ぎたすけ
たけしゃん
オクターブチューニングとは
![ハーモニクスを出す時はフレット直上の弦を軽く触れる](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/12/harmonics_7.webp)
オクターブチューニングとは開放弦と押弦した状態でのチューニングを確認する手法です。
ネックの反り、サドルの変形などが原因で開放弦と押弦した状態で音にズレが生じます。
![アコースティックギターのネック部分を斜めから撮った](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/fret-27.webp)
開放弦と押弦したときの音がズレていると、コードを鳴らした時に微妙なズレが発生します。
そして、いくらチューニングを合わせても、このズレは解消できません。
とはいえ、明らかなズレを感じるまで放置しておくと修理も大変になります。
![ギターをチューニングしている写真](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/guitar-turning2.webp)
そこで、オクターブチューニングを定期的に確認することでギターの状態を確かめることができるわけです。
自身のギターの状態を確認する以外にも、中古ギターを買う際なども役立つなどやり方を覚えましょう。
オクターブチューニングのやり方
チューナーを使って、各弦のチューニングを合わせます。
![ギターをチューニングしているところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/acoustic-guitar-20.webp)
各弦で12Fのハーモニクスを鳴らします
![ハーモニクスの出し方](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/11/harmonics_4.webp)
12Fを押弦して音を鳴らし、ハーモニクスとのズレを確認する
![ハーモニクスの音を鳴らす](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/11/guitar-harmonics.webp)
ハーモニクスはポーンと高い音が鳴ります。
![ハーモニクスの出し方](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/11/harmonics_4.webp)
ハーモニクスの音
ハーモニクスと12Fを押弦した音とのズレはチューナーを使って確認すると良いでしょう。
![mw-2058でEのチューニングがあった時の画面](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/10/mw-2058-13.webp)
なお、ハーモニクスと12Fを押弦した音は完全には合いません。
少しズレている状態で正常です。
なので、音の響き的に違和感がないか、耳で聞いて判断することも重要です。
![Taylorのエレアコを弾いている男性](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/07/electoric-guitar.webp)
オクターブチューニングの確認は毎日やる必要はないですが、季節の変わり目などにやるといいでしょう。
また、弦を長期間張っていると弦が伸びてきてオクターブチューニングがズレてきます。
![アコースティックギターのネック部分を正面から撮った](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/fret-24.webp)
なので、コーティング弦などを長期張っている人は先に弦交換してから、オクターブチューニングを確認しましょう。
アコギのオクターブ調整
![アコースティックギターに弦を張っているところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/04/guitar-repair1.webp)
アコギでオクターブチューニングが狂う原因は主に以下の点が考えられます。
- ネックが反っている
- サドルの山が消耗して変形している
- 弦が伸びている
オクターブチューニングがわかりやすくズレるときは大体、複合的な要因であることが多いです。
ネックの反りが疑われる場合は自身でトラスロッドを回して調整してみるのも良いでしょう。
![アコギのトラスロッドを回しているところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/acoustic-guitar-31.webp)
ギターのネックは反る方向によって、順反りと逆反りに分かれます。
![ギターのネックの反り。順反りと逆反りを図で解説](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/guitarneck-24.webp)
項目 | 状態 |
順反り | ネック中程(7~12F)が 下がるように曲がった状態 |
逆反り | ネック中程(7~12F)が 盛り上がるように曲がった状態 |
反りの確認方法ですが、目視は難しいので以下の手順で確認しましょう。
2Fと15Fを左手と右手で押さえる
![ギターの2Fを指で押さえる](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/fret-30.webp)
2Fと15Fを押さえた状態で7~8Fあたりを軽く叩く
![ギターの7Fを指で叩く](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/fret-32.webp)
この工程を行ったときに鳴る音で状態を判断できます。
状態 | 症状 |
正常 | 叩くとカチカチと音がする |
順反り | 叩くとビーンという音がする ※ハンマリングに近い音 |
逆反り | 叩いてもほとんど音が鳴らない |
この工程で状態を判断したら、トラスロッドを回して調整します。
トラスロッドを回すときは手間ですが、弦を緩めましょう。
![アコギのトラスロッドを回しているところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/acoustic-guitar-31.webp)
回す方向 | 起こる現象 |
右(時計回り) | 締まって順反りを解消できる |
左(反時計回り) | 緩んで逆反りを解消できる |
急激に回さずに少し回したら、前述の工程で音を確認します。
急激に回すと、ネックがミシミシいって指板がはがれてしまうことがあるので十分に注意してください。
トラスロッドをある程度調整しても直らない場合はサドルの変形なども考えられるため、ギター工房に相談しましょう。
![アコギのサドル](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/01/guitar-saddle.webp)
オクターブがわかるレベルで狂っているときは一度、職人さんにみてもらった方がいいと思います。
そこまでいくとネックの反りだけでなく、サドルの変形やボディの膨らみなども発生していることが多いです。
なお、エレキギターの場合はブリッジ部分をネジで回してオクターブ調整できます。
![](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/11/strato-saddle.webp)
まずは自身で調整してみて、改善しなそうならギター工房へ相談すると良いでしょう。
オクターブチューニング まとめ
![ギターを演奏しているところを横から撮った](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/05/acoustic-guitar-33.webp)
- オクターブチューニングは開放弦と押弦した時の音のズレを確認するもの
- ギターの状態が悪いとオクターブチューニングはズレる
- オクターブがズレている場合はギター工房でみてもらった方がいい
ぎたすけ
たけしゃん
オクターブチューニングについての解説でした!
ちょっとしたズレならトラスロッドを回してみて、明らかにズレてる時はギター工房に相談するのがいいかなと思います。
気候の変化でネックは反りやすいので、季節が変わったら一度チェックしてみるといいでしょう。
![](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2016/11/introduction-to-min-160x160.webp)
![](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2017/07/introduction-to-2-min-160x160.webp)
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