ぎたすけ
たけしゃん
本記事はiOS(iPhone、iPad)とAndroidで動作するモバイル版SYNCROOMの使い方解説記事です。
Windows、Macの使い方については下記の記事を参照ください。
SYNCROOM(シンクルーム)の使い方、設定、遅延対策を解説。無料で自宅セッションを楽しもう!SYNCROOM
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モバイル版SYNCROOM(iOS、Android)
SYNCROOMとはYAMAHAが無料で公開している音楽アプリです。
映像はなく、音声だけで複数名(最大10名)が同時通信することが可能です。
PC版SYNCROOMで5人でセッションした
SYNCROOMは映像がない代わりに下記の強みがあります。
- ZOOMやSKYPEと比べて圧倒的に高音質
- ネット回線が良ければ、圧倒的に低遅延
- メンバーごとの音量調整が可能
- リズムパターンやメトロノームなどを流せる機能がある
- リバーブや録音機能もついている
とまあ、ざっくり言うと音楽セッションに最適な作りになっています!
ZOOMやSKYPEだと通話程度は問題ないですが、相手と音を合わせるとなると遅延がすごいんですよね。
たけしゃん
2020年は外出自粛もあって、プロアマ問わず色んな方がPC版SYNCROOMで音楽をやってました。
また、2020年の全国高等学校総合文化祭でSYNCROOMが使用されるなど、色んなところで活用されてきてます。
そして、2021年6月に満を辞して、SYNCROOMがiOS対応になりました!
iPhoneでSYNCROOMが使えると、世界がだいぶ広がりますよね。
本記事ではiPhone、iPad、Androidユーザー向けに基本的な使い方や便利なアイテムなどを解説していきます!
ちなみにiPhone、iPad、Androidで画面や仕組みはほぼ一緒なので、iPhone画面を中心に解説していきます。
SYNCROOM
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モバイル版SYNCROOMについて 目次
対応機種
iOS端末については、端末による制限はありません。OSが13.0以降なら使えます。
僕のだいぶ前に買ったiPhone 7とiPad(第5世代)でサクサク動いてるので、明らかに古い端末使ってる人以外は問題ないと思います。
Androidは注意が必要で端末によって異なります。
YAMAHAが動作確認した端末については公式の動作確認端末ページで動作確認状況が記載されています。
なお、公式の動作確認端末ページは「メーカー側で動作確認した機種」が記載されているものです。
そのため、記載がないものについても動作する可能性は十分あるので、自身の端末でテストしてみましょう。
ちなみに僕がレビュー検証機として持っているAQUOS sense2は遅延や音切れが頻繁に出て厳しかったです。
iPhoneとiPadは相手の回線にもよりますが、普通にセッションできました。
ネット回線
まずはアプリをインストールすると使える回線チェッカーで自身の回線環境を測定しましょう!
SYNCROOM
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回線チェッカーは会員登録不要で使えます。
光回線のWi-Fiだと大半の人が「A」か「B」が出るはずです。
4Gだと「B」が出る人が多いようですね。体感で言うと何回やってもBだとセッションするのは厳しいレベルです。
一応、回線ごとの僕の所感はこちら。
- 光回線のWi-Fi→◯(セッション可能)
- ADSLなどのWi-Fi→△(できないことはない)
- 4G→×(かなり厳しい)
- 5G→×(かなり厳しい)
- モバイルWi-Fi→×(立地によるが厳しい)
ネット回線は地域やマンションによってもバラツキがあるので、なんとも言えませんが光回線ならWi-Fiでも普通にセッションできるケースが多いです。
逆にそれ以外の回線だと、やっぱりきついのが正直なところです。
モバイルWi-Fiや4G、5Gは場所によっては割とできてる人もいます。
ただ、音の遅延やノイズでまともにセッションできない人のほうが多いので、過度に期待しない方が良いです。
たけしゃん
また、Wi-Fi環境の人は5GHz帯での通信が推奨されています。
SYNCROOMに限らずですが、2.4GHzは家電とかの影響も受けるので5GHzの方が通信が安定しやすいです。
ルーターの取扱説明書などみて設定を確認してみましょう。
たけしゃん
推奨機材
- ボーカル…マイクとオーディオインターフェイス
- 楽器…オーディオインターフェイス
まず、前提としてボーカルやアコギであればスマホ内蔵マイクでも結構いけます。
相手の音を聴くのにイヤホンはあった方が良いので、スマホに接続できるイヤホンは用意しましょう。
iPhoneの方は純正イヤホンで問題ありません。3.5mm端子の普通のイヤホンを使うなら変換アダプタを買いましょう。
ただし、スマホ内蔵マイクはあくまで会話用のものです。
大きな声を出すと音量が急激に下がるようになっていたり、色んな面で歌には向いていません。
特にバンドセッションに混じると内蔵マイクだと音の抜けが悪くて、厳しいと感じる場面は多いです。
そこでおすすめしたいのが、ボーカルマイクとオーディオインターフェイスです。
低価格で揃えたいなら「マランツプロ MPM-1000とM-Audio M-Track SOLO」がおすすめです。
合わせて1万円程度で購入できて、音質も上々です。
MPM-1000とM-Trackで録った動画
もう少し予算を上げられるようであれば、オーディオインターフェイスをSteinberg UR22Cにするのがおすすめです。
UR22Cはスマホアプリを使って内臓のEQ・コンプレッサーをかけることが可能です。
バンドボーカルやってる人はわかると思いますが、ボーカルってコンプレッサーがあるかないかで偉い差が出ます。
バンド伴奏に負けない声量出すと、コンプかけないと音が割れるし、コンプなしでも割れない音量で収めるとAメロが小さすぎたりしますからね。
コンプレッサー内蔵機種は他にもありますが、調整にPCが必要でスマホだけで調整可能な機種はUR22Cくらいなんですよね。
僕もスマホでライブ配信やったり、SYNCROOMやるときはUR22C使ってます。
人気すぎて2020年春からずーっと品薄かつ価格高騰してますが、通常時は1.6万円くらいです。
なお、iPhoneやiPadにUSBのオーディオインターフェイスを接続するためにはUSBカメラアダプタが必要です。
充電や他USB機器への電源供給を考えるとUSB 3カメラアダプタが推奨です。
Androidはそもそも対応のオーディオインターフェイスが非常に少ないのですが、ROLANDのGO MIXER PROがおすすめです。
メーカー側で動作確認できているAndroidスマホが公式サイトの一覧表に記載されています。
GO MIXER PROはコンデンサーマイクが使えるので、先ほどのMPM-1000と組み合わせれば高音質録音が可能です。
飛ばし読みガイド
- モバイル版SYNCROOMとは から見る
- SYNCROOMの初期設定から見る
- SYNCROOMの使い方(基本編)から見る
- SYNCROOMの使い方(応用編)から見る
モバイル版SYNCROOMの使い方(初期設定)
それでは、ここからは具体的なSYNCROOMの使い方を解説していきます。
基本的には感覚的に使える仕様になっており、アプリ内でも説明画面が適時出るようになってます。
なので、ソフトに強くない人も使いやすいので安心してください。
ぎたすけ
たけしゃん
SYNCROOMの初期設定 目次
インストール・会員登録
まずはSYNCROOMのアプリをインストールしましょう。
SYNCROOM
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インストールが完了して、立ち上げると回線チェックと規約同意の画面が出ます。
使用許諾契約とプライバシポリシーの内容を確認し、同意にチェックしたら一番下の「ログイン画面に進む」をタップします。
ログイン画面に進むと「メールアドレス」「SNSアカウント」「キャリアアカウント」から選択できるようになっています。
PC版だとTwitterアカウントと連携することでTwitterアイコンを使えるため、Twitterアカウントで登録する人が多いです。
モバイル版ではTwitterアイコンを使用できないので、どれでも変わりません。好きな方法でアカウントを作りましょう。
アカウント作成が終わると、次はニックネームの登録です。
ニックネームはセッション中の画面で表示される名前になります。
ニックネーム登録がすむと、そこからは「好きな音楽のジャンル」と「興味のある楽器」とアンケートが2つ続きます。
複数選択可能なので、該当するものを選んでOKをタップしましょう。
ちなみにここで選択した内容がSYNCROOM上で使われている感じもないので、単純にメーカーの使用者調査だと思います。
以上でインストールから、アカウント作成までは終了です。
ちなみに回線チェックはTOPページの左上の「三」をタップすると選択肢の中にあるので、いつでもやれます。
次章はセッションするためのルーム作成・ルーム入室を解説していきます。
ルーム入室
アカウントの初期設定が終わると、上記のSYNCROOMトップ画面に遷移します。
SYNCROOMはルーム内のメンバーとセッションするので、すでに作られているルームに入室するか自身でルームを作成するかのどちらかです。
作成済みのルームに入るには、入りたいルームをタップするだけです。
各ルームにはルーム主、タグ、ルームの内容、現在のルーム参加者が表示されています。
初対面の人のルームに入るときは必ずルーム内容を読んで趣旨を理解した上で入室しましょう。
ルームをタップすると、いきなり入室ではなく、設定画面に移動します。
なお、接続テストルームが用意されているので初回の方はまずは接続テストルームで設定の確認をしましょう。
iOS版はトップ画面の一番上に出てきますが、Android版はうもれてることがおおいんですよね。
表示されてない場合は右上の虫眼鏡アイコンから「接続テストルーム」で検索しましょう。
なお、テストルームに入室する場合も入室前の設定は通常のルームと一緒です。なので、このまま読み進めてください。
アイコンの設定
まずは自身のアイコン設定画面が出ます。選択したアイコンがセッション画面で表示されます。
なお、下にスクロールできて結構な種類があります。
デバイスの設定
続いて、音声入力と出力の設定画面です。
まずは音声入力と出力ができているかを確認します。
先にマイクのアイコンをタップしましょう。するとアイコンの周りが緑色になります。
その状態でマイクに向かって声を出すと、声の音量に合わせて緑が大きくなったり、小さくなったりします。
音量に合わせて緑の枠が変形すれば、マイクは正常に機能しています。
緑の枠が変化しない場合はマイクは認識されていませんので、下の詳細設定から設定確認します(後述)。
続いて、音の出力です。今度は下のスピーカーアイコンをタップしましょう。
枠が緑色になり、サンプル音が流れます。
音が聴こえれば正常に認識されており、聴こえなければ認識されていません。
続いて、その下の詳細設定をタップして確認しましょう。
詳細設定をタップすると、入力デバイスの細かい設定や音質設定が出てきます。
基本的には設定を変更する必要はないのですが、内容は知ってた方が良いので解説をしていきます。
iOS版
Android版
入力デバイス | 使用するデバイスを選択 |
出力デバイス | 使用するデバイスを選択(Androidのみ) |
基本音質 | 標準→推奨設定 高音質→遅延多め 帯域優先→低音質。遅延は少ない |
入力モード | モノラルかステレオを選択。理由がなければモノラル |
入力モニター | 「モニタリングする(遅延あり)」が推奨。ダイレクトモニターを使う場合は「モニタリングしない」を選択 |
基本的には入力デバイス、出力デバイスともにオーディオインターフェイスを繋ぐと自動で設定されています。
自動認識せずに内蔵マイクと内蔵スピーカーになっている場合は手動で変えましょう。
また、Android版はauto selectとなっていますが、基本はそのままでOKです。正常に認識していない場合は手動で変えましょう。
Android版は出力デバイスも設定があるので、同じようにauto selectで問題がある場合は手動で設定を直しましょう。
音質設定
続いて、基本音質です。3択になっていますが、標準で問題ありません。
高音質だと遅延や音切れが多くなり、Wi-Fiだと辛いです。
逆に帯域優先は遅延は減るもののラジオの音みたいになって、セッションしづらいので極力避けたいです。
モノラルとステレオ
入力音声をモノラル・ステレオで選択できます。
ボーカル、ギター、ベースなどは基本モノラルです。
キーボードや電子ドラムの方などでステレオで音を作っている…という人だけがステレオに変えるものです。
モニタリング設定
基本的にはモニタリングする(遅延あり)でOKです。
オーディオインターフェイスのダイレクトモニター機能を使う人はSYNCROOMからもモニターを返すと重複するので、モニタリングしないを選択しましょう。
「モニタリングする」の遅延あり・なしの違いですが、遅延ありの場合はSYNCROOM側が回線による相手の音の遅延を自動認知して、モニタリング音をわざと遅延させます(最大20msec)。
相手の音の遅延に合わせて、自分の音も遅延することで体感で感じる遅延を最小限に抑えます。
Wi-Fiの場合はそれなりの遅延はやむを得ないので「遅延あり」を選択したほうがマシな感じはしました。
ここまで設定が完了したら、「入室する」をタップしてルームに入室します。
挨拶はちゃんとしましょう。
入室後のセッション画面は<モバイル版SYNCROOMの使い方(セッション画面)>で解説をしていきます。
ルームの作り方
続いてはルームの作り方です。TOP画面右下の「+」をタップします。
すると、ルーム作成の画面に移ります。入力内容はいたってシンプルです。
ルーム名以外は必須ではないですが、不特定多数の方を入室可能とする場合はルーム趣旨がわかるようにしっかり入力しましょう。
また、知り合いだけでセッションする場合はパスワードをつけましょう。
最初はグレースケールされてますが、左側のボタンをタップすると入力できるようになります。
ここでパスワードを入れると、他のユーザーはルーム入室時にパスワードを求められます。
また、ルーム一覧にも鍵マークが表示され、パスワードがないと入れないことがわかります。
そして、先ほどのルーム作成画面で全て入力が終わったら、下の「OK」をタップして次に進みます。
OKをタップすると、ルーム入室時と同じように「アイコンの設定」「デバイスの設定」画面に進みます。
デバイスの設定については前段で細かく解説したので、再度確認する人は<デバイスの設定>を参照ください。
デバイスの設定が完了して、下の「入室」をタップするとルームが作成されます。
モバイル版SYNCROOMのルーム作成ではできないこと
モバイル版SYNCROOMで作成するルームはPC版SYNCROOMと異なり、以下の点ができません。
- ルーム一覧に表示されないようにする
- 独自タグの生成・設定
- Twitterアイコンの使用
- ルーム連結
- 参加ユーザーの強制退出
ルーム連結とは、他のルームを連結して参加者を増やせる機能です。
通常は1ルームに5名までしか入れませんが、ルームを連結することで最大10名まで同時接続可能です。
モバイル版SYNCROOMはルーム連結ができないので、ルーム連結する予定の場合はあらかじめPC版SYNCROOMの人がルーム作成しましょう。
PC版SYNCROOMの方がメンバーにいるなら、PCの方がルーム作成したほうが何かと便利です。
飛ばし読みガイド
- モバイル版SYNCROOMとは から見る
- SYNCROOMの初期設定から見る
- SYNCROOMの使い方(基本編)から見る
- SYNCROOMの使い方(応用編)から見る
モバイル版SYNCROOMの使い方(セッション画面)
いよいよ、ルームに入室してセッションをする際の画面の使い方を解説していきます。
基本はタップで直感的に操作できる仕様になっています。一方でPC版SYNCROOMほど、細かい微調整はできません。
ある程度は割り切ってザックリと設定するのがコツです。
セッション画面の使い方 目次
音量調整
セッション画面での音量調整は相手のアイコンを移動させることで行います。
アイコンを遠ざけると、その人の音が小さくなり、近づけると大きくなります。
自分のアイコンに被せることも可能で、被せると大分音量が大きくなります。
被せても音が小さい場合は、相手側の音量を上げてもらいましょう。
また、アイコンの位置によって音が聴こえる位置が変わります。
左側に寄せれば、左イヤホンから音が聴こえるようになり、右に寄せると右イヤホンから音が聴こえるようになります。いわゆるPANの効果です。
全楽器が中央だと、音が集中して聞こえにくくなるのである程度は左右に振りましょう。
イメージとしてはステージ上だと思って配置すると良いですね。バンドだとこんな感じ。
- ボーカル→中央
- ギター→左
- ベース→右
- ドラム→中央
こんな感じで左右に振って、あとは音量を縦の距離で調整すると演奏しやすくなります。
なお、この音量や音の位置の調整は自分のイヤホンから聴こえるモニター音にだけ反映されて、相手の音には影響しません。
そのため、自分が演奏しやすい音に調整してしまいましょう。
アイコン表示によるステータス
セッション画面のアイコンはユーザーの状況によって、上記3パターンに変化します。
ちなみに回線不安定になる場合はその人の回線が不安定という意味ではなく、「あなたとその人の通信状況が不安定」という意味です。
なお自身のアイコンは変化しないため、回線不安定の場合はメッセージが出る仕様になってます。
また、SYNCROOMには録音できる機能が備わってますが、録音していると他のユーザーにわかるようになってます。
無断での録音はトラブルの元なのでちゃんと一言断ってから録音しましょう。
最後のミュートは、ミュートしたいユーザーアイコンをタップするとミュートになります。
また、自分のアイコンをタップすると自分がミュートになります。
もう一度、タップするとミュートが解除されます。
誰かをミュートすることはあまりなく、離席時などに自分をミュートすることがあるくらいですね。
チャット機能
SYNCROOMはセッション中にチャットできるようになっています。
画面の左下の吹き出しアイコンをタップすることが文字入力が可能です。
基本的にはマイクで話すので、使うことは少ないです。
YouTubeの参考音源貼り付ける場合に使うくらいですね。
ちなみに相手からチャットがくると、ちゃんと通知が出ます。
なかなかに良い感じの使い勝手。さすがYAMAHAさんですね。
また、楽器の人でオーディオインターフェイスにマイク挿すところがない人がたまにいて、喋れないのでチャットを使うことがあります。
とはいえ結局は会話でやり取りしたくなるので、楽器の方は楽器とダイナミックマイクを同時に挿せるオーディオインターフェイスの購入をおすすめします。
メトロノーム・音源の再生
モバイル版SYNCROOMにはメトロノーム、リズムパターン、任意の音源を流す機能がついています。
使用するにはセッション画面下にあるメニューバーの左から2番目の「音符アイコン」をタップしましょう。
タップすると選択肢が2つ出てきます。
まずはメトロノームから説明しますので、メトロノームをタップします。
すると、メトロノーム画面が出てきます。操作はシンプルですね。
セッションしていると遅延もあって基準のリズムを誰にするか?と悩む場合が多いので、その場合に回線状況が最もいい人がメトロノームを流すというのは割と有効です。
続いて、メトロノームではなくリズムパターンや用意した音源を使いたいという人は音符アイコンをタップして出てくる右のアイコン(音源の再生)をタップします。
すると、リズムパターンや任意の音源を選べる画面に遷移します。
- ドラムパターン…YAMAHAが用意したドラムパターン
- ミュージックリスト…端末の<ミュージック>に入ってるファイル
- 録音データ…端末のSYNCROOMフォルダ内のファイル
上記の3種類から選んで伴奏を流すことができます。
ドラムパターンは各リズムパターンでBPM別に用意されてます。
再生プレイヤーにはリピート再生機能もあるので、ドラムをループで流しつつセッション可能です。
iPhoneの場合は「ミュージックリスト」はiTunesに入ってる音源が表示されます。
録音データについてはSYNCROOMフォルダ内に入っている音楽データが表示されます。
※iPhoneの場合は「ファイル」アプリで確認可能
SYNCROOMで録音したファイルが格納されるフォルダですが、このフォルダに任意の音源を入れとけばSYNCROOM内で流せます。
セッション中のデバイス設定
セッション中に内蔵マイクやオーディオインターフェイスなどの設定を変更したい場合はメニューバーの「イコライザーアイコン」をタップします。
すると、メニュー画面が開くので入力音量の設定やモニターの設定を行いましょう。
入力は音割れしない程度に上げましょう。
また、エフェクトのリバーブですが、かかり方が深めなのでボーカルは10%~20%程度で良いと思います。
僕はアコースティックのときは10%程度、バンドでは20%程度にしてます。
続いて、下の3つのアイコンですね。
左のスピーカーアイコンはSYNCROOMのモニター音をON/OFFするものです。
オーディオインターフェイスのダイレクトモニターを使うときはOFFにしておきましょう。
中央の「Device」アイコンをタップすると、入室前に表示される「デバイスの設定画面」に遷移します。
操作方法は入室前のデバイス設定と一緒なので<デバイスの設定>を参照ください。
なお、デバイス設定の画面に遷移するとルーム内メンバーと音声が一時的に切断された状態になるので、サーバー落ちしたと誤解されるため一言断ってから移動したほうが良いです。
最後のアイコン変更はタップするとアイコン選択画面に遷移します。
メンバーが5名フルにいると、意外とアイコンが被るので、被った時に変更すると良いでしょう。
SYNCROOMの録音
SYNCROOMは演奏した音を録音可能です。
メニューバーの一番右にある録音ボタンをタップすると録音が開始されます。
録音中は右下のアイコン上に録音時間が表示されます。
また、あなたのアイコンに録音マークが表示されるため、他ユーザーには録音していることがわかります。
ちゃんと録音するときは一言断ってから開始しましょう。
そして、録音の停止はもう一度録音アイコンをタップするだけです。タップすると自動で保存されて音符のアイコンが点灯します。
音源を再生するためには、音符アイコンをタップします。
続いて、下の画面を参考に右側のアイコン(音源の再生)をタップします。
下の画面で録音データをタップします。
再生したいファイルを選択しましょう。登録日時順に並んでいるので、直近録音分なら一番上のファイルです。
TakeのNoも出るので、何回も録りなおした場合でも数字管理できるようになっています。
なお、保存フォルダはOSによって下記のようになっています。
- iOS→「ファイル」アプリから「このiPhone内」→「SYNCROOM」→「SYNCROOM_REC」
- Android→「Files」→「音声」→「SYNCROOM_REC」
ファイルがWav形式で重たいので、ガンガン録って全部残しておくと結構な容量になります。
iCloudやGoogleドライブに移して本体からは削除するなど、適時整理することをおすすめします。
その他の操作
セッション画面左上は退出ボタン、右上は「ヘルプ」と「ルームへのリンクを共有」になっています。
ヘルプは入室時に表示されるセッション画面の使い方解説の画像が表示されます。
「ルームへのリンクを共有」はルームに入室できるリンクをメールやSNSなどに送ることができます。
セッション中の画面操作については以上です!
機能はたくさんあるものの、感覚的に使えるものばかりなので何回かセッションしてみれば自然と覚えられます。
次章では有線接続やライブ配信といったオプション的な話を解説していきます。
飛ばし読みガイド
- モバイル版SYNCROOMとは から見る
- SYNCROOMの初期設定から見る
- SYNCROOMの使い方(基本編)から見る
- SYNCROOMの使い方(応用編)から見る
モバイル版SYNCROOMの使い方(応用編)
SYNCROOMは単体でも利用されていますが、ZOOMやSKYPEなどのビデオ通話アプリやライブ配信アプリと連携できるため、オンラインレッスンやライブ配信にも活用されています。
モバイル版SYNCROOMでも各種アプリと連携できるのか?というとモバイル版SYNCROOM単独ではできません。
他の音声系のアプリと跨ごうとするとエラーが起きて、強制退出になります。
しかし、PC版SYNCROOMのユーザーが各種アプリと連携すれば、同一ルーム内のモバイル版SYNCROOMユーザーの音も配信可能になります。
なので、PC版SYNCROOMのユーザーの力を借りれば、ライブ配信なども可能になります。
本記事ではモバイル版SYNCROOMのユーザー向けに工夫した使い方をいくつか提案していきます。
SYNCROOMの使い方(応用編) 目次
スマホとタブレットで映像付きのライブ配信をする
前提条件
- メンバーにPC版SYNCROOMのユーザーがいること
- スマホ 2台もしくはスマホ&タブレットがあること
モバイル版SYNCROOMで映像付きのライブ配信を行う方法です。
シンプルに1台がモバイル版SYNCROOMに接続して、もう1台の端末をZOOMに繋いで映像を映します。
スマホ2台も問題ないですが、スマホ&タブレットのユーザーが多いと思うのでiPhoneとiPadが現実的ですかね。
あとはPC版SYNCROOMのユーザーがOBS STUDIOを使って、SYNCROOMの音声とZOOMの映像をライブ配信アプリに送るだけです。
PC版SYNCROOMでライブ配信アプリと連携する方法は下記の記事を参照ください。
この方法を使えば、PC持っていない人でもSYNCROOMをつかった映像付きライブ配信に参加できます。
なお、SYNCROOMとZOOMを同時利用するので光回線じゃないと遅延がややきついです。
Wi-Fiだと厳しいかもしれないので、厳しかった人は次の「iPhoneを有線LANで接続」を参考にSYNCROOMを使う端末だけ有線LANに切り替えを検討ください。
iPhoneを有線LANで接続
用意するもの
- USB 3カメラアダプタ
- USB LANアダプタ
- USBハブ(オーディオインターフェイスを使う場合)
続いては回線を安定させるためにWi-Fiではなく、有線接続するための方法です。
USB 3カメラアダプタがあれば、USBタイプのLANアダプタをiOS端末に接続できるため、有線接続に切替できます。
また、USBハブを用意してUSBハブにLANアダプタとオーディオインターフェイスを接続することで、有線LAN接続しながらオーディオインターフェイスを使用可能です。
※有線接続ができると、Ethernetの項目内にIPアドレスが表示されWi-Fiに繋いでいても4G表示に変わる
オーディオインターフェイスを使わなくてもいいですが、USB 3カメラアダプタを使うと有線イヤホンを接続できません。
そのため、オーディオインターフェイスを使ってマイクとイヤホンを繋ぐのが現実的ですね。
ただ、僕の家の環境だとWi-Fiと有線を比較して明らかな有意差は見られませんでした。
回線速度測定の結果
- iPhone Wi-Fi…下り300Mbps 上り380Mbps
- iPhone 有線…下り330Mbps 上り 370Mbps
- Windows 有線…下り500Mbps 上り 320Mbps
SYNCROOMの回線チェックでも、Wi-Fi・有線共にBかAを交互に繰り返す感じでした。
セッションもしてみましたが、体感でそこまで変わった感じもなかったです。
色んな人とセッションしてみないとわからないですが、有線に変えても劇的には変わらないかもしれません。
逆にWi-Fiが不安定な自宅環境の人は有線に変えることで劇的に変わる可能性はありますね。
今回使ったアイテム
飛ばし読みガイド
- モバイル版SYNCROOMとは から見る
- SYNCROOMの初期設定から見る
- SYNCROOMの使い方(基本編)から見る
- SYNCROOMの使い方(応用編)から見る
モバイル版SYNCROOM よくある質問
- 対応しているスマホはどれですか?
- iOS 13.0以降、iPad OS 13.0以降、Androidは公式の検証端末一覧を参照ください
- 4G回線でもセッションできますか?
- 僕は厳しかったですが、できてる人もいるようなので試してみましょう。5Gもやはり厳しかったので、ひかり回線のWi-Fi推奨です
- オーディオインターフェイスは必要ですか?
- ボーカルや生楽器は内蔵マイクと有線イヤホンだけでも結構いけます。ただ、マイクとオーディオインターフェイスがあったほうがバンド伴奏で歌う場合など明らかに有利です
- スマホでSYNCROOMをライブ配信することは可能ですか?
- モバイル版SYNCROOMだけでは不可能です。PC版SYNCROOMのユーザーを介してライブ配信することは可能です
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モバイル版SYNCROOM まとめ
- モバイル版SYNCROOMはiPhone、iPad、Androidで音楽セッションできる画期的なアプリ
- 4Gだとセッションは厳しいが、光回線のWi-Fiなら割と普通にいける
- 今後の5Gの浸透などに期待!これから発展していきそう
ぎたすけ
たけしゃん
モバイル版SYNCROOMの解説でした!
めちゃくちゃ長いのでブックマークして使ってください。
SYNCROOM開発チームのインタビューで将来的にはスマホ、Bluetooth対応の楽器で完全に無線でセッションできるようにしたい…といった話も出てました。
今後数年でオンラインセッションの環境も大きく進化していきそうですね!
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SYNCROOM
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