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Taylor(テイラー)314ce V-Class
優れたピックアップでエレアコの品質に定評のあるTaylor(テイラー)はアメリカではアコギシェア No.1のメーカーでもあります。
その、Taylor(テイラー)のなかでも、314ceは予算30万円のエレアコに該当するので使用者が多いです。
Taylor 314ceはジャッキとした音質ですが、音の膨らみもあり歌モノの演奏とは相性が良いギターです。
その一方で押尾コータローさんも使用しているギターであり、ソロギターも問題なくこなす優等生です。
ボディの形状
Taylor(テイラー)のレギュラーモデルには6種類のボディ形状があります。
Taylor 314ceはGA(グランドオーディトリウム)というボディ形状を採用しています。
GA(グランドオーディトリウム)はドレッドノートより、ボディ上部を細めにしてくびれを作ったTaylor独自のボディです。
音量やパワーを極力キープしつつ、音のレスポンスを向上させ、ドレッドノートとスモールギターの良いとこ取りしたギターボディです。
Taylor(テイラー)といえば、GA(グランドオーディトリウム)というくらい人気のボディ形状です。
V-Class
※出典:Taylor公式HP
アコースティックギターのブレーシングといえば「Xブレーシング」。
テイラーは最近、V-Classブレイシングという工法を取りいれています。
本体内部でXブレーシングとは異なる振動パターンを作り出して、音量をキープしつつ高音のサスティーンを持続させる…というアイデアです。
確かに音量を大きくさせると高音の伸びが犠牲になり、逆もしかり。
そんなわけでドレッドノートのほかにスモールギターの存在価値もあるわけで両立できるギターがあれば理想的です。
その理想を追い求めた…ということですね。
確かに音の鳴りは良いです。
特に響きが豊かな感じで音の膨らみや広がりが出ています。
木材
- トップ:シトカ・スプルース
- サイド&バック:サペリ
- ネック:トロピカル・マホガニー
シトカ・スプルース × サペリのオール単板で構成されています。
200シリーズまではサイド&バックが合板、300シリーズからオール単板ギターになります。
また、Taylor(テイラー)の10万円近辺のアコギはサペリを積極的に使っていますが、どれも合板。
サペリを使ったオール単板は314ceくらいです。
314ceには他のサペリギターにはない音の膨らみがあります。
箱で鳴っている感じがしっかり出ているので豊かな鳴りかたをします。
木の質が良いのか、ブレイシングやボディ形状の工夫なのか…。
他のサペリギターより、木がワンランク上に感じる良い造りになっています。
ピックアップ
Taylor 314ce-V-classにはTaylor独自のピックアップ ES2が搭載されています。
内部に3つのピエゾセンサーが取付けされており、しっかりとした出力かつナチュラルな音質を実現しています。
コントローラーはボディ上部に3つのツマミ(Volume/Treble/Bass)が用意されています。
また、ボディ内部にはフェイズスイッチが付いており、位相を逆転できるようになっています。
他のピエゾタイプとは一線を画した音質なので、さすがエレアコに定評があるTaylor(テイラー)といったところです。
Taylor(テイラー)314ce V-Class 相場価格
- 新品…28万円程度
- 中古…15万円程度
Taylor 314ce-V-classは新品で28万円程度が相場です。
ちなみにTaylorギターはどこの楽器店も値段はあんまり変わりません。
変わるところは並行輸入品を扱っているとこくらいです(安くなる)。
そして、中古は一気にガクンと値段が下がります。
ちなみに中古市場は旧製品が多いです。具体的に異なるところは下記の2つがです。
- V-Class仕様ではない
- ピックアップがES1搭載
ピックアップについてはES1のほうが良いという人が結構多いのでデメリットとも言い難いところです。
価格も半額近くまで下がるし、東京に住んでる方は中古を探し回ってみるのも面白いですよ。
Taylor 314ce 買取 相場価格
ES2搭載(現行仕様)
- 良品(ちょい傷程度)…6.7万円程度
- 並品(汚れ・傷あり)…4.7万円程度
ES1搭載(旧仕様)
- 良品(ちょい傷程度)…6.2万円程度
- 並品(汚れ・傷あり)…4.3万円程度
Taylor 314ceは販売価格から考えると、買取相場価格はかなり低めに設定されています。
同価格帯である、Gibson J-45は良品で10万円くらいが相場なので6割程度しか値が付きません。
まあ、Taylor300シリーズだとメインギターとして長年使う人が多い印象なので、中古では需要が薄いからかもしれません。
売却すれば、5万円くらいは期待できるので使ってない方は買取査定に出してみましょう。
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Taylor(テイラー)314ce V-Classをレビュー
それでは、具体的にTaylor 314ceをレビューしていきます。
総評すると「生音はいまひとつ、エレアコとしては非常に優秀」です。
生音で考えると、同価格帯ではMartin、YAMAHA、K.Yairiなどのアコギに劣ります。
なので、レコーディングメインであればいまひとつです。
ただ、ピックアップを通した音は良質かつ万能でシーン問わずに活躍できる優秀なエレアコです。
ライブメインのギターとしては文句ないですね。
生音はいまひとつ
ジャキっとした音質でザクザクとストロークを刻みやすい音です。
音のレスポンス自体も良いので良好です。
ただ、同価格帯の中ではエレアコに特化しており、生音はいまひとつです。
314ce自体はバランスの良い鳴りで膨らみもあって、響き方も悪くありません。
ただ、同じ20万円台にはMartin D-18やYAMAHA LS26 AREといった生音が素晴らしいアコギが多いので比較すると辛いんですよね。
ただ、生音に重きを置いた競合ギターと比較すると、いまひとつなだけで314ceの生音自体も十分良いレベルです。
314ceはエレアコメインで作られているので、どっちに重きを置くかの違いです。
エレアコの音は◎
生音はいまひとつ…と評しましたが、エレアコとしての音は非常に良いです。
ピックアップのES2が良好なのもありますが、314ce自体も各音域の出力バランスが良いのでアンプを通しても綺麗にスッキリとした出音になります。
ピエゾセンサーで音を拾っているため、出力も強くて安定しています。
バンドの中にはいっても、埋もれずハウらずに使えます。
音質自体もナチュラルなので、弾き語りでも聴きやすい音です。
ライブギターとしては万能なので、ライブ・レコーディングで同じアコギを兼用するのが基本のアマチュアアーティストには使いやすいですね。
弾きやすい
Taylor(テイラー)のアコギはどれも弾きやすいです。
314ceもネックの握り具合、弦のテンションなどバランスが良く弾きやすい造りになっています。
Taylor(テイラー)は昔から「音色は好みがあるが、プレイヤビリティの向上はギターメーカーが努力・改善できるポイントだ」と言っています。
実際に音色だけでなく弾きやすさに魅力を感じて、Taylor(テイラー)を選ぶ人は多いですからね。
プレイヤビリティに優れている点は大いに評価できるポイントです。
品質が安定している
Taylor(テイラー)のギターの凄いところは個体差がないことです。
店頭でどのTaylorギターを触っても、弾きやすくて安定しています。
理由としては「製造時にコンピューター制御された加工機械を活用しているため」とTaylor(テイラー)は言っています。
実際に僕はTaylor(テイラー)のギターは相当な数を弾いてますが、新品で外れと感じたものがありません。
他の海外メーカーは少なからず、個体差があるのでTaylor(テイラー)の品質の安定っぷりには驚かされます。
しかも、造りが良いので物持ち自体もいいんですよね。
僕もTaylor 814ceをメインギターにして10年以上経ちますが、消耗パーツの交換をしてるくらいでバリバリ現役です。
Taylor 214ceと314ceの違い
※Taylor 214ce-koa
昔から314ceと比較されやすいのが、1つ下位モデルとなる214ceです。
少し前までは確かに性質も近かったのですが、仕様が変更されて現行品は結構違いがあります。
- サイド&バックがコア合板
- ナット幅が42.8mm
- V-Classではない
- 実売16万円程度
- サイド&バックがサペリ単板
- ナット幅が44.5mm
- V-Class仕様
- 実売28万円程度
木材のスペック的には明らかに314ce V-classが上です。
ブレイシングはV-Class仕様で鳴りをよくしており、サイド&バックも単板を使ってます。
弾いた感覚でも314ce V-classのほうが音に膨らみがあって響きが豊かなので、価格分の差は出てます。
一方でナット幅については214ce-Koaのほうが細いです。
特に女性は握った感じで214ce-Koaのほうがしっくりくる人は多そうです。
なので…
- 音質重視…314ce V-class
- 弾き心地重視…214ce-Koa
- コスパ重視…214ce-Koa
…といった選び方が順当ですね。
ちなみにTaylorのネックは薄いので314ce V-classの44.5mmでも全然弾きやすいです。
ですが、42.8mmの214ce-Koaと弾き比べると214ce-Koaのほうが弾きやすいと感じる人が割と多いので、両方を試奏して比べると良いでしょう。
214ce-Koa
314ce-Vclass
Taylor(テイラー)314ce V-Classのプロアーティスト使用者
- 押尾コータロー
- マナミ(Goose house)
- みきなつみ
動画みたいに刻むストロークと相性が良いですね。
ES2経由でアンプを通して出力しても、刻むストロークは良い感じにザクザク感をキープして出力できます。
Taylor(テイラー)314ce V-Class まとめ
- Taylor 314ceはプロアマ問わずに人気のモデル
- 生音はいまひとつだが、エレアコとしての品質は素晴らしい
- ライブ・レコーディングで同じギターを兼用するアマチュアにはおすすめのエレアコ
ぎたすけ
たけしゃん
Taylor 314ceの解説でした!
アマチュアで音楽活動をしていると、生音よりライブで使いやすいエレアコかどうかが重要になってきます。
そうなると、Taylor 314ceは非常に強い機種ですね。
また、ルックスも良いエレアコなので男性・女性問わずにおしゃれな感じが出るのも良いところです。
音楽活動をガッツリやっていくのにあたって、頼りになるエレアコを探している方はぜひ検討してみてください。
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