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SENNHEISER XSW 2-835
マイクタイプ | ダイナミックマイク |
指向性 | カーディオイド |
周波数帯域 | 50 to 16,000 Hz (–3 dB) |
通信 | B型(免許不要) |
重量 | マイク:245g レシーバー:680g |
ゼンハイザーの手軽に使えるXSワイヤレスシリーズのハンドマイクタイプ XSW 2-835。
初心者にも扱いやすいオートセットアップに加え、マニュアル設定で様々な現場にも対応できます。
プロのライブでも使用されるB帯を利用したワイヤレスシステムなので、通信も安定しています。
音楽ライブ、イベント、プレゼンテーションなど幅広い用途で活躍できる製品になっています。
まずはXSW 2-835の製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<XSW 2-835をレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
免許不要のB帯
XSW 2-835は免許不要のB帯を利用したワイヤレスシステムです。
個人が使うワイヤレスマイクの帯域は基本、下記のどちらかです。
帯域 | 概要 |
B帯 | プロ仕様の製品で一般的な帯域 混信が少なく音飛びしにくい |
2.4GHz | Wi-FiやBluetoothでも使う帯域 音質はいいが、混信や障害物による 音飛びのリスクはやや高め |
XSW 2-835はB帯ということもあって、通信は安定していますね。
僕もバンドリハやライブで使わせてもらいましたが、音飛びすることなく使えました。
2.4GHz帯のワイヤレスだと、たまに音飛びするので、ボーカルライブではB帯の製品が安心ではありますね。
なお、周波数の設定はスキャン、プリセット、チューン(マニュアル)に対応しています。
基本は簡単に設定できるスキャンやプリセットを使い、複雑な設定が必要な場合のみマニュアルのチューンで対応すると良いでしょう。
トゥルーダイバーシティ方式
XSW 2-835は厳しいステージ環境に耐えられるトゥルーダイバーシティ方式を採用しています。
様々な電波が飛び交うステージ環境でも安定した通信を実現できます。
また、XSW 2-835は取外しできるアンテナが付いています。
このアンテナは付属品の他に、別売りのオプション品に付け替えることもできます。
用途に応じたアンテナを選択できるため、拡張性も高いです。
最大7台まで同時使用可能
XSW 2-835は最大7台まで同時使用できます。
そのため、グループやイベントでの使用にも適しています。
なお、送信機1台に対して受信機1台必要です。送信機だけ増やしても使えないので注意してください。
複数台使う際もスキャンモードでそれぞれに周波数を割り振ってくれるため、難しい設定は必要ありません。
送信機はe 835のマイクカプセル
XSW 2-835のハンドヘルド送信機はe 835のマイクカプセルが採用されています。
e 835はボーカル用途などでよく使われるダイナミックマイクですね。
e 835は扱いやすい音なので、ボーカルでもスピーチでも使えるマイクです。
なお、マイクカプセルの交換は非対応となっています。
ハンドヘルド送信機はアルカリ単三乾電池 2本で約10時間駆動します。
また、マイク本体にはミュートスイッチと液晶画面が付いています。
電池残量なども液晶ディスプレイで確認できるので便利ですね。
更にマイク内部には感度を調整できるスイッチも付いています。
公式マニュアルでは以下を参考に感度調整するよう記載されています。
dB | 使用例 |
0dB | ボーカル |
-10dB | ラウドボーカル |
-20dB | インストルメント |
-30dB | ブラス |
僕はボーカル用途で0dBだと音割れしてしまったので、-10dBで使いました。
スピーチなら0dB、ボーカル用途なら-10dBでまずは使ってみると良いと思います。
付属品
- 受信機 EM-XSW 2
- ハンドヘルド送信機 SKM 835-XSW
- マイクロホンクランプ MZQ 1
- 電源 NT 12-5 CW
- 単3電池 ×2
- ラックマウントキット
- ポーチ
- マニュアル
XSW 2-835には豊富な付属品が同梱されています。
必要なものは一通り入っており、ラックマウントキットもあるのでラックに取付けることも可能です。
また、パッケージ自体がケースになっており、取っ手がついています。
少し大きいですが、付属品を全部パッケージに入れて持ち歩くことができます。
SENNHEISER XSW 2-835をレビュー
それでは、XSW 2-835を細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。
設定が簡単で、通信も安定しているので良いです。
あとはコスパの面でXSW 1-825と悩むところかなと思うので、そのへんも触れていきます。
レビューの目次
音飛びなどなく、安定した動作
XSW 2-835をライブハウスやリハーサルスタジオで使用してみました。
B帯なのもあって長時間の使用でも音飛びすることなく、安定した通信状態を保っていました。
2.4GHz帯のワイヤレスシステムと比べると、ノイズや音飛びに対する耐性は大分強いと感じました。
一方で音質面は有線のe 935などと比べると、どうしても高音域の抜けや透明感では劣るかなと感じました。
音質だけで言うとe 935に2.4GHz帯のXSW-D XLR BASE SETを付けたほうが良かったですね。
XSワイヤレスシリーズでもe 935のマイクカプセルを選択出来たら良かったな…と感じました。
とはいえ、XSW 2-835もボーカルマイクとして十分に使える音質です。
僕も先日、ボーカルとしてライブで使いましたが、ワイヤレスでも十分良い音でした。
このへんはさすがゼンハイザーというところですね。
セットアップは非常に簡単
XSW 2-835の良いところはセットアップが非常に簡単なところです。
機械が苦手な人でも簡単に設定できます。
一通りの手順を解説すると以下の通りです。
送信機の電源をオフにし、受信機を起動。上下ボタンで「PRESET」を選択
点滅状態のプリセットバンクを上下ボタンで選択し、SETボタンを押す。
プリセットバンクを選んだら、チャンネルも同じやり方で選択する
送信機を起動し、底のSYNCボタンを長押し。受信機のSYNC表示が点滅する
受信機のSYNC表示が点滅していることを確認し、SYNCボタンを押す
以上でセットアップは終了です。
1度設定してしまえば、次回からは電源を入れるだけで勝手にSYNCされて使えます。
なので、ライブやイベントで使用する場合は事前に設定しておきましょう。
また、SCANモードでは空き周波数を自動検出することができます。
他の演者さんがB帯ワイヤレスシステムを使用する場合はスキャンを実行して空き周波数を探すと良いですね。
XSW 1-825との違い
XSW 1-825 | XSW 2-835 | |
最大同時使用台数 | 7台 | 7台 |
オートスキャン | 〇 | 〇 |
設定モード | スキャン プリセット | スキャン プリセット チューン |
アンテナ | 内蔵アンテナ | 外付けアンテナ |
受信方式 | アンテナダイバーシティ | トゥルーダイバーシティ |
ラックマウントキット | なし | 付属 |
マイクカプセル | e 825 | e 835 |
実売価格 | 4万円程度 | 6.8万円程度 |
XSW 2-835の下位モデルになるXSW 1-825との違いにも触れておきましょう。
主な違いは受信方式とマニュアル設定への対応ですね。
XSW 1-825は内蔵アンテナでアンテナダイバーシティ方式なので、XSW 2-835のほうが通信は安定しています。
また、XSW 1-825はスキャン・プリセットでの周波数設定ですが、XSW 2-835はチューン(マニュアル)での周波数設定にも対応しています。
そのため、XSW 2-835のほうがシビアな現場での安定力・対応力に優れています。
ただ、僕がスタジオやライブハウスで使った範囲ではXSW 1-825で全く問題ありませんでした。
バンドでライブをやるとか、貸し会議室でイベントをやるといった用途ならXSW 1-825で大丈夫です。
XSW 2-835はもう少し難しい現場でも柔軟に対応できる製品になっています。
SENNHEISER XSW 2-835 まとめ
- オート、マニュアルの両設定に対応したワイヤレスシステム
- B帯を使うため、通信が安定している
- 7台まで同使用可能できるため、拡張性も高い
ぎたすけ
たけしゃん
SENNHEISER XSW 2-835のレビューでした。
設定は簡単ながらも、様々な現場で対応できる仕様なのが良いですね。
個人で所有する分にはXSW 1-825で十分と感じましたが、様々な現場環境で使いたい人はXSW 2-835を選択すると良いでしょう。
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