ぎたすけ
たけしゃん
女性ボーカル向けにチューニングされたマイクですが、筆者が男なので男性ボーカルとして使ってみてレビューしています。
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NEUMANN KMS104 PLUS

コンデンサーマイクと言えば…というくらい有名なNEUMANNが、ライブでも使えるコンデンサーマイクとして販売しているKMS104 PLUS。
通常のKMS104からポップ・ロック分野の女性ボーカル向けに低音域を拡張させたチューニングになっています。
KMSシリーズにはKMS104、KMS104 PLUS、KMS105の3種類があります。

また、カラーバリエーションとしてブラックのKMS104 PLUS BKが存在します。

それでは、KMS104 PLUSの製品仕様から解説をしていきます。
仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<KMS104 PLUSをレビュー>を参照ください。
KMS104 PLUS 仕様 目次
指向性

KMS104 PLUSは正面の音のみを拾う単一指向性(カーディオイド)です。
ボーカル用マイクとしては一般的な指向性です。
音を拾う範囲も標準的で、ハウリングやノイズ対策はしっかり施されているのでライブで使いやすい仕様になっています。
周波数特性

KMS104 PLUSの周波数特性は20Hz~20KHzです。
レコーディング用のコンデンサーマイクなどでよくある周波数特性です。
ボーカルマイクとして標準的な特性のKMS104から、低音域のレスポンスを上げています。
多くのミュージシャンとテストを重ねた結果、ポップ・ロック分野の女性ボーカルに最適化された仕様だそうです。
女性ボーカルなのに低音域のレスポンスを良くするんだな…とちょっと意外な印象です。
パワフルな女性ボーカルだと低音域がグッと前に来るからなのかもしれませんね。
大きさ・重量

- 長さ × 直径…180mm × 48mm
- 重さ…約300g
ハンドヘルド型のマイクの中では、至って標準的なサイズ・重量です。
定番のSM58とほぼ同程度なので、アクセサリー用品も大抵は使えそうです。
自宅にあるマイクスタンドで試した結果は下記の通り。
- ブームスタンド(TAMA)…〇
- ブームスタンド(KC)…〇
- ブームスタンド(ノーブランド)…〇
- Roycel マイクアーム…〇
- ブーム型卓上スタンド…〇
どれでもOKでした。
KMS104 PLUSのサイズ感・重量であれば、ほとんどのマイクスタンドで問題ないでしょう。
付属品
マイクケース

マイクホルダー

KMS104 PLUSにはマイクケースとマイクホルダーが付属しています。
マイクケースは中にマイク本体とマイクホルダーを別々に収納できるようになっています。

サイズ感も程よく、衝撃にも結構強そうで使いやすい造りです。
さすがにハイエンドモデルなので、マイク本体も付属品も質が良いですね。
NEUMANN KMS104 PLUSをレビュー

それでは、NEUMANN KMS104 PLUSを具体的にレビューしていきます。
はじめにレビュー内容を箇条書きでまとめると、下記の通り。
- 中音域でローが強く出て音がクッキリしてる印象
- 指向性は程よく、ポップノイズも抑えられていて使いやすい
- 確かに女性ボーカルのほうが合いそう
メーカーの案内通りで、男性ボーカルよりは女性ボーカル向けな印象でした。
ただ、声を張らないタイプの男性ボーカルはKMS104よりKMS104 PLUSのほうが合うかも。
それ以外では気になるところもなく、すごく使いやすいマイクという印象でした。
レビューの目次
音の情報量が多く、中音域でローが目立つ

KMS104 Plusでボーカルやアコギを色々録ってみました。
KMS104に比べると、中音域が強くて僕の場合はmid2 F~mid2 Gの音を張って出すとローが強く出てました。
参考

そんなわけでボーカル録りでは、その辺の音域を張るときはちょっとマイク離してました。
KMS104 Plusでボーカルとアコギをそれぞれ録った動画がこちら。
この曲のボーカル録りでも、サビを普通に歌うとローが強い感じになるので、マイクから気持ち離れてます。
ただ、女性ボーカル向けということを考えるとむしろいいのかも…と思いました。
たぶん、女性だとmid2 F~mid2 Gって声張るキーじゃないだろうし、張ってもローがそんなに出ることないでしょうし。
逆にウィスパーなどささやく系の人は、それくらい低音域が持ち上がってた方がバランス良さそうな気はします。
続いてはワンフレーズ歌った音で、他のマイクと比較してみましょう。
比較用マイク
- NEUMMAN KMS104 PLUS
- NEUMMAN KMS104(6.3万円程度)
- SHURE SM58(1.2万円程度)
- NEUMMAN TLM 102(6.7万円程度)
KMS104 PLUS

KMS104

SM58(1.2万円程度)

TLM 102(6.7万円程度)

こうやって聴き比べると、KMS104よりKMS104 PLUSのほうが若干音が太い感じに聞こえます。
やっぱり、低音域が持ち上がってるってことなのか…正確にはわからないですが、音はそこそこ違いがあります。
KMS104もKMS104 PLUSもSM58と比べると、中高音域がこもる感じもなくキレイに録れてますね。
TLM 102と比べると、音の立体感がないかなーと感じるもののライブで使えるハンドマイクであることを考えると大したものです。
ポップノイズも抑えられて使いやすい

KMSシリーズはハンドマイクでマイクに近づいて歌っても、ポップノイズがあまり発生しません。
先ほどの比較音源はハンドマイクで歌ってますが、ふかれは発生していないです。
音を拾う範囲も単一指向性で標準的なので、ライブマイクとして使いやすいと感じます。
特にアコースティックや弾き語りでは、ダイナミックマイクにはない音の感度の高さが大活躍しそうです。
女性向けにチューニングされてるマイクは貴重

ライブ用のマイクで女性ボーカル向けにチューニングされた製品って珍しいんですよね。
たけしゃん
製品選ぶときに選択肢があるというのはすごく助かることですよね。
僕自身使ってみても、中音域でローが目立つようなマイクって経験があまりなかったので、KMS104 PLUSは他のマイクにはない特性があると感じました。
女性ボーカルの方でライブで使ってる人は何人か見てますが、すごく良い感じの出音だったのを記憶してます。
他の製品では代用が効かないと思うので、女性ボーカルの方でライブで使えるコンデンサーマイクを探してる方はチェックしておきましょう。
NEUMANN KMS104 PLUS まとめ

- 女性ボーカル向けにチューニングされたハンドヘルド型コンデンサーマイク
- 僕が使った感じでは中音域でローが強調されやすかった
- 女性ボーカルでライブで使えるコンデンサーマイクを探してる方は要チェック
ぎたすけ
たけしゃん
NEUMANN KMS104 PLUSのレビューでした。
最初はメーカーさんからお借りするときに女性向けマイクだし、どうしようかな…と思いましたが、違いも分かって借りてよかったです。
プロアーティストにも使用者が多いKMSシリーズなので、女性ボーカルの方はぜひ、試してみてください。
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