ぎたすけ
たけしゃん
演奏してみた
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インスタコード
![インスタコード外箱](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code1.webp)
サイズ(LWH) | 420 × 210 × 50mm |
重量 | 660g |
内蔵音色 | 128種類 (General MIDI) |
バッテリー | 連続駆動:約10時間 充電:約8時間 |
有線接続 | 3.5mmイヤホン端子 USB-C(充電/MIDI) |
無線接続 | Bluetooth LE MIDI ※iOS、Macに対応 |
販売価格 | 42,900円 |
誰でも簡単に弾ける斬新な楽器、インスタコード。
クラウドファンディングで7900万円もの支援金が集まり、話題になったアイテムです。
本体のボタンを1つ押して弾くだけでコードが鳴らせるようになっています。
![インスタコードの弾き方](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code37.webp)
ギターにチャレンジしてみたけど挫折した人、楽器に興味がある人に最適なアイテムです。
また、インスタコードは音楽理論の勉強にも非常に適したアイテムになっています。
![インスタコード ディスプレイ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code5.webp)
なので、楽器は弾かないものの作曲はしたいという人にも最適です。
本記事では前半は「インスタコードの使い方」、後半は「音楽理論を学ぶアイテム」という側面でインスタコードを解説していきます。
インスタコードの使い方
![インスタコード](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code17.webp)
まずはインスタコードの使い方を通して、基本機能を一通り解説していきます。
インスタコードの使い方は非常に簡単です。
電源はボリュームツマミを上げると自動でONになる仕組みになっています。
![インスタコードの端子](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code9.webp)
ONにすると、ディスプレイに卓上に置く「on DESK」とギターのように持つ「HOLD」の選択画面が出ます。
![インスタコード 卓上か持つか選択](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code16.webp)
本体右側にある「♭」「#」のボタンで使用するモードを決定します。
![インスタコード スピーカー部分](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code6.webp)
モードを選択するとコードが一覧で表示される画面となります。
![インスタコード コード画面](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code15.webp)
このコードが左のボタンと連動しており、そのまま配置されています。
![インスタコードのディスプレイとボタン配置](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code20.webp)
なので、例えば下図赤枠のボタンを押しながら弾くと、Cコードの音が鳴ります。
![インスタコードでCコードを押さえる](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code21.webp)
弾くのは本体右側にある6つのゴムパッドです。
指弾きでポロンポロン弾くこともできますし、ジャカジャカ弾くことも可能です。
![インスタコードの弦](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code22.webp)
少し練習すれば、ギターと同じ感覚で弾けますね。
ボタン1つでFのように難しいコードも押さえることが可能です。
ぎたすけ
たけしゃん
この後の目次
大体の曲が弾ける仕組みになっている
![インスタコードのディスプレイとボタン配置](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code20.webp)
インスタコードは上図の中央9つのボタンを押して弾くことでコードを鳴らすことができます。
このコード配置だけ見ると、初心者向けの曲しか弾けないのでは…?と思っちゃいますよね。
一方で音楽理論を勉強してる人間が見ると、「なるほど、よくできてるなぁ~」と感心する配置になっています。
9つのコード以外にも、左右のボタンと同時押しすることで色んなコードが使えます。
![インスタコードのディスプレイ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/insta-code38.webp)
両端のボタンとの組み合わせも活用すれば、一通りの曲は弾けますね。
実際に僕の曲を弾いてみました。
この曲は少し複雑なコード進行なんですが、両端のボタンを活用することで問題なく演奏できています。
右手側のゴムパットも30分くらい練習すれば問題なかったです。
128種類の音色が内蔵されている
![インスタコード ピアノも鳴らせる](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code13.webp)
インスタコードは鳴らす音を128種類から選択できます。
ギターはもちろん、ピアノ、ストリングス、ドラムなど多種多様な楽器が選べます。
アコースティックギター
ピアノ
ストリングス
デフォルトで19種類から選択できるようになっており、カスタム設定で128種類の音色を使い分けできるようになっています。
作曲するときは鳴らす音で出てくるメロディーが変わるものです。
なので、インスタコードは作曲支援ツールとして使うにも結構優秀ですね。
Uフレットの譜面をインスタコード用に変換できる
![Uフレットの画面](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/insta-code39.webp)
![インスタコード用のコード譜に変更](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/insta-code40.webp)
インスタコードでは、ネットのコードサイトをインスタコード用の譜面に変換するツールが無料配布されています。
このツールを使用することでコードが数字に置き換わります。
![インスタコードのコード変換ツールを使用した](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code25.webp)
上に「Key:〇」が表示されるので、インスタコードのディスプレイのキーを合わせましょう。
![インスタコード Gキーに合わせた画面](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code27.webp)
そして、左側のボタンが下図のような数値配置になっています。
![インスタコード。付属のシールを貼った](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/insta-code42.webp)
なお、シールは左利き用、ローマ数字などの種類があるので、自身にあったものを貼りましょう。
![インスタコード付属のシール](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code8.webp)
では、変換した譜面に戻ってみてみましょう。
![インスタコードのコード変換ツールを使用した](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code25.webp)
この譜面で言うと押さえ方は以下の通りになります。
譜面 | 押さえ方 |
4 | 4を押さえる |
1 | 1を押さえる |
5[sus4] | 5とコード種sus4も押さえる |
6[7] | 6とコード種7も押さえる |
なお、コード種「sus4」とコード種「7」の位置は下図の通りです。
![インスタコードのコード種について](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/insta-code44.webp)
こんな要領で変換した譜面を簡単にいくらでも用意できるようになっています。
この変換ツールが素晴らしいなと思いました。
また、パッドに市販のビニールテープを張ると格段に弾きやすくなります。
![インスタコード。ゴムパッドを貼って滑りやすくした](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/insta-code43.webp)
公式サイトの情報フォーラムで発信された工夫だそうです。
インスタコード開発者のゆーいちさんのノートで細かく解説されています。
バージョンアップして機能が増える
![インスタコード 卓上か持つか選択](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code16.webp)
インスタコードはファームウェアのアップデートにより、機能がどんどん追加されています。
そのため、購入後は必ず最初にファームウェアのアップデートを行いましょう。
不具合の修正以外でも、ユーザーの要望に合わせて機能追加されているようですね。
PCにはUSB-C端子を使って接続できます。
![インスタコードの端子](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code9.webp)
USB端子は充電機能、MIDI機能などでも使います。
MIDI機能が使えるので、やろうと思えば打ち込みで一人バンドなどもできます。
公式の演奏例でもインスタコードを使ってバンド演奏していますね。
音楽理論を勉強するのに適したアイテム
![](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code34.webp)
続いては、個人的にインスタコードの一番の魅力と思っている音楽理論との関係性についてです。
インスタコードはよくできていて、弾いてるだけで音楽理論の基礎を学べるようになってます。
本章では、その理由を細かく解説していきます。
楽器は弾かないボーカルさんなどにはすごく参考になるのではないかと思います!
音楽理論を上手く活用している楽器
![インスタコード コード画面](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code15.webp)
インスタコードのボタン配置は音楽理論をうまく活用して作られています。
コード(和音)は数百種類あるものの、実は1曲で使うコードは10種類程度で収まる曲が多いのです。
そして、ポップスで主に用いられるのはダイアトニックコードと呼ばれるの7種類のコードです。
![Key=Cのダイアトニックコード一覧](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/08/Diatonic-code-C.webp)
インスタコードはこのダイアトニックコードをそのまま配置してます。
![インスタコードのダイアトニックコード](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code30.webp)
更にインスタコード用の譜面で使用されている数字についても「度数」と呼ばれるものをそのまま利用しています。
![インスタコード。付属のシールを貼った](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/insta-code42.webp)
このキーと度数の関係性を感覚的につかむことが音楽理論を学ぶ上で非常に重要なんですよね。
インスタコードで曲数こなしていれば、キーと度数の関係性は勝手に覚えるはずです。
また、曲のキーが変わるとダイアトニックコードは変化します。
![Key=Cのダイアトニックコード一覧](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/08/Diatonic-code-C.webp)
![Key=Dのダイアトニックコード一覧](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/08/Diatonic-code-D.webp)
インスタコードもキーを変更できるようになっており、変更するとコードも変化します。
![インスタコード Dメジャーキー](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code12.webp)
このようにインスタコードで色んな曲を弾いていると、感覚的にダイアトニックコードやキーの概念を理解することができます。
ノンダイアトニックコードも抑えている
![インスタコード](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code17.webp)
ポップスのヒット曲はダイアトニックコードの曲も多いですが、それ以外のコードもポイントポイントに入ってます。
このダイアトニックコード以外のコードをノンダイアトニックコードと呼びます。
ポップスでよく使うノンダイアトニックコードは割と決まっていて、下記の4種類です。
- ♭Ⅶ
- Ⅲ
- Ⅳm
- Ⅴm
インスタコードはこの4種類にも対応しています。
まず、♭Ⅶは9つのコードの中に入っています。
![インスタコード。付属のシールを貼った](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/insta-code42.webp)
そして、Ⅲ、Ⅳm、Ⅴmは「~」ボタンと組み合わせることで呼び出せます。
![インスタコード。波線を押すとコードが変わる](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/05/insta-code41.webp)
演奏例で出していた僕の曲も、ⅢやⅣmが出てくるので「~」を押しながら「3」や「4」を押さえてます。
ダイアトニックコードとよく使うノンダイアトニックコードを使いこなせると、それだけで大分プロっぽい曲が作れるようになりますね。
演奏スキルに時間をかけず音楽理論だけ学べる
![インスタコード](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code11.webp)
ポップス曲をたくさん弾くとわかるのが、「度数」で見るとキーが違うだけで音の流れは一緒な曲が非常に多いということです。
![コードは違うがディグリーネームだと一緒になる事例](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/key-code.webp)
だから、マッシュアップなるものがSNSで流行ってたりするわけですね。
ピアノでもギターでも中級者になると、コード進行をコードでなく度数で見て曲の分析を行います。
そうすることでキーに左右されずに音の流れを把握できるので、圧倒的に応用が効くからです。
ただ、ピアノやギターの場合は「キーと度数」の前に多数のコードフォームを覚えて演奏できる必要があります。
多数のコードフォームを使いこなせるようになるには1~2年ほどかかります。
![C414XLIIでギターのレコーディングしているところ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/12/C414-XLII-10-1024x576.webp)
なので、「キーと度数」の関係性までたどり着く人はかなり少数なんですよね。
一方でインスタコードの場合はボタン1つで鳴るので、「コードフォームを覚えて演奏できるようにする」という工程が必要ありません。
![インスタコードの弾き方](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code37.webp)
そのため、始めたその日から「キーと度数」の関係を学ぶことができます。
なので、下記のような人はギターやピアノよりインスタコードのほうが圧倒的に効率的です。
- 作曲のために楽器を始める
- メロディに合うコードを探したい
また、「コーラス(ハモリ)を作れるようになる」「音感を鍛える」といった場合もインスタコードのほうが早く目的は達成できるでしょう。
作曲やコード感を身に着ける目的の人には、圧倒的に効率の良い楽器だと思います。
インスタコード まとめ
![インスタコード外箱](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/04/insta-code1.webp)
- ボタン1つで色んなコードを押さえられる楽器
- ギター以外にもピアノやドラムの音も出せる
- 音楽理論を効率的に学ぶのに適したアイテム
ぎたすけ
たけしゃん
インスタコードについての解説でした!
簡単に弾ける楽器という部分だけ押すのはもったいない有用な楽器でした。
最近は打ち込み全盛で生楽器を弾ける必要はあまりなくなってますしね。
一方でコード理論などは押さえておいたほうがいいので、インスタコードが合う人は多そうですね。
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