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audio technica ATH-R70xa

型式 | オープンバックダイナミック型 |
ドライバー | φ45mm |
出力音圧レベル | 97dB/mW |
再生周波数帯域 | 5~40,000Hz |
最大入力 | 1,000mW |
インピーダンス | 470Ω |
質量(コード除く) | 約199g |
入力端子 | φ3.5mmステレオミニジャック |
2025年に新しく発売された、オーディオテクニカの開放型モニターヘッドホン ATH-R70xa。
開放型の極限を突き詰めたオーディオテクニカのフラッグシップモデルです。
オーディオテクニカは、2025年にATH-Rシリーズを新たに3製品発売しており、ATH-R70xaは最上位モデルにあたります。
前モデルであるATH-R70xの仕様を一部継承しつつ、ユーザーエクスペリエンスは前モデルより向上しています。
まずは、ATH-R70xaの製品仕様から解説します。
使用を飛ばして、レビューを見たい方は<ATH-R70xaをレビュー>を参照ください。
開放型ヘッドホン

ATH-R70xaは、ハウジングが開放されている開放型のモニターヘッドホンです。
開放型ヘッドホンの特長である、音場の広さと定位のリアル感を高いレベルで実現しています。

一方、開放型はハウジングが開いているため、遮音性は低いです。

レコーディングなどに使いたい方は、音漏れしない密閉型のATH-M70xを検討しましょう。
R70xシリーズ専用設計のφ45mm大口径ドライバーを搭載

ATH-R70xaは、前モデルのATH-R70x を継承した専用設計ドライバーを採用しています。
φ45mm大口径ドライバーを搭載しており、原音に忠実で自然なサウンドを再生します。
ちなみに公式サイトでは、以下のように製造工程から見直したことが記載されています。
前モデル ATH-R70x を継承した専用設計ドライバーを採用。製造工程から見直すなど改善を図り、音の精度を向上しました。さらにリアルな音場表現を可能にし、正確かつ自然な音を再生します。
– ATH-R70xa公式ページより引用-
オーディオテクニカは、ドライバーそのものを一から設計できる技術を持っているので、一から見直して改善できるのが強みですね。
ケーブルは両出しで着脱可能

ATH-R70xaのケーブルは、両出しで着脱可能になっています。
なお、下位モデルのATH-R30xは両出しで着脱不可、ATH-R50xは片出しで着脱可能です。

ケーブルとの接続部分は、ロックがかかる仕様になっていて外れないようになっているので安心です。
付属品


ATH-R70xaの付属品は、専用ポーチ、3.0mストレートケーブル、φ6.3mmステレオ変換プラグアダプターの3点です。
ATH-R50xは、3.0mと1.2mのケーブルがそれぞれ付属していましたが、ATH-R70xは3.0mのみとなっています。
また、付属のポーチはATH-R70xがベロア素材で、ATH-R50xは合皮が採用されているようです。
細かい違いはありますが、どちらも必要なものは揃っていますね。
audio technica ATH-R70xaをレビュー

それでは、ATH-R70xaをレビューしていきます。
メリット・デメリットを簡単に箇条書きでまとめると以下の通りです。
原音に忠実なサウンドと、付け心地の良さ。
さすが、オーディオテクニカのフラッグシップモデルですね。特に、付け心地はヘッドホンしているのを忘れるほどで感動するレベルです。
フラットで正確かつ自然なサウンド

ATH-R70xaで、いろんなサウンドを聴いてみました。
フラットで、正確かつ自然なサウンド。理想的なモニターヘッドホンです。
原音がそのまま正確に出力されるので、リアルで純粋なサウンドという印象です。

低音域から高音域までバランスよく出力されており、音の分離が良いので楽器の音が聞き取りやすいです。
ATH-R70xaで、楽曲の耳コピをしましたが、聞き取りやすく順調でした。
他機種と比較すると、筆者が普段使っているゼンハイザー HD 400 PROの方が音場は広いですね。

ATH-R70xaも音場の広さは十分ですが、HD 400 PROよりは音との距離は近く感じます。
とはいえ、音の分離が良く、定位も良いので各楽器の音を個別にとらえやすいです。

また、アコースティックのような息遣いまで演奏に含まれるようなジャンルでは、ATH-R70xaのほうが臨場感を感じられると思いました。
続いて、下位モデルのATH-R50xと比較すると、サウンド的には大きな差はないように感じました。

強いて言うなら、ATH-R70xaのほうがナチュラルな音に感じます。
音の分離や立ち上がりも、ATH-R70xaのほうが良いので、耳コピやリファレンスで使うならATH-R70xaのほうが優れています。
個人的な所感では、ATH-R50xでも十分なレベルだと思いましたが、より高品質を求める方はATH-R70xaがおすすめです。
圧倒的な軽さで付け心地が良い

ATH-R70xaは、本体重量が約199gと非常に軽いです。
モニターヘッドホンの中で、本体重量200gを切っている製品はほとんどないと思います。
ATH-R70xaは、付けていてもほとんど重さを感じません。
側圧も緩めで、イヤーパッドの感触も良いので、長時間楽につけていられます。

なお、前モデルのATH-R70xでは、ウイングサポートが付いていましたが、ATH-R70xaではなくなっています。

ATH-R70xaは、金属製のヘッドバンドの下に、ヘッドパッドが付く構造となっています。

なお、ヘッドパッドの位置も調整可能な仕様になっています。
このあたりは好みが分かれそうですが、筆者はウイングサポートよりは現行のヘッドパッドのほうが好みでした。
付け心地に関しては、普段使っているゼンハイザーHD 400 PROより明らかに良いですね…。すごい。
性能を引き出すには周辺機材も重要

ATH-R70xaは、470Ωとハイインピーダンスなので接続する機器には注意が必要です。
スマホに直接接続すると、音量MAXにしても程よいレベルまでしか上がりません。
ATH-R70xaを十分に鳴らすためには、それなりのレベルのヘッドホンアンプやオーディオインターフェイスが必要です。

音楽制作でATH-R70xaを買う方は、オーディオインターフェイスも同価格帯以上だと思うので、あまり気にする必要はないかなと思います。
一方で、ライブ配信やリスニング用途で買う方は、周辺機器も意識したほうが良いでしょう。
なお、配信の方はaudio technicaのオーディオインターフェイス AT-UMX3がおすすめです。

今回もAT-UMX3とATH-R70xaを繋いでテストしたんですが、余裕をもって鳴らせます。
なお、スマホやPCに直接接続して使うことが多い方は、下位モデルのATH-R50xがおすすめです。

ATH-R50xのインピーダンスは50Ωなので、スマホやPCに直接接続しても音量は十分です。
ATH-R70xaを選択する方は、接続する機器のスペックも意識しましょう。
audio technica ATH-R70xa まとめ

ぎたすけ
たけしゃん
audio technica ATH-R70xaのレビューでした。
正確で自然なサウンドに加えて、超軽量で付け心地抜群のモニターヘッドホンですね。
フラッグシップモデルなので値は張りますが、編集作業が多い方なら買って損はない1台です。
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