評価:4.5
ぎたすけ
たけしゃん
Apollo Twin Xでボーカル録りした音源
Mac
- 使用可能な Thunderbolt 1、2、もしくは3(USB-C*ポート経由)を内蔵する Apple Mac(Apple Silicon Mac との互換情報)
- macOS 10.14 Mojave、10.15 Catalina、11 Big Sur、12 Monterey
Windows
- Thunderbolt 3(USB-Cポート経由)を内蔵する Windows PC
- Windows 10、11(64ビット)
共通
- Thunderbolt 3 ケーブル(別売)
- 10GB 以上の空きストレージ容量
- Quad Core i7 以上のプロセッサーを推奨
- 8GB 以上のRAMを推奨
- インターネット接続環境 (ソフトウェアの入手、製品登録と追加プラグイン購入のため)
- AU、VST、RTAS、AAX 64 対応ホストアプリケーション
その他、細かい注意事項は公式サイトを参照ください。
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Universal Audio Apollo Twin X
入力端子 | コンボジャック×2 1/4 “ライン入力×1 オプティカルIN |
出力端子 | 1/4 “ライン出力×4 ヘッドホン端子 ×1 |
サンプルレート | 192kHz / 24bit |
接続端子 | Thunderbolt 3 |
対応OS | Win,Mac |
プロアマ問わずに人気の高いUniversal Audio Apolloシリーズ。
その中でも人気が高いのがApollo Twin Xです。
Apollo Twin Xは従来のApollo Twin MKIIからAD/DAコンバーターを進化させ、音質向上したモデルです。
また、Apollo Twin XはDSP 2基搭載のDUO、DSP 4基搭載のQUADの2種類があります。
このDSPはApolloシリーズに付属するUADプラグインを使う際に使用されます。
DSP基数が多いほど、同時に利用できるプラグインの数が増えます。
まずはApollo Twin Xの製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<Apollo Twin Xをレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
10イン6アウト
Apollo Twin Xは10イン6アウト仕様になっています。
入力は背面のコンボジャック2基、OPTICAL IN、前面のHi-Z楽器入力です。
出力端子は背面のLINE OUT、MONITOR、前面のステレオヘッドホン出力です。
音量調整はノブで行いますが、このノブがヘッドホン・モニター・インプット兼用になっています。
左右のボタンを使って、調整する対象を決めてノブを回しましょう。
また、下部の6つのボタンは入力を調整するモードのときだけ機能します。
6つのボタンでファンタム電源、ローカット、PADなど色んな調整が可能です。
ただ、本体操作よりは専用アプリを使ったほうが視覚的にわかりやすいですね。
基本的には専用アプリで操作するとよいでしょう。
Thunderbolt 3 接続
Apollo Twin XはThunderbolt 3で接続を行います。
Thunderbolt 3のケーブルは付属していませんので、別途購入が必要です。
なお、本体の接続口に溝があって、ケーブルの端子部分が太いと奥まで挿し込めません。
高いですが、Apple純正のケーブルを買うのが間違いないです。
なお、Apollo Twin Xは別途、ACアダプタによる電源供給が必要です。
ACアダプタは付属しているので、付属のものを使いましょう。
UADプラグイン
Apollo Twin XはApolloシリーズの目玉機能であるUADプラグインが使用できます。
EQ、コンプレッサー、リバーブ、アンプシミュレーターなど高品質なエフェクトが多数搭載されています。
UADプラグインはプロのエンジニアの方も非常に良く使うプラグインです。
UADプラグインは専用アプリからDSPで機能するので、ライブ配信でも簡単に使えます。
また、AU、VST、RTAS、AAX 64に対応しており、DAWの中でも使用することができます。
エフェクトの質も素晴らしいので、非常に使い勝手が良いですね。
このUADプラグインは全てオーディオインターフェイス内のDSPで動作します。
そのため、DSPの容量によって同時に使用できるプラグインの数や組み合わせが変わります。
Apollo Twin XはDSP 2基搭載のDUOとDSP 4基搭載のQUADの2製品が用意されています。
色んなプラグインを挿して試した感じは以下の通りでした。
DSP | 同時使用プラグイン数 |
SOLO(1基) | 重くないもので3~4個 重いものだと1個しか挿せない |
DUO(2基) | 重くないもので7~8個 重いもの1個&普通3~4個など組める |
QUAD(4基) | 重くないもので12~16個 重いものとの組み合わせも自由がきく |
プラグインによって、DSP消費量が大分違いますが、QUADだとかなり自由が利きます。
本格的な音楽制作に使う人は高くてもQUADを購入することをおすすめします。
一方で歌ってみた、デモ制作、配信程度ならDUOで十分こなせる印象でした。
LUNAでシームレスに動作する
Apollo Twin XはUniversal Audioが無料で提供しているDAW「LUNA」でシームレスに動作します。
LUNAはApolloシリーズ用に設計された、Macで動作するDAWです。
そのため、Apolloシリーズを買うだけでハードからソフトまでハイレベルな制作環境が出来上がります。
なお、LUNAはThunderbolt Apollo(Macのみ)に対応なので、Windowsでは使えません。
Mac
- 使用可能な Thunderbolt 1、2、もしくは3(USB-C*ポート経由)を内蔵する Apple Mac(Apple Silicon Mac との互換情報)
- macOS 10.14 Mojave、10.15 Catalina、11 Big Sur、12 Monterey
Windows
- Thunderbolt 3(USB-Cポート経由)を内蔵する Windows PC
- Windows 10、11(64ビット)
共通
- Thunderbolt 3 ケーブル(別売)
- 10GB 以上の空きストレージ容量
- Quad Core i7 以上のプロセッサーを推奨
- 8GB 以上のRAMを推奨
- インターネット接続環境 (ソフトウェアの入手、製品登録と追加プラグイン購入のため)
- AU、VST、RTAS、AAX 64 対応ホストアプリケーション
その他、細かい注意事項は公式サイトを参照ください。
Universal Audio Apollo Twin Xをレビュー
それでは、Apollo Twin Xを細かくレビューしていきます。
はじめに箇条書きでメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
非常に使いやすいです。
ハードとしての完成度自体が高いことに加えて、UADプラグインがとにかく優秀です。
一方で推奨環境が高いので、シンガーソングライターだとPCスペックで引っかかるかもしれません。
レビューの目次
録音・再生ともに音質良好
Apollo Twin Xを使って、自分の曲のボーカルレコーディングをやってみました。
クリアで中音域の輪郭もしっかり出ており、非常に良かったです。
僕は普段、RME Babyface Pro FSを使ってますが、音質比較するとほぼ同等ですね。
下位モデルのApollo SoloとApollo Twin MKIIだと、Babyface Pro FSのほうが音の解像度は高いと感じました。
ですが、Apollo Twin Xだと音の解像度もBabyface Pro FSとほぼ互角という印象です。
このあたりはApollo Twin Xになって音質向上したという部分が効いている感じがしますね。
自分の曲をApollo Twin Xでボーカル録りした音源がこちら。
なお、マイクはaudio technica AT4050を使いました。
Apollo Twin Xは再生音も良いですね。
歌のディレクションをしているときも音が良いので、自分の歌を気持ちよく聞けました。
また、ボーカル録音ではモニターにUADのコンプレッサー・リバーブを薄くかけましたが、非常に歌いやすかったです。
なお専用アプリにはUnisonという機能が搭載されており、有名マイクプリのサウンドをエミュレーションした音に変えられます。
専用アプリで「Unison」にNeve、Manley、SSLなどのUADプラグインを挿すと、本体から「カチッ」という音がしてマイクプリの音質が変わります。
あとからプラグインをかけるのとは違った質感になります。これがかなりすごいです。
ハード・ソフトの両面で素晴らしい完成度ですね。
PCの推奨環境が高い
- 10GB 以上の空きストレージ容量(必須)
- Quad Core i7 以上のプロセッサーを推奨
- 8GB 以上のRAMを推奨
Apollo Twin Xは上記のような推奨環境になっています。
職業作家の方は余裕だと思いますが、ボーカル・シンガーソングライターで上記を満たしたPCを持っている人はかなり少数だと思います。
とはいえ、使い方次第かなという感じもします。
僕のMacbook Pro 2019も推奨環境以下ですが、普通にサクサク動きました。
レコーディングからラフミックスまで何不自由なかったです。
ガッツリ制作する人でなければ、推奨環境に近いレベルなら十分かなと思います。
UADプラグインは非常に便利
Apollo Twin Xで利用できるUADプラグインは非常に強力です。
エフェクトの質も良好で、DTM・配信ともに使い勝手も抜群に良いです。
UADプラグインはDSPで動くので、音の遅延もほとんどありません。
プラグインのかけ録りも可能です。専用アプリで「MON」から「REC」に変えるだけです。
「REC」に変えることでOBS STUDIOなどから配信で流す音にもDSPプラグインが反映されます。
更にDAW上でプラグインとして使うこともできるので、ミックスでも重宝します。
UADプラグインは本当に質が良いですね。
ちなみに大石昌良さんはApollo Twinをパラアコの前段に挿して、ライブでもUADプラグインを使用しているとインタビューで仰ってました。
ハードとソフトがシームレスに動作するので、制作用途以外でも使えるのがすごいですね。
Mac
- 使用可能な Thunderbolt 1、2、もしくは3(USB-C*ポート経由)を内蔵する Apple Mac(Apple Silicon Mac との互換情報)
- macOS 10.14 Mojave、10.15 Catalina、11 Big Sur、12 Monterey
Windows
- Thunderbolt 3(USB-Cポート経由)を内蔵する Windows PC
- Windows 10、11(64ビット)
共通
- Thunderbolt 3 ケーブル(別売)
- 10GB 以上の空きストレージ容量
- Quad Core i7 以上のプロセッサーを推奨
- 8GB 以上のRAMを推奨
- インターネット接続環境 (ソフトウェアの入手、製品登録と追加プラグイン購入のため)
- AU、VST、RTAS、AAX 64 対応ホストアプリケーション
その他、細かい注意事項は公式サイトを参照ください。
Universal Audio Apollo Twin X まとめ
- プロアマ問わずに人気の高音質オーディオインターフェイス
- Apollo Twin MKIIからAD/DAコンバーターの音質向上させた製品
- UADプラグインが非常に使い勝手が良い
ぎたすけ
たけしゃん
Apollo Twin Xのレビューでした。
実際に自分の曲の制作で使わせてもらいましたが、本当に使いやすかったです。
ガッツリ制作で使う人はQuad、レコーディング・デモ制作・配信で使う人はDUOがおすすめです。
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