ぎたすけ
たけしゃん
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決定版!高い声で歌える本
- 昔から有名なボイトレ本
- CD付き(Kindleは本記載のURLから提供)
- 全248ページとボイトレ本の中でも内容量がかなり多い
- Kindle Unlimitedの読み放題対象本
昔から有名なボイトレ本。高い声で歌える本。
2002年に発売された本ですが、2015年に決定版にリニューアルされて、「高い声で歌えるデイリー・トレーニング・ブック」の一部が追加されています。
ちなみに昔から有名なボイトレ本というと、下記の3冊があります。
タップで解説記事が別タブで開きます
「歌う力”をグングン引き出す ハリウッド・スタイル 実力派ヴォーカリスト養成術」もロジャー・ラヴ薯、高田さん監修の本です。
対して、高い声で歌える本は高田さんが海外で習ったボイストレーニングを自身の解釈で解説した本となっています。
まずは概要から詳しく解説していきます。
概要はいいから、レビューから読みたいという方は<高い声で歌える本 レビュー>を参照ください。
概要の目次(タップで飛びます)
本書の目次とページ数
- 高い声が出したい(13ぺージ)
- 間違ったメソッドに苦しむ生徒たち(9ページ)
- 混沌とする発声理論と指導の現状(9ページ)
- 科学的発声を知るための最新兵器たち(13ページ)
- 科学的発声メカニズム(25ページ)
- ヴォイスの分類と声区(7ページ)
- 高域発声メカニズムの全容(17ページ)
- 発声理論はここまで進んでいた!(21ページ)
- デイリートレーニング(19ページ)
- 基礎トレーニング(18ページ)
- 高音域開発トレーニング(43ページ)
おぉ…、なかなかのボリュームです。
後半の⑨~⑪はトレーニングなのでCDもしくはURLの音源と連動した内容となっています。
ページ数も多いんですけど、1ページ当たりの文字数も多いです。
僕は就寝前の30分でちまちま読んでたら、完読するのに1か月かかりました。
CDもしくは音源URL付き
後半のトレーニング用で単行本の場合はCD、Kindleの場合はURLでの音源提供があります。
トラックは男性用、女性用、子供用に分かれています。
- 共通…9トラック
- 男性用…29トラック
- 女性用…28トラック
- 子供用…29トラック(一部女性用と共通)
対応する章も3章にまたがっており、かなりのボリュームがあります。
日頃は9項目あるデイリートレーニングを行い、プラスで他のトレーニングもやってく感じの構成です。
ちなみに音源URLは本の最後に記載されています。
譜面にQRコードを添付してほしかったです。
著者について
著者である高田三郎さんは作家、サポートヴォーカリストとしての活動から海外でボイストレーニングを学び、アーティストの育成を総合的に行っている方です。
昭和音楽大学非常勤講師、ヤマハ ゴスペルコーラス講師などもされています。
ボイトレ本をたくさん出されており、代表的なところでは下記の本があります。
高田さんの本はボイトレ本にしては珍しく、Kindle Unlimitedの読み放題対象が多く存在します。
なので、Kindle Unlimitedの30日無料体験期間でたくさん流し読みして、必要なものだけ買うというのが有効です。
高い声で歌える本をレビュー
それでは、高い声で歌える本を詳しくレビューしていきます。
はじめに総評すると「声帯の仕組みなどを専門的に学びたい人向け。全体的にすごく読みづらい」です。
ボイストレーナーを目指す人には良いですけど、趣味のカラオケやバンドで上手く歌いたいという人には行き過ぎた内容です。
しかも、全体的にすごく読みづらいので完読するのは結構辛いです。
幸い、Kindle Unlimitedの読み放題対象なので、読み放題で読んだほうが良いです。
単行本で買っても最後まで読まずに放り投げる可能性が高いです。
レビューの目次(タップで飛びます)
まわりくどくて結論が遠い
内容の専門性は素晴らしいものの、全体的に非常にまわりくどいです。
余談と学術書っぽい考察が入り混じっていて、冗長的な文章が非常に多いです。
また、結論までがとにかく遠いです。
高い声で歌う方法というお題で始まるのに、方法論は終盤まで出てきません。
しかし、まとめみたいなものも特にないので、結論まで飛ぼうにもどこに書いてあるのかわかりません。
なので、日を跨いで読んでると
「あれ?これ元々は何の話だったっけ?」としょっちゅうなってしまい、なかなか進みません。
最近の本は結論が太文字などでわかりやすく先にドンと来て、それから詳細解説という流れが多いので久々にこういった本読んだなと(笑)。
内容自体はすごく専門的ではありますが、最近の本や便利なWebサイトに慣れてる人は結論出てくるまで我慢できずに読むの辞めると思います。
ショッピングサイトのレビューでも難解と評してる方が複数いますが、内容の難しさより本の構成と冗長的な言い回しが原因と感じます。
声帯の専門的な解説はすごい
高音域を出す時の声帯の動きについて、細かく解説しています。
著者の仮説も多分に入ってますが、ここまで細かく解説している本は他にはありません。
例えば、他の本だと「特定の高音を出す時に声帯がBの形になる」というところで説明は完了します。
ところが、高い声で歌える本では「声帯がBの形になる理由、Bの形からのさらなる変化」といった更に1歩、2歩掘り下げた解説がされています。
ただ、本書ほど専門性が高いと研究者の域に入っちゃってます。
知っておくに越したことはないですが、ボーカリストに必須な知識というわけではない気がします。
半分くらいは読み物という感じ
前半から中盤までは「残念なボイトレあるある」や「筆者の海外ボイトレ体験記」とでも言うべきコラムみたいなものばかりです。
学ぶというか、読み物を読んでる感じで、かなりの量があります。
このコラムもボイトレマニアみたいな人はハマりそうですけど、普通のボーカリストは飽きちゃう気がします…。
当時の僕は中盤行く前に飽きちゃって読むのを一度辞めた記憶があります(苦笑)。
ただ、そのコラムの中にたまに声帯の話が登場して解説が入るんですよね。
だから、読み飛ばすと読み飛ばすで次章で意味が分からなくなったりもする…。う~ん…。
ボイトレ本を何冊か読んでからの方が良い
とりあえず言えることは、1冊目に買う本ではないということです。
音痴であったり、発声が不安定で歌うのが苦手な人は先に奇跡のボイストレーニングBOOKを読みましょう。
そして、現状はそこそこ歌えるが高音をもっとキレイに出したい…という人は喉に優しい魅惑のハイトーンボイス養成メソッドが良いです。
上記の本を読んで練習して、更に深く深く声帯のことを知りたい…と思った人が手を出すべきが「高い声で歌える本」です。
Kindle Unlimitedの無料体験で読むべし
専門的な内容なのは間違いないものの、10人読んで8人は完読する前に読むの辞めると思います。
しかし、単行本で買うと2,500円くらいするので、Kindle Unlimitedの無料体験30日を使って試しに読んだほうが良いです。
30日の期限があれば、頑張って期限内に読もうとするので飽きやすいパートを抜けれます。
また、Kindle Unlimitedなら高田さんの本が他にも読み放題ですし、他の音楽系の専門書も読み放題対象が多いです。
何冊か一緒に流し読みして、手元に本として持っておきたいものと読み放題で読んで終わりで良い物を区分けしましょう。
高い声で歌える本はハマる人には、めちゃくちゃハマる本ではありますからね。
ただ、8割くらいの人は合わない気がするので、お試しで読むことをおすすめします。
高い声で歌える本 まとめ
- 昔から有名なボイトレ本
- 声帯の使い方に関して、高度な内容が書かれた専門書
- ただ、非常に読みづらくて難解なのでKindle Unlimitedで試し読みしたほうが良い
ぎたすけ
たけしゃん
詳しいけど改行とか一切されてない昔のサイト…みたいな本だよ
高い声で歌える本についてのレビューでした。
深い内容にじっくり読みこんだパートもありつつ、読むのがしんどいパートがありつつ…。
良くも悪くも昔の専門書という感じがしました。
単行本でいきなり買うと、途中で読み飽きて本棚に眠る可能性が高いです。
Kindle Unlimitedの無料体験期間の期限を使って、自分を追い込んで読み切るのが良いですよ。
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