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sE Electronics V3
![sE Electronics V3 横から撮影](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-3.webp)
マイクタイプ | XLRダイナミックマイク |
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 50 to 16,000 Hz |
感度 | 2.5 mV/Pa (-52 dB) |
質量 | 約295g |
sE Electronicsのカーディオイドダイナミックマイク V3。
1万円程度の価格帯ですが、音質・造り・付属品のどの点で見ても優秀なマイクです。
なお、本シリーズはV3がカーディオイド、V7はスーパーカーディオイドになっています。
![sE Electronics V3とsE Electronics V7](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-11.webp)
また、実売価格はV3は1万円程度、V7は13,200円程度となっています。
まずはV3の製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを見たい方は<V3のレビュー>を参照ください。
カーディオイドマイク
![単一指向性の図解](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2022/01/Cardioid.webp)
V3は正面の音を中心に拾うカーディオイドマイクです。
左右の音はあまり拾わないので、ボーカルや楽器収録に適した指向性です。
公式の楽器別の適正表を見ると、ボーカルをはじめ様々な楽器に対応しています。
![sE Eletronicsのマイク適正表。楽器別に適性が記載されている](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/sE-Eletronics-mic-1024x791.webp)
金属製の筐体
![sE Electronics V3 斜め上](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-4.webp)
V3は筐体全てが金属製になっています。
プラスチックのパーツを使用していないため、耐久性に優れています。
全て金属製ですが、マイク重量は295gと標準的な重さになっています。
![sE Electronics V3 側面上向き](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-6.webp)
なお、グリル周りは面取りが施されており、机などに置いても転がらないようになっています。
ステージはもちろん、カラオケマイクとしても使いやすそうです。
ショックマウント・ウィンドスクリーン内蔵
![sE electronics V3のグリルを外した](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-12.webp)
V3はマイクにショックマウントとウィンドスクリーンが内蔵されています。
そのため、ハンドリングノイズやポップノイズに強いです。
なお、ウィンドスクリーンはマイクグリル内部に入っており、グリルのカラーに影響します。
![sE electronics V3のグリル内部。ウィンドスクリーンが入っている](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-13.webp)
デフォルトではsEレッドカラーが入っていますが、スペアでブラックも同梱されています。
グリルが赤く見えるのが好みでない人は自身でブラックに変えましょう。
付属品
![sE electronics V7の付属品一式](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V7-16.webp)
- マイククリップ (変換ネジ付き)
- 交換用ウィンドスクリーン (ブラック)
- キャリングポーチ
V3は上記3点の付属品がついています。
マイククリップはマイクスタンドに取付けて使うものですね。
![sE Electronics V3付属のマイクホルダー](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-7.webp)
変換ネジも入っているため、スタンドのネジサイズに合わせて使えます。
キャリングポーチも使いやすい質感のものですね。
![sE Electronics V3 付属のポーチ](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V7-8.webp)
1万円程度の製品にしては、付属品も質が良く充実しています。
sE Electronics V3をレビュー
![sE Electronics V3 マイクスタンドに取付けた](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-8.webp)
それでは、V3を細かくレビューしていきます。
まず、はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。
この品質で1万円はかなりお買い得だと感じました。
音質もクリアでライブ用途でも、十分及第点は取れるレベルです。
一方で1万円半ば〜後半のマイクと比べると、音はやや見劣りします。
比較用のサンプル音も用意したので、実際に聴き比べてみてください。
及第点は十分取れる音質
![sE Electronics V3 斜め上](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-4.webp)
V3でボーカルを録音してみると、なかなか音も良いです。
クリアで素直な音なので、ボーカルから楽器録りまで広く使えそうなマイクですね。
1万円でこのレベルなら、かなりお買い得だなと感じました。
付属品の質も良いですし、コスパで見てもトップレベルじゃないでしょうか。
![sE electronics V7の付属品一式](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V7-16.webp)
一方で上の価格帯と比べると、やはり音の抜けがいまひとつという印象です。
比較用でサンプル音源を用意したので聞いてみましょう。
![sE Electronics V7 側面上向き](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V7-2.webp)
![SM58の画像](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2020/07/SM58_3.webp)
聴き比べてみると、V7は中音域から高音域の流れが滑らかで抜けも良いです。
SM58も中音域のパワーがあり、音が前にきています。
比較すると、V3はやや音が引っ込んでいる印象ですね。
![sE Electronics V3](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-1.webp)
価格差は3,000円程度なので、悩ましいところです。
V3でも問題ないですが、ライブでガンガン使う方はV7まで頑張った方が間違いないかなと感じます。
価格に対して品質が良い
![sE Electronics V3 マイクスタンドに取付けた。斜め前](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-9.webp)
V3は価格に対して品質が良いです。
本体は金属製で耐久性が高く、ウィンドスクリーンとショックマウントも内蔵しています。
![sE Electronics V3 側面上向き](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-6.webp)
前段のサンプル音もハンドマイクで録ってますが、ハンドリングノイズやポップノイズはよく抑えられています。
ルックスも高級感があるので、1万円と言われると驚きます。
![sE Electronics V3 XLR端子](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-5.webp)
最近はどこも値上がりしているので、この品質で1万円の製品はかなり少なくなりましたからね。
予算1万円で使えるマイクを探している方にはとても良い製品だと感じました。
SHURE PGA58との比較
最後は近い価格帯の定番製品 SHURE PGA58-XLRとの比較です。
どちらも1万円近辺でちゃんと使えるダイナミックマイクですね。
まずはサンプル音で比較してみましょう。
PGA58は現在手元にないので、過去に録ったサンプル音です。ご容赦ください。
![sE Electronics V3 側面上向き](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-6.webp)
![SHURE PGA58](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/01/PGA58-5.webp)
サウンドを比較するとV3の方がワンランク上かなと感じました。
PGA58は音がややこもっており、V3と比べると音の解像度もいまひとつですね。
また、V3のほうが音の感度も高いです。
マイク | 感度 |
V3 | -52 dB(2.5 mV/Pa) |
PGA58 | -55 dBV/Pa(1.79mV) |
安いオーディオインターフェイスに繋げて使うと、PGA58は音量が不足しがちですが、V3は大丈夫です。
なので、自宅でAG03などを使って録音・配信する人もV3を選択した方が良いですね。
一方でPGA58は9,500円程度でXLRケーブルが付属するPGA58-XLRが購入できます。
![SHURE PGA58に付属するXLRケーブル](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2021/01/PGA58-9.webp)
XLRケーブルを別個で買うと2,000円程度するので、V3との実質的な価格差はそれなり差があります。
カラオケのマイマイクとして使う人はXLR-フォンケーブルが付属するPAG58-QTRを買うと良いでしょう。
まとめると、以下の通りです。
- マイクとしての質はV3の方が良いと感じた
- 自宅の録音・配信に使うならV3
- コスパはケーブル付属のPGA58の方が良い
撮り比べてみると、そこそこ差は感じたので宅録やバンドで使う方にはV3をおすすめします。
sE Electronics V3 まとめ
![sE Electronics V3 斜め下から撮影](https://hikigatarisuto-labo.jp/wp-content/uploads/2023/06/se-electronics-V3-2.webp)
- 1万円で買える高品質なダイナミックマイク
- 金属製の筐体で頑丈
- ショックマウント・ウィンドスクリーン内蔵
ぎたすけ
たけしゃん
sE Electronics V3のレビューでした。
こんなに安くて良いマイクがあったんだなーと感じました。
マイマイクの入門機として、ちょうど良い製品ですね。
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