ぎたすけ
たけしゃん
マイクの端子の種類

マイクの接続に使用する端子は、主に下表の5つに分かれます。
端子 | 概要 |
ミニプラグ (3.5.mm) | PCと直接接続可能 音響ミキサーでは使えないことが多い |
Lightning | Apple製品専用 |
USB | PCと直接接続可能 音響ミキサーでは使えない |
XLR | プロオーディオ用の端子 音響ミキサーで一般的な端子 |
標準フォーン (6.3mm) | プロオーディオ用の端子 音響ミキサーで一般的な端子 |
テレワークなどの用途では、「USB」「ミニプラグ」が一般的に使われています。

PCに直接接続して使えるため、手軽で便利な点が強みと言えます。
一方で、音響ミキサーなどの音響設備とは接続できないため、イベント会場などでは使えません。

「XLR」「標準フォーン」は、ライブハウスやスタジオなど、音楽や放送の現場で使用される端子です。
音響ミキサーに接続して、スピーカーから音を出すことができます。

逆に、PCとは直接接続できないため、PCマイクとして使う場合はオーディオインターフェイスという製品を間に挟む必要があります。

昨今では、オーディオインターフェイスが一般化したことで、ライブ配信やテレワークの用途でも、XLRや標準フォーンを使うことも多くなっています。
ここからは、上記の5つの端子について、写真付きで細かく解説します。
ミニプラグ

まずは、PCマイクの端子として、昔から一般的なミニプラグです。
プラグのサイズが3.5mmなので、3.5mmプラグとも呼ばれます。
ミニプラグは、マイク以外でもイヤホンなどにも使われており、下表のように種類があります。
種類 | 概要 |
2極(TS) | 主にモノラル音声で使用する プラグの黒線は1本 |
3極(TRS) | イヤホンやピンマイクなどで使用する プラグの黒線は2本 |
4極(TRRS) | イヤホンマイクなどで使用する プラグの黒線は3本 |

マイクを接続する際に、付属品以外のケーブルを使用する場合は、対応するケーブルを選択するように注意しましょう。
ミニプラグは、PCやカメラなどの家電に搭載されている端子なので、多様な用途に対応できる点が強みです。

一方で、ミニプラグはケーブルの伝送距離が長くなるとノイズの影響を受けやすいというデメリットがあります。
また、小型で耐久性が低いため、使用頻度が高いと故障しやすいところも弱みです。
昨今では、PC用マイクはUSBが主流となっており、ミニプラグの出番はかなり少なくなりました。
一方で、カメラ用マイクやピンマイクといった用途では、今でも活躍しています。
ミニプラグのマイクは、好んで選択するというより、ミニプラグしか選択肢がないという状況で選ぶことが大半だと思います。
ミニプラグのプラグインパワー

マイクの中には、コンデンサーマイクのように電源供給が必要となる製品があります。
ミニプラグでは、プラグインパワーという機能を使って、マイクに電源供給することができます。
電源供給するためには、プラグインパワーに対応した入力端子でなくてはいけません。

コンデンサーマイクをミニプラグで使用する場合、入力端子がプラグインパワーに対応しているかを確認しましょう。
Lightning

Lightningは、iPhoneなどのApple製品で使用される端子です。マイクやイヤホンマイクの端子としても使用されています。

iPhoneやiPadなどのLightning端子搭載の端末で、マイクを使用したい場合は検討するとよいでしょう。
なお、Lightningをミニプラグに変換して使うのは厳しいため、Lightningのマイクを選択する場合はApple製品専用と割り切りましょう。
USB

USBは、さまざまな製品の接続端子として使用されており、USB接続するマイクをUSBマイクと呼びます。
機種によっては、PCやスマホだけではなく、ゲーム機とも直接接続できるため、幅広い用途で活用されています。

USBマイクは、XLRのプロオーディオ用マイクと基本構造が同じものもあり、優れた音質が特長です。

加えて、USBで電源供給したり、アプリ連携したりできるので、機能面も優れています。

昨今では、テレワーク、ライブ配信などで使用している方は非常に多いです。
一方で、地味に接続できる端末が少ない点がデメリットとして挙げられます。
WindowsやMacといったPCは大抵使えますが、カメラなどの家電でUSBマイクが使える製品はほとんどありません。

スマホやゲーム機も、USBマイクが使える製品は限られています。
例えば、Androidで動作保証しているUSBマイクはかなり少ないです。

加えて、イベントやライブで用いる音響ミキサーも、USBマイクは接続できません。

とても便利なUSBマイクですが、対応範囲は割と狭いので、購入前には使用できるOSなどを確認するようにしましょう。
逆に、PCで使う分には、手軽で高音質なのでとても便利です。

XLR

ライブハウスやスタジオなどで、マイク接続する際に一般的なXLRです。
別名、キャノンとも呼ばれています。
XLRにはオスとメスがあり、マイク側がオス、接続先の音響機器側がメスになっています。


XLRは、外部ノイズに強いバランス接続を採用しており、ケーブルの伝送距離が長くなってもノイズの影響を受けにくくなっています。
加えて、XLR端子は接続をロックできる機構があり、ケーブルがすっぽ抜けるリスクを防止できます。

こういった点から、業務用として使用するのに適した規格と言えます。
また、XLRマイクは数千円程度の安いものから、第一線のプロが使用する数十万以上するものまであります。

そのため、レコーディングなどでプロレベルの音質を求める方は、必然的にXLRを使うことになります。
なお、XLRはPCと直接接続できないため、間にオーディオインターフェイスを挟む必要があります。

そのため、ミニプラグやUSBと比べると、導入に費用が掛かる傾向にあります。

標準フォーン


最後は標準フォーンです。
フォーンは、主に3.5mmと6.3mmのものに分かれますが、標準フォーンは6.3mmを指します。

マイクの接続にも、標準フォーンを使用することがあります。
例えば、カラオケ端末は標準フォーン接続のみ対応している機種が多いです。
そのため、カラオケでマイマイクを使う場合は、接続には標準フォーンを使用します。

一方で、マイク側の端子はXLRなので、使用するケーブルは「XLRメス-標準フォーン」となることが多いです。
ただ、マイクはXLRで接続できるのであればXLRに越したことはありません。
本章では、標準フォーンで接続する際の注意点も少し触れていきます。
ファンタム電源の供給ができない

ファンタム電源とは、コンデンサーマイクを使用する際に必要となる電源のことです。
音響ミキサーやオーディオインターフェイスから供給されます。

マイクにファンタム電源を供給するためには、マイクと音響機器をXLRで接続する必要があります。
標準フォーンで接続すると、ファンタム電源を供給することはできません。
そのため、コンデンサーマイクを使用する場合はXLRで接続する必要があります。
入力レベルの違い

音響機器の入力端子は、接続される想定の楽器にあわせてレベルが調整されています。
特に、マイクは他の楽器やオーディオ機器と比べて信号レベルが極端に小さいため、マイク入力以外に接続すると音が極端に小さくなります。
XLR入力は、基本的にマイクを接続する前提で設計されているのですが、標準フォーンで接続できるライン入力はそうではありません。

そのため、マイクの接続に標準フォーンを用いると、音量が小さくなってしまうケースが多いです。
なので、基本的にはマイクの接続にはXLRを使用しましょう。
標準フォーンを使うしかない場合は、必要に応じてマイクプリアンプなどの信号を増幅できる機器を別で用意しましょう。
マイクの端子 まとめ

- PCで使用するだけならUSBが楽
- カメラなどの家電ではミニプラグが主流
- プロレベルのクオリティが必要ならXLRを検討しよう
ぎたすけ
たけしゃん
マイクの端子について説明でした!
最近では、自宅で会議をしたり、配信をしたり、レコーディングをしたりと、色んな用途でマイクが使われるようになりました。
マイクはイヤホンと違って、電源供給が必要となるものもあるため、違いはしっかり押さえておけるとよいですね。
関連記事




よく読まれている記事
初心者が覚えるべき ギターコード 10個を練習用の譜例付きで解説
男性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。音域チェックできる音源付き
コンデンサーマイク おすすめ17選【2024年】。ボーカルレコーディングで定番の製品を徹底比較。
初心者向けアコースティックギター おすすめ6選。購入するギターの選び方を107名のアンケート調査付きで解説
ギターのストロークパターンを練習しよう。弾き語りでよく使う譜例 10パターンで解説
ギターのカポタストでキー変更するための上げ方、下げ方を役立つ早見表と合わせて解説
ギター初心者も弾ける簡単な曲 おすすめ50選。練習時のポイント解説付き
女性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。参考アーティストも合わせて紹介
SYNCROOM(シンクルーム)の使い方、設定、遅延対策を解説。無料で自宅セッションを楽しもう!
アコギ メーカー11社を解説。ブランドごとの特徴やおすすめのギターを紹介