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SENNHEISER XSW-D XLR BASE SET

最大伝送距離 | 75m (最適な条件の場合) |
レイテンシー | <4 ms |
使用周波数帯域 | 2.4GHzデジタル伝送 |
駆動時間 | 約5時間(フル充電時) |
ワイヤレス機器に定評のあるゼンハイザーが販売する2.4GHz帯のワイヤレスシステム XSW-D XLR BASE SET。
コンパクトで軽く、手軽にダイナミックマイクをワイヤレス化できる便利アイテムです。
設定もワンタッチで誰でも簡単に使える点も良いですね。

リハーサルスタジオで使ってみましたが、音質・通信状態も良好でした。
低価格で手軽にワイヤレスマイクを使いたい人にはとても良い製品です。
まずは製品仕様から解説していきます。
製品仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<XSW-D XLR BASE SETをレビュー>を参照ください。
製品レビューの目次
XLR用のワイヤレスシステム

XSW-D XLR BASE SETはXLRのアイテムをワイヤレス化するアイテムです。
そのため、送信機側はXLRメス、受信機側がXLRオスとなっています。
主には送信機側をダイナミックマイクに付けて使用します。

なお、ファンタム電源の供給はできないため、コンデンサーマイクでは使用できません。
そして、受信機側はミキサーやオーディオインターフェイスに接続します。

受信機側もワイヤレスなので、XLRケーブルや電源ケーブル不要なところが良いですね。
ワンタッチで設定完了

XSW-D XLR BASE SETは電源ボタンを押すだけで使える仕様になっています。

受信機・送信機を機器と接続したら、電源を入れましょう。
起動すると、本体のLEDランプが緑色に点灯します。

そして、もう一度電源ボタンを押すと黄色に点灯し、ミュート状態になります。

電源オフは長押しとなっているため、誤作動で電源が落ちることはありません。
2.4GHzデジタル伝送

XSW-D XLR BASE SETは2.4GHzを使ったワイヤレスシステムです。
個人が使うワイヤレスマイクの帯域は基本、下記のどちらかです。
帯域 | 概要 |
B帯 | プロ仕様の製品で一般的な帯域 混信が少なく音切れしにくい |
2.4GHz | Wi-FiやBluetoothでも使う帯域 音質はいいが、混信や障害物による 音飛びのリスクはやや高め |
XSW-D XLR BASE SETは2.4GHzを使用するため、音が良いです。
一方でB帯に比べると、音飛びのリスクはあります。
僕の試した環境だと、2.4GHz帯は人がそれなりにいると数時間に1回は一瞬音が飛んだりします。
これは他の製品も同じなので、2.4GHz帯だとこれくらいはしょうがないかなと思います。
できるだけ、音飛びのリスクを減らしたい人はB帯の製品を選択したほうが良いです。

B帯は2.4GHz帯よりは通信が安定しています。
その分、B帯の製品は価格が高い上に既存の有線マイクには取付できる製品は少ないです。

XSW-D XLR BASE SETを使った感じは数時間に1回音飛びする程度だったので、発表会・セッション・トークイベントなどの用途であれば、十分だと感じました。
本格的なライブ活動で使う場合はB帯のXSW 1-825を検討しましょう。
付属品

XSW-D XLR BASE SETの付属品はUSB A to Cケーブルです。
付属するのは1本なので、同時に充電したい場合はもう1本USBケーブルが必要です。
なお、USB充電は約3時間で完了し、最大5時間ほど駆動します。

外出先で使用する場合はUSBケーブルとモバイルバッテリーも一緒に持って行くと安心ですね。
SENNHEISER XSW-D XLR BASE SETをレビュー

それでは、XSW-D XLR BASE SETを細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。
ワンタッチで使える手軽さで、品質も良好です。
B帯の製品よりは音飛びするリスクはありますが、僕の環境では音飛びは数時間に1回程度でした。
製品レビューの目次
手軽で高音質

XSW-D XLR BASE SETをe 935に付けて使ってみました。
まず、はじめに感じたのは音質の良さです。
e 935は高音の抜けがよく、クリアな音が特徴ですが、ワイヤレスでもその特徴はしっかり出ていました。

有線接続時と聴き比べましたが、違いがわからないレベルです。
また、XSW-D XLR BASE SETは既存の有線マイクに接続できるのが手軽で良いですね。

自身が日ごろ使っているマイクであったり、会場のマイクなどを瞬時にワイヤレス化できるので汎用性が高いです。
特にe 935とXSW-D XLR BASE SETの組み合わせは音質的にすごく良いなと感じました。
操作が簡単でコンパクト

XSW-D XLR BASE SETは操作が簡単でコンパクトです。
送信機、受信機の電源を入れれば自動でペアリングされ、周波数も自動で設定されます。

僕がテストした環境では、他に2.4GHz帯のワイヤレスを使っている方がいましたが、特に混信することもなかったです。
ワイヤレスシステムの設定は難しいイメージがありますが、XSW-D XLR BASE SETは非常に簡単です。
また、XSW-D XLR BASE SETは受信機側もコンパクトでケーブル不要なところが良いですね。

B帯の製品は、基本的に受信機は据え置きタイプで、XLRケーブルと電源アダプタが必要です。

XSW-D XLR BASE SETは受信機もワイヤレスなので、電源アダプタもケーブルも不要です。
現地でのセッティングも簡単ですし、小さいポーチで持ち歩くことができます。
通信の安定度はB帯に劣る

XSW-D XLR BASE SETは2.4GHz帯を利用したワイヤレスシステムです。
B帯の製品と比べると、通信の安定度ではやはり少し劣っています。
実際にリハーサルスタジオやライブハウスで比べてみましたが、XSW-D XLR BASE SETは数時間に1回程度の頻度で一瞬の音飛びが発生していました。
対して、B帯のXSW 1-825は10時間程度は使いましたが、一度も音飛びしませんでした。

どっちを選ぶかは用途にもよりますね。
XSW-D XLR BASE SETでも音飛びする頻度は少ないので、大抵の用途は問題ないです。
ただ、ボーカルライブなど、できるだけ音飛びを避けたい用途ではB帯が安定だと思いました。
トークイベント、撮影、セッションなどは手軽に使えるXSW-D XLR BASE SETが便利です。
SENNHEISER XSW-D XLR BASE SET まとめ

- 2.4GHz帯を使ったコンパクトで手軽なワイヤレスシステム
- ワンタッチでペアリングできて、音質も良い
- B帯よりは音飛びのリスクはある
ぎたすけ
たけしゃん
XSW-D XLR BASE SETのレビューでした。
マイクをワイヤレス化したい場面は多いので、1台持っておくとすごく便利なアイテムだなと感じました。
一方でボーカルライブなど、音飛びを極力なくしたい用途ではやっぱりB帯が良いなとも思いました。
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