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トラベルギターの特徴
トラベルギターは名前の通りで旅行先に持っていけるギターのことです。
携帯性を重視して、ボディを小型かつ軽量にしつつも演奏性はできるだけキープというコンセプトの製品です。
これまでもトラベルギターというとNASAが宇宙にも持って行った、Martin バックパッカーが有名でした。
しかし、海外で人気のあった組立可能なギターJourney Instrumentsが遂に2019年12月から国内販売開始となりました。
そのため、2020年からは大きく市場が変わってきそうなのです。
本記事ではJourney Instrumentsのトラベルギターも含めて、詳しく解説していきます。
トラベルギターの特徴 ~目次~
トラベルギターのサイズ
基本サイズはミニギターと一緒。
スケール長でいうと通常のドレッドノート型が650mm程度で、ミニギターは580mmか540mmが主流。
トラベルギターはミニギターから更に横幅や厚みをシェイプアップされたもの。
代表的なMartin バックパッカーは弦長は609mmと長めですが、横幅と厚みが大幅にカットされています。
実際に持ち運びするとわかりますが、移動時に楽になるのは弦長より横幅と厚みです。
弦長はミニギターでも結局長いんで、邪魔なのはそこまで変わらないんですよね(苦笑)。
一方で、発想の逆転で解体して弦長を大幅に縮められるトラベルギターが存在します。
それが、2019年12月より国内販売が始まったJourney Instrumentsのトラベルギターです。
組立時のボディサイズはミニギターサイズから通常ギターのサイズ感まで幅広くラインナップが存在します。
ミニギターサイズ
通常のギターサイズ
ミニギターサイズ側は解体してしまえば、やや大きめの専用バックパックに収まるサイズ感です。
ドレッドノートとの比較
通常サイズだと、さすがに専用バッグも大きくなりますが、トラベルキャリーバッグにもなる3Way仕様になっています。
左が通常サイズギターの専用バッグ
トラベルギターの進化っぷりもなかなかのものです。
トラベルギターの音質
Martin バックパッカーはさすがにボディが薄いので音量も小さく、かなりペラい音がします。
まあ、携帯性に重きを置いて薄いボディにしてますからね。
このボディで普通の音がするほうが不自然ですよね(苦笑)。
とはいえ、普通に演奏はできますから弾くというシンプルな動機は満たせます。
一方で解体できるトラベルギターのJourney Instrumentsは普通に使える音です。
参考にJourney Instrumentsの国内代理店から借りて、OF410で弾き語りしてみた動画です。
ミニギターなので、低音は薄目ですがバランスの取れた良い出音です。
下記はトラベルギターのOF410、ミニギターの定番リトルマーチン、アコギの代名詞 J-45の音を録ったものです。
OF410
LXM(ミニギター)
J-45(普通のギター)
OF410はバランスの良い出音で、トラベルギターという先入観なしでも良い感じですよね。
ちなみに通常サイズのギターも国内代理店の倉庫にお邪魔したときに弾かせてもらいました。
通常サイズは10万円台前半のMartinやTaylorと互角の音質でした。
音質は微妙でもライトに持ち運びたいなら、Martinバックパッカー。
音質も良好なものが良い人はJourney Instrumentsといったところですね。
Journey Instrumentsのおかげでトラベルギターでも選択肢がグッと増えた感はありますね。
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トラベルギターのメリット・デメリット
- 持ち運びが楽
- 部屋においても場所を取らない
- 抱えながら作業できる
- 音質が安っぽい
- 持ち運ぶ機会が少ないと割高
トラベルギターのメリット・デメリットはわかりやすいですよね。
小さくて軽いので、持ち運びが楽。
その代わり通常ギターに比べて音質面は劣るし、値段もやや高いです。
ただ、Journey Instrumentsの登場でこの概念も少し変わった感じはしますね。
Journey Instrumentsの音質はかなり良好ですし。
サイズ感もJourney Instrumentsはバックパックサイズに収まります。
これはトラベルギターの中でも革命です。
借りてみて実感しましたが、バックパックサイズの恩恵ってすごいんですよ。
日常の荷物置く場所って、基本的にはバックパックサイズ向けに設計されてますからね。
電車の網棚に置けるし、車のトランクに収まりやすいし、普通にコインロッカーにも入るし。
旅先や出張先に持ってくと、ギターの縦長ケースとは訳が違います。
一方で当たり前ではありますが、携帯する機会がそこまでない場合はただ割高なだけです。
特殊な形や構造、専用バッグと通常のギターより何かと原価かかってますからね。
とはいえ、Journey Instrumentsの登場で音質・演奏面と携帯性の両立が実現されたのはかなり大きいですね。
元々、海外では人気製品ですが、日本でも出張族などのトラベルギターブームが来そうな気はします。
おすすめのトラベルギター
本章ではおすすめのトラベルギターを3本紹介します。
といっても、トラベルギターという用途ではJourney Instruments 1強です。
あれだけの音質・演奏性と携帯性を兼ね備えた製品はありません。
ですが、唯一の弱点は価格が結構することです。
エントリーモデルで88,000円(税込)します。
旅先でどんだけ演奏する機会があるのか?という話ですよねぇ。
例えば、音楽しながら旅して回るような人はJourney Instrumentsの上位モデルを買って、トラベルギター兼メインギターにすればいい話です。
一方で月に1~2回ある出張に持って行って、空き時間に弾く程度なら3~4万円程度で済ませたいところですよね。
まあ、Journey Instrumentsのおかげでトラベルギターでも選択肢が広がったので有効に活用したいところですね。
それでは、1本ずつ解説を進めていきます。
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Martin バックパッカー
- 軽くて安いお手軽度No.1
- この見た目に反して意外とちゃんと鳴る
- 膝にフィットしないので座って弾くのは難しい
- 実売価格 3.3万円程度
NASAに提供されて宇宙にもいったトラベルギターの代表作。
軽くてコンパクト。価格も安くてお手軽度はNo.1。
しかも、見た目の割にはちゃんと鳴るので旅先での空き時間に演奏するには十分な音質。
惜しいのは膝にフィットせず座って弾くのが難しいこと。
ストラップつけてないと安定して演奏できません。
とはいえ価格も3万円前半とライトに買えます。
音質や演奏性はある程度は諦めて、気軽に携帯できるギターとして割り切って使いましょう。
Journey Instruments OF410N
- 解体できるミニギター
- 音質・演奏性は良好でピックアップ内蔵のエレアコ
- 専用のバックパックが収納性も良く使いやすい
- 実売価格 88,000円(税込)
Journey Instrumentsのエントリーモデル OF410Nです。
ミニギターよりは少しだけ、サイズ感が大きくなっています。
左はリトルマーチン、右がOF410
その分、音質面ではバランスよくまとまっており良い感じです。
OF410
リトルマーチン
もちろん、Journey Instrumentsのウリであるネックを取り外し機能付きです。
ちなみに組立・解体は非常に簡単です。
解体は逆の流れをやるだけ。
弦を緩めることなく、組立・解体できるので1分もかからずに作業が終わります。
ギターには3つのコンタクトピックアップが内蔵されており、エレアコとしても使えます。
このピックアップもなかなかに優秀で、よくあるインブリッジピエゾよりも良い音がします。
ミニギターなのでハウリングしやすいのはありますが、プリアンプなどで抑えればバンドでも普通に使えました。
付属の専用バッグにしまえば、やや大きめなバックパックサイズに収まります。
普通のミニギターと比べても、大分コンパクトにまとまります。
ミニギターとの比較
一方で収納は充実しています。
小物類や楽譜を入れることが可能な上に奥にノートPCを入れることもできるようになってます。
そして、背中に担げて、手でも持てる2Way仕様とほんとによくできた専用バッグです。
トラベルギターとしての完成度は非常に高いです。
一方で販売価格が税込で88,000円とそれなりの値段がします。
申し分ない性能ですが、トラベルギターにそこまで予算を作れるか?がポイントですね。
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Journey Instrumentsのトラベルギター OF410をレビュー。解体して持ち運びが楽なトラベルギター
Journey Instrumentsのトラベルギター OF410をレビュー。解体して持ち運びが楽なトラベルギターJourney Instruments FP412
- Gibson Lシリーズに近い小ぶりなボディシェイプ
- 専用の3Wayのトラベルキャリーバッグ付属
- メインギターでいけるレベルの音質と演奏性
- 実売価格 104,500円(税込)
Journey Instrumentsの上位モデルでサイズ感がミニギターと通常ギターの中間にあたる、FP412です。
GibsonのLシリーズに近いシェイプです。
※Gibson L-00
FP412は通常サイズよりは小さいですが、音量はしっかり出てバランスも良いです。
普通にメインギターとして、使い回せるだけのスペックです。
弾いてる感じはTaylor 114ce(12万円くらい)にかなり近いです。
OF410Nと同様に3つのコンタクトピックアップが内蔵されているエレアコなので、ライブでも活躍できます。
このピックアップはアルペジオやフィンガーピッキングに相性が良いため、ちょっと小ぶりなFP412にちょうどいいんですよね。
ただ、ギター本体のサイズが大きくなるので専用バッグもサイズが大きくなります。
ビジネスマンが出張で持っていくような大きめな2Wayバッグを更に一回り大きくした感じです。
代わりにキャスター&ローラー付きでトラベルキャリーバッグにもなる3Way仕様にグレードアップしてます。
収納も大きくなっているので、色々入りはします。
海外のバックパッカーは着替えも入れちゃうらしいですが、メーカー的にはギターの安全を考えて非推奨としています。
OF410Nと比べて、携帯性は落ちるもののメインギターとして使えるだけの演奏性は手に入ります。
どちらを優先するか…といったところですかね。
旅先でライブして回ろうと思っている人にはかなり使える製品です。
トラベルギター まとめ
- 軽くてコンパクト。気軽に外へ持って行ける
- 2019年12月から国内販売されたJourney Instrumentsの登場でトラベルギター市場が大きく変わりそう
- 現在のトラベルギター市場は予算と使い道に合わせて選択肢が豊富になった
ぎたすけ
たけしゃん
2020年で国内のトラベルギター市場は大分変ると思うな
トラベルギター特集でした!
Journey Instrumentsの国内販売開始は非常に大きいですね。
バックパックで持ち運び可能で、組立も解体も瞬時にできる利便性は発明ものです。
トラベルギター市場にも選択肢が増えたことは大きいですよね。
改めて、おすすめの3機種の使い分けをまとめましょう。
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- 旅行先で軽く弾く用の安いギター…Martin バックパッカー
- 携帯性・演奏でバランスの良い万能ギター…OF410N
- メインギターとして使えるトラベルギター…FP412
メインギターとして使えるだけのトラベルギターってすごいですよね。
これからの時代は生き方も多様化するから、いろんな場面で活用できるギターって価値あがりそうですもんね。
ぜひ、旅先のお供を探す参考にしてください!
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