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ぎたすけ
たけしゃん
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UNIVERSAL AUDIO SP-1
マイクタイプ | XLRコンデンサーマイク |
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 20Hz – 20kHz |
最大SPL | 142 dB SPL、1% THD |
感度 | -38.0 (12.6 mV) ref 1V @ 1 Pa、1 kHz |
寸法 (1本あたり) | 128 × 23.5mm |
重量(1本あたり) | 125g |
Universal Audioが2022年に新しく発売したコンデンサーマイク SP-1。
主に楽器録音に適したペンシル型のペアマイクです。
アコギを録音してみましたが、非常に良い音で録れます。
付属のスタンドマウントとステレオTバーでステレオ配置も簡単にできるため、自宅でも使いやすいのも良いですね。
それでは、SP-1の製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<UNIVERSAL AUDIO SP-1をレビュー>を参照ください。
ペンシル型のペアマイク
SP-1は楽器録音などに最適なペンシル型のスモールダイアフラムコンデンサーマイクです。
ステレオ録音できる2本ペアセットになっています。
そのため、付属品もそれぞれのマイクで使えるように2つ用意されています。
ステレオ録音できるため、アコースティックギターやドラム以外にもパーカッションやホーンなど様々な楽器録音で活躍します。
カーディオイド
SP-1は主に正面からの音を拾うカーディオイドマイクです。
録ってみた所感では、音を拾う範囲は比較的タイトで狙った音だけを録ることができます。
付属のスタンドマウントとステレオTバーでマイクの角度や距離感など自由に調整できるので、マイキングも楽で良いですね。
ワイドに広げて録ることもできますし、2本ともほぼ同じ位置で録ることもできます。
かなり色んな用途で使えそうなアイテムです。
Hemisphere マイク・モデリング・プラグイン
SP-1は無償で使えるHemisphere マイク・モデリング・プラグインに対応しています。
このプラグインを使うことで、有名マイクのサウンドを再現した音にできます。
更にマイクの近接効果、軸をパラメーターで調整することもできます。
パラメーター調整は録音後でも可能なので、録ってみてマイキングを変えたい場合などに有効です。
なお、Hemisphere マイク・モデリング・プラグインはネイティブなので、DAW上で使用することができます。
また、オーディオインターフェイスにApolloシリーズを使うとDSPで動作します。
DSPで使うとリアルタイムでプラグインをかけても、レイテンシーがほぼ発生しないので便利ですね。
とはいえ、動作は軽いのでネイティブでもPCのスペックが低くなければ、リアルタイムで使っても問題なかったです。
付属品
- マイクスタンドマウント×2
- ステレオTバー
- フォーム製ウィンドスクリーン×2
- 5/8インチ – 3/8インチ・スレッドアダプター x2
SP-1は付属品もマイク2本分入っています。
マイクスタンドマウントとステレオTバーはマイクスタンドに設置するための物ですね。
1本のマイクスタンドで2本同時にマイクを取付できます。
マイクスタンドマウントをステレオTバーから外して使うことも可能です。
ウィンドスクリーンも2つ付いており、吹かれノイズを抑制できます。
録音に必要なものは一通り入っているので、すぐにでも使用できます。
UNIVERSAL AUDIO SP-1をレビュー
それでは、SP-1を細かくレビューしていきます。
はじめに箇条書きでメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
アコギ録りで使った感じは非常に良かったです。
自宅でアコギ録りのクオリティを高めたい人にはうってつけの製品だなと思いました。
ナチュラルな音で立ち上がりが早い
SP-1はフラットで原音に忠実なクリアな音が録れます。
そして、スモールダイアフラムらしく音の立ち上がりが速く、アタック感もしっかりでます。
ステレオでアコギ録りしたサンプル音がこちら。
すごく良い感じに録れていますね。
特にストローク音は粒立ちが良く、各弦の音が良い具合に混ざっています。
これなら、弾き語りでもバンドのリズムギターでも良い感じに混ざってくれますね。
Hemisphereプラグインは面白い
無償で使えるHemisphere マイク・モデリング・プラグインはなかなか面白いです。
5種類の有名マイクをモデリングしたサウンドが使えます。サンプル音源で聴き比べてみましょう。
音の明るさ、低音の鳴り方が微妙に変わります。
プラグインなので、録音後にモデリングマイクを変更することができる点も良いですね。
また、プラグインで録音後に近接効果や軸の調整ができるので、マイキングを微妙に変えることもできます。
項目 | 概要 |
FILTER | ローカットやPADがかかる ※効果はマイクによって変わる |
PROXIMITY | 近接効果を調整する |
AXIS | マイク軸の角度を変える |
こちらもサンプル音を用意したので、聴いてみましょう。
アコギ録りはマイキングが難しいため、録音後に調整できるのは便利で良いですね。
特に近接効果で低音域が膨らんだ場合はEQで調整するのが難しいので、重宝します。
ステレオでのセッティングが楽
SP-1はペア販売されているだけあって、ステレオでのセッティングも楽でした。
先ほどのサンプル音も、付属のマイクスタンドマウントとステレオTバーでパッとセッティングしただけです。
マイク2本でステレオ録音するのは、マイキングが地味に難しいんですよね。
SP-1はペアでステレオ録音する用途で調整されているので、マイキングも決めやすかったです。
エンジニアさんもいない、宅録環境であってもハイクオリティな録音ができます。
個人的にはセッティングの手軽さが一番良いところだなと感じました。
宅録でアコギ録りを数多くこなしている人には、うってつけのマイクですね。
AKG C451Bとの比較
楽器用マイクで定番のAKG C451Bと比較してみると、SP-1は音のキャラクターが違います。
それぞれのサンプル音源がこちら。
SP-1
C451B
SP-1はフラットで原音に忠実なサウンドです。
対して、C451Bは音の抜けが良く、煌びやかなサウンドですね。
どっちが良いか?と聞かれると難しいですね…。
オープンコードで開放感ある音を鳴らすときはSP-1のほうが自然で心地よい鳴りで録れます。
一方でカッティングでチャカチャカやる場合はC451Bのほうがキレが出ます。
僕的には歌モノのオーソドックスなストローク音を録ることが多いなら、SP-1のほうが良いかなと感じました。
あとは価格差ですね。
C451Bのステレオペアは2022年現在だと10万円程度します。
SP-1はステレオペアで6万円程度です。このくらいの価格でクオリティの高いペアマイクを買えるのはいいですね。
UNIVERSAL AUDIO SP-1 まとめ
- Universal Audioから発売されたペアのスモールダイアフラムマイク
- 立ち上がりが速く、ナチュラルで原音に忠実なサウンド
- セッティングが楽で宅録でも使いやすい
ぎたすけ
たけしゃん
UNIVERSAL AUDIO SP-1のレビューでした。
オープンコードのストローク音がすごくよかったです!
自宅やスタジオで楽器録りに使うマイクを探している方はぜひチェックしてみてください。
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