評価:3
たけしゃん
- NT2-Aの機能
- NT2-Aの使用感レビュー
- 同価格帯コンデンサーマイクとの比較
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RODE(ロード) NT2-A
たけしゃん
DTMer御用達のマイクメーカーのRODE。
その中でも昔からベストセラー製品として人気なのがNT2-A。
今もDTM使用で主力の3万円前後のマイクでは有力な選択肢。
バランスの取れた音質と多機能さは相変わらず、低価格帯とは思えない能力ですね。
NT2-Aの基本スペック
- 無指向性、単一指向性、双指向性を切替可能
- 周波数特性:20Hz-20kHz
- S/N比:87dB
- 最大入力音圧レベル 147dB
- 重量 860g
- PADスイッチ、ハイパスフィルター搭載
- 内部ショックマウント構造
基本的な性能は必要十分。
本体についている切り替えスイッチは「指向性」「ハイパスフィルター」「PADスイッチ」となっています。
指向性
指向性は3パターンを切り替え可能。
無段階の連続可変式ではなく、スイッチで3段階に切替する方式。
音楽用途だと正直、単一指向性しか使いません。
ラジオ対談や会議といった多目的利用で購入する場合は有効活用できるかもしれません。
【参考記事】マイクの指向性の種類や違いを使用事例と合わせて解説する
ハイパスフィルター
フラット(デフォルト)、40Hz、80hzの3段階のハイパスフィルターがついています。
ハイパスフィルターとは指定した帯域より下の帯域をカットする機能のこと。
こちらもDTMをしている分にはソフトウェアのEQで処理してしまうことがほとんど。
ギターの音などモニターして低音が気になったらサッと切れるので便利っちゃ便利…という程度です。
PADスイッチ
0db(デフォルト)、-5db、-10dbの3段階のPADスイッチがついています。
入力音が大きすぎる場合に減衰させる目的で使用します。
宅録だとオーディオインターフェースのゲインで調節することが多く、出番があまりありません。
設定をそのままでボーカルが入れ替わる…などサッと入力レベルを下げたい時などは便利です。
また、生ドラムを録る時はもちろん活用できます。
最大入力音圧レベル
147dbとかなり高め。
前述のPADスイッチと併用もできるため、音圧レベルで困ることはまずないでしょう。
ドラムのレコーディングなども問題なくこなせます。
本体寸法・重量
- 寸法:径55×長さ208
- 重量:860g
コンデンサーマイクの中でも最も大きくて重い部類に入ります。
最初は自宅にあると本格的に見えてテンションが上がります…が徐々に使い辛さが目立ってきます。
特にマイクスタンドはちゃんと固定しないと徐々に重さで落ちてきます。
卓上マイクスタンドでは支えられない事が多いので、ガッチリしたマイクスタンドを購入しましょう。
RODE(ロード)NT2-Aをレビューする
たけしゃん
総括すると「悪くないけど、AKG C214かAT4040を買ったほうが良い」です(苦笑)。
音質的には良いのですが、重さ860gが自宅で使うには不便。
そういった使ってみて初めてわかる点を長年使っている僕の目線で解説していきます。
音質はボーカル向きで良好
NT2-Aの音質はバランスよく、明るめです。
ハイが独特のギラつき感みたいなものが出ます。
僕の場合だと、1~2KHZあたりをカットしないと耳に刺さります。
メインで使っているTLM 102だと発生しない現象なので、NT2-Aの特性と感じています。
…といってもハイのギラつき以外は気になるところはなく、むしろ抜けが良くて良い感じに仕上がります。
アコースティックギターについてはシャリシャリした音質になりがち。
マイクを少しホールから離すと良かったりするので、工夫次第で対応できる範囲のレベルです。
大きくて重いのがネック
大きくてかつ、本体重量860gというのが自宅使用だとネックです。
使っていて困ったところ
- 自立式の卓上マイクスタンドだと倒れる
- リフレクションフィルターと併用するとマイクスタンドが倒れる
- よく締めないとマイクが下に落ちてくる
…といったところ。
卓上マイクスタンドは全部ダメというわけでもなく、ガッチリしたものは使えます。
僕の家でも机にネジで取付けするタイプはやや不安定ながら使えています。
僕が使ってる卓上スタンド
下記のような自立するタイプの卓上マイクスタンドは全然無理です。
.
こんな感じで、マイクの重さが後ろにくる配置でないと自立できずに倒れます(苦笑)。
かといって、頑丈なマイクスタンドだと場所を取りますからねぇ。
昨今だとライブ配信やDTMなど室内で色々と使いまわすのが普通なので、大きくて重いのはネックです。
C214やAT4040との比較
たけしゃん
コンデンサーマイクの3万円近辺は最も選択肢豊富。
色んなマイクが発売されていますが、その中でも強いのはAKG C214とaudio technica AT4040です。
C214
AT4040
率直にNT2-Aでは分が悪いです。
音質は互角なのですが本体が重くて使い辛い分、上記2本に負けています。
特にAKG C214はNT2-Aの1/3以下の重量なので、軽くて使いまわし抜群です。
C214とAT4040との特性はこんな感じ。
- C214…中高音が強めでボーカル向き。軽くて使いやすい
- AT4040…フラットな音質。自分で音を作りこみたい人に最適。軽くて使いやすい
シンガーソングライターにはC214がおすすめです。
C214で僕のボーカル・アコギを録った動画がこちら。
C214
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audio technica(オーディオテクニカ)AT4040をレビュー。DTMで定番の万能マイクRODE(ロード) NT2-A まとめ
- 3万円台とは思えない高音質
- 本体が大きくて重いため、自宅で利用するには不便
- 同価格帯のC214とAT4040のほうが優秀
ぎたすけ
たけしゃん
RODE NT2-Aのレビューでした!
もう一回、おすすめコンデンサーマイクをおさらいしとくと…。
- NT2-A…高音質だけど本体が大きくて重いので使い辛い
- C214…中高音が強めでボーカル向き、小さくて軽いので使いやすい
- AT4040…フラットな音質。自分で音を作りこみたい人に最適
…とまあ、こんな感じ。
僕的には自宅向けの3万円台マイクだとC214がイチオシ。
最近のコンデンサーマイク市場は3万円台を中心に上下価格帯も非常に充実しています。
僕がメインで使っているTLM 102も高音質で本体が小さくて軽い優秀なマイク。
ボーカルならマイクはこだわりたいもの。色んな選択肢を探して自分に合う1本を見つけましょう。
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