評価:4
ぎたすけ
たけしゃん
EYEBALL 未使用
EYEBALL 使用
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KAOTICA EYEBALL
周波数特性 | 0Hz – 30KHz +/-1.4dB |
全高調波歪 | 6.789% |
Max Peak | 140dB |
音響透過損失 | 3.73dB (average) |
直径 | 直径7.6inch (193mm) |
重量 | 0.25lbs (113g) |
軽量でマイクの取付して使えるリフレクションフィルター KAOTICA EYEBALL。
音が反響しやすい一般住宅でも、ドライな音が録れる宅録便利アイテムです。
よくあるリフレクションフィルターは大きくて重たいんですよね。
そのため、マイクアームで使うのは厳しく、場所も取ります。
EYEBALLは軽いのでマイクアームでも安定し、自宅でのレコーディングに最適です。
価格は27,500円程度と結構しますが、自宅で歌録りする人には非常に役立つアイテムです。
まずはEYEBALLの製品仕様、取付方法などを解説していきます。
飛ばして、レビューを読みたい方は<KAOTICA EYEBALLをレビュー>を参照ください。
製品仕様の目次
対応可能サイズ
EYEBALLは直径1.5~2.75インチ(38~70mm)のマイクに対応しています。
主にラージダイアフラムのコンデンサーマイクでの使用が想定されています。
マイクの取付方法は以下の通りです。
青色のポップフィルターを外す
中央の穴からマイクを入れて、下の穴に通す
EYEBALLを付けたマイクをマイクスタンドに取付ける
青色のポップフィルターを取付て完成
マイクの下部分を通す穴はそこそこ広がるようになっており、直径70mmまではいけます。
ただし、NEUMANN TLM 49など直径70mmを超えるマイクも割とあるので注意しましょう。
また、僕の手持ちマイクではNEUMANN TLM 102は、ショックマウントだとマイクの長さが足りずに取付できませんでした。
スタンドマウントなら付けられましたが、短いのでバランスはやや悪いですね。
なので、特殊形状のマイクは仕様をちゃんと確認しましょう。
ちなみにEYEBALLの他にマイクのタイプに応じて、4種類の製品が用意されています。
製品名 | 特徴 |
EYEBALL | ラージダイアフラム向け 直径38~70mmに対応 |
FATBOY | ラージダイアフラム向け 直径63mm-95mmに対応 |
Live | フロントアドレスマイクと ショットガンマイクに対応 |
7B | SHURE SM7Bなど ストレートタイプに対応 |
800C | Sony 800Gなどに対応 |
大半の方はEYEBALLだと思いますが、特殊マイクで使う方は適合した製品を選ぶようにしましょう。
単一指向性マイクを推奨
EYEBALLは単一指向性マイクでの使用が推奨されています。
他の指向性でも使用はできますが、前面以外からの音を遮断する設計なので適してはいません。
EYEBALLを買う人は歌やナレーション録りで使うでしょうから、特には問題ないかと思います。
大きさ・重量
EYEBALLは直径193mmで重さは113gとなっています。
実物を見ると、思ったより大きいと感じる方が大半だと思います。
PC画面を見ながらのRECはかなり厳しいですね。
デュアルディスプレイで縦に2段設置している人は上のディスプレイは普通に見えます。
重さは113gと非常に軽く、マイクアームでも楽々付けられます。
他のリフレクションフィルターだとマイクアームは厳しいので、軽さはEYEBALLの大きな強みですね。
ポップフィルター付属
EYEBALLは青色のポップフィルターが付属しています。
前面の穴にはめるタイプとなっており、息の音など吹かれノイズを防いでくれます。
ちなみに付属のポップフィルターを使わず、別売りのポップガードを使うことも可能です。
レビューでも詳しく書きますが、付属のポップフィルターはダメなので、別売りのポップガードを強くおすすめします。
KAOTICA EYEBALLをレビュー
それでは、EYEBALLを細かくレビューしていきます。
はじめにメリット・デメリットを箇条書きにした内容がこちらです。
非常に便利なアイテムです。
しっかり反響音を抑えたドライな音にしてくれます。
高音域が薄れるという口コミが見られますが、専用ポップフィルターが原因と思われます。
外せば良い感じの音になります。そこも比較音源を用意したので、ぜひ聴き比べてください。
レビューの目次
部屋鳴りをカットした音が録れる
EYEBALLでボーカル録りしてみました。
かなり、わかりやすく部屋鳴りを抑えてくれます。素晴らしいですね。
EYEBALL 未使用
EYEBALL 使用
EYEBALLを使った音源は反響音がなくなったドライな音になっています。
自宅でこれだけドライな音が録れるのはすごいですね。
また、リフレクションフィルターの性質上、音はややこもり気味にはなります。
ただ、このレベルなら許容範囲かなと思いました。
部屋鳴りをカットしてくれる恩恵のほうが大きいです。
ドライな音だとバンドオケに混ぜたときに格段に馴染むので、歌ってみたをやる人にはめちゃくちゃ良いアイテムです。
専用ポップフィルターは外したほうが良い
EYEBALLは青色の専用ポップフィルターがついていますが、これが高音をカットしてしまいます。
わかりやすく、音がこもった感じになります。
こちらも比較音源を用意したので聞いてみてください。
専用ポップフィルターあり
専用ポップフィルターなし
結構わかりやすく、音がこもっていますよね。
幸い、専用ポップフィルターを外しても、ドライな音で録れます。
そのため、別のポップガードをマイクの前に立てましょう。
僕はSTEDMAN PROSCREEN 101を立てていますが、ちょうど良い感じに使えました。
他のリフレクションフィルターと比較
僕がこれまで使っていた、Classic Pro CAR900と比較しました。
こちらも比較用音源を用意したので、まずは音源を聴いてみましょう。
EYEBALL
CAR900
比較してみると、EYEBALLのほうが部屋鳴りを明らかに抑制しています。
一方で音の抜けは悪くなってますね。
逆にCAR900は音への影響は少ないですが、部屋鳴りの抑制効果もそこそこというレベルです。
まあ、求める音と部屋鳴りのレベルによるかな…という印象ですね。
オケに混ぜてエフェクトで作り込むなら、EYEBALLのほうがドライなので料理しやすいです。
一方、弾き語りなどはCAR900の録り音のほうが部屋鳴り感も含めて自然に感じます。
また、部屋の反響も大したことなければ、CAR900のほうが音への影響も少ないです。
ただ、何も対策していない一般住宅での録音においてはEYEBALLのほうが明らかに優位ですね。
部屋の反響がそれなりにあっても、かなり抑え込んでくれます。
KAOTICA EYEBALL まとめ
- 軽量で手軽に使えるリフレクションフィルター
- かなり反響を抑えてくれる
- 専用ポップフィルターは音が劣化するので外そう
ぎたすけ
たけしゃん
EYEBALLについてのレビューでした。
ずっと気になっていたアイテムなので、試せてよかったです。
部屋の反響が気になる人には手軽に使えて便利なアイテムですね。
自宅で歌ってみたのレコーディングをやる人などは、ぜひ導入を検討しましょう。
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