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実践ボーカル力養成講座
- 喉の仕組みや発声理論についての専門書
- 304ページの充実した内容
- 書いてるのは韓国のトレーナーの方なので、K-POPでの観点が出てくる
韓国のトップトレーナーの方が書いたものを翻訳したボイトレ本 実践ボーカル力養成講座。
ボーカルトレーニング理論がびっしりと書かれています。
ボーカルの方はもちろん、ボイストレーナーを目指す方にもおすすめの良書です。
まずは実践ボーカル力養成講座の概要から解説していきましょう。
概要は良いからレビューを読みたいという方は<実践ボーカル養成講座 レビュー>を参照してください。
本の概要の目次(タップで解説に飛びます)
充実の304ページ
- Part1 発声の原理(36ページ)
- Part2 発声法の種類(22ページ)
- Part3 実践ボーカルトレーニング(134ページ)
- Part4 ボーカルトレーニングとは何か?(32ページ)
- Part5 ボーカリストが必ず知っておくべきこと(56ページ)
あとは前書き、後書きなどなど入って304ページ。
各章、図解付きで解説しており、内容はかなり細かいです。
各章のページ数を見てわかるとおり、Part3の実践ボーカルトレーニングがダントツでボリュームがあります。
サンプル音源のQRコード付き
ところどころにサンプル音源のQRコードがついています。
- 発声のサンプル
- 音階練習のサンプル
上記2パターンで全31種類です。
音階練習はピアノの音とサンプルの声が入っています。
ピアノの音のみのサンプルも入っていると、親切だったかなぁと感じます。
その代わり、発声のサンプルは女性・男性の両方が入っているため男女問わずに使えます。
実践ボーカル力養成講座 レビュー
はじめに総評すると「ボーカル理論書としては素晴らしい!トレーニング本としては微妙」です。
「理論解説 8 : トレーニング方法 2 」くらいのバランスです。
なので、手っ取り早くトレーニング方法を知りたい…という人には不向き。
逆に発声の種類や発声の理屈など、体系的にボーカルというものを勉強したい人にはかなりおすすめの良書です。
レビューの目次(タップで解説に飛びます)
ボイトレ総合本として優秀
- 発声の原理
- 発声の種類
- トレーニング解説
- 音響機器知識
- コンディション管理
実践ボーカル力養成講座は上記項目を全て押さえた、ボイトレ総合本です。
特定項目に絞った解説本ほどの濃さはありませんが、総合本にしては各項目ともに濃いめなのは嬉しいです。
ボイトレの入門本としても使えますが、やや情報量が重たいです。
もう少しライトなボイトレ本を先に読んで、ステップアップの2冊目として購入するのが良いですね。
ミックスボイス関連が中心
発声についてはいわゆるミックスボイスについての話が中心です。
本の中での表現は「声区転換」という書かれ方です。
ボーカルは音域に応じて3つの声区があり、優れたボーカルは各声区の転換による音質変化が少なく自然に使い分けている。
…という切り出しから、自然な声区転換を実現するための理論・手法の解説をしています。
理論が中心
各種、発声方法の理論や声区転換がどのようにして起こるのか?…といった理論が中心です。
トレーニング方法についても書かれていますが、量は少なめです。
その分、声区転換や発声練習についてはボーカルを5つのタイプ別に分類して、それぞれ解説してくれています。
特に声区転換については声が厚くて低い人と薄くて高い人では練習方針が全く異なります。
ボイトレに通えば、人それぞれのアプローチを先生が提案してくれますが、本や動画だとそうはいきません。
実践ボーカル力養成講座はその点、5分類してくれているので自身に合うパターンを見つけて練習できるのは良いところですね。
トレーニング中心の本を探している方は奇跡のボイストレーニングBOOK―声美人・歌上手になるのほうが充実しています。
ロジャー本と内容重複が多い
15年くらい前からボイトレ本の定番化しているロジャー本こと、“歌う力”をグングン引き出す ハリウッド・スタイル 実力派ヴォーカリスト養成術。
ミックスボイス・ヴィブラート多めですが、ボーカル全般について解説されているボイトレ総合本です。
実践ボーカル力養成講座は構成も内容もかなり似てます。
なので、ロジャー本を既に持っている人はわざわざ買う必要はないですね。
逆にこれからボイトレ総合本を買おうと思っている人は実践ボーカル力養成講座のほうが最近の状況に合ってるので、おすすめです。
例えば、実践ボーカル力養成講座ではピッチ補正ソフトを使った分析手法なども解説されていますが、ロジャー本が出た時代はDTM自体が一般的ではないですからね。
ボイストレーナーを目指す人に最適
実践ボーカル力養成講座を読んでいて良かったのは発声方法や仕組みが言語化されていることです。
ボーカルって感覚でやるところが多いので、言葉にするのが難しいですからね。
特にボイストレーナーは感覚でやっている生徒さんに言葉で説明する必要があります。
実践ボーカル力養成講座を読んでいると言葉で説明するための方法をたくさん学ぶことができます。
ボーカルにも有益な本ですが、ボイストレーナーを目指している人にこそハマりそうな本です。
実践ボーカル力養成講座 まとめ
- 発声理論中心のボイトレ総合本
- ミックスボイス関連が中心
- ボイストレーナーを目指す人にもおすすめ
ぎたすけ
たけしゃん
実践ボーカル力養成講座のレビューでした。
ボーカルについて体系的に勉強したいという人にはおすすめの1冊です。
ボーカル論は感覚的なものが多いので、言語化するのが難しいですからねぇ。
僕もブログを書いてる身なので、文字で説明するとこうなるのか…とすごく勉強になることが多かったです。
ボーカルとしてステージに立つ方もボイストレーナーを目指す方もおすすめなので、読んでください。
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