価格 |
BLX24/B58 | 58,000円程度 |
BLX24/SM58 | 47,000円程度 |
BLX24/PG58 | 39,800円程度 |
ただ、後からマイクカプセルを交換できないため、後悔しないように選びましょう。
有線のSM58とBETA58Aはどこのリハーサルスタジオにも置いてあるので、迷う場合は試してみると良いです。
設定は非常に簡単
BLX24/B58はオートスキャンで初心者でも簡単に設定することができます。
実際の流れは以下の通りです。
受信機を起動し、groupボタンを押すと空いているグループが自動選択される
送信機の電源を入れ、受信機と同じグループとチャンネルを設定する
これだけで設定完了です。
1回設定すれば、次回起動時も設定は引き継がれます。
なお、送信機のchannelボタンを5秒長押しするとマイクの感度を0dBと-10dBで切替できます。
ボーカル用途で使う場合は0dBだと音割れするので、-10dBに下げるとよいでしょう。
使い方はこれだけなので、非常に簡単です。
通信はさすがの安定度
BLX24/B58はB帯を利用したワイヤレスシステムだけあって、通信は非常に安定しています。
スタジオやライブハウスで使用していますが、音飛びしたことはほとんどないです。
やはり、2.4GHz帯の製品と比べると大分安定していますね。
ボーカル用途で使うなら、やっぱりB帯の製品が安定です。
ゼンハイザー XSW 1-825との比較
BLX24/B58 | XSW 1-825 | |
最大同時使用台数 | 6台 | 7台 |
オートスキャン | 〇 | 〇 |
設定モード | スキャン プリセット | スキャン プリセット |
アンテナ | 内蔵アンテナ | 内蔵アンテナ |
受信方式 | アンテナダイバーシティ | アンテナダイバーシティ |
マイクカプセル | BETA58A | e 825 |
実売価格 | 5.8万円程度 | 4万円程度 |
最後はゼンハイザーのXSW 1-825との比較です。
なお、ライブ用途のワイヤレスはSHUREとゼンハイザーのシェア率が圧倒的に高いです。
XSW 1-825はゼンハイザーワイヤレスのエントリーモデルで、スペックはBLX24に近いです。
ただ、機能面においてはXSW 1-825のほうが細かいところが充実しています。
例えば、XSW 1-825はマイク本体にミュートスイッチとディスプレイがついています。
BLX24/B58は送信機側には電源スイッチのみでミュートスイッチやディスプレイはありません。
また、マイクの感度設定もBLX24/B58は0dB、-10dBのどちらかですが、XSW 1-825は加えて-20dB、-30dBも選択できます。
dB | 使用例 |
0dB | ボーカル |
-10dB | ラウドボーカル |
-20dB | インストルメント |
-30dB | ブラス |
最大同時使用台数もBLX24が6台に対して、XSW 1-825は7台となっています。
そのため、機能面を見るとXSW 1-825が良いですね。
一方でマイクカプセルの選択肢はBLX24のほうが豊富です。
BLX24はPG58、SM58、BETA58Aの3種類から選択可能です。
型番 | 実売価格 |
BLX24/B58 | 58,000円程度 |
BLX24/SM58 | 47,000円程度 |
BLX24/PG58 | 39,800円程度 |
対して、XSW 1-825でセットになるマイクカプセルe 825はPG58とSM58の間くらいのランクのマイクです。
BETA58Aと同等レベルのマイクカプセルは選択できません。
なので、予算を抑えつつ音質面を重視したい場合はBLX24/B58が強いんですよね。
僕もBLX24/B58とXSW 1-825を両方使い比べてみましたが、やはりBLX24/B58のほうが高音域の質が良かったです。
このあたりは予算と重要視するものによって選択を変えるといいでしょう。
音質重視であればBLX24/B58、機能面重視であればXSW 1-825が良いかなと思いました。
SHURE BLX24/B58 まとめ
- プロの使用者も多いSHUREのワイヤレスマイク
- B帯を利用しているが、オートスキャンで設定は簡単
- マイクカプセルはPG58、SM58、BETA58Aから選択できる
ぎたすけ
たけしゃん
SHURE BLX24/B58のレビューでした。
定番なだけあって、安心感あるワイヤレスマイクですね。
初めてのワイヤレスマイクを買う人も、本格的なライブ活動で使っていく人にもおすすめの製品です。
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