ぎたすけ
たけしゃん
リフレクションフィルターなし
Reflexion Filter PRO
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sE Electronics Reflexion Filter PRO
昔から定番のリフレクションフィルター sE Electronics Reflexion Filter PRO。
レコーディング時に反響音の混入を抑制してくれるアイテムです。
Reflexion Filter Proはアルミ、ウール、ポリカーボネイトなどのマルチレイヤー構造になっており、自宅環境でも優れた音響環境を構築してくれます。
反響する環境で歌を録ってみると、しっかりと抑制してくれるのがわかります。
まずはReflexion Filter Proの製品仕様から解説していきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<Reflexion Filter PROをレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
マルチレイヤー構造
- 穴の開いたアルミの拡散層
- ウールによる音響吸収層
- アルミホイル被膜による拡散層
- 非対称のエアギャップ(空間)によるアイソレーション層
- ポリカーボネイトによる拡散層
- 特許取得のポリエステルファイバーボード層
Reflexion Filter PROは様々な素材を組み合わせたマルチレイヤー構造になっています。
反響音を抑制しつつ、広い周波数帯域でバランスを取るためには異なる素材が必要なため、このような仕様になっています。
録り比べてみると、1万円程度のリフレクションフィルターと比べて音がクッキリしますね。
反響音は抑制されつつも、音の伸びなどは維持されています。
Reflexion Filter PROに合うマイクスタンド
Reflexion Filter PROの重量は約3.6kgです。
さすがに重たいので、マイクアームはもちろん、マイクスタンドでも製品を選ばないと支えられません。
一緒に使うマイクスタンドはTAMAをおすすめします。
本レビューでもTAMAで検証していますが、安定度抜群で全く問題なかったです。
ちなみにリフレクションフィルター本体が角度調整できる仕様になっているので、マイキングは比較的自由です。
付属品
Reflexion Filter PROの付属品は取付に必要な部品とレンチがついています。
取付に関してもそんなに難しい工程もなく、マイクスタンドに挟んで固定するだけです。
本体は折り畳めるタイプではないので、普段はちょっと場所を取りますね。
sE Electronics Reflexion Filter PROをレビュー
それでは、Reflexion Filter PROを細かくレビューしていきます。
まずはメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。
Reflexion Filter PROの良いところは原音への影響が少ないところですね。
反響音はしっかり押さえつつ、高音の伸びなどは維持されています。
レビューの目次
部屋鳴り抑制効果は高い
まずは録り比べしたサンプル音を聴いてみましょう。
効果がわかるように部屋の中でも反響しやすい場所で録りました。
リフレクションフィルターなし
Reflexion Filter PRO
部屋鳴りの混入をかなり抑制できています。
こんなもんか…と感じた人も多いかと思いますが、この差がmix時に大きく出ます。
mixでは音量を揃えて音圧を上げるためにコンプレッサーを多段掛けします。
そうすると、部屋鳴りの音も増幅されてしまうんですよね。
先ほどのサンプル音にコンプレッサー2段掛け&マキシマイザーを掛けた音源を聴いてみましょう。
リフレクションフィルターなし
Reflexion Filter PRO
この音源だと違いが明らかですよね。
最近のポップスやボカロだと、もっと激しくコンプで潰すことが多いので差が一層でます。
反響がそれなりに強い場所でもReflexion Filter PROを使えば、使える音で録れます。
自宅で歌ってみたのレコーディングをする人などには非常に良いアイテムです。
原音への影響が少ない
Reflexion Filter PROの良いところは原音への影響が少ない点です。
リフレクションフィルターは音がややこもり気味になりますが、Reflexion Filter PROはほとんど影響がありません。
Classic ProのCAR900とサンプル音で比較してみましょう。
Reflexion Filter PRO
CAR900
CAR900は反響音はしっかり抑えられていますが、音が少しこもっている感じもします。
オケに混ぜれば、わからないレベルの違いですが、音数が少ない音源だと少し気になります。
1万円程度のリフレクションフィルターと比べると、Reflexion Filter PROは優れた音響になっていると感じますね。
KAOTICA EYEBALLとの比較
最後はKAOTICA EYEBALLとの比較です。
EYEBALLはマイクをすっぽり包み込むタイプで、軽量で扱いやすく、価格も2.7万円程度とREFLEXION FILTER PROと同じくらいです。
まずは同じ条件でボーカル録りしたサンプル音を聴いてみましょう。
Reflexion Filter PRO
EYEBALL
反響音の抑制度合いではREFLEXION FILTER PROのほうが若干上ですね。
とはいえ、どちらも反響音は十分抑えられています。
一方でEYEBALLはマイクアームでも使えるので、使い勝手が非常に良いです。
逆に万能さではREFLEXION FILTER PROのほうが上です。
EYEBALLは直径1.5~2.75インチ(一般的なラージダイアフラムはOK)のマイクでしか使えません。
なので、色んなマイクで使う人はREFLEXION FILTER PROのほうが無難ですね。
sE Electronics Reflexion Filter PRO まとめ
- 昔から定番のリフレクションフィルター
- 部屋鳴りの抑制効果は高い
- 原音への影響も少ない
ぎたすけ
たけしゃん
sE Electronics Reflexion Filter PROのレビューでした!
部屋鳴りの抑制効果はしっかりあって、導入する価値は高いですね。
自宅でボーカルレコーディングをたくさんする人はぜひ導入しましょう。
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