ぎたすけ
たけしゃん
アコギ弦の太さ(ゲージ)
まず、アコギ弦の太さはパッケージに英語と数字で記載されています。
数字は1弦と6弦の太さを記載しているものが一般的ですね。
そして、アコギ弦の太さは主に4種類に分かれます。
弦が太くなるほどに押弦はやや大変になりますが、太くてパワーのある音になります。
逆に細い弦になると押弦が楽になり、音自体も細くなります。
弦の太さは自身の演奏スタイル、欲しい音色などに合わせて選ぶのが好ましいですね。
なお、弦の太さはゲージとも呼びます。
下表は参考までにプロアーティストの使用している弦の太さを調べたものです。
圧倒的にLIGHTが多いですね。
LIGHTは音質・演奏性のバランスがよく、ストローク・アルペジオのどちらの奏法でも使いやすいです。
なので、まずはLIGHTを使ってみるのが安定ですね。
ここからはもう少し太さごとの特徴を掘り下げて解説していきます。
目次
EXTRA LIGHT
Martin弦のEXTRA LIGHT
1弦 | 2弦 | 3弦 | 4弦 | 5弦 | 6弦 |
---|---|---|---|---|---|
.010 | .014 | .023 | .030 | .039 | .047 |
最も細い弦がEXTRA LIGHTです。
1弦に.010、6弦に.047を設定しているメーカーが多いです。
EXTRA LIGHTまでいくと、大分音も細くなります。
ストロークではパワー不足を感じることも多いため、弾き語りだと使用している人は少ない印象ですね。
プロアーティストだと、YUIさんがEXTRA LIGHTを使っています。
また、初心者のうちは押弦で指が痛くなるため、EXTRA LIGHTを薦めることが多いですね。
CUSTOM LIGHT
Martin弦のCUSTOM LIGHT
1弦 | 2弦 | 3弦 | 4弦 | 5弦 | 6弦 |
---|---|---|---|---|---|
.011 | .015 | .023 | .032 | .042 | .052 |
やや細めになっているCUSTOM LIGHTです。
1~3弦はEXTRA LIGHTにかなり近いですが、4~6弦はLIGHTに近い太さになっています。
そのため、音のパワーはEXTRA LIGHTより大分あります。
その上でLIGHTよりは押弦は楽なので、テクニカルなプレイをする方などで選ぶ人が多いですね。
プロアーティストでは大石昌良さんがCUSTOM LIGHTを使用しています。
アルペジオが多い方はCUSTOM LIGHTを試してみると良いですね。
LIGHT
Martin弦のLIGHT
1弦 | 2弦 | 3弦 | 4弦 | 5弦 | 6弦 |
---|---|---|---|---|---|
.012 | .016 | .025 | .032 | .042 | .054 |
使用者がダントツで多い、標準的な太さのLIGHTです。
ストローク、アルペジオともにちょうどよく、万能に使える太さです。
演奏性も良く、音も低音から高音までバランスよく鳴ります。
ギターを工場出荷する時に張られる弦もLIGHTを採用しているメーカーが多いです。
まずはLIGHTを試してみて、そこから色んな弦の太さを試してみるのが良いでしょう。
MEDIUM
Martin弦のMEDIUM
1弦 | 2弦 | 3弦 | 4弦 | 5弦 | 6弦 |
---|---|---|---|---|---|
.013 | .017 | .026 | .035 | .045 | .056 |
MEDIUMは標準より太めのゲージです。
LIGHTに比べて、全体的に少し太めの弦が採用されています。
MEDIUMを張ると、ストロークの音にパワーが出ます。
力強くかき鳴らした時にLIGHT以下と比べて、箱鳴りしている感じが強く出ますね。
一方で弦が太いため、押弦はやや大変になります。
弾き語りだとMEDIUMを使っている人も割と多いですね。
ちなみに秦基博さんはメインで使っているナローネックのJ-45にはMEDIUMを使っています。
ストローク中心の方には一度は試してほしいゲージですね。
それ以外の太さ
前述の4種類以外にも、メーカーによって色んなバリエーションがあります。
例えば、MartinではLIGHTとMEDIUMの間にBLUEGRASSというバリエーションがあります。
Martin弦のBLUEGRASS
1弦 | 2弦 | 3弦 | 4弦 | 5弦 | 6弦 |
---|---|---|---|---|---|
.012 | .016 | .025 | .035 | .045 | .056 |
MartinのBLUEGRASSは1~3弦はLIGHT、4~6弦はMEDIUMと同じ太さになっています。
また、ELIXIRのHD LIGHTのように1~2弦がMEDIUM、3~6弦がLIGHTと同じ組み合わせもあります。
ELIXIRのHD LIGHT
1弦 | 2弦 | 3弦 | 4弦 | 5弦 | 6弦 |
---|---|---|---|---|---|
.013 | .017 | .025 | .032 | .042 | .053 |
このように最近は需要に合わせて、色んな組み合わせの弦パックが用意されています。
LIGHTとMEDIUMで悩む場合は、このような間の弦を使ってみるのも良いでしょう。
ギターのセッティングは弦の太さで変わる
アコギ弦の太さを解説し終わったところで、最後は注意点です。
ギターは弦の太さを変えると弦の張力でかかるテンションが変わります。
例えば、ずっとMEDIUMを張っていたギターでEXTRA LIGHTに変えると、どこかしら音が詰まったり、ビビったりしがちです。
その場合はトラスロッドで調整してみたり、ギター工房で調整してもらいましょう。
そんなわけで弦の太さを気分で頻繁に変えるのはあまりおすすめしません。
気に入った太さを見つけて、そのゲージを基準にギターを調整してもらうのがベストです。
弦の太さで弦高の調整も変わってくるので、早い段階で一通り試して固定するのが良いと個人的には思います。
アコギ弦の太さ まとめ
- 弦が太くなると押弦がやや大変だが、音にパワーが出る
- LIGHTを使う人が圧倒的に多い
- 弦の太さはギターのセッティングにも影響が出る
ぎたすけ
たけしゃん
アコギ弦の太さについての解説でした!
僕も色々試してみて、ここ最近はLIGHTに落ち着いています。
まずはLIGHTを基準として使ってみて、そこから色んなゲージを試してみると良いでしょう。
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