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YAMAHA(ヤマハ)LL6 ARE
- YAMAHAオリジナルのジャンボボディ
- トップ材:イングルマン・スプルース単板
- サイド&バック:ローズウッド合板
- パッシブタイプのピックアップ内蔵
YAMAHA(ヤマハ)Lシリーズのエントリーモデル、LL6 AREです。
初心者向けギターとしても、定番のモデルで最初に買うエレアコに最適な製品です。
木材の構成的にはトップ材にイングルマン・スプルース単板を使用しているところが特徴。
そして、LL6 AREはトップ材のスプルースにA.R.E. [Acoustic Resonance Enhancement]を施して鳴りをよくしています。
LL6 ARE
Lシリーズの型番
Lシリーズは昔ながらのギター構造を活かしつつ、現代的なギターに仕上げたYAMAHA(ヤマハ)ギターのメインシリーズともいえるギターシリーズ。
往年のYAMAHA(ヤマハ)ギター名機はLシリーズのギターばかり。
そんな高級ギターのイメージが強いLシリーズですが、最近は安価なモデルも登場しました。
Lシリーズの種類
- LSシリーズ
- LJシリーズ
- LLシリーズ
- LXシリーズ(エレアコ)
Lシリーズは4種類あります。
スモールボディのLS、くびれを大きくしたミディアムジャンボのLJ、オーソドックスなジャンボボディのLL。
他メーカーでよくある一般的なサイズはLLシリーズです。
LXシリーズ(36、26グレード限定)はピックアップを付けたエレアコシリーズ。
L6とL16はどのボディサイズにも初期装備でパッシブピックアップがついています。
Lシリーズのグレード
- 86
- 56
- 36
- 26
- 16(エレアコ)
- 6(エレアコ)
最上位モデルは86でエントリーモデルは6です。
L86は180万円する、アコースティックギター全体で見ても最高級ギターです。
プロアーティストの使用者が多いのは36、26ですね。
Lシリーズのピックアップ
Lシリーズのピックアップは2種類あります。
- LXシリーズ…ART 3Way((System60Ⅱ)
- L6、L16シリーズ…パッシブタイプのピエゾピックアップ
上位モデルになるLXシリーズにはART 3Way((System60Ⅱ)と呼ばれる高級ピックアップがついています。
ギター内に複数のピックアップが取付けされており、プリアンプを通してコントロールされるため機能性・音質共に高いレベルで提供されます。
L6、L16についているのは簡易的なパッシブタイプのピエゾピックアップ。
パッシブなのでギターアンプで出力するくらいなら問題ないですが、バンドに負けないくらいの音量だとプリアンプがあった方が確実です。
【参考記事】ギター用ピックアップのアクティブとパッシブの違いを解説する
LS6 ARE
LJ6 ARE
LL6 ARE
YAMAHA(ヤマハ)LL6 AREの相場価格
参考ですが、LL6 AREの市場価格はこれくらい。
- 新品…4.8万円程度
- 中古…3.5万円程度
中古はあまり売られていないですが、3万円~4万円くらいがおおいです。
この価格帯のギターは中古でも、コストメリットが少ないわりにちゃんとパーツ消耗はしているので新品を買うのをおすすめします。
YAMAHA LL6 AREの買取相場 価格
- 良品(ちょい傷程度)…1万円程度
- 並品(汚れ・傷あり)…0.5万円程度
エントリーモデルなので中古需要も少なく、買取相場価格は低めです。
…といっても、この価格帯のギターは買い替えで不要になることが多いので5千円なり、1万円なりで売れれば御の字ですね。
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YAMAHA(ヤマハ)LL6 AREのレビュー
たけしゃん
それでは、LL6 AREのレビューをしていきます!
総評は「物は良いんだけど、中途半端なエレアコ」です。
物自体は価格の割によくできているのですが、人前でライブ活動をしていきたい人には物足りず、家で弾くだけならオーバースペックというポジション。
弾き語りをできるようになったら、たまに人前でライブしてみたいかも…という人に向いているギターですね。
音質はFG830とほぼ一緒
ARE(木材改質技術)が施されており、イングルマン・スプルースを使ってはいるものの、FG830と音質はほぼ一緒です。
価格帯の割にはしっかりとアコースティックギターの音がしますが箱鳴りもほとんどせず、音のレスポンスも良くはありません。
価格が安いわりには良い音がする…といったレベル感です。
もう1つ上のランクとなる実売価格で8~9万円のLL16 AREやAC3Mとは弾いていて差を感じるレベルです。
…といっても5万円程度でピックアップもついてるため、価格から考えるとかなり優秀なギターです。
標準的なセッティングで弾きやすい
ナット幅(ネックの太さ)が44mm、弦高も程よい高さでセッティングは至って標準的。
最初のギターは極端なセッティングより標準的なものを選択するべきなので、ちょうど良いです。
ちなみにFG830(ナット幅43mm)よりナット幅は1mmだけ太いので、初心者にはやや弦を抑えづらく感じるかもしれません。
ピックアップは割と音量を出せる
パッシブのピックアップなので音量が気になるところ。
アコギ用のアンプであるROLAND AC-40で試したところ、音量は普通に出ます。
アコースティック系のライブハウスで弾き語りする分には、問題ないですね。
ドラム・ベースなどいるバンドで弾く…となると、音量不足が気になるので別途プリアンプを用意したほうがいいかなと感じます。
エレアコ中心の使用ならAC1Rのほうが有利
YAMAHAのAシリーズにAC1Rというエントリーモデルのギターがあります。
価格が5,000円くらい高くなりますが、木材の構成はトップ材がシトカ・スプルースに変わり、ピックアップがアクティブタイプのSYSTEM72に変わります。
ギター本体に埋め込まれたプリアンプにはボリューム、チューナー、EQ機能がついています。
エレアコ中心で使うのであれば、LL6 AREよりはAC1Rのほうが便利です。
AC1RはLL6 AREに比べて低音がやや薄く、音量も抑えめですが、音質はかなり似ています。
逆に生音での演奏がメインでたまに弾き語りでエレアコを使用する…という人は生音での音量も大きいLL6 AREのほうがいいですね。
AC1R
ギターの使用目的を明確にして買うか考えるべし
LL6 AREは価格を考えると物は良いです。
しかし、機能が中途半端なエレアコなのでギターの使用用途を明確にして考えましょう。
人前でガンガンライブできるギターが欲しい!という人はLL6 AREでは若干、役不足です。
頑張って8~9万円だしてAC3Mを選択肢に入れましょう。
逆に人前で演奏する気はあまりない…という人はエレアコである必要がありません。
3万円半ばで買えるFG830を買って、人前で演奏したくなったら少し良いギターに買い替えましょう。
なので、LL6 AREはギターを始めたい&弾けるようになったらたまに人前でライブしてみたいかも。
…という中間くらいの人に適したギターですね。
LL6 ARE
FG830
FG830の解説記事
初心者が最初に買うアコギに最適!YAMAHA(ヤマハ) FG830をレビューする
![](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2019/02/YAMAHA-FG830-min-160x160.webp)
YAMAHA(ヤマハ)LL6 AREのまとめ
- LL6 AREは5万円程度で買える、エレアコ。
- 安いなりに良くできており、物は良い
- ギターを弾けるようになったら、たまに人前で演奏してみたいかも…くらいな人にマッチするギター
ぎたすけ
たけしゃん
YAMAHA LL6 AREの解説でした!
5万円で買えるエレアコは魅力的ですが、やっぱり値段相応で弱点もある…という感じでしたね。
ギターを弾けるようになったら、たまに人前で演奏してみたいかも…という人に向いているんですが、体感だとそんな人はあまりいないんですよね。
アコギにチャレンジする人は「ギター辞めちゃう」「自宅で弾くだけ」「ガンガン音楽活動する」の3択になるイメージ。
そんなわけで、LL6 AREを買っても本格的に活動する過程で良いギターに買い替えちゃうか、自宅で弾くだけになっちゃうかの人が多そう。
であれば、FG830で事足りるじゃん…というのが僕の考え。
ただ、たまに人前で演奏してみたい…くらいな人もいることはいるので、そんな方にはLL6 AREはマッチするギターです。
LL6 ARE
LS6 ARE
LJ6 ARE
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